1. 奇人たちの晩餐会
まず「ピニョン」という名前の響きがずるい!「ピ」と「ニ」の間が少し濁り、続けて上げ気味に「ニョン」と仏語独特の発音で言われたら、それだけでこそばゆくて笑ってしまう。そしてあのルックス、撃沈!…ともかく、とてもシニカルな内容で、作り方によっては下品でうっとうしい物になりそうだけど、実に軽快に仕上がっていてフランス人のエスプリを見直しました。「馬鹿」の定義は国によって人によって様々だと思うけど、ピニョンは「心優しく感情豊かかつ思い込みが激しく暴走気味な天然」といったところでしょうか。ここまで来るともはやキュートで憎めません。やる事なす事ニヤニヤしっぱなしでストーリーが進み、ラストでは「優しき暴走天然馬鹿」が炸裂、参りました。馬鹿=×、利口=○でもなく、嘘=×、正直=○でもない、人間が「大人」としてスマートに生きる難しさや矛盾を、笑いで満たしたハイセンスな馬鹿映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2005-05-28 11:49:48)(良:1票) |
2. グラン・マスクの男
この神父、デカイ男だよっ!ジャン・レノがめちゃめちゃはまってました。作り込みの無い淡々とした流れが、かえって素朴さを感じさせてイイ。プロレスシーンとかユルユルなんだけど、この映画では突っ込みたくないな~。ダサくても、泥臭くても、心にしみる作品です。 9点(2003-10-15 20:17:27) |
3. フィフス・エレメント
ミラ・ジョヴォヴィッチに4点!…それだけ。 4点(2003-09-03 20:17:46) |
4. ベティ・ブルー/愛と激情の日々
観た時はまだ若かったので、あの激しさにあこがれた部分もありました。とはいえ、激しすぎるよね…。良くも悪くもフランス風味。展開や劇中の会話について行けないところも多かった。ベアトリス・ダルが魅力的だったな。彼女の若さが切ない映画でした。 6点(2003-09-03 09:41:26) |
5. ニキータ
映画でしかあり得ない設定、程よい緊張感、愛情と苦悩、イイじゃん!キャスティングも好きです。時々顔をのぞかせる「エスプリ」って言うの?独特のおフランス節にはゲンナリしますけど。 7点(2003-09-02 05:27:58) |
6. スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする
ああ、なんという閉息感…。答えも出ない、救いも無い。心の迷宮から抜けだせなくなってしまった主人公。クローネンバーグ独特の押えた色使いが、無限の絶望感と悲しさを感じさせる。レイフ・ファインズファンにはおすすめかな。まあね、クロ-ネンバ-グ作品に「太陽サンサン、弾ける青春♪」なんてあるわけないさ(笑)。 6点(2003-08-28 06:40:56) |
7. ゴールデンボーイ(1998)
《ネタバレ》 レンフロ君は、ホントに曲者だね~。「依頼人」でも思ったけど、繊細さや心の闇を表現させたらピカ1。しかしなー、これ、ナチ絡みだったのね。こういった扱いって、ドイツ系の方も、ユダヤ系の方もいーかげん不愉快だろうなあ。 6点(2003-08-20 08:36:11) |
8. ヒューマンネイチュア
皮肉が行き過ぎてイヤミになっちゃったかも。 6点(2003-07-28 18:16:31) |
9. ニュー・シネマ・パラダイス
《ネタバレ》 あまりに大好きで、レビューの言葉が見つからないよぉ。私も劇場公開版支持派。誰の心の中にも、忘れられない人との小さな絆ってあると思うし、それが心の支えになるから生きていける。その絆をあのキスシーンフィルムで表現するなんて…。脱帽。 10点(2003-07-28 17:09:55) |