1. マリー・アントワネット(2006)
《ネタバレ》 ソフィア・コッポラ、自分の中では『音楽、衣装、色』というイメージなのだが、今回も正にその通り。衣装は豪華絢爛、色使いも心得ている、音楽もロックありとセンスを見事に発揮している。ストーリーはマリー・アントワネットの視点からのみ描かれているので、淡々としてこれと言って大きな事件も無く、終盤まで進みます。そういった感じが、この監督の特徴でもあるので、色々な意見もありますが、これはこれでアリなのかと。ただ18世紀の雰囲気は皆無に等しいです。それ以上に衣装、宮殿、食事の豪華さでカバーしています。 登場人物でいえば、キルステン・ダンストは元々貴族っぽい感じの顔立ちなので、はまっていてよかった。ただ、ルイ16世は映画としてはちょっと魅力不足なのかな?!あとの人たちはいてもいなくてもいいような立場の人たちなので割愛。 この映画を『芸術』としてみた場合は評価は高いのかもしれないけど、『映画』としてみた場合は、やはりこのくらいかと・・・ [DVD(字幕)] 5点(2008-03-18 23:50:40) |
2. バイオハザードII アポカリプス
かなり消化不良を起こした映画。まず前作と比較すると、前作がどっちかというと閉鎖的空間で行われていたのに対して今作は一つの町という、かなりの大きな設定だったので、ゾンビ映画としての怖さがまったくない。ストーリーもかなりお粗末な内容で、前作がある程度のゲーム要素を持っていたのに対して、今作は次から次へと展開が読めてしまう単調でよくある内容。特にアリスが化け物並に強いのは、かなり引いてしまった。て、いうか目茶苦茶。アクションシーンもアリスの強さを際立たせるためにあるのであって、特に目新しさは感じなかった。一番の見所はジルがセクシーな所・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2005-06-08 12:31:03) |
3. ブラウン・バニー
ヴィンセント・ギャロの自己満映画と言えば、それで片付けられるが、自分はそうは感じなかった。予備知識が無く見ると、最初の一時間は退屈であり、ギャロが単なる変質者にしか見えない。がしかし、それは序章でありラスト20分によってすべてを忘れさせてくれるほどの衝撃に変わる。問題のシーンは賛否両論あるみたいだが、自分は心の病んだ青年の愛する女性を思うからくる妄想だと捕らえれば全然アリだと思う。ラストのデイジーの告白は、好きだった人と別れた時の気持ちに似ていて、涙を我慢できなかった。この人の映画には台詞はあまりいらないのかなと感じた。一人でじっくり観たい映画。 6点(2005-03-02 08:39:08) |
4. KEN PARK ケン パーク
ラリー・クラーク監督の作品なので、観賞する前からある程度の予想はできていたんだけど、まさに的中って感じかな。でも嫌いじゃないよ、この手の作品は。とある町の日常を描いているんだけど(日常かな??)見せ方がうまい!特に登場人物一人一人の描写がしっかりしているから、なぜだか共感してしまう。まあ、全員ファックを言いすぎな感じもしないではないが・・・。結局の所、全員がファックに終着してしまうのも納得かな!ガールフレンドの母親は美人すぎて現実離れしています。 7点(2004-09-17 13:23:41) |
5. 勝手にしやがれ
この映画を娯楽的に評価するならこの程度だろう。タイトル通りの内容。ヌーベルバーグの影響を受けているだけあって当時は斬新だったのかも?!しかしベルモンドふんするミシェルのやりたい放題さに途中から嫌気がさしてしまった!て、言うかあんた自分勝手にやりすぎ・・・(←これは見事にゴダールの術中にはまっているのか?)ゴダールのねらいはこれだったんではないか?? 4点(2004-02-13 10:46:08) |
6. アメリ
おしゃれ系映画の代表と言っていい映画だね、これは。ジャン・ピエール・ジェネが初めて現代を描いた作品だが、映画全体に流れるその雰囲気は過去の作品と同一のもの。アメリの変な癖や奇行もすべてがおしゃれに見え自然に受け入れられた。音楽も世界観にバッチリはまっていて◎。個人的にはドミニク・ピノンが大好き。幸せな気分になりたい人は必ずみるべし 8点(2004-02-13 10:14:37) |
7. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
自分には、おもしろさが全然わからなかった。海の青さを中心とする映像の美しさに目を見張る物があったが、全編を通して眠たさを誘発させられた。ああいう生き方もありなんだと思うけど主人公に共感ができず、あまり印象に残っていないため、どうしても評価は低くなってしまう。ただ、ジャン・レノの存在感が大きく、映画を引っ張っていたのはよかった。 4点(2004-01-17 17:44:56) |