1. ミクロコスモス
《ネタバレ》 妻投稿■私の住環境はげじげじやチャタテムシやカマドウマや「G」がうようよしていて、それ対策に旦那が女性ルームメイトの承諾なしに近所からアシダカ軍曹を投入していて、そいつがカエルを捕まえて血を吸い取っているのを目撃してヒイイイイイイイイイという住環境なのだが(旦那は「地獄すら生ぬるい」罪を犯したと思う)、この映画ではそんな虫ちゃんたちの躍動を描いたドキュメンタリー。青虫やバッタ、チョウチョ、カマキリ、蜂の子など、考えてみたら少年ジャンプの作者ですら造形できないような「ありのまま」を、私はじっと見入ってしまった。旦那の友人のО君や彼になついている4歳のYちゃん(女の子)は、「○○ちゃんも来ればよかったのに。虫取りをすればこういうのに触る事も出来るんだよ。鴨川シーワールドみたいに数秒触るだけで何千円も取ったりしないよ」と私を振り返って目をキラキラさせていた(か、完全に取り付かれている(^_^;))。■でも私は騙されない。パールハーバーや丹波の出る007には騙されてもいいが、みつばちマーヤの世界に出てきそうな昆虫ばっかり撮影して「昆虫の素晴らしさ」を説く悪質なプロパガンダには、日本人なら騙されてはいけない。妻または彼女のいる日本人男性諸君には是非学研昆虫図鑑の最後の方のページに必ず出てくる「家のなかにいる虫」、「昆虫でない虫」の造形の凄まじさも勉強してほしい。その凄まじさを音で表現すると。ピシュピシュピシュ、チョワチョワチョワ、プシュプシュプチュ・・・・。 [DVD(字幕)] 9点(2010-11-19 04:10:21) |
2. ジャンヌ・ダルク(1999)
《ネタバレ》 妻投稿■ええ、今の世の中と映画のジャンヌが良く似ているんですが(^_^;)。ジャンヌの「神の言葉」が「正義と自由の為」に、ジャンヌの「私は神様の鐘で今ジャンジャンなっている」は「国民みんながそれを望んでいる」に、ジャンヌの「ああああああああ」が「テロとの戦い」にかぶって見える。これが1999年に作られた映画だと言う事は結構驚くべき事実ではある。お城の虐殺死体が烏についばまれているシーンで、「私が目指していたものはこんなもんじゃない」と立ち尽くすジャンヌは、5年後イラクで女子供のバラバラ死体の前で立ち尽くす米兵とその姿に衝撃を受ける米国社会そのものを予見しているのではないかと思えてくる。■ジャンヌがいかに「そんなはずじゃなかった」と言ってもお城を攻撃すればこうなる事はちょいと考えれば幼稚園児でもわかる。でも神の栄光や復讐と言う名の正義は時にこういう「常識」を忘れさせるらしい。私は「いかなる時でも暴力はいけない」とか「戦争はいけない」という考えは持っていない(そもそも善悪が意味があるのなら戦争は起きない)。しかし戦争というものは「見たいもの」つまり「明確で凶悪な敵」を見出すことで行われ、死体の山の上にいるのは「人がゴミのようだ」というムスカ大佐ではなく「こんなはずじゃなかった」という私たちなのだ・・と言う事を映画は訴えているのだと思う。■戦闘シーンは迫力はあるんだけど、石が転がってくるシーンで、何列も兵士がいるのにその部分にだけ兵士が1人吹っ飛ばされる役でしかいないのが笑えた。あと王様のお母さんが指輪物語の洞窟のシーンでいたような。「いとしいしと・・・・」 [ビデオ(吹替)] 8点(2010-10-22 11:51:14) |
3. ジョニー・マッド・ドッグ
《ネタバレ》 妻投稿■4がつ30にち、金ようび。■きょうは、東きょうのあお山のちかくにある、おうちで、ジョニーくんというおともだちとひとごろしゲームをしてきました。おじさんとおばさんにSEXさせたり、ちいさいおとこの子のせなかをじゅうでうったりして、とてもたのしかったです。こんどは、わたしのいえでおままごとをしようよといったのですが、ジョニーくんのおとうさんのジョーカンさんは、ジョニーくんにひとごろしになってほしいので、おままごとはさせてくれないと、もしばれたらころされるといっていました。ジョニーくんのいえでは、まいにちまいにちひとごろしごっこばかりしていて、おままごとやおにごっこやかくれんぼはしちゃいけないことになっていました。でもジョニーくんのおとうさんのジョーカンさんは、おやつにすごくきもちがよくなるはっぱをくれました。ジョニーくんはおとうさんがだいすきで、しょうらいはおとうさんのためにりっぱなひとごろしになりたいとおもっているみたいでした。■ジョニーくんはたくさんおともだちがいて、みんなおもしろいともだちでした。でも、ちょうちょのはねや、はなよめのふくをおとこのこなのにつけている子もいて、へんな子だなとおもいました。でもブタさんをころしてたべたりするのをいやがっていて、やさしいおとこの子だなとおもいました。にほんのがっこうでは「いのちのたいせつさ」や「いのちをいただくことへのかんしゃのきもち」をおしえるためにブタをころすので、にほんじんよりリベリアのひとはやさしいとおもいました。でもジョニーくんのガールフレンドはジョニーくんをたたいたりしてらんぼうだなとおもいました。ぼうりょくはどんなことがあってもしてはいけないことだとおもいます。ぼうりょくをふるうときは、あいてのいたみとこわさを、かんがえてあげないといけないとおもいます。そして暴力は「場の空気」やサディスティックな感情からくるように巧妙に見せかけられているが、実はその「何となく」自体が、恐怖、痛み、絶望、自己自立の喪失という感情を利用する為仕組まれたものものだと言う事に、私たちは気付くべきなのではないだろうか。 [映画館(字幕)] 8点(2010-07-23 05:50:44) |
4. ロリータ(1997)
《ネタバレ》 妻投稿■何でこれが自治体の図書館にあるわけ(-_-;)? ブースで見る私も私だけど(笑)■それはともかく男の人の悲しい性というか(笑) 中学時代のトキメキを体から排除しきれないのは男も女も同じ。だから、主人公の親父の気持ちもある程度わからなくはないんですよ。ただ「ときめく」とはいいんだけど、「勘違いはするな」って事。■私はこの映画、リアルを映しているのではなく、完全に主人公の親父の妄想を投影していると思います。だって、野郎が女の子に萌える気持ちは理解できても、女の子があの親父に興味を持つ理由がわからないもん。一緒になるシーンもなんか象徴的で、「相手を満足させないとどうなるか分からない」と女の子が怯えているようにも見えます(うまく拒否できないのは明らかに共依存気味なあの母親のせいだと思います)。■まあ、何というか、相手がどんなに嫌がっても、変態野郎のめでた過ぎる頭はそれを認知しないんだろうな。勉強になりました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-06-19 07:51:07) |
5. ナイト・オブ・ザ・スカイ
《ネタバレ》 妻投稿■「空を飛ぶ相棒の物語」・・・・ある意味別の意味でそうだと思いました。ストーリー構成で、てっきりメイン勝負だと思ったのが敵のフェイクで、敵の本当の目的が別にあって、真犯人が二転三転して、無能で責任逃れに終始する上層部や悪いことをしても捕まらずににやーっとする美女が出てくるところが・・・・確かに空を飛ぶ「相棒」物語だなと思いました。ストーリーが破綻している仏さまアクション映画の数々の中ではまあまあ面白いかな。■ところで「俺が勝負してやる」といったアフリカ東部の(戦闘機の航路がリビアという具体的地名が飛行機がソマリアあたりに進むと「アフリカ東部」になっているのは眉唾ですね)悪の親玉が、ハリウッドだったら飛びたってドックファイトなお約束が、地上でボーンとやられたり、ラストのパリ上空の闘いがあっさり敵が脱出しちゃうところとか、いよいよ盛り上がる・・・・というところで失速・・・という場面多いですね。ハリウッドだったら大コケめちゃくちゃアクションで映画を長引かせると思うが、このフランスの映画、「面白いシーンが撮れないと思ったらあっさり勝負を決めちゃうよーん」という映画ですよね。本物の戦闘機シーン、評判いいんですけど、これは映画の尻すぼみ覚悟の大ネタじゃないかと思います。結構粋。 [地上波(吹替)] 6点(2009-11-15 23:20:13) |
6. 母たちの村
《ネタバレ》 妻投稿■「やっぱりヨーロッパ人がとった映画だな」と思える小奇麗な感じの「ホテル・ルワンダ」の映像と違い、純粋なアフリカ原産映画なので(フランスと合作してますがファトゥマタ・クリバリはマリ人、監督はセネガル人、村人の大半はブルキナファソ人)、「クレヨンしんちゃん、アッパレ戦国大合戦」に通じる「原野」「荒野」の泥臭さと美しさを映像から感じます(現地の風習、家の中での仕草一つ一つも、アッパレ戦国大合戦みたいに丁寧で、新鮮さを感じます)。内容はホテル・ルワンダと同じように「強大な暴力から人を守り抜く」という緊迫感を描いた映画。「50万人もぶっ殺される」というあんまりピンとこない非日常的危機を描いたホテル・ルワンダに比べ、こっちは「場の空気」「一般常識」「人間関係」そして「男の人による理不尽な暴力」が描かれ、それは日本人である私にとっても日常想定内の事なので余計緊迫感は上がります。たぶんホテル・ルワンダやブラックホークダウンを見ても多くの日本人は「何であんな狂気が現実になるんだ」というだろうけど、この映画は「狂気」ではなく日本人が大事だと思っているものがとんでもない悲劇を生み出しているので、そういう意味では日本人にも容赦はありませんが、だからこそ「当たり前」に立ち向かうお母さんの姿は野原ひろしみたいに格好いいし、ラストモスクの上にアンテナが立っている描写は彼女らの勝利の象徴としてとても効果的な余韻を持たせてくれます。■私のお母さんは「知的障害者のはちーご=妻に断種手術を奨めなさい」という周りの圧力を拒否して私を守ってくれました。日本で強制断種を認める優生法が廃止されたのは1994年。女性が男の人から殴られたりせず、好きな人と子供を産んだり、性器を勝手にいじくられたりしない事は当たり前のようで当り前ではない、素晴らしいことです。「クレヨンしんちゃん 電撃ブタのヒヅメ大作戦」で男の生き様に入れなかった私ですが、この映画は女性が女性として生きる美しさを、ブタのヒヅメと結構似たような「額面通りさ」で見せてくれます。 それにしても何で私今日は何でもクレヨンしんちゃん基準なんだろ(?_?) あと人が殺される展開はいらない。 [DVD(字幕)] 9点(2009-05-29 02:56:33) |
7. チェ 28歳の革命
《ネタバレ》 おそらく裏設定で「モーターサイクルダイアリーズの続編として描いた」作品ではないかと思う。映画館に行く前にあの映画をレンタルビデオ屋で借りるとかなり面白くなる映画だと思った(保証は出来ないですよ^^:)。さて、アンチ・アメリカ的新自由主義という概念と聞くと「不思議の国ブータン」しか思い浮かばなかった私にとって、既存の弱い者いじめ社会を本気で変えてしまったチェ・ゲバラを知ったのは衝撃で、映画館に行く前に関連書籍やDVDを見た口です。でも映画を見て思った・・・何で神格化する必要があるの? 髭面のチェ・ゲバラが何か言うのをカメラが待っているのって、髭面のフォレスト・ガンプが何かを言うのを待っている人たちと何が違うんだろうと思いました。どうも「モーターサイクル」で見た、喘息持ちで血気盛んで純粋で暴走しがちな人間ゲバラはどこかに行っちゃったようです。作風が違うと言われれば確かにそれまでなんですが、彼とともに戦った人たちはゲバラを神だと思っていたわけではなく、人間ゲバラを信じたんだと思います。それなのに映画において唯一ゲバラの人間性を見られた所が、自分の信念を汚した部下を懺悔もさせないでぶち殺すシーンだけというのはいささか足りないです。 [映画館(字幕)] 4点(2009-01-18 03:41:33) |
8. サラフィナ!
歌と踊りはお金がなくても時代文明関係なく出来る人類普遍の娯楽であり芸術だと再認識した映画です。彼女達が踊っている間はスラム街がすごい美しく見え、服も肌も黒い女の子たちと高圧線鉄塔や乾燥した黄色い大地とのコントラストは絵画を見ているような気分になりました。これ迷彩服を着た白人が踊っていたら絵的に褪せちゃうでしょう。この絵的な部分が自分たちの町、自分たちの肌、とにかく自分たちを誇りに思っているというメッセージだと思います。日本社会じゃなかなか許されない贅沢です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-06 08:08:23) |
9. ターミネーター2/特別編
《ネタバレ》 面白い映画なのだが、逃げるシーンに徹すれば良かった。製作費やターミネーターの形態の変化とバリエーションを持たせつつ、恐怖から生まれる友情、恐怖から生まれる疑念というように、前作の一本柱である「追いかけられる恐怖」を多様に派生させた面では「理想の続編映画」だ。しかしなぜ黒人をぶっ飛ばす必要がある? 理由はあるにしろこのあたりに第3弾にみた破綻の予兆を見た。地球を救う救わないなんて「追いかけられる恐怖」とは少し外れているだろう。そこをどうリンクさせるかが足りていない。 [地上波(吹替)] 5点(2008-12-27 16:17:03) |
10. 皇帝ペンギン
《ネタバレ》 某DVD屋さんで「皇帝ペンギンをお願いします」「はい、わかりました」で意気揚々と家に帰って見たら意外にも下ネタや卑猥なギャグが連発。みなさんのレビューを見て何かおかしいと思って(気付かなかったのか)パッケージを見たら「童貞ペンギン」。想像してください「・・・・・・・」その時の僕の気持は南極に立ち尽くす雄ペンギンの姿でした。ただこの「童貞」と「皇帝」の2作品を見て思った事は、動物の営みを人間がどう解釈するかは自由だということ。見方を変えれば下ネタにも感動物語にもなる。映画というものは「出来事(現実架空問わず)に意味を与える」エゴという名の芸術なんだと僕は思う。実際のところペンギンは鳥類だから子育てなんて愛情でなく本能だと思うが、動きまわるペンギンを玩具にとったフィクションの感動物語とすれば、映像といい「奇跡の海」に通じる不条理な世界で不条理ながらも一途に突っ走る登場人物の姿を垣間見れる物語といい、悪くはないと僕は思う。 [DVD(吹替)] 8点(2008-10-24 23:09:21) |
11. ル・ブレ
《ネタバレ》 4点中3点はあの観覧車に捧げる。アフリカに行った時点で映画は9割終わっている。しかし最後に忍者登場とは(看守殺しているし)。4点的映画だがノリと配分は他の「相棒アクションコメディー」とは違う世界に行っちゃっているので、貴重である事は間違いない。 [ビデオ(吹替)] 4点(2008-08-27 15:33:37) |
12. シティ・オブ・ゴッド
妻投稿■ブラジル人はともかく日本人はなぜこの映画に戦慄するのだろうか。それは日本人が社会の大前提として一番最初に教わることが「人を殺してはならない」「人命は何よりも重い」だからだろう。だから日本人はその前提から外れる事がテレビのニュースでやっていたり身の回りで起こったりするととても怒る。■大切な人が死ぬと悲しいからその反応は当たり前だ。でも人命尊重という大前提は本当に正しいのだろうか。考えてみれば、たとえば私個人が死ななければならない理由など、世の中にはいくらでも転がっている。所謂日本の「世の中に殺された」と言われる人々も、「人命尊重という大前提が社会に存在している」=「社会倫理に従っていれば自分たちの命は尊重される」という前提という名の虚構に騙されたような気がする。■この映画には日本社会にある「命の虚構」というヴェールのない剥き出しの人間界が描かれている。要は「生きたいか、生きたくないか」。だから登場人物たちも自分たちの命に対する自己完結性が極めて高い。命の自己完結能力が高い人ってイキイキしてるし、スタイリッシュ。「命は大切ですよ~」という社会でやりがちな、特定の人たちに「てめーは命は大切じゃねー」という集団いじめもやらないですよね。■私もこんなスラムも麻薬でいかれたゾンビギャングも嫌です。でも同じように「こんなところに住みたくない」という日本人がそれでもこの映画に惹かれるのは、「命の大切さ」という虚構をはねのけてまで「生命の自己完結能力」を生で見せるというこの映画のコンセプトだと思います。 [ビデオ(字幕)] 9点(2008-03-11 08:53:21) |
13. サンダーバード(2004)
制作者は「サンダーバード」をネタに新手のファミリー映画を作りたかったのだろう。テンポの良いストーリーや躍動感あふれる音楽、原作を知る人間には嬉しいネタの数々など、ファミリー映画としてのクオリティーはけして低くない。ジャングルの中で胸の大きな女の子と走り回る冒険活劇でおこちゃま(&俺)を楽しませつつ、「人命を何より尊重する」という信念を持ってきてくれる所も素晴らしい。しかし「サンダーバード」には「科学の発展への期待と危惧」というもうひとつ外せないテーマがあり、次回はそれを前面に出した硬派な物語を期待したいと思う。 [ビデオ(吹替)] 7点(2008-03-11 01:18:52) |
14. トランスポーター2
《ネタバレ》 世界一格好いいハゲの異名は伊達ではない。マッハ!!とかジャッキーとか「肉体正統派」が巷であふれている今、「アクションはCGを使っていても面白いんだぞ」というのを教えてくれたという意味で、本作品の意義は大きい。それは絶望的な状況の中で、「こいつどうやってこの場を逃れるんだろう」という期待を、「ダイ・ハードとは別の方向性(クレーンで爆弾を取ったりするところとか)」で応えてくれるという点にあるのだろう。最後一番の巨悪を殺さなかったのも、たぶんこの映画を作った人は「観客をどうハラハラさせるか」を重視しており、「悪党を皆殺し」にする事に面白さを追求しないという方向性の表れではないかと思う。 [地上波(吹替)] 9点(2008-02-12 22:34:42) |
15. TAXi
これ、実は物凄い点数つけるのに迷った作品。寒いんだけど、面白くないの一言ですませられない何かを持っているんだよね。でも10点をつけるのにも「ううん」と唸り、0点をつけるのも趣旨が違ってくる。いろいろ考えた末、8点が最大の賛辞だという結論に至った。これからも続いてほしい。 [ビデオ(吹替)] 8点(2008-02-12 22:17:16) |
16. 奇跡の海
《ネタバレ》 妻投稿。とりあえず自己中、排他的で独善的な宗教、狂信的な愛、他人の無茶に付け込んで欲求を満たそうとする外道、間違った方向にしか進まない人間の「良心」・・・いろいろ描かれていたが、私みたいな素人が感じることと言えば唯一、文字通り全てがイカレポンチという事だけだ。ヤンはイカレポンチ、ベスもイカレポンチ、レイプ野郎漁師もイカレポンチ、私もイカレポンチ、私の旦那もイカレポンチ、ランス・フォン・トリアーもイカレポンチ。教会の人間はまともな人間だが、イカレポンチから見ればやっぱりイカレポンチ・・・。最後の空の鐘は、何の幻覚なんだろう? 他のレビュワーの皆さんもその幻覚を見ていらっしゃるという事はひょっとして皆様も・・・? こうなったらここにイカレポンチパワーを集結させ、「死霊の盆踊り」の夜の帝王と北京原人を3体ほど召喚しましょう。あのイカレポンチ村を平定できるのは彼らしかいない・・・。 [ビデオ(字幕)] 10点(2008-02-10 02:01:18) |