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キリコさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 982
性別 女性

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21.  ギャング・オブ・ニューヨーク
スコセッシの暴力的な描き方はもともと苦手だった。でも今回監督の意図はニューヨークのルーツ、ひいてはアメリカのルーツを描くことにあったと思った。「この国は暴力ばかりだ」など実は自国の好戦的な部分を告発しているのでは・・ラストのニューヨークの移り変わりをモノクロに近い色彩で見せるのは、最近では傑出のラストシーンです。売り込みのために恋愛映画のようなコピー宣伝したのはまちがい。アメリカのルーツ映画と言えば分かりやすかったのにね。
6点(2004-06-12 13:35:35)(良:1票)
22.  女王フアナ
1500年頃のスペイン、比類なく美しく聡明でブルゴーニュ大公フェリペに嫁いだのに後にスペイン女王となり、なのに狂気で人生の2/3ほども幽閉されながらも女王であり続けたというフアナ。その数奇な運命や伝説は網の目のように絡んだヨーロッパ王朝にもしばしば登場してとても興味深い。これは彼女の結婚前後からの夫の死あたりまでの夫との愛憎を軸に描いたもの。彼女は夫だけを愛し続けたが夫は浮気症で嫉妬に苦しみ激しい言動が狂気とみなされる。でもまだこの頃は狂気というより人一倍情が深く激しい気質ゆえという感じがする。貴族の浮気は普通だったとしても、彼女は愛が深いだけに夫にも自分だけを愛して欲しかったというフアナの気持ちはよく分かる。生まれた時代や身分が不幸だったという気がする。個人的にフアナや他国に広がった係累など史実とあわせて見ると中世の歴史を知るきっかけになって面白い。ピラール・ロペス・デ・アジャラはちょっとウィノアに似たような美しさで気品があるうえ、女王としての威厳さえ漂わせ見事なフアナだった。豪華な衣装やセットで伝説のロマンを再現して見せてくれたのが嬉しかった。         
8点(2004-05-26 22:28:27)
23.  若者のすべて
父をなくし貧しい暮らしの南部イタリアから長男のいるミラノに母子5人がやってくる。息子達5人の中で話の核となるのは2男のシモーネと3男のロッコ。イタリアの家族、特に南部は結束が固いというがこの家族も母を中心にまとまっている。しかし善良だったというシモーネは堕落し家族に迷惑をかけるようになる。ロッコはそんな兄の尻拭いをしどこまでも寛容でやさしい。一方薄幸な娼婦のナディアが彼の善良さで立ち直りかけたのに、彼女が兄には必要だというので身を引いてしまい彼女を絶望させ最悪の結末になってしまう。思うにこれほどの寛容はやさしさではなく甘えを許して益々当人を堕落させるだけだとじれったい。堅実・真面目で夜学に通い自動車会社に就職できた4男のチーロは常識派で、そんなロッコのことを「聖人だけど俗世界では無力だ。全てを許してしまうが許してはいけないこともある」と言うが、彼の言うラストのこの言葉や「家の基礎を固めるためには犠牲が必要なんだ」(この場合シモーネ)というような言葉が暗いこの話の中で印象的。貧しい兄弟・家族等の生き方や変遷をリアルに見せ、ニーノ・ロータの静かな音楽と共に重い余韻を残す。デビュー間もない美しいA・ドロンが天使のようにやさしく善良な青年でとても魅力的。他レナート・サルバトーリ、アニー・ジラルドなどみな見ごたえがある。 
8点(2004-05-16 19:59:23)(良:1票)
24.  地下室のメロディー
前半は老泥棒が選んだ相棒の若者泥棒・ドロンの軽率ぶりが描かれ、こんなのが相棒で大丈夫かな?と思ってしまう。換気口進入あたりからスリルが出てくるが、↓でも言われてるように刑事がうじゃうじゃいるところへバッグを持ってきてしまうのは疑問が、、まぁこれがとてもドキドキする前提でもあるのですが。プールをはさんで心配そうに見守るギャバンとバッグを足元に置いてどうにもならないドロン、その後のプールの映像は二人にとってはそれこそ「苦労が水の泡」の脱力ものの幕切れだが、このラストあたりが最も印象的で見所になっている。
6点(2004-05-15 17:05:13)
25.  映画に愛をこめて/アメリカの夜
映画を作る過程でのいろんな裏話がうかがえてとても興味深い。主な俳優が途中で仕事を放り出してしまうとか、死んでしまって話を書き換えざるを得なくなるとか、主演女優が精神的不安定からの復活直後だったり、妊娠していたなど盛りだくさんのトラブルはかなり極端ではあるが、でも本当にこれに近い話があってもおかしくはないと思われる。製作に携わる大勢の人たちを束ね、進行に気を配る監督は実に大変な仕事だと思った。トラブルにも冷静に対処して完成を目指す腕まくりのトリフォー監督が印象的。雪が泡とか昼を夜にとか仕掛けのあるろうそくなど様々な映像マジックも見られて面白い。
7点(2004-05-03 20:50:52)
26.  ノー・マンズ・ランド(2001)
これは究極の戦争映画だと思う。戦争のなかで1対1で対峙する兵士。そこには国籍も殺し合う理由もない普通の人間がいるだけ。お互いに怯え、立場は入れ替わる毎に変わってくる。そこにおかしさもあるけどコワイ。話はメルヘンではなく現実的に展開し、ますます怖い。生きるか死ぬかの究極にある人間の心理を描いて、戦争が人間の殺し合いであることをはっきり教えてくれる。
8点(2004-04-21 18:24:51)
27.  道(1954)
久しぶりに見たら意外や、ザンパノがそんなにひどい男には見えない。体を張って生きるしかないだけの粗野で自己表現も愛情表現も下手な不器用な人間と言う感じだ。(昔はジェルソミーナがかわいそうという気持ちが強すぎたのかもしれない)綱渡り芸人がザンパノのことを「話しかけたいのに犬のように吠えることしかしらん」とその性質を代弁している。個人的にこの二人の会話のシーンから彼がジェルソミーナをザンパノの出てくる警察まで送っていくというくだりはこの作品で一番好きで印象的なところ。綱渡り芸人の死にショックを受け精神に異常をきたしたジェルソミーナの扱いに困りつつ何日も食事を作って与え、置き去りにするときもマントを着せかけお金やトランペットまで置いていっているし、最後にジェルソミーナの死を聞いて酒に酔い、浜辺で泣くのも置き去りにした彼女のことを気にしていたからだろう。ジェルソミーナ、ザンパノ、綱渡り芸人の3人は見る年代、時によってさまざまな感慨がある。危険な職業柄人生を達観しているような反面、お調子もので自らの死を招く綱渡り芸人、自己肯定感を持てなかったジェルソミーナはザンパノの役に立つことに自分の存在価値を見い出す。それゆえ特に誰がかわいそうとか不幸だったと単純には言い切れない。印象的なセリフの数々といいとても深くて味わい深い名作。J・マシーナはサイレント時代のチャップリンのように豊かな表情と体全体で複雑な心情を表現して圧巻だし、A・クインもザンパノという人物をまざまざと見せて素晴らしい。哀愁を帯びた主題曲もあっていつも涙がこぼれます。
10点(2004-03-28 20:40:41)(良:2票)
28.  WATARIDORI
すごく気持ちよく癒される映画でしたねぇ。よけいな言葉なく、ひたすら厳しい渡りの旅をする鳥たちのけなげさに、思わず涙がこぼれそうでした。鳥たちと同じ高さで飛んで撮っているので、その表情や必死に翼を動かしているのがすごくリアルです。それにしても世界中の渡り鳥たちを、よくぞここまでカメラに収めたと、その努力や技術に感嘆しました。最初と最後がシーン的につないであるので、単なるドキュメンタリーというよりドラマ性を感じます。なかなか見られない映像をドラマチックに撮った撮影と、スタッフの努力に感激。
8点(2004-02-07 14:59:22)
29.  終着駅
ファーストシーンですでに「何事かあったらしい」男女がテルミニ駅に来る。ここから最後まで駅でのシーンというかなり斬新な設定で、話もほぼリアルタイムで進む。列車に乗って別れてしまえば5分もしないで終わってしまうが、お互い別れがたいという話だけでこれだけの時間を見せてしまうのはある意味で評価したい。が、延々と引き伸ばすことに少々無理がありくどくもしつこい気がする。不倫の女性の揺れる女心をJ・ジョーンズは切なく見せる。M・クリフトは未練がましさを最後まで見せる。しかし二人がこれほどの恋心を抱くようになったいきさつがほとんど描かれてないので二人に感情移入できず、このしつこさに辟易した。これでは「執着駅」。同じような不倫で駅での別れなら「逢びき」のほうが良かった。ジョーンズの甥の役で、まだ少年のリチャード・ベイマーが見られます。
6点(2004-01-21 18:16:26)
30.  悲しみは星影と共に
私もかなり前に見たきりですが、悲しく哀愁を帯びたテーマ音楽と共に姉弟の悲しい話に涙ぼろぼろでした。若いJ・チャップリンの姉がけなげで切ない。
8点(2004-01-18 22:42:15)
31.  ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
劇場短縮版に加えて中年トトとエレナの再会などが描かれている。この部分があることでアルフレードのトトへの父親のような思いが分かる。また好きな映画で社会的には成功したトトが、30年もの間エレナへの喪失感を抱いたまま、精神的には決して幸せとは言えない人生を生きてきたのだとわかる。少年時代、青年時代、中年時代と、映画が好きで映画と共にすごし、歩んできたトトの大河ドラマなのだと思う。あるべき部分があるわけで、この映画が素晴らしいのは変わらない。最大級に大好きです。
10点(2004-01-13 14:33:13)(良:1票)
32.  ニュー・シネマ・パラダイス
とにかく可愛いトトとアルフレードの間に交わされる友情、アルフレードのトトを見守る父親のような愛情、さりげなく描かれる戦争の傷跡、全編に流れるやさしく哀愁に満ちた音楽、作品中に登場する古いフィルムや俳優の数々、、どこを見ても切なくやさしく素晴らしい。でも一番心に響いたのは、村でたった1軒の映画館でみんなが心から楽しそうに映画を見ているその光景。「映画を楽しむ」、その原点をこの村の人に見たとき、自分の映画を見始めた昔を思い出して、もうどこを見ても泣けて泣けて仕方なかった。見て泣き、思い出しては泣き、自分でもなぜこれほどぐっとくるのか分からない。今だからこそ、かもしれない。
10点(2004-01-13 14:20:55)
33.  太陽と月に背いて
詩人としてのランボーではなくプライベートな面を描いて、彼の特異な生き様を見せてくれる。ランボーとヴェルレーヌのホモ関係って全く知らなかった。ちょっとついていけない世界です。でも皆さんおっしゃるとおり、ディカプリオの演技が素晴らしいです。人に勧めるならこの点ですね。まぁきれいで表情が豊かで表現力もぜ~んぶお見事です。亡くなる時のシーンにも驚いた。(でも亡くなってから布をかぶせる前の一瞬、まばたきした!)確かに詩人としてのランボーはほとんど描かれていないけど、彼をより理解する裏話としてはいいのでは?
6点(2003-12-25 17:14:50)
34.  チャーリー
ロバート・ダゥニー・Jがチャップリンの演技をうまくやってて感心しました。あれはかなり難しいと思いますが、きっととても器用な人なんでしょう。チャップリンの伝記映画として、彼を一通り理解できる描き方がされてたと思います。D・フェアバンクスとの友情や作品のこと、女性遍歴や妻のウーナとのこと・・映画の天才であると共に普通の家庭人でもあったチャップリンの晩年は、平穏ではあるがアメリカを追われた無念さがあった、、スイスでのインタビューの痛々しいような姿にそんなことを感じました。
7点(2003-11-13 17:30:41)
35.  ライフ・イズ・ビューティフル
印象を一言で言うなら、ベニーニしゃべりすぎてうるさい。今後もこの人は苦手になると思った。話はメルヘンなのかコメディなのか人情受けを狙ったのか、とにかくユダヤ人虐殺の話ではない。究極の生と死を前に親は子供だけでも助けたい。しかも恐怖を与えないように・・話はとても甘い。こんなことはあり得ない。真剣にユダヤ人の捕虜収容所を考える人にはとても付き合えない話の展開である。子供が隠れて犬が吠えてるのに見つからない、あり得ない。他の子供に紛れ込ませて食事させる、これも??親子愛だけ素直に見ればまだ見られるかも知れないが、その背景がアウシュビッツでは素直には見られず、感動も半減する。
5点(2003-11-01 14:47:18)(良:1票)
36.  海の上のピアニスト
メルヘンですねー。ティム・ロスはピアノが弾けず、演奏は本人ではないそうですがまるで実際に演奏してるような素晴らしさでした。真似するだけでも大変なのに、すごい役者根性ですよねー。
7点(2003-10-29 20:08:51)
37.  アパートメント(1996)
作り方もなかなか凝ってるし、女心も複雑怪奇。ついつい引き込まれて見てしまう。それにしてもあの偽善女、いやな女!友達のふりしてだますなんて・・モニカが可哀想です。
7点(2003-10-13 18:30:41)
38.  鉄道員(1956)
頑固で酒浸りの父親、そんな父をひたすら尊敬している可愛い末っ子、不良息子、頑固親父に反抗する娘、ひたすらやさしい母親、貧しくどこにでもありそうな一家が淡々と描かれる。可愛い坊やと哀切な音楽がこの映画の泣き所をさらに刺激する。この頃のイタリア映画は日本人にも共感しやすい同じ土壌があったんだと思う。
8点(2003-08-29 16:21:20)(良:1票)
39.  ブラザー・サン シスター・ムーン
公開当時一度見たきり・・・でも強く印象に残っている。第一に音楽・歌、レコードで何度も聞いた。第二にアシッシの美しい風景、カメラがとてもきれいにとらえていた。これで今でもアシッシに行きたいと思っている。第三に聖フランチェスコの生き方、清貧に殉ずるその姿に感銘を受けた。細かな所は記憶が薄くなってしまった。年月がたった今、もう一度見てみたい。
8点(2003-07-08 20:27:11)
40.  自転車泥棒
いい作品ではあるが、ただただやるせなく悲しい気分が尾を引く映画。敗戦国・イタリアの戦後貧しく誰もが生きるのに必死だった日常が、同様の状態だった日本に重なって見え、そのどん底貧乏ぶりがリアルで悲しい。自転車を盗んだ犯人もまた生活困窮者で、苦しい者同士で生存競争を繰り広げているのがなお悲しい。子供に免じて見逃してもらえたものの、あの終わり方ではあれからどう生きていくのだろうと考えてしまった。
8点(2003-06-22 17:13:10)
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