21. ジェラシー(1970)
《ネタバレ》 話は昼ドラのようなどろどろしたもの。出演者がカメラに語りかけるような独特な演出に、コメディっぽいシーンもあるが、乾いた空気観はイタリア映画らしい。主要キャストが好演。マストロヤンニはちょっと老けてるが、哀愁漂う狂人役が様になっている。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-11 23:24:46) |
22. スプレンドール
《ネタバレ》 製作者たちの映画に対する思いが伝わってくる、そんな作品。遊び心もあり、ところどころで引き込まれるシーンもある。にしても、映画人て本当にラストで使う映画好きですね。この映画へのオマージュがいくらあったことか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-10 23:48:27) |
23. 黄金の七人
《ネタバレ》 ○テンポの良い犯罪コメディ。ゴージャスなテーマ音楽も有名。○前半の盗みは予定調和が過ぎたかな。その中に、このキャラがもっと発揮されていればそこそこ見ごたえがあったのではないか。○後半の金塊争奪戦では、伏線なしで知らない男が登場するのだが、これは反則。これが認められると何でもありになってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-05-10 22:32:17) |
24. 荒野の用心棒
詰まらない訳ではないが、少々冗長であった。これなら本家のほうが面白かった。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-10 22:23:54) |
25. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 戦争が愛し合う二人を引き裂く例のパターンです。ジョバンナがソ連へアントニオを見に行く辺りまでは良かったが、以後のアントニオの行動が滅茶苦茶です。あまり共感できなかった。まぁそれも含めて戦争なんだろうけど。それから評判通り音楽が良かったのと、列車から映るひまわりのシーンは感慨深いものがありました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-05-10 21:24:33) |
26. チャーリー(1992)
《ネタバレ》 ○ファンであるチャップリンの伝記映画。監督もリチャード・アッテンボローということで期待したのだが、収穫はロバート・ダウニー・Jrぐらい。○そもそも映画化に無理があったとしかいえないような気がする。彼の波乱万丈の人生が2時間半で収まるわけもなく、中途半端な作品に出来上がった印象を受けた。伝記映画って難しいだろうな。 [DVD(字幕)] 4点(2009-05-10 20:38:30) |
27. 無防備都市
《ネタバレ》 終戦を迎え、本当に平和を願う気持ちが現れたイタリア発のネオレアリズモの初陣。すぐにでも崩れてしまいそうな緊迫感がまさに当時を物語っているようで、怖さも覚える。最後に子供を映すことで希望は残したエンディング。生きることの難しさをひしひしと感じられた。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-03 12:40:45) |
28. 自転車泥棒
《ネタバレ》 人間の感情は今も昔もそう変わらないので、社会や環境が変わっていても、この映画には普遍的な感動がある。戦後イタリアにおける自転車は、今の時代の車や携帯電話、パソコンといった物だろう。それがあるかないかで仕事にありつけるか否か、といえば今で言う資格みたいなものでもあろう。富裕層との差をまざまざと感じながらも生きていかなければいけない。ブルーノにはわかっていたのだろう。自転車を盗まれるという被害者から一転して加害者になってしまう、なんとも暗くて、虚しくて、切ない話だが、息子の前で警察に連れて行かれるという最悪の展開だけは免れた辺りは、監督の優しさであり、主人公たちにとっての救いではあろう。しかし、行く末の見えない後姿のエンディングは強烈なインパクトを残し、社会への大きなメッセージとなっている。今先進国でも、これに似た暮らしをした人はいくらでもいるわけで、自分がそうなるかもしれないと思うとこの状況を早く何とかしてほしいと切に願うばかりである。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-23 10:16:35) |
29. 太陽がいっぱい
《ネタバレ》 サスペンスはこうあるべきと言う緊張感が見事。特に、トムが商店街の魚を見ているシーン。海に放り投げたフィリップがその中から出てくるのではないかと思わせる魚の見せ方は本当に素晴らしい。他にも主人公が追い詰められていく様は見事で、逃げ切ったと思った途端のどんでん返し。何となく予想はついていたが、どこかニューシネマのような結末。照り付けるいっぱいの太陽の中、気分が最高の中捕まってしまう青春犯罪劇。アラン・ドロンと音楽のカッコよさに痺れながらまた観たくなる作品。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-20 11:34:17) |
30. 道(1954)
《ネタバレ》 押し付けがましい感じが一切なく、淡々と描いている。前半は少々退屈したが、人ひとりがいないと困る人がいる、どんな人でも役に立てる、という「素晴らしき哉、人生!」とは一味も二味も違うアプローチはなかなか。がらがら声のザンパノに、変わり者のジェルソミーナは最高のキャスティング。心優しい音楽も印象的だった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-21 15:33:08)(良:1票) |
31. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 戦争という状況が生み出した悲劇をものの見事に表現した見応えある作品。一番凄いのは、監督がボスニア人で実戦経験のある人であることだ。そんな人間がこれほどまでに中立に描けるのは凄い。そして惜しいことに、日本の配給会社はこの映画をコメディとして売ろうとしていた。確かにブラックコメディだが、そこをあえて押すべきではない。どんな映画でも興収を上げるためなら何でもする日本の配給会社は、チキから見たマスコミそのものだ。でも、幸い変な邦題を付けていないだけマシかもしれない。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-15 23:09:37) |
32. グレート・ブルー
《ネタバレ》 まさに映画と言う名の芸術。オープニングから海の映像にエリック・セラの「Big Blue Overture」が流れ、見事に映画の世界へ連れて行ってくれる。都合の良い女をどこかで求めていたジャックと、一目惚れのジョアンナ。やはり途中から考えの違いで関係がチグハグに。両親に早く先立たれたジャックだからこそイルカを家族だと考えるようになったのであり、イルカが家族とは思わないジョアンナには後回しにされていると言う気持ちがあったのだろうか?それにしても、ジャックとイルカが戯れるシーンはとても美しく、特にイルカを夜中に海へ連れ出して戯れるシーンはとてもロマンティック。そして、エンゾを海へ沈め、ジャックも海へ繰り出すと言うラストは強引にも映るが、やはり海の青さが勝っている。海を知っているリュック・ベッソンだからこそ出せるこの海の青さは観る者をうっとりさせる。そして、この映画の成功には、エリック・セラの名前は外せない。イルカをイメージしたと言う曲も、まさに海にマッチしており、この映画における貢献度は計り知れず、サントラ盤も名盤である。そして、すべてがかみ合ったこの映画は、切なくも悲しくもある話だが、本当にうっとりさせる雰囲気を持っている。 [DVD(字幕)] 10点(2007-11-18 15:03:10)(良:2票) |
33. ニキータ
《ネタバレ》 ハリウッドでは出せない渋いカッコよさ。選択の余地のない主人公にとっては望んでもいない人殺しの仕事。普通の幸せを得られない生活と、エリック・セラのチクチク突き刺さるような刺激的なスコアはものすごく良い塩梅。決して美人ではないアンヌ・パリローだから出し得る弱さを抱えた孤独な人間は観る者を惹きつける。そして、脇のチェッキー・カリョの存在感も良かったし、おいしい所を持っていくジャン・レノも憎い。突然のエンディングもこの映画だからこそのカッコよさがある。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-13 23:29:59) |
34. ホテル・ルワンダ
ジャーナリストや主人公の台詞に何もしてくれない当時の国連や世界の国々を描写しているが、それがこの映画のすべて。どこかで戦争していてもまたやってるわぐらいでテレビを見ていた自分が恥ずかしくなった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-04-10 20:14:01) |
35. ライフ・イズ・ビューティフル
多少コメディでは厳しいところもあるが、よく作ったのではないか。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-22 15:19:18) |
36. 夕陽のガンマン
《ネタバレ》 ○大人の男の渋い映画。クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフがかなりいい味出してる。○エンニオ・モリコーネの音楽がやはり素晴らしい。 [DVD(字幕)] 7点(2006-09-01 15:50:57) |
37. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
《ネタバレ》 ○「Back to the Theater」にて鑑賞。予てより映画館で観たいと思っていた作品だったのでこの企画に感謝。○欲を言えばもっと大きなスクリーンで見たかったが、あの映像と音楽の奏でる素晴らしい雰囲気は映画館でこそ味わいたいものだった。○イルカや海をイメージしたサウンドトラックは秀逸。サウンドトラックを聞くだけでこの映画の世界に入ることができる。○この素晴らしさがあれば、俳優の大根演技や稚拙なメロドラマも輝ける。むしろそうだったからこそ輝いたのかもしれない。○自身の生まれ年にして、最高の映画が誕生したのだと思うと感慨深い。 [映画館(字幕)] 10点(2006-08-30 13:09:34) |
38. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 ○船上で生まれ育った「1900」の設定はこちらの想像力を膨らませてくれる。ラストは悲しい結末だが、寓話としてみればなかなか面白い。○エンニオ・モリコーネの音楽は相変わらず素晴らしい。日本のサントラ盤にはピアノ対決シーンの音楽が収録されてないのが残念。 [DVD(字幕)] 8点(2006-08-30 11:17:30) |