21. セルピコ
《ネタバレ》 ○後の映画のセリフでよくセルピコが出てくるのが納得できた。○セルピコが正義感溢れる警官になる経緯がもっと明確に描かれていればさらに感情移入できたはず。○ニューシネマ期の作品なのでてっきり殺されて終わりかと思った。○アル・パチーノの熱演が光る。後に見られるオーバーアクトもそんなに観られない。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-15 08:58:21) |
22. チャーリー(1992)
《ネタバレ》 ○ファンであるチャップリンの伝記映画。監督もリチャード・アッテンボローということで期待したのだが、収穫はロバート・ダウニー・Jrぐらい。○そもそも映画化に無理があったとしかいえないような気がする。彼の波乱万丈の人生が2時間半で収まるわけもなく、中途半端な作品に出来上がった印象を受けた。伝記映画って難しいだろうな。 [DVD(字幕)] 4点(2009-06-16 17:58:10) |
23. 黄金の七人
《ネタバレ》 ○テンポの良い犯罪コメディ。ゴージャスなテーマ音楽も有名。○前半の盗みは予定調和が過ぎたかな。その中に、このキャラがもっと発揮されていればそこそこ見ごたえがあったのではないか。○後半の金塊争奪戦では、伏線なしで知らない男が登場するのだが、これは反則。これが認められると何でもありになってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-06-16 17:32:52) |
24. 夕陽のガンマン
《ネタバレ》 ○大人の男の渋い映画。クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフがかなりいい味出してる。○エンニオ・モリコーネの音楽がやはり素晴らしい。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-16 10:26:11) |
25. 気狂いピエロ
《ネタバレ》 ゴダールの中では分かりやすい方らしいが、それでもあまり分からない。でも最後まで観られた。にしてもエンディングのインパクトは半端ない。また観てみたい作品でもある。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-12 12:48:12) |
26. 鉄道員(1956)
《ネタバレ》 日本人受けしそうなストーリー展開。泣いたりしなかったが、確かに良い映画だった。この手の作品は溢れてるから、オチが読めてしまったのが残念だった。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-12 11:18:42) |
27. ジェラシー(1970)
《ネタバレ》 話は昼ドラのようなどろどろしたもの。出演者がカメラに語りかけるような独特な演出に、コメディっぽいシーンもあるが、乾いた空気観はイタリア映画らしい。主要キャストが好演。マストロヤンニはちょっと老けてるが、哀愁漂う狂人役が様になっている。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-11 23:24:46) |
28. スプレンドール
《ネタバレ》 製作者たちの映画に対する思いが伝わってくる、そんな作品。遊び心もあり、ところどころで引き込まれるシーンもある。にしても、映画人て本当にラストで使う映画好きですね。この映画へのオマージュがいくらあったことか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-10 23:48:27) |
29. 荒野の用心棒
詰まらない訳ではないが、少々冗長であった。これなら本家のほうが面白かった。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-10 22:23:54) |
30. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 戦争が愛し合う二人を引き裂く例のパターンです。ジョバンナがソ連へアントニオを見に行く辺りまでは良かったが、以後のアントニオの行動が滅茶苦茶です。あまり共感できなかった。まぁそれも含めて戦争なんだろうけど。それから評判通り音楽が良かったのと、列車から映るひまわりのシーンは感慨深いものがありました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-05-10 21:24:33) |
31. 太陽がいっぱい
《ネタバレ》 サスペンスはこうあるべきと言う緊張感が見事。特に、トムが商店街の魚を見ているシーン。海に放り投げたフィリップがその中から出てくるのではないかと思わせる魚の見せ方は本当に素晴らしい。他にも主人公が追い詰められていく様は見事で、逃げ切ったと思った途端のどんでん返し。何となく予想はついていたが、どこかニューシネマのような結末。照り付けるいっぱいの太陽の中、気分が最高の中捕まってしまう青春犯罪劇。アラン・ドロンと音楽のカッコよさに痺れながらまた観たくなる作品。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-04 00:19:01) |
32. ライフ・イズ・ビューティフル
多少コメディでは厳しいところもあるが、よく作ったのではないか。 [DVD(字幕)] 6点(2008-08-17 14:21:34) |
33. 無防備都市
《ネタバレ》 終戦を迎え、本当に平和を願う気持ちが現れたイタリア発のネオレアリズモの初陣。すぐにでも崩れてしまいそうな緊迫感がまさに当時を物語っているようで、怖さも覚える。最後に子供を映すことで希望は残したエンディング。生きることの難しさをひしひしと感じられた。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-03 12:40:45) |
34. 自転車泥棒
《ネタバレ》 人間の感情は今も昔もそう変わらないので、社会や環境が変わっていても、この映画には普遍的な感動がある。戦後イタリアにおける自転車は、今の時代の車や携帯電話、パソコンといった物だろう。それがあるかないかで仕事にありつけるか否か、といえば今で言う資格みたいなものでもあろう。富裕層との差をまざまざと感じながらも生きていかなければいけない。ブルーノにはわかっていたのだろう。自転車を盗まれるという被害者から一転して加害者になってしまう、なんとも暗くて、虚しくて、切ない話だが、息子の前で警察に連れて行かれるという最悪の展開だけは免れた辺りは、監督の優しさであり、主人公たちにとっての救いではあろう。しかし、行く末の見えない後姿のエンディングは強烈なインパクトを残し、社会への大きなメッセージとなっている。今先進国でも、これに似た暮らしをした人はいくらでもいるわけで、自分がそうなるかもしれないと思うとこの状況を早く何とかしてほしいと切に願うばかりである。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-23 10:16:35) |
35. 道(1954)
《ネタバレ》 押し付けがましい感じが一切なく、淡々と描いている。前半は少々退屈したが、人ひとりがいないと困る人がいる、どんな人でも役に立てる、という「素晴らしき哉、人生!」とは一味も二味も違うアプローチはなかなか。がらがら声のザンパノに、変わり者のジェルソミーナは最高のキャスティング。心優しい音楽も印象的だった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-21 15:33:08)(良:1票) |
36. ホテル・ルワンダ
ジャーナリストや主人公の台詞に何もしてくれない当時の国連や世界の国々を描写しているが、それがこの映画のすべて。どこかで戦争していてもまたやってるわぐらいでテレビを見ていた自分が恥ずかしくなった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-27 20:19:08) |
37. グレート・ブルー
《ネタバレ》 まさに映画と言う名の芸術。オープニングから海の映像にエリック・セラの「Big Blue Overture」が流れ、見事に映画の世界へ連れて行ってくれる。都合の良い女をどこかで求めていたジャックと、一目惚れのジョアンナ。やはり途中から考えの違いで関係がチグハグに。両親に早く先立たれたジャックだからこそイルカを家族だと考えるようになったのであり、イルカが家族とは思わないジョアンナには後回しにされていると言う気持ちがあったのだろうか?それにしても、ジャックとイルカが戯れるシーンはとても美しく、特にイルカを夜中に海へ連れ出して戯れるシーンはとてもロマンティック。そして、エンゾを海へ沈め、ジャックも海へ繰り出すと言うラストは強引にも映るが、やはり海の青さが勝っている。海を知っているリュック・ベッソンだからこそ出せるこの海の青さは観る者をうっとりさせる。そして、この映画の成功には、エリック・セラの名前は外せない。イルカをイメージしたと言う曲も、まさに海にマッチしており、この映画における貢献度は計り知れず、サントラ盤も名盤である。そして、すべてがかみ合ったこの映画は、切なくも悲しくもある話だが、本当にうっとりさせる雰囲気を持っている。 [DVD(字幕)] 10点(2007-11-22 00:34:35)(良:2票) |
38. ニキータ
《ネタバレ》 ハリウッドでは出せない渋いカッコよさ。選択の余地のない主人公にとっては望んでもいない人殺しの仕事。普通の幸せを得られない生活と、エリック・セラのチクチク突き刺さるような刺激的なスコアはものすごく良い塩梅。決して美人ではないアンヌ・パリローだから出し得る弱さを抱えた孤独な人間は観る者を惹きつける。そして、脇のチェッキー・カリョの存在感も良かったし、おいしい所を持っていくジャン・レノも憎い。突然のエンディングもこの映画だからこそのカッコよさがある。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-13 23:29:59) |