1. クィーン
《ネタバレ》 もっとエリザベス女王におべんちゃら気味の映画かと思っていたが、思ったほどでもない。終盤は結構べんちゃら気味ではあるけれど。ダイアナに擦り寄ったかと思えば女王に擦り寄るお忙しいブレアが象徴的な、あっちもこっちにも良い顔をしようとしたような作り。これでは主張がぼけるのも当然だ。もっとエリザベス女王の功績や人間性のみに目を向けた映画なら観る価値はあったかもしれないが、下手にダイアナ事故を扱ったがために今更感と嘘っぽさが強くなってしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2008-04-18 02:53:31) |
2. 甘い生活
《ネタバレ》 映像はさすがに綺麗だが、話がこうもつまらなくてはどうにもならない。結局堕落した生活から抜けられない男の話で、これが実にダラダラと続く。ラストの対比はそこそこ良いものの、それだけのために3時間近くも必要な訳もなし。2時間弱程度にまとめて欲しいものだ。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2008-02-28 16:43:25)(良:1票) |
3. ロミオとジュリエット(1968)
《ネタバレ》 ちょこちょこ新解釈も入ってるのだそうな。しかし原作は大筋しか知らないから、どこをどのくらいアレンジされてるんだか判らない。受けるイメージとしては他の映像化されたものよりも肉欲感が高めだろうか。どこがどうと言うより、作品全体から受ける肉欲感とでもいおうか。純愛と肉欲とはイメージとして結びつきづらいので、やや違和感はある。まあしかし、そんなことよりなにより、オリビア・ハッセーが可愛らしい。それだけで十分な気がするくらい。友の死にロミオが逆切れしてたって、俺ははもう知らねえよとばかりに神父がとんずらこいたって、男が皆タイツ穿いてて若干気持ち悪くたって、オリビア・ハッセーが可愛いからいいじゃない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-10 16:58:17) |
4. 太陽はひとりぼっち
《ネタバレ》 冒頭、別れ話をさんざ話し合った後らしい二人のシーン。なんのメリハリもなく、意味なく続く20分間に唖然とする。なんだろうこれは。あんなに未練たらたらでどうしようもなくなっている状況で、男が髯を剃ることにも驚く。どういうことだ。妙な余裕かまされても困る。とにかくこのダラ付いたシーンの連続でこれが2時間以上も続く。思い出しただけで恐ろしい。映像優先で根拠もない行動もちらほら。作り手の狙いは理解出来ないわけではないが、この手のインテリ風の狙いは透けて見えるだけに、そこに衒いや小賢しさの方を強く感じてしまう。まあ自分には向かない映画だった。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2008-02-10 15:33:25) |
5. 夏の嵐(1954)
映画中、女の独白ナレーションがちょこちょこ入るが、この独白が説明的過ぎていて質が悪い。しかも映像で十分に伝わっていることを、重複して説明してしまうことが多々あり、折角の映像を殺してしまう結果になっている。また、男も女もキャラクターの一貫性に乏しく、心の痛みの重みも説得力も欠けます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-10 14:41:35) |
6. ニキータ
元は安直に警官を殺したアホ女なのでちょっと感情移入がしづらいが、それを割り引いてもなかなか楽しめる。暗殺のシチュエーションや主人公が追い詰められて過程の作り方が上手い。アンヌ・パリローが素晴らしく、彼女なしではこの映画は考えられないでしょうね。そしてあのラストなくしても考えれない。想像力を刺激され、余韻を存分に楽しめます。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-05 18:40:16) |
7. 永遠のマリア・カラス
《ネタバレ》 冒頭からB級感満載。ジェレミー・アイアンズは良い役者さんだけど、この鬱蒼としたB級感に食われてしまっている感じがする。マリア・カラスの歌声はそのものを使っているようで、さすがに素晴らしい。オペラに興味のない自分がこれほど感じるものがあるのだから、好きな人には堪らないものがあるに違いない。カラス役の女優さんもクチパクを見事に合わせていらっしゃいます。実際彼女から発せられていると言われても不思議に思わないほどビジュアル的にも声質が合っている。劇中劇「カルメン」はとても出来が良く、普通に考えれば年齢的には無理があるにも関わらず、本当にカルメンに見える素晴らしさ。映画としてはイマイチだが、監督のカラスへの想いは伝わってくるし、彼女の歌声は今の人の心にも十分に響くだろうと感じさせてくれる。本物は時代を経ても色褪せない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-10-25 21:53:27)(良:1票) |
8. ラ・スクムーン
ベルモンドの格好良さだけを強調することに特化したような映画。特化させすぎて、他の部分が相当にお粗末。これはもう、リアリティなど二の次、展開がいくら無茶苦茶でも整合性がなくても構うことなし、ベルモンドさえ格好良ければそれでいいという、そんな割り切りすら感じます。ベルモンドは好きだけど、こういう方向性の映画は苦手です。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-09-03 21:49:34) |
9. 嘆きのテレーズ
《ネタバレ》 子供の頃に観て、ラストの展開が強烈に印象に残った映画。今回観直してみたら、座りながらの握りこぶしでの往復ビンタが印象強烈。凄いことをする。全体に良く出来ているものの、惚れ合う過程を素振りよりも台詞だけで済ましてしまっている箇所が目に付くのが難点。大体、逃げ出そうといいだした後に、女性がいかに虐げられているかということを聞かされるというのでは、逃げ出そうといったのが単に旦那から奪い去りたいというだけの意味になってしまいマイナス。虐げられているからこそ、二人で逃げ出し幸せになろうという流れにして欲しいところだった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-27 23:47:57) |
10. 白夜(1957)
《ネタバレ》 明らかに情緒不安定なヒロイン。この思い込みの激しさがストーカー気質を感じさせてちょっと怖くもある。いや、普通に怖い。内容はそれなりに面白くはあったが、やはりこの女性の人格が受け入れ難い。その情緒不安定な女性に振り回される主人公。十分に予想出来るオチとはいえ、哀れです。あんな子と一緒にならなくて良かったよ、と考えればある意味ハッピーエンドではあるのか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-07-07 22:17:38) |
11. モモ
《ネタバレ》 セットは結構味があって良い。全員スキンヘッドという時間泥棒たちの設定も定番だが良い。しかし、良い部分はあってもいまいち面白味が感じられ無い。時間泥棒たちが攻めてきても時間を止められあっさり撃退されてしまったり、クライマックスの時間泥棒たちの間をすり抜けて扉を閉めるまでの過程もまたあっさりと、あっさりしすぎて盛り上がるべきところで盛り上がりに欠けてしまっているのがひとつの要因。原作は読んでませんが、原作もこうなんでしょうか。なんだか惜しい。子供向けな作りなものの、子供が見てもこの映画の内容って本当に理解できるのかも少々疑問。小学校低学年では難しいかな。 [DVD(字幕)] 4点(2007-07-02 21:13:21) |
12. ノスタルジア
映像はとても綺麗で良いが内容がとてもつまらない。憂鬱、陰鬱なこの雰囲気で淡々と映像。この映画の郷愁は監督自身の郷愁であることは十分想像がつくが、そんなものを延々と見せられても堪らない。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2007-06-17 21:31:27) |
13. 女は女である
《ネタバレ》 喧嘩しながらもなんだかんだ言って楽しそうな二人。わざわざ本を持ち出して表紙の文字で会話するとかは面白くはあったが、全体に奇を衒ったような演出が、これっておしゃれでしょう、面白いでしょうといわれているようで、なんだか嫌だ。時代の映像技術が監督の発想に追いつけていない感じもする。ヒロインのアンナ・カリーナがとてもキュートにも見えるが、アップのシーンを見ると化粧がケバ過ぎていまひとつ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-04-08 21:35:30) |
14. carmen.カルメン
キャバ嬢にのめりこんだ男の話みたいなもんで、傍から見れば馬鹿だねぇってな話。けれど最後の質問に対する男の答えには妙に共鳴してしまいます。女優さんが妖艶でこれぞカルメンという感じにはまっていて良いです。前半がかなり退屈なのが難点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-03-25 23:42:01) |
15. じゃじゃ馬ならし(1967)
《ネタバレ》 やたらキャーキャー叫ぶ女の悲鳴が耳障り。それを抜きにしても、とにかく無駄に騒々しい。演出過多と感じるところもしばしば。じゃじゃ馬とまで言われた娘が従順になるというのも過程の説得力弱め。別の「じゃじゃ馬ならし」を前に観たときは面白かった印象があるけど、これはあまり出来が良いとは言えなません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-03-06 23:23:38) |
16. カトマンズの男
《ネタバレ》 金持ちの満たされた退屈さから自殺願望のある富豪の男が、どうせ死ぬなら保険金をかけて誰かに殺されてくれと頼まれる。男は引き受けたものの、いざ殺し屋に狙われると怖くなって必死で逃げ回ることになるというコメディ。テンポも良く、ギミックの使い方など子供の頃に見ていた外国アニメを実写で取ったような演出が多く、これがとても楽しい。なかなか拾い物の映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-31 21:05:43) |
17. 熊座の淡き星影
《ネタバレ》 ヒロインはなんとも妖艶で、そりゃあ関係も疑われるだろうし、何があっても不思議じゃありません。結局のところ色々な謎は謎のままで、どれが真実なのかはぼかしまくり。これだけひとつとしてはっきり解明されないままなのに、そういったところに妙に不満が残らないのは、やはり映画として優れているからなんでしょう。オープニング付近の婚約者と二人で実家を訪れるまでの道のりを車の後ろからずっとフォローする長回しは見ごたえがありました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-25 21:49:47) |
18. 海の上のピアニスト
映像も綺麗だし、全体の構成も良い。ユーモアも過不足無く、バランスが良く取れているファンタジー映画。とはいえ、色々釈然としない部分は多いし、行動に関しての説得力も結構弱め。ファンタジーですからということで、全てを丸め込まれている感じがしなくもない。まあそれを差し引いても、妙に魅力的な良い映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-21 19:56:46) |
19. オリバー・ツイスト(2005)
悪い評判ばかり聞いて観たためか、思ったよりも楽しめました。まあ可もなく不可もなく。主人公は受動的でなくてはならないような話なので、これはこれで正解なのでしょう。 [DVD(字幕)] 5点(2007-01-20 18:51:44) |
20. WATARIDORI
飛んでいる鳥の姿は美しく、デザイン的に見ても洗練されているものも多く、素晴らしい。風変わりな鳥もちょこちょこ出てくるし、多少の演出を入れて飽きさせないような工夫もある。しかし若干尺は長めに感じます。また、所々に入るCGが非常に余計。あれは要らんねぇ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-07 21:45:25) |