1. ホビット/思いがけない冒険
ロード・オブ・ザ・リング(以下LotR)の熱狂的なファンだった人間としては、行かねばならぬという義務感を感じつつも、ヴィジュアルのむさ苦しさでなんとなく二の足を踏んでた本作。3Dは疲れるし、画面が暗いので好きじゃないので迷わず2Dで鑑賞。ハワード・ショワの音楽が流れたとたん、帰ってきたぜ!という高揚感が。相変わらずのPJ節。やっぱりこの世界観、好きだわぁ。でもトータルで30回以上映画館に通うか、と聞かれると映画館で見るのは1回で十分、ぐらいの出来。ヴィジュアルは本当に目の保養系がいないけど、髭もさもさでもトーリンは格好良いです。指輪ファンなら見ても良いのでは。逆にLotRが好きじゃなかった人は見ないほうが良いでしょうね。 [映画館(字幕)] 7点(2013-01-30 21:05:21) |
2. キング・コング(2005)
とかく監督が偏愛を注ぎ込んだ作品というのは自己満足が鼻につくものなのに、PJの場合は許せる。PJの目線がファンと同じ、「とにかく俺が見たいのは、こういう映画!」という気持ちが画面からあふれ出ていて、キングコングに格別の思い入れのない私ですら、同じ「映画ファン」として監督の気持ちに共感できる。もちろんその共感抜きにしても、ぜひ映画館で見るべき作品に仕上がってると思います。原住民のシーンはさすがに時代錯誤で不愉快だったので減点2。 [映画館(字幕)] 8点(2006-01-26 12:47:37) |
3. クジラの島の少女
《ネタバレ》 ニュージーランドの雄大な風景と、健気なケイシャちゃんが美しかった。あまりのおじいさんの分からず屋ぶりをどうとらえるかで、この映画の好き嫌いが別れそうですね。自分の価値観に凝り固まっちゃってるところが、私には痛々しくて気の毒に思えました。最後の詰めは若干甘い、というか慌しかったのですが、とりあえず救いがあって良かったです。(あのまま死んじゃったら、それこそお祖父さん救われませんもんね。横で見ていた同居人はいじめに耐えかねた自殺じゃねーのか、と突っ込んでました)それにしても、素朴な疑問。彼らの生計はどうやって成り立っているのだらふ・・・ほとんど働いているシーンは映ってませんでしたが。 7点(2004-07-03 13:01:46) |
4. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
言いたいこと、つっこみたいことはたくさんたくさんあるのですが、それでもこの壮大なトリロジーを観終わった最初の感想は「ありがとう」です。3部作公開に踏み切ったNLシネマ、こんなに美しい世界を生み出してくれたスタッフ、こんなに心揺さぶられる物語を描き出してくれたキャスト、こんなに素晴らしい作品を世に送ってくれたPJ、この作品に関わったすべての人々に百万回の「ありがとう」を届けたいです。開始10分ほどで、すでに号泣モードに入っていた私は、泣いちゃダメ!泣いたら画面が見えない!と己を叱咤して最後まで見ました。残念だったのは映画館、エンドロールが終わるまで次の客は入れないでほしかった。主題歌聞きながらゆっくり余韻に浸りたかったのに。……王様ファンとしてはあれもない、これもない状態。願わくばオタク向けに、1時間とは言わず5時間、10時間、100時間、追加映像をDVDで出してくれないだろうか。3時間24分は短すぎました。 10点(2004-02-08 16:57:06) |
5. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
9時間映画の中3時間という感覚で観ているので、それぞれ別個に評価するのは、若干の抵抗を感じるのですが、とりあえず最終章を待つまでもなく、私の中では最高の作品です。映像・音声のつなぎや、SEE回しとなった執政親子のシーンなど、細かい不満はありますが、それを補って余りある満足感。仕上がりもさることながら、スタッフ、キャストの作品に対する溢れかえらんばかりの愛情がにじみ出ていて、観ていてとても幸せになれます。 10点(2004-02-03 14:35:39) |
6. ロード・オブ・ザ・リング
改めてSEEを劇場で観て、本当に素晴らしい作品だと再認識。初見時は、地球上にこんなに美しい世界があるのかと驚かされ、次はどうなるのか心臓バクバクさせながら見てました。登場人物それぞれが強さ弱さをあわせもち、困難に立ち向かう姿、自己犠牲の精神に心うたれます。 10点(2004-01-16 14:59:29)(笑:1票) |
7. ラスト サムライ
大いなる勘違いに基づく壮大な時代劇ファンタジー。娯楽作品としては及第点。立ち回りや戦闘シーンの迫力も最近の日本映画ではなしえない素晴らしいものでした。そして点数の半分は渡辺謙さんの存在感に。 ただ、あまりにありえない設定なので、妙に醒めてしまいました。これは莫大な予算を投じた遠山の金さん暴れん坊将軍水戸黄門、なのね。アメリカ人が考えたんだなーと強く思ったのが列車強盗という発想。まるでアパッチVS第七騎兵隊? 映画ですから史実に忠実である必要はないとは思いますが、中途半端に史実を織り交ぜるものだから、かえって違和感が膨らんでしまいました。その違和感を差し引いても、あまりに「サムライ」たちがご立派に描かれすぎていて、私は感情移入できませんでした。 6点(2004-01-08 12:36:48)(良:1票) |