1. ドリームキーパー<TVM>
《ネタバレ》 最初の方は何をやっているのか分からなかったのですが、構成が見えてくる中盤以降は怒濤の勢いです。一つ一つの「昔話」が弾むように咲いていき、それと並行して、現在の話、そしてイーグル・ボーイの物語が進んでいく。そして過去話が語られて終わりかと思いきや、そこからラストに向けて現在パートが力強くせり上がっていきますし、そして実は物語の内容も上手く集約されていきます。視覚効果や撮影も十分に丁寧であり、劇場上映しても鑑賞に耐えうるのでは?と思わせるほどの水準でした。 [DVD(字幕)] 6点(2022-02-25 01:53:11) |
2. トータル・リコール(2012)
記憶探求モノというのは割と好きなのですが、そしてこの作品も、導入部ではなかなか魅力的な展開を見せてくれるのですが、結局は途中からその辺の綾がどこかに行ってしまって、ただの追いかけっこになってしまっているのですね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-07-16 00:47:36) |
3. 特別な一日
《ネタバレ》 どうということはない会話が延々と積み重ねられ、映画というよりは舞台劇のような前半は、平坦な印象しかなかったのです。しかし、2人の感情が高ぶるにつれて、かえって雰囲気は虚しさを増していき、一線を越えたところで、一気に色が反転する。むしろそれまでの平凡なやりとりこそが至福であったことが分かる仕掛けです。灯りが1つずつ消えていくラストも秀逸。見終わった後にこそ、じわじわと味わいが出てくる。 [DVD(字幕)] 8点(2016-06-24 02:10:03)(良:1票) |
4. Dr.パルナサスの鏡
独創とか逸脱とか破格とかいう行為は、作品の基礎があってはじめて成り立つのであって、単に頭の中に浮遊しいるものをそのまま垂れ流しても、それは妄想そのものであって、妄想の表現ではない。あと、ギトギトの人工的な色彩感覚も、趣味が悪いだけ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-06-29 23:35:14) |
5. トイレット
前作や前々作に比べると、独特のクセは少し控えめなんだけど、それでもやっぱり人物が無機質でプラスチックなんだよなあ。ここはこうやって何を言わんとしているのですというのが、見えすぎなのです。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-04-14 22:37:31) |
6. トーク・レディオ
《ネタバレ》 描写しようとしている対象はなかなか興味深いし、最初から最後まで喋りっぱなしのテンションも凄いと思うが、それってトークが凄いだけであって、必ずしも映画としての表現が凄いこととイコールではないのですね。特に、後半は登場人物の動きがあまりなくて、舞台劇のようになってしまったのがちょっと残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2009-07-05 02:27:03) |
7. トリコロールに燃えて
前半は説明的に淡々と進むだけで、はっきりいって退屈。戦火の状況がからんでくる後半はややましになるが、レジスタンスの描き方など明らかに甘すぎるし、登場人物をどのように動かせたいのかも、よく分からない。男性の方の演技力の低さもマイナス。 4点(2004-10-31 21:30:53) |
8. 閉ざされた森
謎の設定は実に魅力的なのに、あのラストはいかんよ、あれは。単にどんでん返しをしたいからしたというだけであって、伏線も何もなければ、ストーリーも全部破綻しています。これをミステリーと呼んではいけません。この程度のものを有栖川有栖が推薦しているというのも驚き。 3点(2003-09-22 19:48:21) |