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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1621
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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21.  フリー・ガイ 《ネタバレ》 
ド初っ端はハイテンションにコミカルなアクションでオッ始まるので、単純なアクション・コメディなのかと思いきや、観てゆくと特にアクションはそこまで凝っててクオリティ高まってる、というモノでもないし、量もそれホドでもないのです。他方、コメディシーンもチョコチョコ豊富に入ってゆきますが、如何にもアメリカンな(矢鱈喋りまくる)ヤツで個人的にはさほどこちらもハマりませんでした。そもそも、ゲーム内世界・仮想空間とゆーのを舞台にした作品とゆーのは昨今もはや相当にありふれていますケド、今作の「フリー・シティ」とゆーのはごく現実世界に近い方のヤツであって、映像表現・設定部分も含めて独創性・斬新さといった面でごく優れているというコトでも全くないのですよね。そんなこんなで、中盤には(これも在りがちに見える)恋愛沙汰とかも放り込まれてきたりするので、結果的にはワリと「平凡さ」の方を強く感じる作品だなあ、と観ていました(正直モロトフ・ガールのピッチピチの尻しか印象に残ってなかったっす)。  しかし、結論からゆーと今作が真に描きたいのは人間ドラマ、それも充てがわれた運命から「自由になる」という非常に胸アツで優れたテーマの方だったのですね。あ~そー言えば、そもそも冒頭で我が物顔に振る舞う「サングラス族」と、それ以上にその現状を完全に「諦めている」モブキャラたちとゆーのが、今どきかなりの違和感とゆーかちょっと頭にカチンと来たのが思い起こされます。そこら辺も含めて最初から最後まで観ると、現実世界とゲーム世界をクロスオーバーさせるストーリー展開は(それらを結びつける自己進化AIという少しSF的なアイデアも含めて)かなり上質で巧みなものだったかと思います(ソコをやり過ぎないアクションとコメディで楽しく彩ろう、という作品だったのですね)。結論、最近の娯楽映画では一番明るく爽快に観終わることが出来ました。かなりオススメです。
[映画館(字幕)] 8点(2021-08-14 16:33:05)(良:1票)
22.  MAMA(2013) 《ネタバレ》 
姉妹を取り巻く状況がかなり奇抜なワリには、コトの真相や霊的存在の正体、そしてかなりファンタジックな終盤の展開などにしても逆に結構在り来りだとも言える(こーいう幻想的なラストで泣かせに来るのはスパニッシュ・ホラーの「あるある」かも知れませんね)。  ただCG全開でファンタジックとは言え、ショック描写が禍々しくて気持ち悪くて結果そこそこ怖いのである。なので、ホラーとしてはそれだけでも十分に合格点以上ではあるし、ジェシカ・チャステインは流石になかなか良質な演技を披露してくれている。少し甘く付けてではあるが、ここら辺の評価とさせていただきたい。
[DVD(字幕)] 6点(2021-08-12 21:26:20)
23.  クワイエット・フレンド 見えない、ともだち 《ネタバレ》 
カナディアン・ホラーで、テーマはイマジナリー・フレンド、という作品。   ※以下、思いっ切りネタバレしてます。ご注意を。   何ですかね~観たコトが無くはない題材ですが、お話のキモであるトコロ、つまり、息子のイマジナリー・フレンドだと思ったら実はかつての母親のモノだった、とゆーのは、決して悪くないユニークなアイデアかと思うのですよ。ただ、にしても全体の話の流れの整理がちょっと雑・稚拙とゆーか、例えば過去に母親がいったん「Z」から解放されたのは何がキッカケだったのか、とか、母親も忘れていたのに息子が8歳にもなって突然Zが復活したのは何故なのか、とか、そこら辺がイマイチ判然としないが為に、結局ラストで母親があーゆう決断をすることで息子を救える、とゆーのにあまり説得力が無いのですよね。もう少しそこら辺が整理されていたら…とは第一に感じるトコロです。もう一点、ちょっと展開運びにキレが無いというか、ドンデン返しが判明した瞬間の衝撃、とゆーのをいま一歩強烈に表現出来てないよーな気が…とも思います。  そしてやっぱし、恐怖描写が全編通して非常に地味なのも…そもそもZのあの造形もどーなのでしょうかね(これだけはちょっと派手で如何にもアメリカンという感じではありますケド)。元々は母親が子供時代につくり出した物なのでしょ?ソレがあんなに禍々しいっちゅうのはチョイ解せないですよ。やっぱ一見は普通のカワイイ子供だけど、何とも言えない邪悪さを纏っていて…つう方が好い(怖い)と思うのですけどね(ソレこそがお子様ホラーの醍醐味ではねーですか、と)。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-05 23:03:20)
24.  サイコ・ゴアマン 《ネタバレ》 
サイコ「ゴア」マンを名乗るだけあって、序盤からかなりグロいゴア描写がふんだんに盛り込まれており、主役が子供なのにこれはイイの?(倫理的に)と思ったりもしましたですね(中盤にはゴアマンが裏切者を大量殺戮する様子をミミちゃんが大喜びで見つめてたりするシーンもありましてですね)。ただ、ゴア描写もよく見ると結構チープですし、その他描写も総じて安上がり、特にしこたま登場する着ぐるみ宇宙人共の質感は最近の日本の特撮番組レベル(かチョイ下くらい)で、本質的には(やりたいのは)単純にコメディ、という作品でしょーかね(それも率直にかなりシュール・変テコな方のヤツ)。  ただ、私はフィーリングがドンピシャだったので相当に笑いました(でも映画館で観ましたが、皆さん笑い転げてる箇所も多々ありましたよ)。傍若無人極まりないミミちゃんは(実際は)12歳らしいのですが、この歳ながら実に可愛げの無い小憎たらしい顔つきで(どこぞの環境運動家ぽい)非常に前途有望?かと思います。もう一人、極めて情けないオヤジのキャラがちょっと欧米の映画では観たこと無いよーなレベルにも感じられ、個人的にはとても面白かったです。総じて「人間」側が人格的に破綻気味のイカレ連中であるのに対し、肝心のゴアマンは(彼も悪人の範疇ではあるのでしょーが)むしろマトモにも見えて、どちらかとゆーとツッコミ役にさせられていたのも中々興味深かったすね。結論、そこそこユニークな作品でもありますし、笑えますし、観る価値は十二分にあるかと。
[映画館(字幕)] 7点(2021-08-05 22:57:22)
25.  カポネ 《ネタバレ》 
映画自体の全体的な質は十分だし、カポネを演じるトム・ハーディの出来は特に相当に上質な部類だと思う。が、中々ココまで何が描きたかったのかがピンと来ないという作品も稀だ、というレベルで中身が薄い。中盤以降カポネは完全に廃人状態で意識もちゃんとあるのか無いのかすら定かではなく、元気に動き回ってるシーンは全て彼の幻覚(過去の情景も多分に入り混じって)なのだから、その意味でも結局「晩年のカポネを描く」というテーマつーのは、それだけでは一本の映画としては成立しないというコトだったのだろうと思われる(だからソコの補強が必須な筈なのに、ソコを碌に手当てしてないから案の定こーいうコトになってる、つーか)。  コレにシンプルに『カポネ』というどーみても伝記映画なタイトルは、ワリと詐欺にも近いと思う。このタイトルならもうちょっと工夫して(あまり描かれなかった晩年を含めた)カポネの人物像が総合的に理解できる映画であるべきだよね(とは言えやや尺も短めだし、騙される人もあまり居なさそうだケド)。結論、トム・ハーディの怪奇な演技を観れる!というだけの映画であります。その点に興味がある方は是非どーぞ。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-08-03 00:33:35)
26.  残酷で異常 《ネタバレ》 
ループものですが、スリラーとしては描写にはショッキングさというのはあまり無くて、純粋にストーリー部分のアイデアで勝負している、という感じです。何が起こったのか、に引き続き、それはどうしてそうなってしまったのか、を明らかにしていくシークエンスはコンパクトながら中々巧みな運び方(+トリッキーな映像表現)で、思った以上に面白く観れました。そこからのクライマックスはある種のヒューマニズム万歳!的な終わらせ方で、こちらもまずまず気持ち好く観終われます。大筋の部分とそこのアイデアについては文句無しに合格点以上かと。個人的に欲を言えば、もう少しあちらの「世界」の設定に深みがあればというトコロ、でしょうかね。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-03-25 20:58:48)
27.  CUBE 《ネタバレ》 
世間での評価の高さからすれば、私の個人的な評価は率直にそれほどでもない(それは今回、随分と久しぶりに再見しても不変だった)。やはり「そもそも何故そーなってるのか」の裏のハナシの方がより気になる、というトコロの私の性分なのでしょう。  似た様な作品は昨今でもなお多いけれど、それらはどちらかと言うと、より複雑なギミックの面白さ→謎解きの快感を前面に押し出してゆくか、それともパニックなシチュエーションが引き起こす人的なアクシデント・スリラー展開の方に注力してゆくか、いずれにせよどっちかに「寄って」いく傾向があるようにも思われる。その意味では、今作はシチュエーション自体がこれ以上無いほどにシンプルなので、2つの要素のどちらをも比較的無理なく、かつ豊富に取り込めている、その面のバランスの好さも魅力なのだなあと思いましたね。個人的には今作でも、どっちかちゅーたら人間ドラマの方がより面白かった・よく出来ていた、とも思いますケド。
[インターネット(吹替)] 6点(2021-03-22 22:20:47)
28.  エンゼル・ハート 《ネタバレ》 
この作品、最後まで観るとコアなオカルトものなのですが、つくり自体はハードなサスペンスの雰囲気を強く醸し出しています。かつて初見時はサスペンスとして引っ張って結局オチはそっちかよ!となってしまったのが正直なトコロで、ちょっと肩透かされたというか少しモヤっと観終わった記憶があったのです。  しかし今回再見すると、オドロオドロしくもギリギリのラインでサスペンスに踏みとどまっている全体の空気感の恐怖・怪奇とリアリティの両立の具合が中々に高度な仕事なのだなあと感じたのですよね。オカルトとしても、悪魔に魂を売り渡すも更に恐るべき儀式でその悪魔から逃れようとする、というオチの部分は非常にユニークで面白いアイデアだと感じますし、巻き起こる陰惨な事件の数々も内容・描写ともに凄みと迫力が十二分です。やや展開運びにメリハリを欠く様にも思いますが、終盤は盛り上がりますし、観て損するということもない作品かと。そこそこオススメ。
[DVD(字幕)] 6点(2021-03-03 19:00:20)
29.  蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 
映画としての質感は多少似通っている様には思いますが、重々しいサスペンス・スリラーだった前作とは大きく異なる比較的単純なアクション・スリラーだという点からしても、お話としてはあまり続編であることに意味があるよーにも思えません。なので、その面の繋がりに価値があるのは当然キャラクターというコトになるのでしょうが、これとて俳優も総変わりしてますしキャラ設定・雰囲気自体もいくぶんの調整が入っている様にも思われ、正直あまり続編を観れた喜びを感じる部分を見出せませんでした。そのクセ、根本的な部分の設定は前作を前提として話が進むので(リスベットとブルムクヴィストの関係性とか特に)、結局前作を観ている人にとってはややガッカリしそうな設えなのに、観てない人にも不親切、というチグハグな作品だと感じられます。一番根本的な部分のマーケティング・コンセプトが非常に雑、というか(とは言え、監督・キャストを続投させられなかった事情がある中で、何が一番正解に近かったのかはよく分からないのも事実ですが)。  一点だけ、前作のマーラ・リスベットには迫力や凄み・クールさも然ることながら、どこかに若さ・幼さだとかガーリーな雰囲気を感じ取れた、そこがまた好かったと思っているのです。今作のクレア・フォイには残念ながらそーいう要素が皆無でしたね(年齢設定自体もやや年嵩になってるよーで)。当初主役に検討されていたのはアリシア・ヴィキャンデルだそーで、そっちだったらまた大いに違った作品に仕上がっていたのではないか…なんとも思いますね。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-01-25 18:51:26)(良:1票)
30.  モンスター・トーナメント 世界最強怪物決定戦 《ネタバレ》 
基本的に関係者は(肝心のモンスターの演者も含めて)だいたいプロレスラー・プロレス関係者のよーで、要はコスプレプロレス、とゆーのが最も的確な表現だと思う。実際の格闘技のテレビ中継よろしく、出場選手の紹介(この場面で若干のホラー演出もみられるが、如何せんかなり適当だったり)→本チャンの試合という流れで5試合を進めていく。  しかも、サイクロプスが眼からビーム出したりスワンプガットが毒霧噴いたりもするが、基本的には試合はほぼ肉弾戦で、この意味でもホラーよりもプロレスの方に寄りまくっている。しかし、モンスターがそんなに高度なプロレス技を極め出したらそれこそ99%のプロレスになってしまうので、繰り出される技はボディプレス・エルボードロップ・四の字固め程度であとは単純な打撃技(これもガチではない感じ)。その意味では普通のプロレスよりも格闘技的には面白さは確実に劣る、というか。  要するに、ちょっと中途半端なのだよね。普通のプロレスでは絶対観られない激しい人体破壊だとか(関節へし折ったり腕が千切れたり目玉飛び出たりハラワタ引き摺りながらも闘い続ける、とか)が観れるワケでもないし、だったらそれこそ一流のプロレスラーで本気のプロレスを(コスプレして)やってやれば何か違う世界への扉が開かれる…という方面にも突き抜け切れてはいないし。そもそも、プロレスラーとしても大したことない連中でやってないですかコレ?とりあえずサイズが規格外なフランケンはともかく、残り全員束になってもゾンビのセコンドのケビン・ナッシュに指先ひとつで捻り潰されそーな気がするんですけど。
[インターネット(字幕)] 3点(2020-10-19 19:23:19)
31.  ゴーストランドの惨劇 《ネタバレ》 
叙述トリック、との触れ込みであった様に記憶しているが、その部分のクオリティは率直に中の下くらいか。これは要するに時間軸の入替え、1→2→3だったものを2→1’→3にしている、程度の簡単な工夫であり(要は、一連の襲撃シークエンスを序盤と終盤に分割したかった、というコトなだけに思える)、その点についてはやや肩透かし気味な出来かとも思う。  しかし、肝心のヴァイオレンス描写に関しては何の文句も無しに高水準。ロー・ティーンの女の子にここまでする?というレベルの暴虐非道ぶりは極めて高度な見応えを生んでおり、というかこれは一般人向けの水準を完全に凌駕している(まあ、監督には『マーターズ』という「前科」があるので、まかり間違ってなんとなく観に来てしまった方にはご愁傷様と言う他無い)。魔女とバケモノ、と称される恐るべき犯人コンビのホラーモンスター感も中々素晴らしい。ゴスロリ方面に手を伸ばした気味の悪い雰囲気も部分的にかなり上質。とにかく怖い(というか悍ましい、不快な)映像体験を所望しているなら、非常に手堅くオススメできる。
[映画館(字幕)] 7点(2020-09-12 19:25:43)(良:1票)
32.  マーターズ(2007) 《ネタバレ》 
かなりハイレベルにグログロな映画で、拷問でズタボロになった少女らの「見た目」の悍ましさも然ることながら、特に話の内容の方が欧米映画にしては珍しく際立って悍ましい、という作品である(正直、頭がどうかしちゃってる、というレベル)。ただ、最大のポイントである「死後の世界を見るために『殉教者』をつくり出す」というアイディアは、あくまで個人的には説得力というか映画のコンセプトとしての質の高さを大いに感じるし、話の内容の方にここまで嫌悪感を感じられるというホラー、としても、だいぶん希少価値が高いとも感じられる。  その他の点にしても総じて色々と良く出来ているというか、巧みだと思う。特に、序盤からの訳の分からなさを意図的に残しつつ、パワフルにテンポ良く展開して段々と話が見えてゆく前半の展開運びなんかはホラー的に実に秀逸だと思うし、後半も単純にお話として相当に面白い。恐怖描写も、前半のキレの有る力技も、後半の陰湿な拷問の場面も、どちらも迫力や痛さ・エゲツ無さの点で出色である。全くの救いの無さも含めてネガティブ全開な作品ではあるが、ホラーとしては純粋に一流かと。もし今作が無かったら、2000年代のフレンチ・ホラー・ムーブメントの歴史的評価は、全く異なったものになっていたであろう。
[DVD(字幕)] 8点(2020-09-05 23:43:18)
33.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 
SFホラーの代表的傑作である前作の前日譚という建付けだが、特にお話の方に新たなアイデアがあったというよりは、結果的にCG全開でもっと派手にクリーチャーを暴れさせたったぜ!という方面に力点が置かれた「リメイクに近いモノ」になってしまっている。個人的には、そのクリーチャーの出来自体は別にそんなに悪くもなく十分気持ち悪く観れるとも思ったが、今どきにしてはまま無難な造形だとも思うし、その部分を全て特撮で貫いたが故に今日でも損なわれることのない優れたリアリティと普遍的な怖さを勝ち得た前作に比べれば、根本的に映画としての「格」の違いを痛感するのである。  取り分け、全体的にテンポが良「すぎる」よーに思う。そのため、じわりじわりと「物体」が皮膚を侵食してくる悍ましさや、誰が敵なのか分からないという疑心暗鬼が画面を通して確かに視聴者自身の感覚の中に広がってゆくというその前に、クリーチャーがババーン!と暴れ出しちゃってる、という風にも感じるのですよね。SF(ホラーチック)アクションとしては全体的な映画の質も確実にB級レベルを超えてくるものであるし、特に前作を観ていない、という人であれば意外な程に結構楽しめるかも、とも思われますが、私個人としては相当にイマイチでしたね。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-08-06 21:57:13)(良:1票)
34.  フェブラリィ -悪霊館- 《ネタバレ》 
結論から言えば確実にホラー(悪魔憑き系)なのだが、中盤のだいぶ深くまで(残り30分くらいまで)かなりサスペンスに寄った内容である。と言うか、謎を色々と残して進行していくけどあまり大したことが発生しない、くらいな感じで、正直結構に退屈。  かつ、特にその前半は説明描写が不足+あっても非常に分かり辛く、何が起こっているのかもイマイチ伝わらない。残り30分の種明かしを受けて、前半の描写も後から分かってくるとも言えるが、正直もう一回観よう、という気にはならない程度の出来でもある。重ねて、前半が(少なくとも私には)ちょっと辛すぎた。凄惨な殺人描写にはそこそこ見応えがある。あと主演のルーシー・ボイントンはかなり可愛かった。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-07-26 15:36:47)
35.  ワイルド・ローズ 《ネタバレ》 
いちおう、サクセスストーリー系と言える内容ではあるが、主人公の成長物語としての側面を重視したつくりになっている。冒頭が主人公の「最悪」で、此処から成り上がるぜ!な話かと思いきや、真のどん底が訪れるのは実はラス前25分辺り、というくらいなのだが、ゆーて諸々ひっくるめてもかなりありふれたコンセプトの作品だというのは間違い無いと言える。  確かに本作、この主人公に寄り添って観ていくことが出来ないと、正直どうにもならない映画である様に思える。率直に最初の方はクズ丸出しなので、ここで脱落する人もそこそこいるかも、という気がする。私個人としては、主演女優が中々にコケティッシュ、かつ程良くムチムチと丁度がいい感じの「見た目」が好み、というややゲスい理由で比較的快適に観てゆけたのだけど。一点だけ、いつの間にか娘との関係が修復してたのには、アレ、そんなキッカケの描写あったっけ?と思いましたが。  あと、カントリーミュージックというのもあんまり馴染みが無いので正直よくは分からなかったが、主演女優は確かに歌は上手かった。常にエルヴィス・プレスリーみたいな恰好をしている女の子が居たら、カントリー歌手かも?と思えばいいのだろうか。
[映画館(字幕)] 6点(2020-06-27 19:57:53)
36.  ポゼッション(2012) 《ネタバレ》 
なんか変な箱を買ってきたら、それに悪魔が…という悪魔祓い系のホラー。メイン展開には全くなんの捻りも無いのと、やや盛り上げ下手というか、徐々に徐々に現象がエスカレートする、という部分の演出が稚拙で、正直あまり怖くなってゆかない(全体としても少し色々マイルドめ、という印象)。あと、音楽がこれもなんか単純であまり好い雰囲気を出せているとは言えない。  ただ、オーソドックスなのはそこに普遍的な価値・怖さがあるからで、本作も決して全く使い道が無い、という訳でも無い。この点数を付けておいてなんだが、これは個人的にはホラーとしてはギリ合格点である。  一点、あの箱ってなんですか、民俗学的、宗教的にリアルな奴なんですかね?何の変哲も無いというか、もっと全然それっぽい小道具にできたと思うんですけど。欧米人的にはあれでも十分ゴシックで気味悪いということなのかしら。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-06-22 21:51:47)
37.  ガール・イン・ザ・ミラー 《ネタバレ》 
主演はオリビア・ハッセーの娘だかで、ロリロリとかなり可愛い。内容は『キャリー』風味に「死産だった双子の片割れ」要素を足し込んだもので(むかしX-ファイルで『カルサリ』という似た様なエピソードがありましたね)、気弱な主人公が後半になると豹変するというのがメインな話。しかし、必ずしもパラノーマルな現象だとも言い切れないつくり(抑え込んだ深層心理が二重人格的に現れているだけだとも解釈できる様な)で、詰まるトコロ、描写自体は別に霊的でも何でもないし、そして結構に地味。この陰鬱な雰囲気であんまりテンポが良いと逆に軽くなり過ぎるとも言えるが、それにしても(地味な割に)ちょっとローテンポ過ぎるよーにも思う。  ただ、憑依状態時の主演女優の血も凍る様な冷徹な眼光・迫力自体は、一応そーいうホラーとして本作を成立させる程度には上質かと(有名人の娘だし、こっちが彼女の「素」に近いのかもね)。まあ、全体としてはイマイチ気味にも思えるケド。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-05-28 00:31:46)
38.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 
家庭的な雰囲気の中に突如割り込んで来る暴力シーンの切れ味が、本作の最大の見どころであろう。その出来は率直にどれも素晴らしく、監督は流石の手腕だと思う。  より優れていると思うのは、この暴力の持つ二面性の表現というか。基本的には正義な(とまでは言わなくとも、正当防衛な)主人公の暴力は、本来人間が備える攻撃性(男なら分かる筈)を満たすという意味での痛快さと同時に、主人公の暗い過去を具現化するところの重苦しさを湛えている(更に同時に、本来人間が持つべき「暴力を嫌悪する感情」と複合しての悲痛さを含めて)。  その意味で良く出来ていたのは、息子がフォガティを射殺するシーン。ある意味「適切な」暴力を果断に行える息子には、人間としての成長・成熟を感じることと同時に、父親が最も忌むべき自身の残虐性が受け継がれているという悲劇もが描き込まれている。そんな息子から銃を取り上げ、暫く思案げにじっと見つめた末、そっと抱きしめる主人公。  本作は、家族の愛の物語なのだなあ、と。暴力と、過去からただ逃げる主人公への嫌悪を越えて、それを強く感じられたラストの余韻も素晴らしい。ヴァイオレンス映画の佳作。
[DVD(字幕)] 8点(2020-04-25 11:39:43)(良:1票)
39.  ナイチンゲール 《ネタバレ》 
「ナイチンゲール」ゆうのは歌の上手い女性を指す言葉とのこと(もともと鳥の名前なのですよね)。話の内容は、気でも狂ってんのかというレベルで凶悪無類な男共に、これでもかと虐げられ尽くしたひとりの女が、モノの見事に復讐を果たす(以上。)というだけの話で、内容の勘所も暴虐と悪辣の限りを尽くすネガティブ極まりないヴァイオレンスだけだと言ってもよい。  であるからして、まずかなりタラタラと長尺なのがそもそも非常に気に入らない(特に中盤以降はただグルグル行ったり来たりしているだけ)。加えてその暴虐な行為も、根っこが実は結構に浅いのがなんか気になる。オーストラリアの人種差別の歴史を背景として踏まえているように見せかけて、その実、この映画は単なる個人的な話なのだよね(色々と人種差別的描写を描き込んでいるものの、それは別に本筋とはあまり関係なく、その意味ではある種のファッションで浅薄なテーマ面の小細工だとも言える)。  結論、見た目ほど中身が無いのに矢鱈と大仰かつ長大、その上に極めてネガティブという、個人的には結構に嫌いな部類の映画。
[映画館(字幕)] 4点(2020-04-25 02:29:15)(良:1票)
40.  天使たちのビッチ・ナイト 《ネタバレ》 
女子修道院で若い男がハーレム状態!という建付けは、日本で言えば尼寺もののロマンポルノ的なエロティック・コメディを想起させる。がしかし、その場合エロティック部分に関しては「貞淑だけど欲求不満」な尼さん(修道女)というのが一番「ホット」なポイントであり、翻って本作の修道女は「下品で馬鹿でド淫乱」という点でどうもリビドーが燃え上がってこない。コンセプトとして、修道女がフXXク連呼してるのが笑えるでしょ?ということらしい(マジで、ド初っ端から4文字ワードの大盤振舞い)。だがそもそも(いっちゃんの主演女優はまだともかく)修道女は揃って若くも無ければ大して可愛くもないのですよコレが!  なので中盤までは率直に、コメディもエロもイマイチだ~なァと思って観ていたのだが(エロシーンでも皆ダボダボの修道服着込んでるからなんも見えねーし)、どういう流れか修道女がベラドンナ飲んでラリった挙句、野外で下半身丸出しのモザイク祭りな逆レイプ・黒魔術・乱痴気ワルプルギスの夜を繰り広げるという極めてカオスな展開が炸裂し、一気にテンションが跳ね上がった。ハッキリ言って本作はこのシーンに鑑賞の価値の全てがあるかと思う(収拾不能なまでにカオスな状況を見事に落とすジョン・C・ライリーの一言「奇跡だ」にも大爆笑した)。このシーンに関しては、修道女3人のハイテンションで狂気極まる演技も素晴らしかった(特に凄かったのが、ジネーヴラ役のコ)。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-04-18 00:24:33)(良:1票)
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