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放浪紳士チャーリーさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1445
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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221.  地中海殺人事件
確かに田舎じゃ「ランボー」と同時上映でしたね。暗い「ランボー」の後でこれ観たら画面がすっきり明るくて嬉しかった記憶があります。もちろん「ナイル」の面白さには及ばないけど、自分には生涯味わえないであろう高級リゾートでのリッチな気分、コール・ポーターの曲が何気に流れていたりして楽しめました。今はもうこういう毛色の変わった二本立ての妙は味わえないですよね。何だか寂しいなあ・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2005-05-05 11:02:39)(笑:1票)
222.  君も出世ができる 《ネタバレ》 
和製ミュージカルの最高傑作との評価を以前から聞いていて、是非映画館で観たかった作品。池袋文芸座「映画ファンが選んだ二本立て特集」にて鑑賞。上映後、観客席から拍手が起こりました。いいですね~、映画館ならではのこういう空気。私は拍手をするほどでもないかなと思ったんですが(汗)十分に堪能させて頂きました。和製ミュージカル最高傑作という評価は確かに間違いないんでしょうが、同時にニッポン製ミュージカルの限界をも感じてしまって。やっぱりミュージカル向きの「非日常オーラ」を醸し出せる役者がニッポンには圧倒的に少ないんですよね。おっ!よく頑張ってんな~っていうシーンも多かったけど、ちと背伸びしすぎなんではないかい?っていうシーンも幾つか。主要人物四名の皆さんはここまでやれば及第点。特に雪村いづみ、「三人娘シリーズ」を見た時から彼女ならミュージカルイケルんじゃないかと思ってました。「♪でき~るできるよ!君も出世ができる!♪」「♪ア~メ~リ~カ~では!♪(←では!を短縮するのがポイント?)」「♪田舎、田舎、田舎に帰れば~♪(あの?中尾ミエが超キューツっ♪」以上、3曲も覚え易いポピュラーな曲があればもう御の字でしょ。思わぬカメオ出演無責任男植木氏と、出世命男フランキー氏とのバーでのシーンは館内でも一瞬どよめきが(笑)なんかこのお二人のツーショット、笑えるシーンのはずなのになんか泣けてきた・・・。その後の、終電前丸の内ビル街泥酔リーマン大群舞もみどころ。
[映画館(邦画)] 7点(2009-12-11 11:06:59)(良:1票)
223.  グッバイガール
なるほどなあ・・・、80年代後半から流行ったフジテレビあたりの同居モノのトレンディドラマはみんなこの映画をお手本にしてたんですね。色々なバリエーションを観てしまった後で、手品の種を見せられた気持ちになりました。二ール・サイモンの脚本って確かに巧いっていっちゃあ巧いけど「俺って喧嘩友達式コメディ台詞の達人だろ?え?」っていう狙い過ぎなのが透けて見えちゃう事も多々あったりして、ちょっと苦手かも。むしろこの映画で誉められるべきはハーバード・ロスの演出。
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-26 10:47:44)(良:1票)
224.  パッチギ!
久しぶりに男の血がわさわさと騒ぎ出すような日本映画に出会いました。
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-05 10:19:55)(良:1票)
225.  岸和田少年愚連隊
ナイナイ好きです。岸和田の街自体には行った事は無いけど大阪と関西弁大好きです。井筒監督の「パッチギ!」には血湧き肉躍りました。でもこの映画での「眼には眼を」「やられたらやり返す」、ただそれ「だけ」に終始する構図は僕はちょっと苦手(←虚弱体質ゆえ)。その反復の無意味さがこの作品の良さだって解ってても苦手。ボケ台詞の的確な間合いとか、秋野暢子扮するオカンの存在感とか、部分部分については感心したけれど。テレビで見かける矢部っちが最近とみに老けたように見えるのは、髭剃り跡がやたら濃いせい?映画の中の大阪って商店街の路上でいきなり喧嘩が始まっても、周囲の人はみ~んなクールつうか無関心なんすね。なんでか不思議。もう日常茶飯事であまりに見慣れた光景だから?
[DVD(邦画)] 4点(2008-05-31 15:31:20)(良:1票)
226.  セイ・エニシング
80年代の青春映画から出て来て、いまだに主役を張っている男優なんてトム・クルーズとキーファー・サザーランド、そしてこのジョン・キューザック位じゃないすか?他の二人と比較しても、わっという人気が出た訳でもなく、存在としては地味なのにここまで主役級で生き残っているのは、この人って脚本を択ぶ選択眼と自分を客観視する能力がやっぱり優れているんだと思います。最初出て来た頃は、姉ジョーンの付録みたいだったのになあ・・・。この初主演作品でも持ち前の「とっぽい(←死語?)けど恋には一途な兄ちゃん」っぷりがはまっています。愛情表現がいじらしい。今現在は、とっぽい父親ぶりが板についてきた感じですが、このまま歳喰ってもいつかは「とっぽい爺ちゃん」になれるであろう貴重な役者さんだと思います。後に「あの頃、ペニーレインと」を撮った監督作品っていうのも納得。非常に作品の雰囲気が似てますね。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-22 09:53:58)(良:1票)
227.  私が、生きる肌 《ネタバレ》 
アルモドバル監督がこしらえる映画は、ある意味厄介だ。毎回自らの「インモラル許容度」がいかばかりなのかを、鑑賞中画面を通して監督からずっと推し量られているような気がして。この新作の変態度指数も相当なもの。ポスターは白く顔を覆われ瞳を見開く、それはそれは美しいヒロインと、横には思いっきり濃ゆいバンデラス先生の真剣な表情。この図柄だけ見ても、何やら胸騒ぎがして禍々しい内容が予想される。てっきり往年のホラー映画の秀作「顔のない眼」(←必見!)のリメイクっぽいストーリーなのかと思い、ノコノコと観に行った私が浅はかでした(笑)いや、インモラル度が高いのは、VIVA♪変態!既にカミングアウト済な自分としては一向に構わないんですわ。問題はバンデラス先生の、「自己内省度」のあまりの低さは、主役として一体どうなんだろう?って苛立ってしまった事なんです。奥さんが「トラ男」に浮気されたのだって、娘が強姦されそうになったのだって、その悲しい顛末も含め、そもそもは自分の監督管理不行届も原因のひとつだったわけですよ。しかしこのお偉いエリート大先生は、自らに非があろうとは露ほども思わないようで、もっぱら他者を攻撃するのみ。人里離れた大邸宅でしたい放題やりたい三昧。「トーク・トゥ・ハー」「ボルベール」「オール・アバウト~」でも、それなりに主役には共感できる部分もあったんですが、この傲慢バンデラス先生には、変態度指数に関してはともかく、流石についていけませんでした・・・。賛否両論でしょうな、これは。過去作も含め、こーゆー変態全開ストーリーを次々と紡ぎだしていく監督の思考回路がどーなっているのか、そっちの方が自分は興味がありますね。
[映画館(字幕)] 6点(2012-06-24 22:02:28)(笑:1票)
228.  北の国から '95秘密<TVM> 《ネタバレ》 
シリーズ最高傑作「初恋」から、尻つぼみ的にどんどんどんどん印象が薄くなっていった「北の国から」スペシャル。もちろん放映前には「あ、またスペシャルやるじゃん!やたー♪」ってわくわくしながら放送を待ちわびていたんですが・・・。この作品も、オーラスに不倫した蛍がちょろっと出て来て、雪の中五郎と抱き合うシーンと、前回の菅原文太に続き、今回の大物ゲスト大竹しのぶが、例によって例のごとくの口調で夫を部下だった蛍に奪われた悲哀を五郎に告げるシーンくらいかなあ・・・記憶に残ってるのは。なんかここまで来ると、どうも各キャラにそぐわない行動をしたりとか、無理矢理話を作ってる感が透けてみえてきて白けてしまったような。こっちも成長して目が肥えてきちゃったせいもあるのかもしれないけど・・・。
[地上波(邦画)] 6点(2011-08-31 14:57:46)(良:1票)
229.  慕情(1955)
ジェニファー・ジョーンズって不思議な女優さんですね。野性的な娘(白昼の決闘)ジプシーの女(女狐)一見貞淑なアメリカ人の人妻(終着駅)、そしてこの映画でのイギリス人と中国人とのハーフの女医と、演じる役柄によって受ける印象がこんなに異なる人も珍しいと思う。演技も(特にラブシーンとか)すごく巧い!でも・・・、何故か人気ないんですよね、日本でもアメリカでも。 ラスト、思い出の丘を駆け上がっていくシーンで泣かされるのは彼女の演技力あっての事。ホールデンがこの映画ではデクノボーに見えて仕方なかった。
7点(2004-10-11 16:42:05)(良:1票)
230.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 
確かに物量的規模についてのみなら、前作より格段にスケールアップしている感のあるリメイク。でも人命の尊さや重さは、相当スケールダウンして軽く扱われちゃっているようにみえますね。僕はこの手の災害映画については、薄っぺらい人間ドラマなら最初から不要と考えてる人間ですが、それでも主要人物の「性格づけ」だけは絶対必要不可欠だと思います。それがカート・ラッセル以外、殆ど何もなされていないのはまず大問題。主役のギャンブラーさんなんか、最初自分一人だけ助かればいいや的思考の持ち主だったはずなのに、徐々にならともかくあっという間に先頭で陣頭指揮を取る「みんなのヒーロー」的存在になっちゃってる、どう考えてもこれだけはヘン。あとオリジナルじゃ確か、牧師役ジーン・ハックマンが最初の転覆で生き残った人々に、このまま船底に残って救助を待つのか、一緒に自力脱出を決行するか、各人に選択を迫る重要なシーンがあったかと思います。それが今作じゃ選択の余地なくすっぽり抜け落ちてる。ここが人間の尊い生命が軽く扱われているように見えてしょうがなかった最大の改悪点。それでもオリジナルをまだ観てない方、ブルジョア連中の阿鼻叫喚大スペクタクルシーンを期待してる方にはおすすめかも。
[試写会(字幕)] 6点(2006-05-21 10:48:08)(良:1票)
231.  ワイルドシングス
エロとサスペンス両方に比重を置いて、しかもどちらも平均点を軽くクリアしている、ある意味志の高い作品。強引とも言えるどんでん返しもこの映画に限っては爽快! 
[映画館(字幕)] 7点(2005-12-05 10:34:06)(笑:1票)
232.  ラストキング・オブ・スコットランド 《ネタバレ》 
「郷に入っても郷に従う必要はない」「子供の火遊びが大火事になる事もある」っていうのを、主役のスコットランド細身青年が身を持って体験してくれた、もう痛い痛い、アイタタタ映画でしたね。出演者がほとんど馴染みのない方々ばかりだったのが、却ってこの映画の荒々しくも異様なスリルと迫力を盛り立ててくれてました。ただ虚弱体質の自分には味付けが粗塩のみ、自然の素材をそのままサーヴされたみたいでちょっとキツかった部分もあったっすw観てる間ずっと「あの時カナダにしとけば良かったのに、カナダにしとけば良かったのに・・・」って夢にまで出てきそうな、アミン大統領の容貌に終始震えおののいてる自分がいました。巨漢フォレスト・ウィッテカーに迫力負けする事なく、「とにかく何でも見てやろう的ポシティブ思考の医師」役者もよく頑張ってたと思います。最近続けてアフリカが舞台の映画を二本観ました。「ブラッド・ダイヤモンド」がちょっとだけキャンディコーティングされたアフリカなら、こちらは生のままのアフリカ。どちらもアフリカの歴史の悲痛な現実を描いた力作。昔「食人大統領アミン」っていうキワモノ的映画があったと思うんだけどなんか急に観てみたくなったw
[映画館(字幕)] 6点(2007-04-12 12:00:53)(良:1票)
233.  女の座
「娘・妻・母」(6点)と同じく、この映画でも主役であるはずの高峰秀子が集団の中に埋もれてしまっていて、存在感を発揮できていない。後半になってからようやく精彩を取り戻すものの、何故か辛抱役の彼女の役だけにはちゃんとした性格が与えられていないような感じ。いずれ劣らぬ主役級のスター15人が次々と登場し、ズラっと居並ぶ様は壮観の一語に尽きますが。成瀬映画の特色の一つである人間関係の濃度が、この映画ではあまりのエピソードの多さに通常の五倍位に薄く希釈されてしまったみたい。もちろん最終的には収拾されているので、決してつまらない映画という訳ではないんだけど。三女役司葉子以外、この家の兄弟たちがどこか人間的に欠落した部分を持っているのは、総ては家の主、笠智衆の育て方が結果的に悪かったんじゃないのかと思われる(笑)三橋達也の憎めないが救い難いぐうたら男という役どころは、「夜の流れ」でコラボを組んだ川島雄三監督作品のパロディなのかと私は解釈しましたが。それにしても美しき司葉子が場末のラーメン屋の出前持ちのバイトなんて・・・あわわわわ。
[映画館(邦画)] 6点(2008-10-04 12:00:19)(良:1票)
234.  ふくろう
大竹しのぶさんの台詞廻しが超強烈で、観てから何日も経っている のに頭から離れません。モスクワ映画祭主演女優賞もうなずけます。一口で言えば「セックスと殺人に関するブラックコメディ」。現役最高齢監督新藤兼人、この年で新分野に挑むとはまだまだ健在っす!人間の本能を追求するっていう意欲は衰えてない。でも・・・これ、舞台でやってもよかったんじゃないの?って観終わってから思ってしまったんで・・・この点数で。
7点(2004-01-20 23:44:25)(良:1票)
235.  ウォーターボーイズ
○井のコマーシャルとかでスカシまくってる今の玉木宏を見るたびに、こっちのアフロ佐藤君路線に早く戻ってこい!と思ってしまうのは自分だけでしょうか?
[映画館(字幕)] 7点(2006-03-31 16:46:27)(良:1票)
236.  何という行き方!
大スターとして名を成した方々の、入魂渾身のバカ演技を観たい方におすすめ!しょっぱな、シャーリーが異様に短い丈の喪服でしおらしく登場してくるシーンからもう頬がゆるみっ放し。他のスターはともかく、御大ポール・ニューマン氏がこれほどリキ入れたアホキャラを演じた事が果たして他の映画であっただろうか?いや、ないはず。他の映画では終始ニヒルにしかめっ面をし、観客をビビりまくらせていたロバート・ミッチャム氏がこともあろうに雌牛に蹴られて、ぴゅ~っと空に・・・(以下省略)。少なくともこれは自分がいままで観たことのないジャンルの大真面目にバカやってる、尚且つお洒落な映画。衣装担当イーデス・ヘッドとシャーリー・マクレーンコンビの、ファッションショー的趣向も華やかで◎。亡き淀川長治さんがこの作品について「カマトト映画の秀作」という批評をされていましたが、ようやく実物を観る事が出来て納得。今回観たのは字幕版でしたが、日本語吹き替え版(シャーリー=小原乃梨子さんがベスト!)で観た方がこれはもしかしたら面白いかも・・・って思いましたね。タイトルは「何という行き方!」つうより「何という死(以下再度省略)」
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-12 10:58:07)(良:1票)
237.  午後の遺言状 《ネタバレ》 
私にとって新藤兼人氏は、映画監督としてよりどちらかと言うと「優れた脚本家」としての印象のほうがより強い方でした。現に監督作品は未見のものが多いのに、手がけられた脚本作品は傑作「しとやかな獣」(10点)はじめ、お気に入りの作品がフィルモグラフィーを見るとゾロゾロと・・・。この作品が高い評価得た頃、まだ自分は20代の若造で映画=エンターテイメント指向の青臭い時期でもあったため、淡々としたあまりに静かな展開に面白みを殆ど感じられず、これがキネマ旬報ベストワン作品?って、思ってしまったのがその時の正直な感想。いつも和服姿しかお目にかかれなかった、杉村春子と乙羽信子の洋服姿を観るのは珍しいなあ・・・くらいな印象しか残らず。身体能力の衰えを日々実感できる今観たら、おそらくまた違う感想になるんでしょうね、こういう老いをテーマにした作品っていうのは。お札が何枚入ってるのか確認するシーンでの、名女優お二人の芝居がやたら微笑ましかったです。本日100歳というの長寿をもって天に召された「永遠の映画青年」新藤兼人監督のご冥福を心からお祈りいたします。乙羽さん、きっとあの穏やかな笑顔で手を広げて出迎えてらっしゃるんだろうなあ・・・。
[映画館(邦画)] 5点(2012-05-31 00:01:46)(良:1票)
238.  煙突の見える場所
溝口・小津作品以外の田中絹代、成瀬・木下作品以外の高峰秀子を観てみたい人には絶対お勧めの名作。見る場所によっては本当に何本にも見えたという北千住のお化け煙突を始めとする、もはや失われたかつての東京の風景は、当時の事を知らない自分でもたまらなく懐かしく目に映る。「愛染かつら」以来の名コンビ、上原・田中もここではいつも障子を締切って中で必要以上にイチャついてる仲睦まじい夫婦(正式ではない)を好演。例によって名脇役浦辺粂子が時たま出て来て場面をさらっているのも見物。 
8点(2004-07-18 12:49:00)(良:1票)
239.  天国の日々 《ネタバレ》 
確かこの映画、ずーっとお蔵入りだったのを、82年のお正月映画「愛と青春の旅立ち」の大ヒットでリチャード・ギアの人気が日本で大ブレイクしたんで、翌年の春に「あのリチャード・ギア幻の未公開作!」ってふれこみで、急遽公開された経緯があったはず。都内でも「シネマスクエアとうきゅう」単館上映、観たいな~って思っても、私が住んでた田舎の映画館で公開されるような種類の映画ではなかったので、結局鑑賞したのはほぼ40年後の本日になってしまいました。うーん、若き日のギアもサム・シェパードもご両人とも、ほれぼれするほどイケメンさんですね~。どちらかと言えばこの映画では、サム・シェパードの方が儲け役かな。当時から「映像の魔術師テレンス・マリック」っていう評価のみ耳に入ってきていたので、実物は一体どんなもんじゃいと思ってたんですが・・・。噂にたがわず素晴らしかったです。麦の穂が一塵の風でざわざわ揺れるシーンだけでも胸騒ぎが。ボーっと見てるだけで90分過ぎていきました。兄妹と偽ってる二人の言動があまりに無防備過ぎるとか、ケチを付けたくなるような箇所もあるけれど、この映像のチカラの前には、オハナシの脆弱さも含め全て許してひれ伏してしまいたくなる・・・そんな映画でした。ヒロインがよくいる美人顔女優さんじゃないのも効果的。
[DVD(字幕)] 8点(2018-10-12 22:42:06)(良:1票)
240.  偽の売国奴 《ネタバレ》 
50年代に代表作を連発し、順調にキャリアを重ねて全盛期を迎えたウィリアム・ホールデンですが、60年代のある時期から、いきなりガクッと老け込んでしまったんですよね。でもまだこの作品では実に颯爽とした、僕が大好きだった身のこなしが軽くスマートでカッコいいホールデンが見られます。よく「危機から危機へのつるべ落ち」っていうけれど、この映画こそ、この形容詞にピタリ当て嵌まるサスペンス映画。ヒッチコック先生の、この時期のスパイ映画と比較しても全く遜色なし。いや、「引き裂かれたカーテン」「トパーズ」なんかより遥かに面白かった。冷戦時代のスパイ映画は、数多く製作されたはずだけど、これは実話ベースの第二次大戦中の対ナチス相手のスパイ映画。題材的にも興味深かったし、何よりラストまで手に汗握るスリルの連続。クライマックスと呼べる山場のシーンが、これでもかってくらい何度もあって楽しめました。場所から場所への、乗り物移動サスペンスがお好きな方には特におすすめ。ヒロインも適役だし、脇役も充実。中でもナチスシンパの眼鏡少年が巧く使われていました。原題「偽造者」。邦題の「偽の売国奴」、う~ん、確かにその通りの内容だし偽りなし。悪くはない、悪くはないんけどなあ・・・これだと、どこか安っぽい二流活劇を思わせる。なかなかの隠れた秀作なのに、今ひとつ一般的にも浸透していないのは、このタイトルにも責任の一端があるんじゃないかと思うんだが。
[DVD(字幕)] 8点(2022-07-17 22:38:11)(良:1票)

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