61. ディープ・ブルー(1999)
《ネタバレ》 ジョーズ+リバイアサン(かそれに順ずるもの。要は深海もの)といった感じの映画。水が迫ってくる恐怖と、サメの恐怖がまたたまらない。あの科学者の女性はものすごく研究のことを大事に思ってたが、自分の命が危ない時まで実験のことを考えるとは、ある意味バカでえらい。それとサミュエル。かわいそうに話の途中で喰われて…最後まで話させてあげようよ…そしてラスト。俺的には下手な恋愛モノに終わるよりもずっといい終り方だと思う。 6点(2003-07-14 00:55:40)(良:1票) |
62. トム・ヤム・クン!
《ネタバレ》 「トム・ヤム・クン」って、どんな意味やねん!?(勿論食い物だとは知っていますが)と思っていたら、なるほど店の名前だったんですね(苦笑) ストーリーやキャラ設定などは、やはりどーでもいいって感じです(笑)おまけにテンポの面ではちょっと悪すぎ!?と感じることもしばしば。 でもやっぱりトニー・ジャー。闘いが始まるともうすげー!すげー!状態ですよ。 あの驚異の長回しも凄いですし、皆さんが仰ってるカポエラ使いとの闘いも熱いです。 ラストがプロレスラーってのはちょっと残念ですし、ハッピーエンドなんだかよく判らない終わり方も釈然としません(どっちかって言うと、バッド!?)が、アクションだけなら一級品です。 最近は下手に色々な事に懲りすぎて、肝心のアクションがイマイチな作品が多いですが、そんな中でこの作品は、昔懐かしいカンフー映画の、いい意味での粗さがじっくり堪能できる作品だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2006-10-23 00:45:08)(良:1票) |
63. ナショナル・トレジャー
《ネタバレ》 冒険映画のお手本的な存在でありまた最高峰でもあるインディシリーズを超える事はもはや不可能。という事で、それ前提の鑑賞。舞台がジャングルや砂漠ではなく主に博物館などという点がなかなか斬新で面白かったし、前半の独立宣言書を盗むあたりなどは、泥棒映画のようなギミックがあってなかなか面白かった。しかし、謎解きや危機に直面した時の脱し方が実にあっさりしすぎているので、そう云う点は肩透かし。あとは、他の方も仰っている通り、登場人物が約1名を除き誰も死なないという点は好感がもてる。簡単に人が死ぬ不健康な映画が多いこの時代、こういう健康な映画は実に貴重な存在だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-30 02:00:24)(良:1票) |
64. 君がいた夏
《ネタバレ》 野球への情熱、光り輝く未来、初体験、肉親の死、そして憧れの人の死…これこそ青春って感じですよ。決して全てが幸せではないにしろ、それでも色あせることなく光り輝いてたあの頃。一度は挫折した野球を、憧れの人の死によって(弔いという気持ちと彼女の意志を受け継いで)再びはじめるところがいい。これは僕が今まで見てきた中で最高位の青春映画です。 8点(2004-05-30 16:27:55)(良:1票) |
65. 座頭市(2003)
やっぱり武って人は普通じゃないよな。バラエティとかで見る、バカなキャラクターが強く印章に残っていても、フィルムの中ではまるで別人、いきなり格好良くなる。これは故・三船大先生に匹敵する、とまでは言い過ぎにしても、それに次ぐものがある。大体(本物の)お笑い芸人ってのは、頭の回転がずば抜けて速くなくちゃいけないからね、その時点で武氏は今の監督にはない才能がある。以前の座頭市は未見なのでなんともいえないけど、この作品はこの作品で充分面白い。武スタイルの笑いの要素も入っていたり、畑を耕すクワがBGMと共にリズムを刻んだりと色々ニクい演出もあり、かと思えば殺陣はキレがあっていいし。古くからの座頭市ファンは以外に評価に厳しいかもしれないけど、個人的には武の新たなる才能を見ることが出来た作品だと思う。 7点(2004-08-24 15:19:38)(良:1票) |
66. フロム・ダスク・ティル・ドーン2
「主人公はやっぱりゲッコー兄弟出なきゃッ!」という気持ち反面、「前作よりも幾分かはまともなストーリー」とも感じてしまいます。監督が「死霊のはらわたⅡ」で、サム・ライミと共同で脚本を担当したスコット・スピーゲルであるため、ステディカムのシーンなどのシーンが多かったり、奇妙なアングルが多かったりしますがまあこれはこれでよし。主人公と彼を追う警官が“ルパン”と“とっつぁん”みたいに感じるのも、これはこれでよし。しかし個人的に一番よかったのは、冒頭にブルース・キャンベルがちゃっかり登場していた事。 5点(2004-07-31 19:47:36)(笑:1票) |
67. ブラックホール(1979)
《ネタバレ》 今この作品を探そうと思っても、おそらくは大抵の店にはもうこのビデオは置いてないんじゃないかな。かく言う自分も、初めてこれを見つけたのが小学校4~5年の時で、その後3~4年はこの作品の存在を確認しているんだが、最近はめっきり姿を見ない。映画の内容だが、ブラックホールにとり憑かれた1人の男が仲間をみんなロボット化してブラックホールに突っ込むというお話で、ブラックホールのことがだいぶ解明されてきた今となってはもうこんな映画は作れないだろうというもの。ここで少し雑学…そもそもブラックホールとは宇宙にあいた“穴”ではなく、非常に強い重力を持った星なので通り抜けられるはずもなく、突っ込もうとするものなら逆に特異点(中心の1番重力が強い場所)にぶち当たって粉々に粉砕され、後は永遠に縮んでいくだけなので、生き残る可能性はゼロ…ということになる。と、まあ理論的にはこうらしいんだけど、実際に行った人がいないから実際はまだ謎な部分も多く、その点からして考えればこの映画、ありえないことを考え映像にするという空想科学の精神に則った古き良き作品だと思う。ちなみに、ブラックホールと対でよく登場するホワイトホールも理論上は存在するとか。 6点(2003-08-30 23:41:58)(良:1票) |
68. レッド・ドラゴン(2002)
世に言う“レクター3部作”の序章の再映画化でござんす。ええとですねぇ、1度目に映画化された方(レクター博士の沈黙)はまだ未見なんで、そちらとは比較できないんですけど、これまでに映画化された前2作(羊~とハンニバル)と比べてみますと、ハンニバルよりは上、羊~よりは下…といった感じですか。ハンニバルの方で見事な変態ぶりを披露してくれたレクター博士ですが、今回はまた以前のような紳士に戻ってくれたので、見るほうとしては安心なんですが、どうも今回は殺しの手口に捻りがない。そして、以前のような犯人との攻防戦、犯人捜査の謎解きがいまいちな感じに見受けられます。まあそりゃ、前々作があれだけインパクトのでかいモノなんで、それを打ち破るのは至難の技というやつですよ。…とまあ、俺自身の感想はこんな感じです。 5点(2003-09-21 01:41:42)(良:1票) |
69. バタリアン5
《ネタバレ》 げ…劇場公開されてたんすね…これ…。 なんか、一応、前作と、繋がってる、みたいです。 でも、別に、前作見てなくても、良いです。 1作目から考えると、相当、パワーダウンしてます。 もう、殆どフツーのゾンビ。別にバタリアン名乗らなくて良いと思いますね。 一応、シリーズの顔?になってるタールマン再登場ですが、なんすかねえあの扱いは?流石に登場シーンの字幕「俺はタールマンだッ!!」にはコメントしづらいですね。まあ、元々このタールマン(というかバタリアン)てのも、配給会社が勝手につけた名前ですしねぇ。 別に、面白くもなんともありませんが、ラスト、タールマンがヒッチハイクしてる場面で「もうやってられっかッ!!」と言わんばかりにプレート投げ捨ててひたすら歩いていく場面が妙にほのぼのしてしまったので、オマケして4点…。 [DVD(字幕)] 4点(2007-02-13 03:46:57)(良:1票) |
70. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 これは邦画になるんだろうか?(笑) デヴィッド・ボウイの二枚目ぶりが際立っていました。というのが第一印象と、有名なテーマ曲を聴くことができて満足。 戦争映画であるけれど、戦闘シーンは皆無。旧日本軍の捕虜に対する待遇やイギリスでの階級主義、障害者の蔑視などが容赦なく描かれていてその点は強烈でした。 そして、国が違うことによる死生観、倫理観の違い、しかし少しだけ「クリスマス」という特別な日にわかりあうことができた。ラストで、メリークリスマス、というのは中盤と一緒。しかそ名前に敬称をつけるところ。誰が良くて悪いのか、ではなく、互いの信念のもとに一部の者が争い、それに巻き込まれた哀れな登場人物たちの哀れさ、そしていくばくかの救いを感じられるセリフだった。 [映画館(字幕)] 7点(2021-08-01 20:52:00)(良:1票) |
71. 荒野の七人
西部劇といったら真っ先にこれを思い出します。あのテーマ曲はいつ聞いても胸が高鳴ります。圧倒的な存在感のあるユル・ブリンナーや、セリフは少ないながら、その細かな演技の上手さでブリンナーとはまた違った存在感のあるスティーヴ・マックィーン(それがユルの怒りを買い、次にやったら降ろすぞと言われたとか)などの個性的なキャラクター達が、この物語を一層引き立てています。現実世界では惜しくも亡くなられた彼らに、謹んで冥福をお祈りします。 9点(2003-05-22 00:29:15)(良:1票) |
72. ハロウィン(1978)
13金やエルムが出来るきっかけとなった、元祖キャラ殺人鬼モノ(正確にいえば悪魔のいけにえなんだが)。殺し方は今と比べれば天と地の差だが、何よりも全体に流れるオカルト的で不気味な雰囲気と、マイケルの不気味さが際立っていて正に原点といった感じである。ただ個人的に言うと少し物足りなかった気がする 5点(2003-04-11 02:22:53)(良:1票) |
73. 駅馬車(1939)
“地獄馬車”と言って、果たして何人がこの【駅馬車】を連想する事が出来るでしょうか?恐らく出来た人は相当映画好きか西部劇好きかのどちらかだと思います。じゃあ何故、僕が連想できたかって?それは、淀川さんの著書を読んだからですよ。この映画、淀川さんが正に西部劇といってるように、正直な話、いままで西部劇といえば荒野の七人と思ってた僕の考えを見事打ち砕いた作品であります。ありとあらゆる層の人々がひとつの馬車に乗り込み、そこでは次々と事件が起こる、そしてそれらが全て片付いたとおもったら、最後に彼らを襲うのはインディアンたち。そこからのガン・ファイトがまた素晴らしい!そして、当時CG合成など無かったであろう時代に、馬から馬へと次々に飛び移っていくジョン・ウェイン扮するリンゴのカッコいいこと!!そしてやっと目的地に着き、リンゴは当初の目的、復讐を果たし、求婚した女性と共に去っていく…この作品、前半は人物たちのやり取り、そして後半はダイナミックなガン・アクションと、娯楽映画のツボを物凄く押さえてる、正に西部劇の“決定版”だと思います。 9点(2003-12-15 03:46:09)(良:1票) |
74. 蝿男の恐怖
《ネタバレ》 蝿の頭は今見るとやはりどうしてもそこらの玩具屋で買ってきたかのような安っぽさが拭えませんが、問題の蝿男が終盤まで殆ど画面に映らないとことであまり気になりません。 むしろ、蝿男のもたらす恐怖ではなく実験の失敗によって自分の身に起きた異変に対する脅威、恐怖という設定、そして冒頭で物語の結末を提示し、そこから何が起きたかを究明していくミステリーの手法共々、特殊メイクによって阿鼻叫喚の変身シーンを見せ付けたクローネンバーグ版とはまた違ったスリルがあります。 そして、人間の頭に摩り替わった蝿が叫ぶラストも、冷静に観れば滑稽ですが、なんともいえない余韻を残します。 古きよき怪奇ホラーに7点。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-30 04:13:43)(良:1票) |
75. ビバリーヒルズ・コップ2
1作目には劣るけど、それなりに面白い作品。しかし、本作においての1番の変わりようはローズウッドだろう。1作目ではどうも今ひとつ抜けているようなキャラだったのに対し、本作に至っては部屋には何挺もの銃、車にはショットガン、おまけにロケットランチャーまで撃って、まるでランボーやダーティ・ハリーのようにに豹変している。やはり、前作のラストの銃撃戦で何かが変わったのかな・・・あれはあれで良いと思うけど、何となくローズウッドじゃない気がする。 6点(2003-06-26 18:02:23)(良:1票) |
76. ベン・ハー(1959)
風と共に去りぬ、十戒と並び不動の名作といえばやはりこのベン・ハーでしょう。今の映画とは違い、CGなんてものがありませんからここに映し出されているものはすべて“本物”。映画の持つ壮大さがこれでもかッ!というほどに伝わってきますし、ガレー船での戦闘シーンやその後の救出シーン、本作最大の見せ場である戦車戦などは本物だからこそ一層興奮します。それにやはりヘストンが主人公ジュダ・ベン・ハーをこれ以上ないくらいに好演しています。4時間近くある上映時間ながら全く長さを感じさせないそのストーリー展開やこのダイナミックな映像など、正に不朽の名作です。 [DVD(字幕)] 9点(2002-11-07 02:06:25)(良:1票) |
77. ブレードランナー/ファイナル・カット
《ネタバレ》 以前に鑑賞した際はまだ未熟だったせいか、映像美などは凄いなと思ったけれど実はそれほどピンとくるものがありませんでした。 しかし、機会がありこのファイナル・カット版を鑑賞しましたが、以前よりも琴線に触れるものが多くありました。 今ではすっかり、レトロフューチャー感が増してしまったシド・ミードの舞台造形や、ヴァンゲリスのスコア、退廃的な雰囲気を持つ未来都市、そしてレプリカントと人間とは?と、様々なことが交差し、とても見ごたえのある作品でした。 実際、以前に観たのが十数年前の一度きりなので、どこがどう変わった、とかはよくわからないのですが、それでも十分に楽しめました。 そして最初にこの形態を鑑賞したのが実はCSだったのですが、作中舞台と同じ2019年に劇場で公開されたのを機に再び鑑賞しなおし、やはり大スクリーンで見てこその映画だな、と思いました。 そして、同年に亡くなったルトガー・ハウアーの冥福をお祈りします。 [映画館(字幕)] 8点(2021-08-06 13:14:32)(良:1票) |
78. M:I-2
さすがにさ、何度も見ていると飽きる内容だし、1作目のような、潜入にスリルを感じるものでもない。スパイ大作戦としてみるのではなく、別物のアクションとして見るのであればそこそこいい出来。 5点(2002-09-03 01:37:07)(良:1票) |
79. P2
《ネタバレ》 クリスマスのビルに一緒に閉じ込められるのはテロリストではなくストーカー野郎、ということである意味ダイハードよりも嫌なクリスマス映画。 あんなことしでかしてあいつはその後も仕事続ける気だったの?とか、いやいやいくらなんでもあの広さを1人でカバーするの無理でしょ(笑)とか、色々と突っ込み所はありますけど、美人な主人公の薄手のドレス姿とストーカー野郎の絶妙なキモさとサイコパス加減であまり気になりませんでした。 ピンポイントですがゴア描写も結構キツめの物があるのでそう言った部分でも嬉しい限り。 せっかく警察来たのにあまりの無能ぶり(携帯落ちてんのに何故見落とすよ?)で呆れ返るとか、カメラ壊したのにあまりそれが役に立ってなかったりとか、惜しいなあと思う部分もあるのですが、それでも十分面白い作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2021-06-30 03:55:25)(良:1票) |
80. ゼイリブ
子供の頃に見たから、結構忘れてると思いきや、そんなことは全然無かった。ネイダの最後の抵抗は、結局アンテナの破壊という結果に終わり、エイリアンたちの化けの皮をはがすことが出来たが、その際に受けた銃弾のせいでネイダは死んでしまうので、何となくやるせない気分になった。ラストにエイリアンの批評家が「ロメロやカーペンターのような監督は考え直すべきだ」と言っているが、それはこのような映画を撮る自分(カーペンター)たちに対する皮肉なのかもしれない。しかし…考え直さんでええよ、カーペンターの旦那!あんた等がいなくなったら俺等B級フリークはどうしろって言うんだよ?これからもじゃんじゃん作ってくれ。俺は付いていくよ、どこまでも…。 7点(2003-05-25 03:44:45)(良:1票) |