1. ジョイ・ラック・クラブ
《ネタバレ》 女性は哀しい。でもそれ以上に強くて優しいと思える、そして娘を産んでよかったと思えた作品でした。最後の母子のエピソードで、父親の話から母親への誤解が解けていくところが好きです。母親は娘に期待するのではなく、望みを託す・・・母に感謝の気持ちで一杯になりました。 8点(2003-12-07 02:41:09)(良:2票) |
2. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 大人になってから観ないと、この映画の深さは絶対わからないのではないでしょうか。ずっと待ち続けていた夫が、実は他の女との間に子供までもうけていた・・・これを知ったときの妻の気持ちは・・・もう言葉にできないですね。身も心もボロボロの夫が、出会った女を唯一の心の支えにしていた気持ちもわかるけど、やっぱり知らずに待っていた妻の方がかわいそうです。それぞれに家庭を築き、気持ちは残っているけどもうどうにもならずに結局別れていく。つらいけど、よりを戻さないところが大人の男と女だなぁと思いました。 8点(2003-08-18 12:18:50)(良:2票) |
3. きれいなおかあさん
《ネタバレ》 あまり目立つ作品ではないけど、私はほんとに大好きです。コン・リーの母親役がとてもすばらしいです。髪振り乱して働く姿が嘘っぽくない。元々は綺麗な女優さんなのに、生活のために必死になっているお母さんを見事に演じています。「きれいなおかあさん」とは外見ではなく日々必死に生きる姿のことなのでは?あの男の子にはきっとお母さんはとても綺麗に見えていると思います。私も美しいと感じました。このお母さんが子供の前で、目の前の現実にもうどうしようもなくなって泣いて気持ちを吐き出す場面があります。その姿がとても人間味があって好きです。完璧な母親じゃなくても、子供はやっぱりお母さんが一番好きなのです。私自身2歳の子を育てているので、自分を振り返る機会を与えてもらったようで感謝しています。 10点(2003-10-16 01:05:19)(良:2票) |
4. HERO(2002)
《ネタバレ》 アクションや衣装や映像も確かにほんとにすごかった。でも、私はストーリーにめいっぱい入り込めたので、「本当の英雄とは?」ということをバンッ!と目の前に叩き付けられた気がして、それだけでもう十分観てよかったと思っています。刺客がたどりついた悟りが「殺してはいけない」というのが身震いがします。死を覚悟でそれを秦王に伝えに行った無名。その無名を断腸の思いで殺せと命じた秦王。まわり誰も泣いてなかったけど、私泣きました。人がいなかったらもっと泣いてました。無名の心を表情をあまり変えずに表現したジェット・リーは、アクションだけの人ではないなと思います。そして大好きなマギー・チャン。やっぱり最高です。トニー・レオンの残剣も思わず惚れ込んでしまいました。チャン・イーモウ監督、今まで私とは相性よくなくて悲しい思いをしていましたが(みんないいって言うのに私はあまりいいと思えなかったので)、今回は心からすばらしいと思いました。 10点(2003-09-04 14:56:51)(良:1票) |
5. 愛人/ラマン
《ネタバレ》 ラストが結構よかったです。少女を車の中からそっと見送る場面。遠くから車だけ映し、男の顔など一切映らない。映らないのがとてもよかった。あれがなければ私の中では「う~ん」という映画で終わってしまっていたと思います。ジェーン・マーチって綺麗なときとそうでないときの落差が激しい。歯が原因じゃないかと思うんですが・・・ 5点(2003-11-09 18:00:46)(良:1票) |
6. ラスト・オブ・モヒカン
《ネタバレ》 ダニエル・デイ・ルイスってこれ以外に2本しか出演作品を観てないんですが・・・かっこいいですね。他の作品もこれから観てみたいです。内容としては残虐な場面もたくさんあったけど、ああいった時代を経て今のアメリカがあるということを再確認できました。アリスを助けようとして弟が戦って死んでいく場面は泣きます。崖から飛び降りる寸前のアリスの表情もせつなくて悲しいです。 8点(2004-02-14 16:01:17)(良:1票) |
7. 追憶(1973)
《ネタバレ》 ひさびさに心にしみる恋愛映画に出会えました。ちょっと前までは昔の映画って敬遠していた。もっと早くに観たかったです。生きるスタイルが違っても、相手を心からずっと愛していられるなんて・・・素晴らしいことだけどものすごくせつないです。ラストでバーブラから「家に訪ねてきて」と言われ、「行けないよ」とレッドフォードが言うところがせつなくもよかった。愛してるから訪ねてなんていけないんですよね・・・ 10点(2004-02-24 19:39:09)(良:1票) |
8. GO(2001・行定勲監督作品)
私はいい映画だと思います。そう!山崎努さんのお父さんがいいですね。重みがあるけどかわいいところもあって。柴咲コウの役は、原作読んだときにあまり好きじゃなかったけど、映画になってもやっぱり好きじゃない。しっかり自分を持っているようなフリして、なんだか中身は子供だった。窪塚くんにはこれからもがんばって日本映画盛り立てていってほしいです。最後に夜の校庭で柴咲コウに心の内を叫ぶ場面はよかったよ! 8点(2003-05-27 18:20:21)(良:1票) |
9. 忘れられない人
最初から最後までクリスチャン・スレ-ターの表情にやられました。書いてる方も多いけど、エスカレーターのシーンはいいです。心をギュッとつかまれたようです。私は後半より前半の方がいいなぁ。言葉をあまりしゃべらないスレ-ターの方がすごく気持ちが伝わってきました。確かにやってることははっきり言ってストーカーなので、冷静に見てひいてしまうところもあったけど、そういうことはあまり気にしないでこの世界にどっぷり浸かって観るのがいいと思います。 7点(2003-06-18 17:07:53)(良:1票) |
10. マイ・レフトフット
《ネタバレ》 ダニエル・デイ・ルイス、すごすぎてイヤになるくらい(笑)。ちょっと過剰かなぁとも少し思ったけど。将来の結婚相手になる女性の気持ち、なんかわかるなぁ。しかも「自分が恐いんだ」って核心をつかれたら、私も先約キャンセルするかもしれない。クリスティーの感じる嫉妬や怒り、そして彼のマイナス的な部分も隠さずに描いていて、ヘンに美化していないところがこの映画のよさだと思う。あのお母さんの育て方は素晴らしい。 7点(2004-03-18 19:21:28)(良:1票) |
11. シャイン
《ネタバレ》 お店でピアノを弾き、お客から勝ち負け関係ない惜しみない拍手をもらえたとき、彼は本当にピアノを弾く楽しさを実感できたのかもしれない。父親の愛の深さが間違った方向にいってしまい、観ているこちらもとても息苦しくなって「もっとラクにさせてあげて~」と何度も思った。どの世界でもそうだと思うけど、天才と呼ばれる人たちは私たちが知らない影を背負っているんだと思う。ラストに近づくにつれて、彼の魂がどんどん解放されていくのが本当によかった。 8点(2003-11-20 16:28:53)(良:1票) |
12. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
興味なかったけど夫に無理矢理連れていかれて・・・でもおもしろかったです。単純に楽しめました。 7点(2003-05-29 18:32:05)(笑:1票) |
13. 卒業(1967)
《ネタバレ》 有名なあのシーンは知っていましたが、全編観たのは初めてです。みなさん書かれている通り、あのシーンからこの映画全体を勝手に想像して観ると、あまりのギャップに驚きます。主人公も、結婚を投げ出してついていく女の子も、お互いのことをきっとものすごく愛しているわけではないと思う。まわりに反発して自分の存在を確かめたいというか、題名通り、今までの自分に「卒業」という感じなのではないでしょうか。それはあのふたりの最後の表情から読み取れます。「奪ってはみたものの」「奪われてはみたものの」という感じ。大変なことをしでかしたということだけで、もう本人たちの中では終わってるような。ほんとに愛し合っているふたりなら、あんなにふたりして前ばっかり見ないと思う。でも、なぜかこの最後の場面、涙出ました。主人公の表情がほんとにうまいです。笑えるところもあり、映像も斬新なところもあり、おもしろかったです。 8点(2003-08-06 17:09:29)(良:1票) |
14. ラヴソング
とても切なくて、でもラストは心が温かくなる。マギー・チャンはすばらしい女優ですね。何度も観たい大好きな映画。大好きすぎて、その大好きさをうまく表現できないくらいです。 10点(2003-05-26 18:23:20)(良:1票) |
15. 男と女(1966)
《ネタバレ》 まず映像や音楽が個人的にものすごく好きな感じで、冒頭の海辺をカメラがまっすぐ進むシーンでもう「これいいわ~」と思いました。男がレースを終えて女から電報を受け取り、パリへ向かう車の中であーしてこーして・・・と女を訪ねるシュミレーションをするのがなんとも滑稽だったけど、世間の男と女はどんなにかっこよくて美人でも、みんなああいうことを頭で考えてるんだろうなぁ・・・と共感を覚えました。一度は男を拒絶しておきながら、駅に迎えに来ていた男にやっぱり抱きついていく女の気持ちもよくわかる。アヌーク・エーメの品のある色気には女の私も参りました。 9点(2004-03-23 17:37:17)(良:1票) |
16. ラスト・プレゼント
《ネタバレ》 韓国映画って結構好きな人多いけど、私には俳優の演技がおおげさに思えて、いまひとつ感情移入できないのです。この映画も前半はその点が鼻について冷めた目で観ていましたが、後半は結構引き込まれて観ていました。でも、私がもし病気でもうすぐ死んでしまうとしたら、夫には隠さずにすべてを知っていてほしい。一人で全部抱えて死んでいくのは正直とても恐い。(結果としてはこの夫婦の場合、隠していても相手には知られているのですが)・・・なんて、私のような妻はダメなのかな?でも、子供にはやっぱり隠すかも。子供には明るいお母さんの顔をできる限り見せていたい。ただ、この夫婦の気持ちはとてもよくわかる。だから涙も出ました。でも、夫のコントを見ながら客席で死んでいくというのは、泣けるけれどありきたりだなと思いました。詐欺師の二人もいいんだけど現実味がない感じ。いい映画だとは思うけど、やっぱりなんだかいまひとつ心から「いい!」と言えないのです・・・ 5点(2003-09-15 18:05:51)(良:1票) |
17. ブラス!
《ネタバレ》 大会で優勝したときの挨拶には泣けました。ほのぼのした映画だと思いました。が、その後バスの上で「威風堂々」を演奏する場面でただのほのぼのした映画ではないと気付きました。そのときの指揮者の顔を見るとわかります。なにもものごとは前進してはいない。ただ大会で優勝したに過ぎない。この頃(炭坑閉鎖)ってすごく大変な時代だったんだなぁって思います。 7点(2003-11-15 15:23:06)(良:1票) |