1. 火垂るの墓(1988)
《ネタバレ》 涙の一粒さえ出ない。何故このような作品が毎年、終戦記念日近くに放送されるのか不思議でならない。この映画のテーマは「反戦」なのか?この映画はただ「戦時下における子供の無謀な行動」の物語に他ならない。主人公達は無謀にも勝手に疎開先を飛び出し、自分たちだけで生きていこうとして勝手に飢え死んだだけである。その時代は「戦争状態」という「非常事態」であるからして、普通の生活すらままならなかった時代であるのにもかかわらず好き勝手やってその報いを受けただけの事。まぁ私にとって主人公達が「生き延びた」か「死んだ」かは問題ではないのだけれど。結局最後に主人公達が「死んだ」からみんな泣いているのか?幼い子供が死ぬのはかわいそうだけどあれは自業自得。涙はまったく出なかった。しかしこんな意味不明な作品が何故、終戦記念日近くに放送されるのか?最大の疑問である。終戦記念日には岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」を放送すべきである。それこそ大東亜戦争にて尊い命を散らした英霊達に対する供養になると私は信じる。(私は「日本のいちばん長い日」を見て毎回泣きます。) 0点(2005-01-27 18:07:26)(良:4票) |
2. 戦争のはらわた
《ネタバレ》 これは絶対名作!他の戦争映画とは常軌を逸した映画だね。最初の実写フィルムからスクリーンに引き込まれた。それからのシュタイナー伍長(すぐ軍曹になる)率いる小隊とのオーバーラップも見事!戦闘シーンの迫力も最高ですね!特に退却するロ○ケ(おっと失礼)レッド・アーミーをMG-42で撃ちまくるシーンでは思わず俺も「ウォーーーー!」って叫んでしまった(部屋で一人・・・)。アドレナリン出まくるね。無数のT34-85相手の対戦車戦の迫力も凄いし。 キャラ的にはシュタイナー軍曹ももちろんいいけどマイヤー中尉はもっといいねぇ! 最前線で指揮をとり戦死した彼こそ英雄である。それなのにくそシュトランスキーの野郎!本当にクソだね。でもいるんだよねあ~ゆ~奴!漁夫の利を得ようとする奴がどこにでも!え?リロードの仕方?はぁ?そんなことも知らんの?それでよく大尉が務まるね。え?なに?鉄十字勲章が欲しいだ? 何が「負傷しました!」だよ! ってな感じでラストは「漢」シュタイナー軍曹と一緒に大笑いしましょう。 さて、ペキンパーは本当はヴェトナム戦争を舞台に撮りたかったらしいけど、東部クリミア戦線でよかったのかもね。ヴェトナム戦争版ももちろん見てみたいけど。 P.S.冒頭の「Hanschen」をドイツ人の前でちょこっと歌ったら爆笑された。なんでもこれは「馬鹿な子供(ハンス坊や)」の歌なんだそうで・・・。 10点(2004-07-13 21:37:28)(笑:2票) (良:1票) |
3. シベリア超特急
このレビュー達を見てこの映画を見たいと思わない訳が無いですね。棒読みの台詞・・・。安いセット・・・。辻褄の合わないストオリィ・・・。唐突なシーン・・・。訳のわからないエンディング・・・。空いた口が塞がらない最後の山下将軍のメッセージ・・・。聞くのが恥ずかしいエンディングテーマ・・・。栄光の0点がふさわしいかと。でも見る価値はありかと。一応ね。「正に」”ある意味”貴重です。 0点(2005-03-27 17:23:30)(良:2票) |
4. ランボー/怒りの脱出
《ネタバレ》 シュワちゃんの「コマンドー」みたくなっちゃってますな。一人でどれだけの敵を殺してんだい?君!正に「一人だけの軍隊」。まぁ彼の超人的な活躍が見てる者にとっちゃスカッとするんですがね。特に裏切られてからの怒りを伴った半分意気地になってしまってるランボーが面白い。「裏切りやがったな!こうなったら意地でも一人でやってやるぜ!」みたいなね。実際自分もムカつきましたけどね。ヘリが上空までやって来たのに見捨てて帰ってしまった時ですよ。グラサンかけてた傭兵ムカつきますな。M-60でヴェトコンを次々と掃射してくれるまではよかったけどその後がねぇ。あの態度!マーティン・コブ扮するエリクソンも非情だな。帰還命令聞いてさっさと引き上げちゃうんだからさ。真下に敵に囲まれたランボー達がいるのに。まぁそのおかげで後でランボーの怒りの一撃を食らいましたけどね。しかし最後に救出されたPOW達がヘリに乗った時の表情は素晴らしいかった。本当にうれしそうだったね。ずっと強制労働させられてたんだろうに。(日本軍も大東亜戦争敗北後、ロシア軍によりシベリアに不当に抑留され強制労働と寒さにより大勢の兵隊が亡くなられましたね。)追伸:ジョージ・キー・チャンの死に方が派手だったね。実際あんな風に吹っ飛ぶのかね?疑問! 7点(2004-11-19 14:50:21)(良:1票) |
5. ドーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 一番乗り!いや~ついに見ましたよ!あのジョージ・A・ロメロ監督の大傑作「ゾンビ」のリメイク版!って事で公開前から期待はしていたんですが同じく期待していたリメイク(悪魔のいけにえ)の出来がイマイチだったので疑心暗鬼の状態で映画館へ。しかしこの作品は予想をよい意味で裏切ってくれた。上映前にどれだけ自分達のようなオリジナル版のマニアをニヤリとさせてくれるか期待してたんですが期待通り過去のロメロ版「ゾンビ」に出演していたスター達が続々ゲスト出演。まずトム・サヴィーニが保安官役で登場。まぁサヴィーニ様が出てる事は事前に知ってたんだけどファンにはうれしい。次にスコット・H・ラインガーがベレー帽を被った軍人(かっこいい~!顔のシワはだいぶ増えたけどあのロジャーのままだ)。そして×2ついにあのピーター(ケン・フォーリー)の登場!!!しかもアノ超有名な名台詞を披露してくれちゃいます!!(感涙)。監督の粋なはからいに感謝。うれしいね~!マジで感動!これだけでもお腹一杯ですわ!(注:デヴィッド・エンゲやゲイラン・ロスは未確認。もしかしたら出てたのかもしれない。情報求む!あと「死霊のえじき」のバブに似た人も見たが確信無し。同じく情報求む!)さて肝心のゾンビですがオリジナル版に比べてカナリ動きが早いです。全速力で走ってきます。「サンゲリア2」とか「28日後・・・」のそれに近いです(「バタリアン」も?)。特殊メイクはまずまずの出来。しかし特殊メイク担当がサヴィーニ先生だったら10点満点だったのに残念。今回のラストはオリジナル版と違って船で海へ逃げるが、これってオリジナル版でジョセフ・ピレートー達が逃げた方法と同じじゃないか!オリジナル版で彼等はああなったって事かな?コレ深読みしすぎ?あと登場キャラが増えたので一人一人の魅力があんまり伝わらない。唯一際立ってたのは最初は憎まれキャラだった警備員のリーダー役のヒゲの人。あと屋上でのホワイトボードを使ったやりとりが面白かった。今回はヘルズ・エンジェルス無し。ちょっと期待してたのにな。あと太ったおばちゃんのシーンで館内爆笑。アメリカ人達の倫理観がわかった一瞬でした。リメイク物では成功の部類に入ると思う本作。もちろん本家には到底敵いませんがね。長々と書かせてもらいましたが最後までお付き合い頂きありがとうございました。 9点(2004-04-03 21:27:41)(良:1票) |
6. パール・ハーバー
こんなん見て「感動した」とか言ってる非国民に質問がある。 ①なんでワシらの先祖は戦争に行ったんだ? ②敵国のアメリカ人には同情するくせに、なぜ靖国神社に祭られている日本の為に戦ってくださった英霊達には敬意を示さないのか? ③なぜ今、私達が生きていられるのか? 以上の点をよく考えてもらいたいね。 映画の内容は帝国海軍の歴史的大勝利を描いてるハズなのに 実際は歴史的な日本国辱映画。 ってかマコはあんな役よく引き受けたよなぁ(溜息) この映画を見て気分を害さない日本人は日本人としてのプライド、アイデンティティが欠落していると思う。(怒) 0点(2004-02-23 14:15:38)(良:1票) |
7. ロボコップ(1987)
《ネタバレ》 クラレンス(カートウッド・スミス)率いる悪役どもがいいね。全員がポンプアクションのショットガン持ってるのも○(クラレンスはリーダーだから自動ショットガンだった!)。 ヴァーホーヴェン監督は銃撃シーンの撮り方がうまいと思う(スターシップ・トゥルーパーズでも良かった)。 中盤でロボコップがアジトに単身乗り込むシーンや最後の工場での戦闘はバジル・ポールドーリスの壮大なスコアともあいまってカッコ良かった。終盤にクラレンス達が装備していた軍用対戦車ライフル「バレットM-82A1」を見て、子供だったあの頃「あのすごい銃はなんだろう?」って思ったね。しかしあれが一発でも命中していれば「ボロコップ」になってたのになぁ。 序盤に「ネネネネネネ・・・・」ってマーフィーの手を吹き飛ばすクラレンスもいやらしいのう。それと終盤、悪役の一人が有毒廃液のタンクに突っ込んでドロドロの溶解人間になるシーンがありましたね。ヴァーホーベンらしくて面白いシーンでしたねぇ。(笑) 9点(2003-12-11 18:42:50)(笑:1票) |
8. 日本のいちばん長い日(1967)
《ネタバレ》 1945年8月15日。この日は大日本帝国の命日である。この映画はその葬式の様子を描いた作品である。まだ日本人に大和魂が残ってた頃のお話。日本は大東亜戦争に敗れた。この敗戦以来日本人はすっかりダメになってしまった。自信を失い、国家や国旗に対する誇りさえ失った。今の日本人は皆、日本の事なんかどうでもよくて、自分中心主義である。しかしこの作品に出てくる男達は皆、本気で日本の事を考えている。それぞれの行動は様々だが、僕が特に印象に残ってるのは三船敏郎演じる阿南陸軍大臣と建軍以来初めての敗戦を目前になんとしてでも戦争を続行させようとする青年将校達。 阿南閣下は正に「軍人の鑑」とも言える威風堂々さがあり、敗戦と決まった時点で切腹の覚悟を決める。その一方で畑中少佐ら陸軍将校達の行動も多少無茶ではあるが日本を行く末を憂いてこその行動であり、その計画が失敗に終わった折には清く自決。彼らの志は226事件の青年将校と同様である。他にも厚木基地でのシーン(田崎潤の名セリフ「この厚木は最後まで闘う!」)や「若鷲の歌」をBGMに飛び立って行く特攻隊員達とそれを見送る指揮官役の伊藤雄之助の重い表情も印象的だった。 今の気だるく平和な日本を生きる人は必見の名作!(マジで!) この「日本」は我等日本人の先祖達の多大なる犠牲の上で成り立っている事を忘れてはならない! 10点(2003-11-24 18:53:30)(良:1票) |
9. ハンバーガー・ヒル
《ネタバレ》 北の正規軍が占拠する丘を陥落するまで攻めまくる。しかし何回攻めても落ちません。その最中では戦友が死んでいきます。自分もいつ死んでもおかしくない状況。陣地に戻り仲間同士でちょっとしたイザコザがあったり、タバコを吸って下らん話をしてまた丘を登ります。戦争ってこんなもんでしょ。戦争が嫌になるまともな反戦映画ですね。丘を登ってる最中にヒューイからM60で味方に撃たれるシーンが見ていて辛い。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-04 18:21:44)(良:1票) |
10. 独立愚連隊西へ
《ネタバレ》 鑑賞後の後味の良さはなんだぁ?戦争映画だけど痛快でホントに面白い。あの唄もつい口ずさんじゃいますね。「♪イーリャンサンスーイーリャンサンスー今度はどこだ~♪」ってな感じで。しかしこの頃の東宝映画ってホントいい役者さんばかりですよね~。この頃の東宝映画が大好きです。天本英世のゲリラ隊長には笑った。「いちゅれつにならぺ」だもん。それと忘れてはならないのがフランキー堺演じる八路軍の隊長さん。彼と佐藤允、加山雄三のやりとりは見ていて清々しいです。平田昭彦もハマリ役。正に名作ですね。岡本喜八監督よ、ありがとう。そして安らかに。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-17 16:47:15)(良:1票) |
11. 悪魔のいけにえ
もうこの映画を超えるホラー映画は生まれてこないでしょうな。断言できますね。この映画大好きなんですけど(もちろんレザーフェイスの大ファンです)そんな事を人に言ったら確実に頭おかしいと思われますね。まぁ普通に言いまくってますけど。とりあえず普通のホラー映画とはそのなんて言うか「怖さ」のレベルが全然違いますね。後味最悪な伝説的傑作! 10点(2003-08-10 23:42:45)(良:1票) |
12. 八甲田山
《ネタバレ》 子供の頃この映画を見て「雪の進軍」を覚えてしまった。最後に「徳島大尉以下八甲田雪中行軍を成功させた人達が日露戦争にて勇猛果敢に戦い戦死した」との文章を読んで彼等に対して深い感謝の念が沸いた。日本映画も素晴らしい傑作が多く存在することをより多くの人々に知ってほしい。♪雪の進軍氷を踏んで、どれが川やら道さえ知れず、馬は倒れる捨ててもおけず、ここはいずこぞ皆敵の国、ままよ大胆一服やれば、頼み少なや煙草が二本♪ 10点(2004-09-19 22:27:51)(良:1票) |
13. さとうきび畑の唄〈TVM〉
《ネタバレ》 沖縄の人達には申し訳無いが沖縄戦は本土決戦準備の為の時間稼ぎだったのです。いわゆる「捨石」ですな。沖縄戦については岡本喜八監督の「激動の昭和史 沖縄決戦」を御覧あれ。しかしこの「さとうきび畑の唄」はちょっとねぇ・・・。だってなんかジブリの「蛍の墓」みたいな感じじゃないですか。悲劇、悲劇の連続。それでそれを見て凹んで泣くと。そりゃ戦争は悲劇なんでしょうけど、日本本土をメリケンから守る為に戦ってるわけだから悲しいとか辛いとか言ってられなくないですか?さんまさんの演技に感動した人達には悪いけど前線でああいった事を言っても規律や士気を乱すだけなんですよ。つまり戦場では感情的になってはいけないんです。「プラトーン」のバーンズ曹長が理想の兵士ですね。話が少々脱線しましたが、もうちょっと国を護る為に尊い命を投げ出した戦士達を称えてもいいんじゃないですか?さんまさんが味方によって殺される(軍隊=悪の方程式)そりゃあんだけで銃殺されちゃ割に合いませんが、上官の命令すなわち天皇陛下のご命令と一緒だったわけですからね・・・。少々厳し過ぎるかと思われるかもしれませんがそうやって日本は日清、日露で勝利を収め、世界の一等国になったわけです。一度も植民地にされなかったのも強力な軍隊があったからこそです。確かに沖縄戦は悲劇でした。上陸した米海兵隊は沖縄で日本兵が現地住民に偽装しているとの情報により非戦闘員にも銃撃を加えています。ある村では大多数の住民が戦闘の巻き添えを食ったそうです。今のイラクでも同じような事が起きてるんでしょうなぁ。 でも悲劇だから何?嘆いていても仕方が無いじゃないですか。劇中でのさんまさんの死に方は「犬死」ですよ。さんまさんを撃った小隊長も悪いが、そんなことで殺されるのもアホらしい。あれじゃ国に殉じた事にはならないし、どうせだったら立派に敵と戦って死処を得るのが筋ではないのか?あの殺され方は深作欣ニ監督の名作「軍旗はためく下に」を連想させますな。 4点(2004-09-19 21:46:00)(良:1票) |