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1.  トーク・トゥ・ハー
相手の合意が無い以上、すべての行為は犯罪だろう。あるいは、狂気。話しかけることも、触れることも。性交に及ぶなんて、論外。 献身的に見えるかも知れないが、そう見えるだけ。対象に「そうしたい」と思う、ただの利己愛。あまりに身勝手。むしろ、対照的に描かれるマルコの方が「愛」に近いと思う。話しかけられない、触れられない、他の男に立場さえ奪われる、その命を救えない、目覚めさせる事も出来ない、それでも、よほど「誰かを想う」ことにおいて自然だ。考えさせられた...ことは良かったと思うが、「美しい愛の物語」と謳われても、受け入れられなかった。
4点(2004-05-08 21:55:10)(良:3票)
2.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 
冒頭の「妹の代わりに私が出ます!」のシーンが良かった。 壮絶な殺し合いのハズが、血しぶきが飛ぶ様な描写は割と少ない。それでもR-12。 ハチで死んだり、毒の実で死んだり、暗闇の中トラに食われたり…。 人工の火の玉・ハチ・トラを出す位なら、全員アバター対決でも良かった様な気もする。 実際には死んだりしない娯楽大会で、勝敗の結果、負けた地域は配給少な目で 勝った地域は褒美が出るよ…とか。それなら貧困層の暴動抑制に少しは役立つかも。 彼女を見付ける為に敵チームと同行させられていたピーター。 カットニス発見の時点で殺されてしまうのでは?。用済みじゃないの?。 黒人ルーちゃんの地域は「代わりにオレが!」って誰も言わなかったのか?。 「あの時、パン投げてごめん」の謝罪はいいけど、なんで投げたの?。 まさか理由って雨だけ?。母(?)の視線を気にするピーターだったが、理由は何?。 「彼女に近づいてはならん!」っていう深い事情があるのか不明。 バトルのラスト「二人で一緒に?」「信じて!」森に詳しい彼女なので、 「アレに似てるけど食べても死なない木の実」なのかと思った。 例えば「数分だけ気を失う実」で支配層全員を欺く…のかと思ったら違った。 あっけなく実況が「もういいです。二人勝者で!」。マジで?。 長い割に不明点が多い。続編も、やっぱり観るだろうな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-17 23:09:36)(笑:2票) (良:1票)
3.  25時(2002)
もしも「何か」が起きなければ、在り得たかも知れない将来。 思い馳せたところで、取り戻せる筈もなく、すでに失ってしまった幸福。 誰かを罵る事も虚しく、もっとも忌み嫌うのは自分自身。消そうにも消せない嫌悪。 弱者からの搾取を止められなかった、あるいは、その事実から距離を置いた友情。 醜くなった自分に心を開くのは、名前も知らない少年。 傷付き恐れている臆病な自分を乗せて、車は不幸へと進む。 映画全体から感じるのは、どこか「自責」のようなもの。 これを今のアメリカに照らし合わせて受け取るのは、考え過ぎだろうか。
6点(2004-09-25 22:20:08)(良:2票)
4.  崖の上のポニョ 《ネタバレ》 
「桃から子どもが生まれたりしない」「水の中で息なんて出来っこない」 そんな事を言い出したら、桃太郎も浦島太郎も楽しめない。 この映画は、御伽噺を味わえなくなった大人たちに向けてのプレゼントとも言えるだろう。 色鉛筆で描いた様な雲、空、水の中。まるで、絵本の中へ迷い込んだ様な 柔らかい気持ちにさせてくれる。ポニョが津波に乗って...と言うより、 「ポニョの気持ちが津波になって」ソウスケの元へ急ぐシーン。泣けた。 「あなたは、こんなにも真っ直ぐ誰かを好きになった事がありますか?」 と監督から問われているかのような気がした。 フジモトの声は、むしろ、ああ言う感じが良い。 宮崎監督は、今回特に手描きの絵に拘っているそうだが、声も同じでは?。 上手過ぎる本職の声優よりも、手作り感の残る録音にしたいんじゃないかな?。 まるで親が子に絵本を読む時の様に...
[映画館(邦画)] 7点(2008-08-25 00:37:29)(良:2票)
5.  八日目の蝉 《ネタバレ》 
揺さぶるなあ。自分の中のいろんな価値観を。 他人の子を誘拐して良い訳が無いのに、なんだろう、この気持ちは。 あんなにも悲しい「よろしくお願いします」は、未だ見た事が無い。 女性は単に産んで母になるのでなく、乳幼児期を共に過ごしてこそ精神が母になるのだろう。 その機会を奪われる残酷さ。他の人も書いているが、森口瑶子さん見事だ。 奪われた時間は、希和子が死んでも取り戻しようが無い事だと分かっている。 それでも「死んでしまえ!」と。それ以外に叫びようの無い実母の苦悩。 この映画は「今にも壊れてしまいそうな女」ばかりが登場する。 恵津子(実母)、希和子、恵理菜、千草。それにしても、マシな男が全く登場しない。  ここで誰も触れていないようだが、冒頭の「お詫びの言葉“も”ありません」は、 「謝罪の言葉“は”、ありません」と真逆の意味ではないのか?。 原作未読だが、あのタイミングで実母から罵られると、 「ひと言の謝罪も無い・謝罪する気持ちが無い酷い犯人」に見えてしまうが、 そこには、日本語のトリックもあるのでは?。 「謝罪の気持ちは言い表せないほどある。本当に申し訳なかった。 しかし、薫と過ごした日々を思うと何より“感謝”を言わずにいられない」 そういう逆説的と言うか、複雑な立ち位置ではないのか?。考え過ぎか?。  揺さぶられた勢いで、余計な事も書こう。 不謹慎かも知れないが「一夫一妻」の価値観って、本当に正しいのか?。 一夫一妻、多夫一妻、一夫多妻。もう、こうなったら「選択制」じゃダメ?。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-11 20:28:27)(笑:1票) (良:1票)
6.  イーオン・フラックス(2005) 《ネタバレ》 
 とても、プロモっぽい。前半は、凝った服装や建築物など、映像美が面白かった。 口笛銀球も気に入った。ただ、後半の戦闘シーンになると、とたんに新鮮味が無くなる。 木の実型防犯針銃とか、手持ちの銃火器がショボいのもマイナス。 数百万人の都市とは言え、敵も味方も、人数少な過ぎ。ラストの戦闘では、打ちまくったら、 あたる場所に居てくれてる様な敵兵たち。なんだかな~。他にも、楽しい突っ込み所は満載。 反政府秘密集団なのに、昼間っから、すげ~目立つ服とか。わざわざ口移しの錠剤とか(手で渡せよ)。 相手の男、80年代のロック歌手みたい。夜襲なのに、白い服とか。 なぜに、花粉で情報伝達?。「複雑な地図」と言いつつ、腕に描けるほど単純。しかも偽情報。 曖昧な記憶なのに、暗殺標的と、あっと言う間に恋仲!。タタ~ミ、サク~ラ。いろいろ、楽しい。 セロン見返り美人な映画ポップ立て看板。あれが、すばらしい。
[DVD(字幕)] 5点(2006-10-30 18:58:11)(笑:1票) (良:1票)
7.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
本編を観ながらドキドキし、観終わった後に込み上げて来る妙な「笑い」。 そんな風に2度楽しめる不思議な映画。 暗殺集団のリーダーがカバンの紛失に気付かない。そんなバカな!。 相棒に連絡もせず、慌てて空港へ向かうが事故で川へダイブ。 頭を打って自力で車外へ逃げ出せない。蘇生するけど記憶喪失…。 Aチームの夫役と「オレが、オレが!」でハモってる。まるでコント。 いろいろあって、秘密警察の爺さんが服毒自殺。あれは名演技だった。 「あんた達からは逃げられないからな」死して語らずだぜぇ?。 いや~、ド素人女の注射とタクシーにアッサリ負ける集団ですぜ。 爺さん、死ななくて良かったのに…。あんたの方が、よほどスゴ腕。 納得出来ない理由で爆弾解除に戻る妻役。そんなプロ居るか?。 爆弾なんて、もう放っておけばいいのに…。 鏡が割れないわ!手も届かないっ…どかーん!。すっごいギャグ。 「こんな暗殺計画考えたの誰だー!、…オ、オレぇ?!!!」 超ド級ドジ・リーダーなのに「お前を殺す方法は忘れてないぜぇ~」、 もう、カッコいいのかギャグなのか分からん!。最後の列車シーン。 髪がチリチリになってススだらけのリズがホラー&ギャグ状態で 出て来そうだった。「あんた達~、逃がさないわよ~」と。 本当の題名は「暴走リーダーと愉快な仲間たち」で、どう?。 ああ、楽しかった。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-11 13:33:49)(笑:2票)
8.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
間違いなく最高傑作。素晴らしい。 ストーリー、キャスト、音楽と音響、3Dの必然性…。どれも完璧だった。どんな状況にあっても、生きよう、生きるんだ。 なんて芯のある主題だろう。主役二人に促される様に「意志」を「言葉」にする事の重要性を感じる。 従来SFパニック物になりがちな宇宙空間の物語で、こんなに泣くとは…。 些細な疑問点はある。軌道上のデブリ問題は、既に指摘されているのに、スパイ衛星とは言えロシアが爆破処理を選択するだろうか?。 ジョージを手放すシーンだが、あの場合、既に運動エネルギーは消滅しつつあると思うのだが…。 本当に「手放す必要性」があっただろうか?。しかし、それら小さな疑問を押しのける様に、この映画の素晴らしさが迫って来る。 ラストで彼女が立ち上がる。全身で重力を感じながら。それを見終わった時、自分の中に「地上で生きている喜び」と、 この映画の「製作者たちへの感謝」が溢れて来た。素晴らしい映画を、ありがとう。
[映画館(字幕)] 9点(2013-12-14 22:03:08)(良:2票)
9.  プロメテウス 《ネタバレ》 
人類の起源を探る…が余計な大風呂敷だろう。予告ゆえの先入観が返って邪魔をする。 他の人も書いているが、単に「エイリアン誕生」でいいのに。 そう思った方が素直に楽しめる。太古の地球で自爆テロ的にDNAを撒く白マッチョ。 あの人、宇宙人(人類祖先)が造ったアンドロイドって事なんじゃないの?。 宇宙人本人が「地球って星に知的生物を発生させてみようぜ」という科学的試みの為に、 わざわざ遠方の星まで来て命を投げ出すだろうか。NASAの火星探査車と同じで、 「お前、ちょっと行って撒いて来いよ」とプログラミングするだろう。 長期冬眠装置から出て来た途端、会話も無しに暴れ出す。白くてデカいだけで賢くない。 そもそも何も発言しない。あれがアンドロイドなら、まあ仕方ない。 じーさんとロボットの「無駄でしたね」の会話が皮肉たっぷりで良い。 女性主人公が「きっと地球に行くつもりだわ、きっと人類を滅ぼすつもりだわ、 きっと大変な事に…きゃー」とか言ううちに、特攻決定。マジで?。 さて、黒オイルって入り込んだ生命体の遺伝子をイジって環境に適応するらしい。 男に入って女に入って白いタコになって、白マッチョに入って、 そんでベビーエイリアン誕生。解せねえな…。 全自動手術室に、あんなにタコが巨大化する栄養素は無いと思うのだが。 あの星は、究極生命体(黒オイル)を造ってみた実験場・保管庫なのでは?。 セロンとベビーエイリアンが、なんとも美しい映画だった。
[映画館(字幕)] 7点(2012-09-02 00:51:34)(笑:1票) (良:1票)
10.  明日に向って撃て! 《ネタバレ》 
「男のロマン」と言うより「男の子の妄想映画」。 銀行強盗してみたい、列車強盗もしてみたい。 巨漢マッチョのクーデターも鮮やかに片付けたい。 そして、ひたすら辛い事から逃げ続ける。 きつい牧場仕事なんてやりたくない、強盗を続け、 追っ手から逃げ、海外に逃げ、良心の呵責からも逃げる。 自分の罪は振り返らないが、他人(山賊)の犯罪は懲らしめたい。 そうそう!、泳げないけどカッコよく飛び込みたい!。 心も身体も逃げ続けるが、ガールフレンドは欲しいらしい。 たまに二人でイチャイチャしたい。自転車(未来)なんて馬鹿にしたい。 しかも、女は堅気(教師だと!?)であって欲しい、でも付いて来て欲しい。 なぜ唐突に「雨」の歌?。僕は、自由~。そうかな?。 「雨」が「現実」の比喩だとしても、結局、働かない自分のせい。 最後にサ、オレたちが無様に死ぬ所は描かないでね。了解ですっ!。 西部の自然が美しい。所々、写真のスライドで描く手法が洒落てますね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-06-21 00:08:33)(良:1票)
11.  ただ、君を愛してる 《ネタバレ》 
以前「君に読む物語」を観た時に「純愛ド直球ラブ・ファンタジー」と 書いたが、この映画も、そんな印象。リアルであるかどうかは、問題ではない。 森の地名や静流の病名などを明らかにしない事は、意図的な配慮だろう。 自分の心の中で「ただ一度のキスと思えるほどのキスをしているのか?」 「ただ一度の恋と言えるほどの恋をしているのか?」…と問い直せばいい。 まあ、ファンタジーとは言え、病院まで背負って走ったら、 揺さぶられて病状悪化するだろうな…なんて事も思うけども。 「絶対いい女になってみせる」いや、すでに充分過ぎるほど可愛らしい!。 それ以上、何処を変えようと?。「胸だって、お尻だって…」いや、 だから、そんな必要ないでしょ?!今のままで君は充分…などと考えていると、 むしろストーリーに入っていけない。 「恋」ゆえに静流が薬の服用を意図的に止めたのかは、ハッキリ言及されない。 「命がけの恋」を設定したいのは分かるが、この場合の(服用で左右される)成長は 身体であり精神ではない。本当の「恋」なら身体的変化は、問題にならないのだが。 ミユキを目指す事を止める、服用は続ける、写真の能力開花、実績、個展、 精神的に成長、瀬川くんとNYで再会、「お尻も胸も小さいけど、こんな私だけど…」 二人は幸せに暮らしました…じゃ、ダメ?。
[DVD(邦画)] 7点(2013-11-22 03:00:25)(良:1票)
12.  [リミット] 《ネタバレ》 
冒頭の長い暗闇から、驚かされました。あれ?ウチのレコーダー止まってんのか?…と。 途中、本国での生活シーンなど折り込まれるんだろうな…と思わせつつ、 やっぱり次も次も次も棺桶シーン。さすがです。 ニヤッと笑った監督から「こういう映画が有っても良いだろ?」と投げ掛けられている様な。 途中、ヘビが出て来ますが(月並みだけど→)「蛇足」かも。 私だったら「ヘビが出て行けるなら、周囲は砂ばかりじゃない。横は、土なのか?。 小さいけどナイフが有る。少しずつでも横に掘って行こう」と思うんですが…。 いくら精神的に追い詰められていたとは言え、自分の指を切るぐらいなら駄目元で掘る。 ラスト「ああ、助かる映画なのか…」と思ったら、主人公の幻想。上手いねえ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-11 20:50:43)(笑:1票)
13.  トランスフォーマー 《ネタバレ》 
 映像は、非常に面白い。最後まで楽しませてもらった。少年の前に、5体が勢ぞろいの場面では、 恥ずかしながら涙ぐんだ。ストーリーの粗を否定的に捉えるつもりは無い。突っ込み所が多い点は、 むしろ楽しい。例えば、必死に探した眼鏡。キューブの在り処を示すんじゃなかったっけ?。 これから地球の何処かへキューブ探しか?と思ったら、あら?ダムの中。眼鏡は、何だったんだ?。 随分前に、デカい将軍を冷凍保存のまま北極から移動?。すごい技術だ。普通、無理だろ?。 しかも、キューブのパワーを照射装置。そんな技術があったら、武器にして敵ロボと戦えよ。 英語のセリフに「我々は、キューブに触れる事が出来ない。少年、頼んだ」ぐらいの説明が あったのだろうか。なんで、生身の少年が運ぶのか分からない。味方ロボが飛行機になって、 運べば瞬時だろ?。「40キロ地点に持っていく!」やたら危ない時に、遅いヘリで?。 それに、遠くに持って行ったから、何なんだ?。ちっとも安全じゃないじゃん。 極め付きは、最後のカメハメ波~。いつから、少年は、超能力者になったんだ?。 敵が欲しがってたキューブを差し出す行為に等しいのに、なぜ倒せる?。分からん。 でも、そんなこんなが楽しかった。DVDになったら、コマ送りで観てみたい。 関係無いけど、この技術で「アニメ・キャシャーン」に出てた「犬だけど、時々バイク」を 映像化して欲しい。観たい...と言うより、乗りたい。
[映画館(字幕)] 7点(2007-08-10 21:23:14)(良:1票)
14.  ドッグヴィル 《ネタバレ》 
かくも男はケダモノで、かくも女はイヤラシイ生き物だろうか...。 人の暗部を描こうとしているとは言え、それにしても、救えない人、集団。 人の行う「罪」を「弱さ」と呼ぶのは、ただの「すり替え」「ごまかし」。 弱かろうと強かろうと、「罪」は「罪」。「境遇」で許される「罪」なんて無い。 「罪」には「自覚」が必要だし、「謝罪」も「償い」も「適切な処罰」も必要。 しかし、それらを全て省力して、最後には「皆殺し」。なんじゃ、そりゃ。 「女を救えない男(理屈)」「嫉妬から、判断を誤った破壊(人形壊し)」 「立場に付け込む性欲や支配欲(奴隷扱い)」「罪を認めない集団心理」 「甘えから大人を騙す子ども」。これでもか...と言う程、わかりやすく描かれてゆく。 そして、ラスト。「虐げられた物に権力(暴力)を与えると、その反動ゆえ間違える」。 怒りの反動で、「皆殺し」と判断する短絡さ。怖さ。まさに、アメリカ。 ラストにいたっては、ギャング(社会的には非常識の集団)のボスの言葉だけが、 かえって常識的に聞こえてしまう皮肉。「罰を与えないと学ばない」 「学ばなければ犬以下」、「権力も、使い方しだい」。 再び観る事は無さそうだが、「パパと娘の会話」は、もう1度、見て考えたい。 余談。良くある名前だから、関係ないかも知れないけど、「グッバイ・トム」と呟いて射殺。それって、すごい。離婚したばかりだよ。 白線引いただけの特殊な映像は、10分もしないうちに気にならなくなった。
6点(2004-07-25 21:56:22)(良:1票)
15.  ラブ・アクチュアリー
愛する人へ言葉を伝える為に、空港内を走り回る...なんて、 今や古典的なシーンかも知れないが、あの少年の健気さゆえ、涙してしまった。それと、懸命に学んだ外国語で伝えるプロポーズ!。言葉巧みでなくても構わない、恋愛は誠実な気持ちこそが大切だと思う。気に入ったフレーズは、「君は、僕みたいに愚かじゃないから、答えがノーでも驚かない」。ラスト・ソング「The Trouble With Love Is」は、多くの人がマライヤと勘違いしそうだが、「kelly clarkson」という新人だった。すばらしい。  余談だけど、渡米した彼は、あのまま身包み剥がれて何かを学ぶのかと思ったけど、上手く行ってしまうんですね。不思議だ。人生、時には、それもあり...って言いたいのかな?。
7点(2004-07-03 23:36:57)(良:1票)
16.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
普通の映画なら、「いっそ出会わなければ、上手く行くかも」っていう後ろ向きな姿勢は、 ラスト1歩手前の選択。大抵は、それでも上手く行かなくて、 「やっぱり、諦めず困難に立ち向かっていけば、(あるいは、知恵を出せば)幸せは作り出せる」 ...ていう話だよね。「ああ、あの時そうすれば、みんな幸せになれるのか...なるほどな」と 感心して終わりたい所だが、本作は違う。諦めて、距離とって終わり。マジ?。 まあ「人は神ではない。過去をいじる事自体おこがましい」なんていうテーマもあるだろうし、 ああいうラストになるんだろうけど。後ろ向きな姿勢で終わる、珍しい映画かも。 幸福そうだったり、不幸だったり、彼女の七変化(?)が見事。
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-31 00:21:18)(良:1票)
17.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 
82年版の前日までを描こうとする試みが素晴らしい…と思うので、 あまり悪く言いたくないのですが…。どうにもチグハグ感が大きい。 人間に化ける程の擬態能力と会話力!があるのに、正体がアホな程グロい。 宇宙船が高度な科学力を必要とするであろう建造物なのに、 アレ自体は、最後までアホっぽいタコ。エンジン始動出来る知能が見当たらない。 82年版を見た時、「アレ」ってエイリアンが積んで来た「犬」みたいな立場なのかと 思っていた。違うの?エイリアン本人な訳?。う~む。 ケイトは、何処かで生きていた…って事にして続編でも作りたいのだろうか?。 ピアス無し男を片付けてホッとした所、後ろから胸を貫かれる方が良かったと思う。 その方が「頑張ったけど、ほぼ全滅」の悲壮感が出せたと思うのだが。 そもそも「氷の塊からジャーン!」が良くない。もっと、ジワジワ描いて欲しい。 今ほどの特撮技術が無い時代に、前作は相当頑張ったんだな…と驚かされる。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-07-12 00:46:53)(良:1票)
18.  アンダーワールド(2003) 《ネタバレ》 
悪役かと思われたルシアンが、後になって、悲恋の犠牲者と分かったり、 セリーヌの味方、大物ビクター復活、助けてくれるんだろうな...と思ったら、 逆だったり。その辺のストーリーは面白かった。欲を言えば、最後、 もう負けそうな展開、偶然にも「ルシアンの剣」が手に入り、仇を討つ...にして欲しいな。それも、古典的とは思うけど。あれだと、確かに使ったけど、あっけ無さ過ぎ。  それにしても、ケイト・ベッキンセールの低温な美しさが良い。その為の映画。 出来れば、マイケルが人間と知りながら魅かれて行く、敵となっても殺せずにいる、 愛するが故に噛めない、終盤、いろいろあって、とうとう噛める事になるんだけど、 噛む事で恍惚とする...なんていう、「吸血鬼ゆえの苦悩や妖しさ」を表現してくれたら 良かったな。まあ、欲張り過ぎか。
5点(2004-07-25 22:03:12)(良:1票)
19.  マイ・ボディガード(2004) 《ネタバレ》 
周囲の皆が絶望視する中、彼だけが「まだ生きてる。奴らは商品を殺さない」と主張し、 末端から犯罪グループを追い詰めてゆく...そんな展開の方が納得しやすい。 情報を得る為には、ある程度、酷い暴力も必要...という意味にもなるし。 高速道路下、爆炎を背景に振り返らず立ち去る主役...って、画的にやりすぎ。 最後の人質交換は、大事な場面だが、味方少な過ぎ。犯人側が、あれだけやられた後なら、 母娘彼、皆殺しになりそう。無事に交換するなら、ポールや捜査当局も来ないと。 「自らの死期を悟った彼の最良の選択」を描きたいのだろうけど、 そもそも、弟と娘の交換で充分。母娘友が彼の最期を見守るラストで良いのでは?。
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-08 22:51:54)(良:1票)
20.  ファーゴ 《ネタバレ》 
十数年ぶりに再視聴。そうそう、この雰囲気。やっぱり独特ですね。 とにかく、ダメな男たちのオンパレード。主人公、犯人2人は、もちろん、 4ドル払えの駐車場職員もDLRを誤解する警察官も含めて。 忘れちゃいけない、マイク・ヤナギタ。隣に座らないでっ!。 「世の中、こんなバカな男ばっかりでスミマセン映画」って感じ。 先の見通しないくせに「任せておけ!」と言いがちな男の虚勢。 湖上で撃たれ転ぶパンケーキ大男も、これからママに叱られる子どもの様。 極めつけは、逮捕のシーンで泣きじゃくるジェリー。 妊婦の女性警察官だけが唯一マトモ。 ラスト「ねえ、分かってる?」と世の中の全男たちへ問い掛ける。 「人生の幸せって、3セントの切手にあるのよ」かな?。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-29 15:49:35)(良:1票)

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