1. ライフ・イズ・ビューティフル
世渡り上手な父親の妄想を描く舞台として絶滅収容所を利用するのは不適切だと思いました。子供も純真(?)なんでしょうか。気づくってば、普通! [DVD(字幕)] 1点(2006-05-07 03:38:40)(笑:2票) (良:1票) |
2. シンドラーのリスト
ナチスによるホロコーストを描いたものとしては現在最上の作品ではないでしょうか。この作品の前では他の作品の描写のなんと生ぬるい事でしょう。あたかも記録フィルムをつなげたようなモノクロの映像から伝わるリアリティはカラーで撮影された他の同種テーマの作品の方が嘘っぽく見えてしまう程の実在感があります。この、リアリティを追求するために敢えてモノクロで撮影するという発想自体が常人離れしていますが、実際に映像にこれだけの説得力を持たせられたという事実は賞賛に値すると思います。後世同種のテーマを扱った「戦○のピ○ニスト」という作品も作られましたが本作の前ではどうしても見劣りがします。ポ○ン○キーの実体験でさえスピルバーグのイマジネーションの前にかすんでしまったという事でしょうか。後半の展開が偽善的過ぎるとか明らかな賞狙いだとか散々批判されましたが、例えフィクションを交えてるとはいえホロコーストの本質を正面からこれだけ描こうとした意気込みは評価されてよいと思います。実際下手な記録映画を見せるくらいならこの映画を見せた方がよっぽど戦争の残酷さが体感できる筈。監督への好き嫌いはこの際横に置いて、一人でも多くの人に見てもらいたい1本。 [DVD(字幕)] 10点(2006-05-07 03:20:45)(笑:1票) (良:2票) |
3. ランド・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 ロメロ三部作は好きだけどこの作品はちょっと…。ゾンビが知性や人間性を持ったらそれはもはやゾンビじゃないと思う。(まあ「死霊のえじき」で既にその片鱗が見えてましたけど)。元々人間だった存在が姿形は人間のまま「非」人間に成り果てるからこそ独特な悲しみや嫌悪感、恐怖が生まれるのであって、ここまで人格を持ってしまうともはや普通のモンスターと大差ないと思います。物語自体も変なトラックとか出てくるしホラーというよりカーペンター辺りのSFアクション映画でも見てる気分でした。20年ぶりの新作と聞いて久しぶりにロメロゾンビが見れるかと期待してただけにちょっと残念。ただDVD特典は盛りだくさんで好印象。個人的には本編よりこちらの方が断然楽しめました。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-14 23:54:08)(良:2票) |
4. 戦場のピアニスト
周りに散々迷惑をかけつつまんまと自分だけ生き延びる主人公に、有罪判決を受けながらちゃっかり逃げおおせたどこかの映画監督の姿がダブって見えました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-07 03:53:42)(笑:1票) |
5. オズの魔法使
すごい!こんなに古い作品なのに今も全く輝きを失っていない。そりゃセットや特殊効果は最近の映画にはかなわないけど、もっと大事な"何か"がこの作品にはある気がします。ジュディ・ガーランドも超キュート。セピア色の画面がカラーに変わった瞬間の感動は今でも忘れられません。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-29 16:29:57)(良:1票) |
6. アザーズ
《ネタバレ》 CGやSFXなどにたよらない演出と美しい様式美が往年のゴシックホラーを思わせます。ニコールキッドマンの演技も画面にマッチしててgood。残念なのは余りにも親切な演出のせいで物語の途中でラストの落ちがかなり予想できてしまう点。三人の使用人の過剰な台詞がどんでん返しの驚きを薄れさせた感は否めません。あれで落ちが読めた人も少なくないのでは。とはいえそれでもラストの転換は見事ですし、切ない余韻の残る名作だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-07 04:14:57)(良:1票) |
7. めぐりあう時間たち
心が弱った時に見るととても共感でき、元気づけられる映画。といっても決して大きな声で「がんばれ!がんばれ!」と励ましてくれたり、楽しい話をして気分を紛らわしてくれる映画という訳ではありませんが…。この作品は主人公達が悩み戸惑う姿を丁寧に描いてます。決して彼らがとった行動を正しいとも間違っているとも決めつけず、ただただありのままを描いています。なのになぜ癒されるのでしょうか?それは恐らく彼らを見つめる視点が終始優しいものだからだと思います。例えるならばもし何か悩み事を抱えてカウンセリングにかかった時にカウンセラーから「そう、とても辛い思いをしたのね。でもあなたは強いんだから負けずに頑張らないとダメよ。」って言われるのと「そんなに辛いのなら思いっきり泣いていいんだよ。」って言われるのとどちらがあなたは救われるでしょうか?この映画は後者です。彼女達の心の弱さを描きつつも決して頭ごなしに糾弾はしません。(そんな事をせずとも彼ら自身が自分の弱さに十分気づいているのだから…。)確かに作中で主人公達のとる行動には迷いが多いですが、この映画はそんな主人公達を決して拒絶したり冷たく突き放す事はせず、弱さを曝け出す彼らを優しく見守っています。だから最後の場面でクラリッサ(メリル・ストリープ)を訪ねて来た年老いたローラ(ジュリアン・ムーア)をジュリア(クレア・デーンズ)が優しく抱擁するシーンはほんのさりげない場面なのにとてもジンときます。(余談ですがこのシーンのジュリアン・ムーアは本当に素晴らしい演技です!)身近な人々との関係に悩み、彼らとのポジションを上手く築けない自分に傷つき、苦悩の果てに愛する人々を捨ててしまった事を終生後悔し続けてきたであろうローラの人生の最後の局面で、初対面だったジュリアが見せてくれたほんのさりげない共感がどんなに彼女にとって救いとなった事か!このクレア・デーンズの存在がこの映画にぬくもりを与えていると思います。この映画は自殺を肯定していると一部で揶揄されたりしますが決してそうではなく、むしろこのシーンこそ製作者が本当に訴えたかった主題なのではないでしょうか?印象に残る場面が多いこの作品の中で、とびきり温かく優しさに満ちた素敵なシーンだと思いました。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-07 04:22:09)(良:1票) |
8. 仁義なき戦い 広島死闘篇
成田三樹夫と梶芽衣子さんに3000点。 [DVD(吹替)] 6点(2006-03-18 01:57:12)(良:1票) |
9. フォレスト・オブ・ザ・デッド
ドラマ部分は割とまじめに作ってると思うのですが残念ながら登場人物に魅力がないのであまり感情移入できませんでした。あと樹木の樹液が原因なのはいいとしてなぜそれでゾンビ化して共食いしたりするのか?その辺の説明がいい加減なので亜流ゾンビの域を超えてるとは言いがたいです(まあ最初からそんな高い志はなかったのかもしれませんが。)じゃあその分ゾンビシーンが楽しめるかというとどこかで見たようなシーンばかりで当たり障りがないというか無難というか製作者のこだわりが画面から感じられません。せめてゾンビへの愛があればね…。ただ同時期の「ミートオブザデッド」と比較すると制作費の少なさをうまくごまかす作りをしているのでこちらの方が出来は上かも。少ない制作費をシナリオでごまかす、やはりこれがゾンビ映画の目指す方向性ですよね!なのでほんとなら6点くらいはつけてもいいのですがあのブレる画面はかなりきついので泣く泣く減点…。 [DVD(字幕)] 5点(2006-09-22 12:31:28)(良:1票) |
10. バニラ・スカイ
《ネタバレ》 ラストで主人公の言う台詞「彼女の車にさえ乗らなければ…」ってそれじゃ全部キャメロン・ディアスが悪いみたいじゃん!それを言うなら「親友に彼女がセッ○スフレンドなんて言わなければ…」或いは「もう少し友人を見る目があれば…」と言うべきか。いやでも親友の恋人を奪おうとしてたんだからやっぱりこの主人公が一番悪いと思います。最近この手の話が増えてますがこの作品は少し冗長で2時間はちょっと長かったかも。でもペネロペ・クルスがとても可愛かったので+1点。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-19 02:51:07)(良:1票) |
11. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 幼馴染みを殺ししておいてさして罪悪感を感じてない(ように見える)ショーン・ペンとそれに気づきながら(逮捕は証拠がないから無理なのかしらんけど)非難すらもしないケビン・ベーコン。幼少期のトラウマと本題の事件との因果関係の薄さととってつけたようなケビン・ベーコンの妻とのエピソード。ペンに聞かれてはっきりした証拠がないのに自分の夫が犯人だと断言するティム・ロビンスの妻。(「犯人かもしれない」ぐらいは言うかもしれないけどはっきり「自分の旦那が犯人だ。」なんて言うか~!?しかも被害者相手に。)等等萎える点が満載なので個人的にどうしても高く評価出来ません。なのでこの点数。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-17 01:32:14)(良:1票) |