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1.  プール(2009) 《ネタバレ》 
「かもめ食堂」、「めがね」に続いて同じ座組みで作られた作品。今回も音楽もうるさくなく、ゆったりと俯瞰気味で撮影されており、おしゃれなコマーシャルフィルムのように仕上がってます。ただ、作品のテーマに応じて撮影方法も変えるべきだと思います。「かもめ食堂」がヒットしてこの手の映画がやたらと増え、本家であるこの作品に対してもそのようなスロウな映像を観客が期待しているのは仕方のないことかもしれませんが。伝えたいことがいまいちよくわからず(特にもたいさん)、でも映像を観てるとなんとなく癒されるような気がするからと思いながら睡魔と戦って観るというのは実は癒しでもなんでもなく苦痛でしかなかったりする。
[DVD(邦画)] 3点(2010-12-24 01:41:21)(良:2票)
2.  [リミット] 《ネタバレ》 
びっくりしました。本当に棺おけの中だけなんだもの!90分ぶっ通しの密室でのワンシチュエーション。自主映画のような企画を見事に突っ切っております。映画を劇場で観ると、画面右上に写る黒丸(パンチマーク)が出てくるじゃないですか?アレを見かけると「おっ、あと5秒後には場面切り替わるな」と通ぶりながら思ったりするんですけど、子の映画はパンチマークが出てもやっぱり棺おけの中なんですよ。それを観て「おおっ!」と唸ったのはきっと私だけじゃないはず。棺おけの中という殺風景すぎて「画」が持たない状況を、ライター、携帯電話、サイリウム(何故に?)、懐中電灯(点灯方法が2パターンある)という光源の変化と、監督が用意した7パターンの棺おけというカット割りの変化で切り抜けております。途中で珍客が来ること、どのくらい酸素が持つのかわからず、もう一つ危機感に乏しいことが欠点として挙げられますが、それを差し引いても観るべき映画だと思います。ED曲のチョイスも大好きです。
[映画館(字幕)] 7点(2010-12-15 17:23:07)(良:2票)
3.  ミンボーの女 《ネタバレ》 
面白いなァ。伊丹監督はNHKスペシャルで取り上げるような硬派なテーマを老若男女わかりやすく、エンターテインメントとして仕上げる職人ですね!民暴対策の羅列で終わるのではなく、大地さん、村田さん、宝田さんとそれぞれにきっちりとした持ち場を与えているので、カタルシスがハンパないです。もし監督が存命でしたら、昨年世間を賑わせた「身元不明の100歳」等をテーマにした作品を撮って欲しかったですね。それにしても大滝秀治さんはおいくつなんだろう?特捜最前線の頃からソフトバンクのCMまで全く変わってませんよね?
[DVD(邦画)] 8点(2011-01-04 14:35:07)(笑:1票)
4.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 
2013.06.01鑑賞。オルガが来るまでが長すぎる。20分短くカットすれば、テンポもよく、ストーリー上の粗も気にすることなく観れたと思う。
[映画館(字幕)] 3点(2013-06-02 09:16:00)(良:1票)
5.  スノーピアサー
2014.02.18鑑賞。ゴールは明快で結末が皮肉めいているのも良いのだが、もう少しテンポよく進んで欲しいところ。また、2月の大雪で電車が運休に見舞われた自分としてはそもそもの設定にノれなかったのが一番残念。 
[映画館(字幕)] 4点(2014-03-01 16:42:36)(笑:1票)
6.  GANTZ 《ネタバレ》 
2011.2.7鑑賞。原作既読。設定を高校生から就活生に変えることで、「自分の与えられた役割及び、そのためにやるべきこととは何か」というテーマにより焦点を当てた作りになっていて、日本版スパイダーマンのような王道な仕上がりになった。下村勇二演出によるアクションシーンは良いのだが、アクションするまでが長く、「早く撃ってしまえ」と思える箇所が何度も出てくるのでイライラしてしまうし、原作を読んだ際の恐怖感が伝わってこないのも残念でナイトミュージアムみたいになってしまった。 PART2に期待。
[映画館(邦画)] 5点(2011-02-08 14:52:50)(良:1票)
7.  イルマーレ(2006) 《ネタバレ》 
2011.1.31鑑賞。韓国のオリジナル版は未見。異なる時制の二人が愛し合うというアイデアは面白く、切ない。ただし、ストーリーがいただけない。タイムトラベルものは、ただでさえ他の映画よりも観客が粗捜ししてやろうと前のめりになって観てしまうものだ。サンドラが、はずみでキスしてしまった男性=キアヌだと思い出した後で、過去に交通事故を目撃し、介抱するという衝撃的な出来事およびその被害者=キアヌであることを思い出さないはずがない。思い出すのがストーリーの後半というのが構成が致命的だし、思い出した途端、今彼をほっぽりだして、挙句に乗り換えるというのも唐突だ。そもそも「今」に生きているというアドバンテージを持ってるのにサンドラの頑張りが足りないんだよなぁ。あとタイムトラベルというSF映画なのに、記憶に残るビジュアルエフェクトが無いというのも欠点だ。
[DVD(字幕)] 3点(2011-02-01 13:42:50)(良:1票)
8.  孫文の義士団 《ネタバレ》 
2013.04.07鑑賞。人間ドラマとアクションがうまいことリンクした良い映画。どちらも自分が信じる正義のために戦っているのが良い。ただ、ちょっと長い。「七人の侍」と同じような構成だが、「七人の~」は長く感じなかったので、テンポが悪いのか、それとも引きが無かったのかどちらかだと思われる。
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-07 17:44:21)(良:1票)
9.  TIME/タイム 《ネタバレ》 
2012.2.18鑑賞。かなり込み合っている劇場を見ると、監督・役者はそれほどメジャーではないながらも、アイデアだけでまだまだ観客を呼ぶことができるんだなと思い、映画の将来に期待を持てたんですが…その期待を裏切る駄作で残念。アイデアは本当に秀逸。「唯一平等だと思われていた時間が、平等じゃなくなる。」その不平等に命を奪われた母。そして、生きることに飽きた一人の富豪。序盤は最高に面白い。設定は違えど、まるで「銀河鉄道999」だ。富豪は走らないなどのアイデアを支えるディテールもよい。しかし、まとめるにはテーマがでかすぎたか尻すぼみで、「トゥルーマン・ショー」や「ガタカ」のようなカタルシスは得られなかった。
[映画館(字幕)] 3点(2012-02-20 00:36:36)(良:1票)

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