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1.  ウエスト・サイド・ストーリー(2021) 《ネタバレ》 
封切初日に鑑賞。 旧作との違いを脳内で比べながらの鑑賞になりました。  今回は配役をメインテーマ通り人種で統一、ラテン系役者を起用してます。ジョージ・チャキリスやナタリー・ウッドみたいなのも出て来ませんがそういう意味でリアルです。  もう一点リアルといえば、旧作でボーイッシュな女の子が今回は性同一性障害っぽく置き換えられていたり(ジェッツの中では比較的重用な役回りとなってます)、タイミング的に現在の社会、とりわけアメリカが抱えるここ数年の人種的な分断をスピルバーグはいま提起しておきかったのかなと。これは勝手な想像ですが。  ミュージカルとして歌と踊りは文句なしに素晴らしい。大画面で観る往年のナンバーは圧巻。ストーリーや曲構成は旧作に割合忠実なので安心して観ることが出来ます。今回は序盤のトニーが何故更生してるのかとか、細かい理由付けがはっきりしていて入り易い。にしても旧作が完璧に素晴らしいからこその新作のクオリティですね。見比べるのも一興かと。ドラッグストアのあのお婆さんは・・・!今回製作にも関わっているそうです。  私個人としては前作の雰囲気を壊さずに楽しめる良い作品でした。おそらく何度も観るでしょう。  ※どうでもいいのですが、最近は不良がテーマの映画でさえ禁煙なんですね。 ※パンフレットが分厚くて無駄に高価 そのくせ役者プロフィール等欲しい情報が無い そういうのは減点(笑)
[映画館(字幕)] 8点(2022-02-11 18:29:03)(良:1票)
2.  サルート・オブ・ザ・ジャガー 《ネタバレ》 
80年代かな?、友人に勧められて観ました。ビデオ化直後だったかも。 今回、改めてDVDで鑑賞。当時感じた通り、やはりこれは日の当たらない傑作です!  物語はいたってシンプル。このシンプルさが肝でしょう。 試合して、砂漠歩くだけ。また試合して。世紀末的な北斗の拳かマッドマックス2的な世界観。 しかも競技の説明は殆ど無し。でもそこは大事なとこじゃないので一瞬で引き込まれました。 下手すると死んじゃいそうなぐらい過激なスポーツなのですが、観れば夢中になりそうです。 あの雰囲気の中で試合後がノーサイド精神なのもなかなか面白いですね。  ルドガー・ハウアーが渋い(最近お亡くなりになられたのですね)。師弟関係の描写は控えめに、 淡々とストーリーが進行していく感じもお気に入りです。クライマックスは身震いするような カッコよさが待っています。  これはおススメの映画ですよ。
[DVD(字幕)] 8点(2021-06-21 09:31:30)(良:1票)
3.  グリーンブック
旅での相互理解を描いた物語は沢山ありますがこちらは絶品でした。 特にトニー・リップの粗野で腕は立つ、度胸満点で人望熱く、大食い、そんで意外に実直。奥さんには優しい、こんな魅力に溢れた 人間と孤独な天才ピアニストのちぐはぐなやりとりは楽しく、ニヤニヤしっぱなしでした。旅を終えたラストのちょっとした サプライズ。温かい雰囲気もいいですね。 タイトルのグリーンブックについては恥ずかしながら知らず、ゲストとして最大級のもてなしをしておきながら 同じトイレを使わせないとか、日本人の感性とは違う意味の差別が存在していたんだなあと。根は深そうだ。 最近のアカデミー賞の選考基準は黒人、多様性を前面に出し過ぎて政治性が高くなって賞レース自体はつまらなくなりましたね。 個人的には世間の評価関係なしに良作として大事にしたい、そんな映画であります。気に入った映画なのでしっかり2回観ました(笑)。 後から理解出来た事も多く2回目のほうがより楽しむ事が出来ましたね。戸田なっちは今回大丈夫だったかな? あと、最近タバコを止めた身としては、こんだけ喫煙シーンあるとついつい戻りたくなったり?映画で酒とタバコと食事って良い小道具。 それを再認識。トニーの親戚を演じた人たちは本物の親戚だそうですが、一番年長と思われる人が実際のトニーリップそっくり!
[映画館(字幕)] 9点(2019-03-18 13:46:41)(良:1票)
4.  ボヘミアン・ラプソディ
ザ・パシフィックに出演している男優さんがフレディを演じているんですね。 ちょっと出っ歯をデフォルメし過ぎかなと思いましたが似ていると思います。 ライブエイドの動画を観てから映画を観ましたので、ライブシーンの完成度の高さに 驚きました。クィーンは大ファンというほどでも無かったのですが、知っている曲ばかりで 素直に楽しめました。
[映画館(字幕)] 8点(2019-02-11 00:33:34)(良:1票)
5.  大脱走 《ネタバレ》 
約40年前(小学生時代?)にテレビで吹き替え版を鑑賞。それ以来私自身のベストと位置付けている男性映画の金字塔。ビデオ、DVDは100回ぐらいも観たでしょうか。リバイバルの上映も5回は観ましたかね。ポール・ブリックヒルの原作も鑑賞後に買って追体験。それほど愛すべき名作だと思っています。見どころは沢山あって書ききれないけど特にお好みはヘンドリーとコリンの間柄ですかね。凄腕の調達屋と偽造屋が相部屋でなんともちぐはぐなんですが、目の病気と知るやビッグXを説き伏せ一緒に脱走。その結末も心に刺さります。 最近、例の「午前10時の映画祭」で改めて観ましたが、アイブスが射殺され、ヒルツが「今夜出る」と言った後にインターミッションが入りました。これは以前は無かったような・・・?長い映画なんで公開当時も入ってたのでしょうか。あとひとつ気づいた事、焼酎エピソードのマックィーンの横笛、持ち方がおかしいぞ(笑)  若い人たちはこの映画を観ても、やはり作りの古さとか舞台風の演出が目立ってあまりピンとこないようですね。どの時代に観たかによって受け止め方も違うようで。私なんかは完璧な構成と実話が持つ説得力、そして実際は過酷を極めたであろう収容所生活をあえて明るくエンターテイメントに描き切ったジョン・スタージェスの手腕にただただ脱帽なのであります。当時の英軍捕虜たちもこの映画のアドバイザーとして参加、改編された内容にも満足したとか。こういう映画はもう作れないだろうなあ。 映画が元気だった時代に敬意を込めて10点です。
[映画館(字幕)] 10点(2020-02-11 18:45:50)(良:1票)

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