1. アミスタッド
人種差別や奴隷などについて描いた作品は多いが、奴隷船での残虐非道をここまで描いたのは初めて見たのでかなりショックだった。アフリカから多くの黒人が大陸に連れてこられたことを知ってはいても、その実際はどうだったかなんてことは深く考えもしなかったし知らなかった、ということを改めて思い知らされた。 これほどの人権蹂躙の史実から自由・平等・人権を真面目に誠実に描こうという思いは強く伝わってくるし、シンケのジャイモン・ハンスゥが発する迫力と存在感はピカいちだった。彼の「我々に自由を」とかホプキンスの演説なども見たときは感動的だと思ったが、なぜか記憶に残らず印象が薄いのが不思議。 6点(2004-09-26 22:23:49) |
2. 愛と精霊の家
メリル扮するクララは予知能力など不思議な力があって誰にもやさしい天使のような女性。メリルは的確にその人物を演じている。彼女と夫を中心に4世代にわたる大河ドラマなのだが前半はこの夫が愛を求めても得られない、まるで「餓鬼道」の無間地獄にいるような人物。それこそ市民ケーンか嵐が丘かという雰囲気で期待がもてたのに、後半はこんな人間は当然寂しく悲惨な展開になるのだろうという予測と期待?を裏切り、最後まで生き残る。他にも疑問点はいっぱいで、たとえばメリルは夫より20歳程は下のはずなのに同じくらいな早老ぶり。2度生まれる娘に同じ子供を使ってる。なぜクララはこんな夫を選んだのか、劇中でその疑問に答えているがそれでも納得できない。さらに話は娘に移り、革命だの政治的な波乱の展開になるがますます共感できなくなる。意外に豪華な出演者なのにもったいない、、前半に比べ失速の後半が大減点の中間ということで。 5点(2004-05-09 17:47:25) |
3. 愛が微笑む時
メルヘンでよくあるゴーストもので下手するとクサくてしらけるのですが、これはこの世に思い残しのあるゴースト達のそれぞれのエピソードに素直に泣けました。タイムリミットのお迎えのバスに追われながらというのがうまい設定です。ロバート・D・Jは面白くて達者な演技だし、話が暖かいので後味よく楽しめます。 7点(2003-10-13 21:58:28) |
4. 愛の選択
純愛もので泣ける話だと思うんだけど泣けないし、なんか印象が薄い。心に響いてこないし・・・ 5点(2003-10-08 21:02:36) |
5. アンナと王様
56年のミュージカル「王様と私」のユル・ブリンナーとデボラ・カーの印象が強く、こちらはそれに比べてしまうと作品としての印象が薄い。マレーシアロケ、豪華な衣装、王宮のセットなど大作に大金をかけたという豪華さという見所はある。チョウ・ユンファの王様が優しすぎるのではないかと思っていたが、本当の王様は西洋事情にも通じ広い視野を持った教養人だったという。彼が進める改革にアンナの力も加わって、タイが他国からの侵略にも無事であったと思われる。そういう意味で見ると、こちらのほうが実際の王様とアンナの姿を描いているように思う。モンクット王は裸ではなく服を着るようにしたそうだし、拝謁の儀式の変革、古い掟を改め、自らの神格化を否定し近代化をすすめとというから、アンナが王様を変えたというのは事実ではない。教育熱心だった王様がアンナを呼び、皇太子の教育に影響力があったのは確かだろう。これは王様の偉大さを描くものではないので、アンナとの関係が脚色されていても仕方ないのだろう。しかしタイ国内では不評なのもこれで納得。モンクット王も次の国王もとても尊敬されてるそうですから。J・フォスターはきれいでした。 7点(2003-06-11 14:31:25) |
6. アラジン(1992)
おもしろくないことはないんだけど、昔のディズニー作品のほうが好き、出来も良かったし。最近のはやたらスピードが速くて疲れる。 6点(2003-05-17 15:44:51) |
7. ア・フュー・グッドメン
今ではなかなか実現しそうにないほどの豪華キャスト。法廷で真実が暴かれていく過程は、スリリングで緊迫感がある。ニコルソン、おぬしはワルやのぅ・・デミは制服姿もキリリッっとしててきれい。色気のない話の中の紅一点。 6点(2003-05-17 14:51:27) |
8. アパートメント(1996)
作り方もなかなか凝ってるし、女心も複雑怪奇。ついつい引き込まれて見てしまう。それにしてもあの偽善女、いやな女!友達のふりしてだますなんて・・モニカが可哀想です。 7点(2003-05-17 14:33:54) |
9. あの子を探して
出演者はほとんど素人をオーディションで選んだ。いかにも田舎っぽい人々がプロ顔負けの役者ぶりです。これには自然な演技を撮るために何台ものカメラを同時に回して、子供達が意識せずにやってるのを編集する、という監督のこだわりのたまものです。わずかなお金のために少女が先生になり行方不明になった男の子を一生懸命探しに行くのは、たくましくも涙ぐましい。撮影裏話を知るにつけ、主人公の彼女や子供達の演技以上の素晴らしさに感動する。カメラの前で泣きながら「帰ってきて」と訴えるシーンはもらい泣きしたが、彼女は本物のテレビ局に緊張してそれでホントに泣きそうになってんだとか。素朴な彼女に監督は女優を薦めず先生になるべく勉強中とか・・都市部の豊かさの影で、農村部では学校にも満足に行けない貧しさがあると、監督は中国の光と影を訴えているのだと思う。 8点(2003-05-16 19:25:22) |
10. アナライズ・ミー
デニーロのコメディっていうのが今ひとつだった。マフィアっていうには全然普通のヒトだし、、ビリーはまぁまぁ良かったんだけど、話もコメディとしては中途半端な気がする。 5点(2003-05-16 18:59:49) |
11. アドレナリンドライブ
石田ひかりは最初のオドオド不細工女から、大金を手に入れてから大胆で可愛い女へ変身していくところ、安藤クンの小心男ぶりなどが印象的。現実離れしたハチャメチャなお話はちょっとついていけない気もするが、そのあたりを割り切って見れば案外面白いのかも。 5点(2003-05-16 18:31:57) |
12. 明日を夢見て
名作の「道」と同じパターンですね。詐欺師がだました一人の女が、どこまでも彼を追っていく、男はマフィアに関わったのが災いして痛めつけられる。それを見ていた女は精神に異常をきたしてしまう。何年かして男が女の愛に気づいて女を捜すが、女は彼も分からない状態になっている・・孤独な身の上で、やや知的でない女の哀れさがひとしお胸に迫る。ラストの悲しい再会シーンは、彼女の聖女のような静けさと共に印象的です。 6点(2003-05-16 18:21:18) |
13. アウトブレイク
目に見えないこわーい死に神、ウィルス!スリルと緊張感で最後まで引き込まれるが、レネ・ルッソが間一髪助かってしまったりとやや安直な所もある。汚染を防ぐために住民共々殲滅させるなんてのも無謀な話。エボラとか今のSARSとか、未知の病原菌に対する警告にはなった。 7点(2003-05-15 21:20:58) |
14. 愛を乞うひと
原田美枝子の虐待母ぶりがすごくて衝撃的だった。重いテーマを取り上げ作品にした監督もえらいが、それをインパクトのある演技力で表現した原田美枝子がすごい。老いた母との再会シーンは緊張感がいっぱいだった。 7点(2003-05-15 21:07:06) |
15. アンカーウーマン
レッドフォードのファッションはかっこいい。亭主にも真似してもらいたいが体型が・・・田舎娘のサクセス・自立物語だから、ハッピーエンドは似合わないかもしれないけど、ロバートを殺しちゃうなんて・・ 6点(2003-02-06 16:20:53) |
16. アルマゲドン(1998)
最近の典型的なハリウッド映画。こけおどしの大作主義。そりゃぁ見た直後は結構その派手な映像に目くらましされたけど、話はめちゃくちゃだし自己犠牲を称えて涙を誘うあざとさ、使うのはやっぱり核兵器だもんね。このノーテンキさ! お金をかけたという意味での大作ではあるがほころびだらけだし、さらに冒頭の松田聖子のアホっぷり!日本人をバカにしてるんじゃないかとさらに印象が悪い。 2点(2003-02-06 16:10:05)(笑:1票) |
17. ある貴婦人の肖像
ニコール・キッドマンがとってもきれい。でもこんな女性像ってイライラした。 4点(2003-02-06 16:03:59) |
18. アメリカン・ビューティー
こういう話がアメリカで受けるっていうことにアメリカの病理を感じる。気持ちが通じてないまるでばらばらの家族、あ、、日本でもこういう家族が珍しくなくなってきているか、、文明が進んだ社会に共通する病理なのか、、意味するところは深いものがあるのだろうが、一度見ただけではよく分からなかった。スミマセン、今のところ理解できてないってことで5点。 5点(2003-02-06 15:41:45) |
19. アポロ13
何度見ても感動する。アポロの打ち上げから奇跡の帰還まで、間近で疑似体験してる気分になる。よく帰ってきたなーっとNASAスタッフ俳優と一緒に拍手・感動!ラストのエド・ハリスがいい。 9点(2003-02-06 14:57:31) |