21. AFRO SAMURAI アフロサムライ
「硬派さ・サムライ」と「ファンキーさ・アフロヘア」の匙加減が、絶妙。チャンバラとヒップホップの相性も面白く、やり過ぎると下卑るサイバーっぽさも、抑えたソコソコの味付けで好感。あり得ないほどの気合に溢れたチャンバラシーンの作画も、じつに印象的。何でもアリでデタラメ(いい意味で)ではあるが、キチンとしたスジが通った作品。 ケチをつけるなら、カタコト日本語の描写が気になった。演出のつもりかもしれないが、なんだかなぁ、と、感じてしまった。う~ん。カタジケナイ(カタコト)。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-13 00:23:45) |
22. あしたのジョー(1980)
《ネタバレ》 特別少年院での諍い、泪橋渡り、丹下ジムでの新生活、ラストシーン等々の良エピソードを取りコボしていたのが、残念といえば残念。しかし、ある程度の物語のツボはキッチリ押さえられており、作品の時間的制約をギリギリまで活かせていた様に思える。 数多あるTVアニメの総集編モノとしての出来は、及第以上。 そして常々思うことだが、あおい輝彦・藤岡重慶のキャスティングは、黄金の輝き。 [DVD(邦画)] 7点(2008-02-23 23:52:55) |
23. アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎ファンとしては、できれば映像化してもらいたくないんだけどナー…というのが本音なんですが、いやぁ、杞憂だったみたいです。想像以上にキッチリ丁寧に作られていて、好印象。及第以上の面白さでした。原作のクオリティも損なっていないし、ダメ邦画に見られがちな「珍妙な媚び」「稚拙な抵抗」「タイアップのアンバランスさ」が希薄、というのもイイ。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-27 23:53:32) |
24. あずみ2 Death or Love
オープニングの空撮はエセ・ハリウッド的で、ミニスカくのいちのコスプレ感と物語の唐突さはⅤシネマ的。そして展開はB級。漫画原作で怪獣映画の監督が作った作品なら、所詮こんなもんでしょう、と、思われても平気なのだろうか。製作陣は。副題でデスとかラブとか言ってるバアイか? [DVD(邦画)] 2点(2008-01-22 00:41:07) |
25. 悪魔のいけにえ
《ネタバレ》 熱心なホラーファンではないので、こういうホラーの教科書的作品を堪能出来るか否か、不安だった。しかし、冒頭の死体のオブジェやオープニングタイトルのセンス、サイコ一家のキャラ区分の見事さ、被害者パーティや加害者一家のマジか?とすら思う演技力、何より作品が醸し出す饐えた雰囲気と上質な緊張感に驚かされた。よくよく観てみれば、確かに出血量の少なさにも驚かされる。ま、何よりレザーフェイスの登場シーンに一番ビックリしたのだが。笑。ま、何しか素晴らしい。限りなく満点に近い9点でした。 蛇足ながら、筋肉少女帯の「釈迦」という曲のPVの元ネタが、この映画とは知らなかった。 [DVD(字幕)] 9点(2007-12-13 23:48:40) |
26. アンフェア the movie
《ネタバレ》 こんな堂々とした「テレビドラマ感覚な映画」も久し振りだ。キャストが若干厚みを増した、と、いう以外は何らテレビシリーズと変わることはない。もしかしたら起こった事件も仰々しいだけで、テレビシリーズの緊張感の出涸らしですらない。どんくさいテロ屋が警察病院を占拠したまではそれなりに楽しめたが、後の展開はグダグダ。何だかなぁ。篠原演じる雪平のバツイチながらもグレイスフルな雰囲気も、ナリをひそめてる感じ。もー!TVシリーズはソレナリに面白かったのにな! [映画館(邦画)] 3点(2007-09-29 23:52:58) |
27. 阿修羅のごとく
期待してなかった、というレベルでなく、森田作品という事で「隙あらばケナシまくる!」という体制で臨んだのが効を成したのか知らんが、私的に「家族ゲーム」以来の高評価。ドロドロしたホームドラマを滑稽かつ軽やかに楽しませてくれた。 [DVD(邦画)] 8点(2007-08-29 01:20:51) |
28. あずみ
《ネタバレ》 200人斬れば伝説になる!という質より量で勝負しちゃった偏差値低い悪しきハリウッド的な発想。深々とした人間描写の巧みな原作と違うところで勝負したいのなら、せめてチャンバラとCGの相性についてもう少し煮詰めるべきだと思う。チャンバラ・ムービーに仕立てたことは、間違ってないとは、思う。しかし、他の名作チャンバラの数倍の人間をブチ斬ったところで、爽快感は30%程度というところが悲しい、この作品のクオリティ評価。よって、この点数が妥当。 [DVD(邦画)] 2点(2007-08-16 00:47:02) |
29. アンフェア the special コード・ブレーキング-暗号解読<TVM>
《ネタバレ》 雪平が「Y」の存在に気付かなかったというマヌケさも、まぁ無意識的にその答えに辿れなかったという言い分も立つのだが、他の誰一人もが気付かないというマヌケさは、どうなんだろう?刑事ドラマを楽しむという点では及第だったとは思うんですが、ミステリファンとしてはどうも謎もテンションもヌルイっていうか。大倉孝治の中途半端な感じ悪さや、阿部サダヲの中途半端な嫌味っぷりも、持ち味生かしきれていない感が漂う。ゴチャゴチャ文句言う割には、そこそこ楽しめたんですけど、ねぇ。 [DVD(邦画)] 6点(2007-06-09 16:48:38) |
30. 悪夢の破片
アンヌ・パリローって、いいなぁ…とポケーっと観てるうちに夢見心地…(寝てないですよ?笑)でした。 ウィリアム・ボールドウィンと夫婦ってのは、何か嫉妬した。そんな言いがかりしか出てきませんね。夢のお話を面白くするって結構難しいし、少しズルイくなるし、この作品にはそういう引力的なものが弱め。5点の内、アンヌに3点かな。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-03-04 00:12:44) |
31. アフリカへの想い
《ネタバレ》 ドキュメント作品が巧いのかアザトイのか、もヒトツ(ヘリの事故シーンとか、クルーが去るヘリを地上から撮るという発想なんかが)わかり難いレニ作品ですが、ヌバ写真集(←かなり欲しいんですが)にまつわるエピソードや、噂に違わぬ作品に対する真摯さなんかが窺えるあたりを堪能できました。コカ・コーラの看板を見るに思うアフリカに侵食する経済、紛争、内戦、文明、なんと宗教までもが、かつて美しかった「ヌバ」を過去のものへと葬り去られていく、という(とはいえそれを現地住民が悲しいと感じているのか?は、わからないが)寂しさ。殊更、監督にとっては想像もつかないくらいの寂しさなんじゃないかなぁ、と、感じました。…あ~…ですが、ヘリが墜落して肋骨骨折・入院というエピソードが、レニ・リーフェンシュタール伝説に箔をつけたといっても過言ではないでしょう。笑。 [DVD(字幕)] 7点(2007-02-01 00:53:20) |
32. 赤ひげ
《ネタバレ》 治癒すべき病とは心体に根差すものだけではないのだと、強烈に感じた。圧倒的ともいえる厳しさと暖かさ、そして不器用さで。そして驕る事もなく。自分もそう生きて行きたい。名作だからそう感じた訳ではなく、そう感じさせるからこそ名作なのだなぁ、と。単純に思った。 黒澤作品に満点をつけるのは、なんとも安易!とも思うのだが・・・どうしようもなく、面白かった。 [DVD(字幕)] 10点(2006-04-27 07:21:45) |
33. 青い車
なんだよ。オシャレに仕上がっちゃったモンだな。オシャレ作品かよ。なんっつーか、よしもとよしとも作品なのにそれでイイのかよ? と、思った。あ、冒頭で自棄気味に歌ってたヒトが、原作者のよしもとよしもとかと思っちゃいました。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-10 08:08:08) |
34. Avalon アヴァロン
押井守がポーランドで戦車を撮りたいがために出来たような作品ですね。硬派です。哲学的です。ストイックです。格好イイです。しかし、現実と虚構の狭間で考える人間群像には、もうウンザリ。押井守の出涸らし茶みたいな作品。映像や音楽は無茶苦茶カッコイイんですが・・・ [DVD(字幕)] 4点(2005-10-27 00:19:02)(良:1票) |
35. アマンドラ!希望の歌
音楽がもつ無限の可能性を、目の当りにした気分。薄っぺらで嘘臭い人工甘味料の甘さのする工場で精製されたような音楽は、南アフリカでは流行りそうにないな。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-27 00:00:33) |
36. アメリカン・サイコ
アメリカンサイコと言いつつも、さしたる狂気も感じれないのは、観る側に問題あり?作品の目線が主人公の一人称っぽいトコロが、なんか疲れるというか。殺人嗜好も、今や時代遅れなのかなぁ。いっそコメディだと思って観れば面白く観れたのかもなぁ。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-10-22 15:11:16) |
37. アトミック・カフェ
むか~し、ソビエトで核実験の跡にできた穴に水が貯まり、湖状のリゾート地っぽくなっちゃったその穴でニコヤカに泳いでいる兵士の映像を見たことがあります。あぁ~な~んにも知らないんだなぁ。知らないでいるって言うのは何と罪深いことなのか。踊らされるって言うのは何と無様なものなのか。プロバガンダの怖さ、満載です。現実の核ミサイルほどじゃないにしても。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-08 08:37:59) |
38. アンドリューNDR114
「汝、生きる意味とは、何ぞや?」という人間の永遠のテーマともいえる御題目を、アンドロイドも一緒になって考えてしまったっていう作品。ついでに私も一緒に考えてみた。永遠や完全なるモノは、なんて陳腐なんだろう。不完全である事の素晴らしさが人間の価値なんだろうよ!ビバ人生!と、ついついエセくさいモラトリアム賛美な発言を。なかなか、やられたーってな感じに襲われました。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-08 16:19:49) |
39. 悪魔のいけにえ4/レジェンド・オブ・レザーフェイス
残虐シーンの超薄口感に、反比例したかのよーな絶叫シーンの特盛り感。しかし、絶叫シーン特盛りツユダクな割りに、猛烈に睡魔が襲う。その「メリハリ感の無さ」は凄まじい。見所は…マシュー&レニーの勿体無いことこの上ないキャスト?否、それも作品の「グダグダ感」に消されて、どうにもしまらない感じ。「レニーはメガネ似合うなぁ…ワシ、メガネっ娘モエなんかなぁ…」と、自答自問させた所が…まぁどうでもいい評価だな。それも。 [ビデオ(字幕)] 2点(2005-08-25 10:30:48) |
40. アフガン零年
私たちが持余している「自由」を、チョットでもいいから分けてやりたい。憐れみだけでは何も変わらないが、モノグサな私は祈る事しか出来ない。アフガニスタンだけでなく、世界中の虐げられているであろう少年少女達に、幸多からん事を祈るしかできない。全く、私は無力だ。そんな気分にさせるのは、この作品の力量なんだろうか。それとも、今現実に理不尽が横行している社会情勢のせいなのだろうか。 8点(2005-02-08 23:46:59) |