141. I am Sam アイ・アム・サム
《ネタバレ》 これからクライマックス突入、と思った、その瞬間、映画は突如、怒涛のハッピーエンドに。「ええ~?」って感じでした。ダコタちゃんにゃ泣かされましたけど。彼女のプロモーション映画&ショーン・ペンの多彩さを見せる映画として見れば、なかなかいいカンジ。現実として捉えた時に、じゃ、どうするの?という問題に対して、明確な答えが出せている映画、そうはないのも事実ですしね・・・。 6点(2003-11-25 12:03:37) |
142. アイコ十六歳
キモになるクライマックスのエピソードに対してのアイコのリアクションが、映画と原作とで全く違っていて、まー確かに原作通りの描写をしたら観客もヒキまくるだろうなぁ、とは思うのですが、そこに、この映画が「少女のファンタジー」になってしまっている事の象徴があるようで、ちょっと違うかな、と。映画のアイコの方が客観的に見るとイタいコ、みたいな印象がしてしまって。オトコが思い描く少女の世界へと変換された事は、この物語にとって幸せな事だったのでしょうか? [映画館(字幕)] 5点(2003-11-25 11:56:09) |
143. ああっ女神さまっ
それぞれの「萌え~」をそこそこ満たしたら、それでいいっしょ、みたいな映画でした。大ゴトになっているのに、警察とか自衛隊とかマスコミとかって一切登場しない世界の物語だもの、そこに正常なドラマを期待しても仕方ないんでしょうね。ファンのためのお祭り映画に、ファンじゃない人間がやいのやいの言ったところで、虚しく萌えバリアに弾かれるだけでしょう。ファンの集いじゃなくて一本の映画として、普通の映画館で不特定多数を相手に上映される事を、ちっとも考慮しちゃいない状態ってどうなのよ?と言ったところで無意味。そういう映画のあり方って、個人的にゃイヤなんですけどね。だけどね・・・ペイオースの出番が少なすぎなんじゃあ~~~! [映画館(字幕)] 4点(2003-11-25 00:02:51) |
144. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 マイケル・ベイ監督の映画って、どうしてこう余計な枝葉が多いんでしょう?ごくシンプルな本筋に、ごってごてに余分なエピソードくっつけて飾り立てるのがお得意のご様子。この映画の場合、始末に負えないのは、その余分なエピソードが、ひたすらバカが巻き起こすバカ話ばかりだという事。見ていてイライラするだけなんですけど。で、その上で取って付けたようなお涙頂戴ネタ。あれでいい映画と評価されるならば、世の中の映画、みんなあの方式を採用すればいいですよね。「北京原人」が最後にウパー!言いながら身を投げ出す。「シベ超」で閣下が「さらば!」とか言いながら自爆する。「さよならジュピター」で主人公が自分の・・・あ、これはそのまんまか。死を描いて感動させる映画がダメ、というのではなくて、死というものを道具にしちゃイカン、と思う私なのでした。 [映画館(字幕)] 1点(2003-11-23 21:15:20)(笑:1票) (良:4票) |
145. アイガー・サンクション
《ネタバレ》 メインタイトル部分のピアノの曲が印象に残ってて、20年以上経ってCDで聴いたらほぼ記憶のまんまだったので、「私の記憶力って凄い!」とか思ったのですが、単にジョン・ウィリアムズのスコアが優秀だったんでしょうね。この映画、私は前半の訓練部分の方が面白かったです。後半の山登り、なんか展開がマヌケで。結局あたばたがたした挙句、大失敗しちゃいました、でも目的は果たせました~、って。いや、撮影中に本当に亡くなられてしまった人には申し訳ないんですけど。ラストのヒロインのセリフは、皮肉たっぷりで笑えましたけど(つーか、公開当時に一度見たきりなのに、やっぱり記憶力いいのか?おいら)。 5点(2003-11-23 15:50:16) |
146. アパッチ砦・ブロンクス
《ネタバレ》 ラストのニューマンの跳躍ストップモーションは凄いですねぇ。でも、中身は「おまわりさんはつらいよ」な、かなり地味な映画。夢物語ではなくて、現実に向き合っている分、見ているこちらも重苦しい気分になってしまって、終わってああスッキリ、という訳にはいかない感じで。ニューマンには英雄でいて欲しいな、なんて思ったり。 6点(2003-11-22 23:51:13) |
147. アルタード・ステーツ/未知への挑戦
《ネタバレ》 「ええ~?なんで~?」とツッコミどころ満載な映画ではあります。原初的な記憶を遡り、と、そこまではいい感じ。でも、実際にお猿になってうっほうほ、とか、それより前のもげもげしてた時代のモノになったりとか、んなアホな、って感じで。しかもクスリキメて液体にぷかぁ、と浮かんでるだけで。細胞単位で刻まれている記憶情報がいちいち退行を呼んでたら、ちょっとしたハズミで街のあちこちでもげもげしちゃってそう。設定では別にDNA単位で操作しちゃってるワケじゃないですしねぇ。しかも、もげもげした状態の人に触れただけでそれが感染しちゃう、ってのはどーなのかしらねぇ? だけど、「そーゆーモンなの!」という確固たる信念で作られているんで、こちらも「ああ、そうですか」と割り切って見られるワケですけどもね。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-22 17:28:04)(笑:1票) |
148. 悪魔の手毬唄(1977)
《ネタバレ》 シリーズ中で、一番好きな映画。色々な要素が賑やかに盛り込まれた『犬神家』から一転、寒々しくも落ち着いたトーンの中に展開する物語、岸恵子の魅力(フランス臭なし)、そしてやっぱりラストシーンの悲しさ、渋さ全開な若山富三郎の存在感にとどめを刺す、と。細かいところをよ~く考えると「ん?」っていう部分もないことはないですけれど(いくら相手の目が悪いからって、変装して騙せるモンなのかなぁ? 金田一さんもあんなにも怪しい存在にすれ違っていながらスルーしちゃってるし)、確かな演出と演技によって、おどろおどろしさよりも、しっとりとした深い味わいが後に残る映画になりました。 [映画館(邦画)] 9点(2003-11-22 13:35:30) |
149. アリゲーター(1980)
最初はすっごく恐いです。下水道に出現する何者かを探索するシーンは、もうビクビクもの。だけど、いざワニくんがあうあうあう~って感じで登場すると、もー「あはは~」って。脱力。てしてしと普通に歩いてる感じで、大騒ぎしているのは人間ばかり。ワニくんがホンキ見せてくれたら、もう少し恐くなったんでしょうけど、いかんせん、ハリボテちゃんですからねぇ・・・。 [映画館(字幕)] 3点(2003-11-21 21:56:47) |
150. アメリ
ジュネ監督としては『ロスト・チルドレン』や『エイリアン4』と同じく、実のところフリークス趣味の、クセのある味たっぷりで、だけどもオシャレ系映画として公開されたために、映画館には二種類の全く異なる客層が詰めかける事となりました。渋谷の映画館はオシャレなお姉さま方でいっぱい、アメリに共感の声を上げてたりしておりましたが(アメリが床にこぼれちゃうシーンで「あ~~~~」とか、渋谷系ギャルは大阪のオバちゃんか?)、一方オタク野郎なこちらはジュネのバカ映画センスに笑いまくりという。それまでと違ってキャロのセンスが抜けてる分だけ毒がやや薄まってはおりますが、作為に満ちた画作りは、悪趣味と美の間を行ったり来たりで気が抜けません。一緒に見に行ったコが「フランス映画って物語がなくてなんだかよく判らないモノって思ってたけど、こういうの面白いのもあるんだね」って感心しておりましたから、ヌーヴェルヴァーグの亡霊に延々と取り憑かれっぱなしなイメージがあったフランス映画のイメージを改善させた重要な一編であったのかもしれません。 [映画館(字幕)] 9点(2003-11-21 17:03:06) |