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dreamerさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 85
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自己紹介 映画を観る楽しみ方の一つとして、主演のスター俳優・演技派俳優、渋い脇役俳優などに注目して、胸をワクワクさせながら観るという事があります。このレビューでは、極力、その出演俳優に着目して、映画への限りなき愛も含めてコメントしていきたいと思っています。

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1.  アグネス 《ネタバレ》 
ある冬の夜、カナダのモントリオール郊外の修道院の一室で、鋭い悲鳴が上がり、血まみれの若い尼僧アグネスが、嬰児の絞殺死体と共に倒れていた。  妊娠も出産も、全く身に覚えがないと言い張る、アグネスの側に立つ修道院長と、この事件の調査のため派遣されて来た精神科の女医との間で、現代の処女懐胎をめぐって、深刻な対立が始まった-----。  ブロードウェイのヒット戯曲を、舞台劇と同じくジョン・パウエルマイヤー自身がシナリオ化したにもかかわらず、舞台上の椅子と脚付きの灰皿以外は、何もない簡素な装置とは真逆に、「夜の大捜査線」「アメリカ上陸作戦」「屋根の上のバイオリン弾き」などの名匠ノーマン・ジュイソン監督による映画化では、映画の持つ特性を生かして、名カメラマンのスヴェン・ニクヴィストによるカメラは、血生臭い嬰児殺しの起きた、修道院の外へも自在に出て行って、清純だが自閉的な信仰の世界と、人間臭い世俗的な世界との対比を試みていると思う。  その人格的な代表が、「奇跡の人」「卒業」の名女優アン・バンクロフトが扮する修道院長と、これまた「コールガール」「帰郷」の名女優ジェーン・フォンダが扮する精神科医の二人になるわけですが、むろん両者は二分法的対立を単純に繰り返すのではなく、処女懐胎を自己主張する若きメグ・ティリーをも含めて、それぞれが背負った"女の業"のままに、丁々発止とディスカッション・ドラマが展開していくのです。  神とか信仰心とかに縁のない人間にとっても、何かが垣間見える一瞬が訪れるのはそのせいだと思う。  演技的な面で言うと、この演技派女優の競演の中で、アン・バンクロフトは、眼鏡をかけた老修道院長を謹厳に演じているにもかかわらず、つい煙草に手が出てしまう世俗的な二重性も露わに、彼女の長い女優歴の中では、最高年齢の老け役に徹していたのが、特に印象に残りましたね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2020-09-28 20:20:07)
2.  アウトランド 《ネタバレ》 
「アウトランド」の舞台は、未来の宇宙、木星の第3惑星イオですが、物語の設定はかの有名なフレッド・ジンネマン監督、ゲイリー・クーパー主演の西部劇の名作「真昼の決闘」と同じです。  また、イオの基地内のセットや小道具などの美術は、これもかの有名なリドリー・スコット監督のSF映画の傑作「エイリアン」にそっくりで、「真昼の決闘+エイリアン÷2」というようなイメージに仕上がっています。  西部劇もSF映画も大好きな私としては、ストーリーや美術云々で文句を言う前に、その映像の魔力にすっかり魅了されてしまいました。 主演も大好きなショーン・コネリーですし、これまた監督も大好きなピーター・ハイアムズですし。  イオのチタニウム鉱山街に、保安官として赴任して来たビル・オニール(ショーン・コネリー)は、赴任して2週間で、妻のキャロルに「もうこんな暮らしはイヤ。息子と地球で暮らしたい」と出て行かれてしまいます。  それでもオニールは、任務を全うしなければとイオに留まることになり、炭鉱夫の事故が続くのを不審に思い、遺骸から血液を採取して、医者に分析してもらいます。 分析結果は、限りなく怪しいもので、オニールは正義のために立ち上がることを決意するのですが------。  「エイリアン」と同じような、金儲け第一主義の会社というのが出てきます。目的のためには手段を選ばないという、非常に悪質な経営者です。 鉱山街の管理人であるシェパード(ピーター・ボイル)は、会社の忠実な部下で、なんでも言いなりであるうえ、オニールが邪魔になって、ある恐るべきことを会社に依頼するのです。  まあ、設定が「真昼の決闘」だということは、ネタバレしているのも同然なんですけどね。孤立無援になるところや、時計が頻繁に出てくるところは、本当に「真昼の決闘」そのままです。  オニールを助けてくれるのは、医者のラザルス先生だけです。かなり年配の女性医師で、口も悪いしそっけない態度なのですが、最後は命懸けでオニールを助けてくれるので、もう拍手喝采するしかありません。  「エイリアン」の真似だとは言え、お金をかけてしっかり作ってあるセットは素晴らしく、ラスト近くの山場でのアクションシーンもなかなかのものです。 「真昼の決闘」と「エイリアン」の好きな人にはお奨めのSFアクション映画ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-19 10:26:06)
3.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 
悪法で名高い「禁酒法」ですが、正しくは「酒類製造・販売・運搬等を禁止するという法律」という名称です。 つまり、お酒を造ること、売ること、運ぶことだけが禁止された法律であって、お酒を飲むこと自体は、禁止されていなかったということがわかります。  また、施行されるまでに1年の猶予があったため、人々はお酒の買いだめに走りました。 施行後、家でお酒が見つかっても「買いだめしておいた分です」と言えば、罪に問われなかったというのですから、ザル法もいいところです。 お酒の密輸入と密造で大儲けしたのは、ギャングたちだけだったのです。  この天下の悪法の施工時代に、世にもデカイ顏をしてシカゴの街でのさばっていたのが、暗黒街の帝王、アル・カポネです。 彼がネタになっているギャング映画は、それこそ星の数ほどあるのではないかと思われるくらい、凄い人気です。  このパラマウント映画創立75周年記念映画として製作された、ハリウッド大作「アンタッチャブル」では、ロバート・デ・ニーロがアル・カポネを演じています。 役作りのために、逆ダイエットをして太ったというエピソードはあまりにも有名です。 そして、首を傾けてしゃべる、独特の姿も強烈なインパクトがあります。  映像の魔術師・ブライアン・デ・パルマが監督をしているので、事実なんてどこへやら、徹底した娯楽アクション・ギャング映画に仕上がっています。 こういうのはあざとくて嫌いだという人もいるかも知れません。だが、それはハリウッドメジャー大作映画の宿命ともいえるものですが、私は大好きですね。  有名な駅の階段のベビーカーのシーンは、ハラハラ、ドキドキの連続で、ブライアン・デ・パルマ監督の楽しそうに撮っている顏が想像できますね。  そして、何と言っても魅力的なのは、当時、とても輝いていた主演のケヴィン・コスナーです。 絵に描いたような正義の味方。あまりにも嘘っぽくてため息が出そうですが、これぞまさに娯楽映画なんですね。  事実に基づいているとは言っても、彼の演じるエリオット・ネスは、映画のヒーローであり、架空の人物だくらいに思わないと駄目ですね。 史実と違うからおかしいじゃないかと決めつけるのは、ちょっと筋違いだと思いますね。 とにかく、カッコいいんですね。  それから、思わず注目してしまったのは、殺し屋のニッテイ(ビリー・ドラゴ)です。 とても陰険な顔つきの風貌で、目つきがとても怖いんですね。  もちろん、ショー・コネリー扮するジム・マローンも最高ですね。その年のアカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞しただけのことはありますね。 このジム・マローンは、FBIのリーダー的存在で、エリオットのみならず、観ている我々もグイグイ引っ張ってくれます。 ジェームズ・ボンド役を卒業した後の、ショーン・コネリーの演技に対する取り組みと研鑽が、一気に花開いたという感じですね。  今回、あらためて観直してみて、この作品はギャング映画の最高峰のひとつだと思いましたね。 エンニオ・モリコーネの音楽も素晴らしくて、この人の書くスコアは、映画の雰囲気にほんとにぴったりで、哀愁のあるメロディーを聞いているだけで感動してしまいます。
[DVD(字幕)] 8点(2019-12-14 09:34:41)
4.  アイランド(1980) 《ネタバレ》 
映画「アイランド」の原作・脚本は、「ジョーズ」のベストセラー作家、そして「ジョーズ」で名をあげたR・D・ザナックとD・ブラウンのコンビが製作、「候補者ビル・マッケイ」「がんばれ!ベアーズ」などのマイケル・リッチーが監督、カメラは「太陽がいっぱい」の名手アンリ・ドカエという錚々たる顔ぶれによる"怪奇恐怖映画"ですが、期待が大きかっただけに、なんとも期待外れの作品でした。  "魔のバミューダ海域"と呼ばれているフロリダ沖のバハマ諸島では、毎年、たくさんの船と人とが消息を絶っていた。 しかし、その原因は杳として不明という設定で、マイケル・ケイン扮する新聞記者が、原因究明の取材に乗り出すことになる。  もしかしたら、どんな危険に遭遇するかも知れないという取材行に、13歳になるひとり息子を連れて行くというのもどうかと思います。  この間にもヨットが襲われて、乗組員が惨殺されるが、初めから複数の加害者を見せるから人為によるものとわかって、せっかくの怪奇性の興味が薄らいでしまいます。  つまり、無数にある島のひとつに、異様な風体をした海賊が住みついて、原始的な生活を送っていて、航行する船を次々と襲い、乗組員を殺して金品を略奪しているというわけなのだ。  謎がわかってしまうと、なーんだと、シラケてしまいます。 それに、ケイン父子が借りるボートの持ち主が博士と称する男で、それが海賊団と通じていて、沖を通る船の情報を伝え、略奪品の分け前にあずかっているという意外性も、あまりパッとしません。  「ジョーズ」の鮫に代わって海賊という仕掛け。17世紀ごろ、海賊団の先祖がこの島にたどり着いて、彼ら独自の掟によって特殊な社会を作り上げているというのですが、なんとも荒唐無稽でがっかりしてしまいます。  この海賊団に捕まったケイン父子が、最後で敵の首領をやっつけて難を逃れ、こんなことは誰も信じまいというケインの思い入れで映画は終わるのですが、まさに然りで、信じ得べからざる空々しい映画だったと思います。
[ビデオ(字幕)] 5点(2019-03-19 22:07:23)
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