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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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41.  かもめ食堂 《ネタバレ》 
この映画の大らかさが好きな人は、きっとカウリスマキの大らかさも好きになってくれると思う。 ただ、カウリスマキがフィンランドの町並みから社会の底辺や人々の闇も捉えるのに対し、この映画は太陽の光を注ぐように明るい、何処か陽気な雰囲気を終始貫く。  水のイメージとカモメたちのイメージから始まり、一人一人客が増えていくように、徐々にハマッていく作品だ。  地を歩くカモメ、かもめ、かもめ、かもめ。  ガラガラのレストラン、窓を隔て、女の耳に御夫人たちの噂は入ってこない。  客も来ないので居眠り、一人で泳ぐ、日課の合気道・・・よく一ヵ月も持ってたのが不思議なほど暇そうな顔で登場してくる。  「ガッチャマン」の歌を通じて出会う様々な人々、ニャロメを着た青年。頭から歌詞がスッと出てこず、止まる指。それが奇妙な巡り合わせで再びペンが入っていく歌詞。 歌が繋げる。   渋いオッサンのコーヒー講座、ちょっと怖いかもめの絵(「ムーミン」風?)、久々に食べる故郷の味に泣く、 アラスカ、タヒチ、ハモる女二人の談笑、森で花摘み、おにぎりを食べ、それを珍しそうにじっと見つめる人々。  ターヤ(Tarja Markus)のエピソードが一番面白かった。 無言でいつも店を睨み、入ったかと思うと無言で盃をグイッ、無言で見つめ合う。お?イメージ通り酒も強いのか?と思った瞬間にバッターンと倒れる。 胸にためこんでいた思いを打ち明け、帰らぬ夫の事を想いながら藁人形に釘を打ち込む。夫のTVも視界も砂嵐状態。  人魂のように揺れる電灯、サングラスで休日を満喫。ターヤもスッキリしたのか、大分女性らしい格好に。  泥棒を合気道で打ちのめす場面。この映画で唯一と言ってもいい対人へのアクション。しかしそれでもっと大きな事件が起きそうで起きない、この緩さ。  赤ん坊のようにコーヒーメイカーを大事抱きかかえる、黄金のように輝く花。  食堂もプールも孤独ではなくなった彼女の姿を映して物語りは締めくくられる。
[DVD(邦画)] 8点(2015-06-08 19:22:52)
42.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
本人は不本意な胸中だったかも知れないが、実際に零戦に乗って激戦をくぐり抜けたパイロットたちは愛機と死線をくぐる事をいとわなかった。 零戦に愛情を注いだ二郎の魂に、パイロットたち空に生きる人間の魂が共鳴していたからだろう。 だからこそ二郎は「諸刃の刃」の犠牲よりも、自分の飛行機を愛してくれた男たちの命を何とか助けてやれんかと叫ぶ。 座席の裏側に防弾の鉄板を設置できていたら、一体どれだけ多くのパイロットを生還させられたのだろうか。そんな二郎の願いは、物資の不足と軍部に握りつぶされる。 やり場の無い怒り、戻ってくる零戦の残骸に心を打ちのめされる日々(劇中では描かれないが、そういう虚しさがひしひしと伝わる)、そして最愛の人である菜穂子を蝕む病。 二郎の心は渇いていく。 まるで二郎に声を充てる庵野のように、仕事に対する冷静かつ、冷徹な「執念」だけが研ぎ澄まされていく。 憧れのカプローニのような飛行機をいつか作りたい。 夢と情熱を執念にかえて生きる二郎。 その強すぎる思いが、時に人を傷つけ、自身でも気づかない内に空回りする時もある。 そんな次郎を、菜穂子はただ黙って見つめる。 病に苦しむ菜穂子の横で、二郎は遠慮なく煙草を吸う。他人を思いやる余裕が心に無い次郎を、菜穂子は黙って許した。「いいわ」の一言で。 戦争が嫌いな男が戦闘機を作っている。そんな矛盾に満ちながらも、自分のやりたい事に真っ直ぐに生きる男に惚れてしまった、そんな女の「覚悟」でもある。 他人は「どうしてそんな事ができるの?信じられない?」と思うかもしれない。 解る人は解り、解らない人は一生解らない。 二郎と菜穂子の目に見えない「絆」は、その域に達してしまっていた。 戦争は終わりを迎える。 菜穂子は先にあの世に旅立ってしまったが、二郎は後に民間機の「YS-11(オリンピア)」を作った。武器も無い、多くの人々を安心して乗せられる旅客機だ。 彼の念願が自由に形にできる時代がやってきた。 二郎は本懐を遂げられたのだろうか。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-13 18:33:47)
43.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 
ケン・キージーの原作を元にしたこの映画。 マザー・グースの詩とアメリカ社会の本当の自由を題材にした原作は、インディアンであるチーフが主人公だった。 しかしこの映画の場合、アメリカ社会からツマはじきにされた一人の男「マクマーフィー」が主人公として展開される。 ジャック・ニコルソンの演じるマクマーフィーは単なる「異常者」ではない。 この世の何処にでもいる、社会の常識とやらに「嫌気が差した」男だったのさ。 仕事で面倒を起こし、刑務所での労働を避けた結果、精神病棟送りとなったマクマーフィー。 とにかく彼は「我慢」を知らない。 「頭をヘコヘコさせて長生きするよりは、好き勝手やって死んだ方がマシ」という男なのだ。 ただ、我慢が足りないというだけではない。 病院の規則に縛り付けられた患者に直接話しかけ、直接触れ合う。 時にはトランプや酒を酌み交わし、バスケや釣りといったスポーツで楽しく遊んだり。 言葉で言うだけでは解らない心の交流をしていく。 「精神病」というだけで患者の人間性や自由まで否定することが「治療」なのか? それを訴えるのがこの映画だ。 一見すると社会に拘束される事を拒むマクマーフィーは、協調性の無い非常識な男に見える。 だが、今の何でもかんでも法律でがんじがらめにして枠に中に縛り付けようとするこの世の中。 肌の色が違うというだけで蔑み、同じ言語を話さないというだけでツマはじき。 自分がそうされる立場に追い込まれた時の事など考えもしない。 そんな事が本当に正しいのか? 正しくないのか? それを嘲笑うかのように、言葉と体で訴え続けたのかも知れない(酒に酔って逃げなかったり、気持ちは解るがいきなり首を絞めにかかるのは単なる馬鹿としが言い様が無いが)。 そんな彼にも「運命の時」が訪れる。 勝手に生きて勝手に殺される。 それを覚悟の上で主人公は生きてきたのかも知れない。 いくら肉体が健康でも、心が生きていなければ意味が無い。 世の中には死にたいのに生かされ、生きたいのに殺されるという事が多々ある。 衝撃的なラストだが、「チーフ」にはそれが解っていたのかも知れない・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-11 04:20:44)(良:1票)
44.  限りなき追跡 《ネタバレ》 
ファーストシーンの馬車馬の力強さ! そこにこの映画のエネルギーを感じた。 カット割りが良いね。  テクニカラーでウォルシュ映画を堪能できるだけでもありがたい。  ラオール・ウォルシュはサイレント時代からキャリアを積んだベテランだが、娯楽映画がメインで歴史ガン無視映画も多い。  しかし「ハイ・シェラ」や「死の谷」などドラマとアクションが秀逸な出来の作品もまた多い。  本作は「死の谷」と比べるとドラマ面は微妙だ。  南北戦争後の暗い影に囚われ気味のベンとそれに不安を抱くジェニファー。 強盗団のストレインはジェニファーをさらうが、ジェニファーの清純さに心打たれ足を洗おうと心がグラ付く。 しかし根本的には悪から抜け出せず。 彼女を好きになってしまったストレインはベンの存在を知り「ジェニファーは俺の女だ」と偏執的な感情でベンに銃口を向ける・・・てなんじゃそりゃ。 ジェニファーもスッキリしない性格。 典型的な「無自覚の性悪女」だった。  ヒロインがさらわれる映画って対大概「安いヒロイズム」ばっかで面白くない。 本作も下手するとその領域だが、そこはウォルシュ監督の力量で誤魔化されたような気がする。  構図やアクション、リズムは申し分ないだけに、ドラマの説得力が無く残念。  同じ史実よりアクション重視の「壮烈第七騎兵隊」の方がまだ説得力はあったかな(面白さもダントツ)。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-07 20:23:27)
45.  風と共に去りぬ 《ネタバレ》 
前半は文句なしの100点。 ジョージ・キューカー、ウィリス・オブライエン等豪華な面々が監督を引き継いでいったそうだが、それぞれがどのパートをやっているのかと注目して見て見るのも面白い。  黒人描写はステレオタイプな部分があって気になったけど、ワガママなスカーレットが一人の女性として成長を遂げていく過程が良い。 表向きは冷酷な女かと思いきや、本当は愛する男の頼みとは言え憎んでいた女性を助けてしまう心の優しい女。 「彼女を死なせたらアンタを殺してやるわ!!!」女中無能すぎバロス。スカーレットまじ良い女で泣いた。 ケバいドレス着るよりも質素な服の方が何倍もキレイだし可愛いしエロ(ry そしてクライマックスの馬車の疾走の迫力! ハワード・ホークスが撮ったんだがウィリアム・ワイラーが撮ったんだか知らんが、映画史に残る名場面だぜ。そう前半は完璧だ。  ただ後半はあまり好きじゃない。冒頭のやり取りこそ良かった。鉛玉ブチ込むスカーレットはカッコ良かった。メラニーが良い女すぎる。  ただ、いくら農園を守るためとはいえアソコまで酷い展開が出来るのだろうか。というより、内容もスピードダウンと言うべきか。少々退屈してしまった。 スカーレットが堕ちていくのに対し、メラニーは誰にでも優しかった。優しすぎた。スカーレットに助けられた恩をずっと忘れなかったんだから。 伊達男レッド・バトラーも狂ったスカーレット。  ただ、ラストのセリフには納得が行かない。「そうだ明日があるわ」 ふざけんなよと。今日の風は今日しか吹かないというのに。
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-13 00:02:08)
46.  勝手にしやがれ 《ネタバレ》 
個人的にゴダールは「はなればなれに」や「女は女である」、「男の子の名前はみんなパトリックっていうの」といった小品の方が好きだし、未だに「勝手にしやがれ」や「女と男のいる舗道」「気狂いピエロ」なんて退屈な映画の衝撃が延々と語られ続ける現状に違和感を覚える。 ジャン=ピエール・メルヴィルが長々とインタビュー受けるわ、「大人は判ってくれない」で助監やってたフィリップ・ド・ブロカがカメオ出演しくさるわ、この映画の監督本人が主人公を“殺す”キッカケを生むフザケ振り(短編でもジャン=ポール・ベルモンドの吹き替えを敢行した男)。ヒッチコックでもここまでやらんわ。観客をナメ腐った腹立たしいほど遊んでやがる。その遊び心にハマる奴はハマる中毒性。  ストーリーはシンプルかつ面白い。盗んだ車で走って逃げて殺して逃げて盗んで女ひっかけて逃げて盗んで逃げて盗んで逃げてを延々と繰り返す。盗みやっといてあーだーこーだ言い訳ごねる映画です(多分)。 帽子を被った主人公のミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)が颯爽と登場、様子を伺う顔・顔・顔、配線を繋いで盗んだ車で走り出す。 手に入れた得物を乗り回してはしゃぎ、我が物顔で独り言をほざき散らす。 タランティーノといいホークスのマシンガン・トークといい、この手の映画は字幕を追うなどという退屈な作業は避けた方がいい。たとえ山田宏一や蓮實重彦といった面々がこさえた最高の字幕だったとしても、原語で聞き映像だけを追った方が楽しいし面白い。 フランスの田園風景を疾走するのどかさ、主人公も半分浮かれながら見えざる追っ手の存在に不安を抱き始める。ブツ切りの音楽、変な飛び方をするカットが気になる。最初はイライラするが、何時の間にか慣れてしまう不思議。 白バイとのジリジリした追いかけっこ。 ショートのパトリシア(ジーン・セバーグ)も良いが、途中出てくるセミロングの黒髪の女性の方がそそられる。男の誘いに服を一枚一枚脱ぐように折れてしまう女心。この一連のシーンは物凄く退屈だが、物凄く心地良い退屈さでもある。 ところどころで警察と入れ違うスリル、トイレでの盗み、妙に暗いエレベーターにおける緊張。 ラストシーンの何とも言えない切なさ。 徐々に弱々しくなり、力なく地べたに倒れる姿。最期の言葉はそのままの意味か、それとも自分に対しての言葉だったのか。それはミシェルにしか解らない。
[DVD(字幕)] 8点(2014-02-28 19:12:36)
47.  カサブランカ 《ネタバレ》 
個人的には「脱出」の方が好きだし、カーティスにしても「ミルドレット・ピアース(カーティスの最高傑作!)」や「汚れた顔の天使」の方が出来は良い。  それに今回のハンフリー・ボガート&イングリッド・バーグマンは嫌いだ。 何回「君の瞳に乾杯(笑)」て言うんだよ。 くどいわ!!  まあバーグマンは「ガス燈」、ボガートは「デッド・エンド」と「黄金」で好きになったから良いんだがな。  そんなどうでもいい話はこの辺でいいだろう。  なんせ「カサブランカ」も充分すぎるくらい名作なんだから。  「ドイツ軍は奇跡が嫌いでね」というセリフは「モンスの天使事件」の事だろうか。 元々は小説に書かれた記述を、ドイツ兵を恨む人々があたかも「本当に起きた奇跡」としてでっち上げてしまったのだから。 嘘を本当にしてしまった人々の起こした奇跡と言えよう。  舞台は親ドイツの「ヴィシー政権」が支配するフランス領モロッコ。 そこに横たわる活動家たちが骨をうずめる街「カサブランカ」はドイツ、イタリアを始めとする枢軸国(日本とはこの時大戦が始まっていたから意図的に除外か)の支配が及ぶ街。 ストーリーは途中まで劇中曲「時の過ぎ行くままに」のように緩やかかつに進む。 最初はちと退屈だが(コチコチの演出&臭いメロドラマで反吐が出る)、それが終盤に近づくにつれて激しい演奏へと変わっていく。 この映画は音楽が結構充実している。 ハンフリー・ボガートを始めとする俳優陣の演技を音楽が後押しする。 ドイツ愛国歌の「ラインの護り」とフランス革命の歌だったフランス国家「ラ・マルセイエーズ」の合唱対決は正にそんな場面。  前半の甘ったれ野郎かと思ったリチャードが、騙されたにもかかわらず惚れた女のために行動していく様子。 逃げる男、逃がす女、それを助けてしまうリチャードの義理人情、そしてルノー署長の男気。 真のヒロインだね。 終盤の畳み掛けは流石カーティスだ。 でも、コレがカーティスのベストと言われるのは不服だ。この作品だけを見て「カーティスは一発屋」という連中も大いに気に入らない。
[DVD(字幕)] 8点(2014-01-04 22:04:53)
48.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
内田吐夢の原案というのがまず面白い。内田吐夢というとどんな地味な題材もダイナミックかつ面白くしてしまうキング・ヴィダーのような名匠でした。「土」なんか農村の様子を延々と撮るような内容で「誰がどう考えても売れない」題材をヒットさせてしまいました。流石に「かぐや姫」はアイデアが斜め過ぎて没になってしまったようですが、そこに目を付けた高畑監督。 五年の歳月を駆けた作画の動きは流石です。今回の「竹取物語」は何故彼女が竹の中にいたのか?何故彼女は月からやってきた?などなど古典で語られなかったテーマについて新しい視点で描いていきます。 そうテーマは斬新で良かったのですが・・・いかんせんヒロインの性格が面倒くさい。 言いたい事があるならストレートに言えばいいのに・・・物凄く遠し、だけどズケズケとした物言い。解ったからハッキリ言ってくれよ・・・少くとも多くの人間を言葉で振り回す彼女は「罪な女」です。彼女を竹の中に閉じ込めた月の両親も真っ青です。 いやー高畑監督は良い意味でマジの「キチガイ」です。富野由悠季監督でもここまで狂ってません。「トトロ」で盛り上げておいて「火垂る」でハートフルボッコのリバーブロー・・・まともな人間がこんな凄い映画を作れる筈がありません(褒めてます)。 かなり長さを感じましたが、中々の作品でした。
[映画館(邦画)] 8点(2013-12-31 19:57:22)
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