101. 鉄輪
《ネタバレ》 まあ、何というか、乙羽信子がひたすら90分、浮気夫とその愛人を延々と呪い続けるという作品。過去と現在の二重構造なので、恨みの深さも二重、という趣向と思われる。しかしそれ以外の物語上の要素はほぼゼロであり、フラワー・メグの魅力的な肢体の大盤振る舞いがなかったら、一体どういうことになっていたんだろう。 [DVD(邦画)] 4点(2016-02-09 00:27:55) |
102. 狩人の夜
《ネタバレ》 あの前半に出てくるオバハンと母親は、映画史上に残るバカなんじゃないだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-28 00:48:14) |
103. ガントレット
《ネタバレ》 敵方もそしてその黒幕も、肝心なところであまりにもマヌケなので、「ほっといても勝てるのでは?というか、むしろその方が勝率が高まるんじゃないか?」という気になってしまう。車の中の3人の会話シーンだけはえらく脚本が頑張っていたので、点数はそこに対して。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-10-01 00:31:06) |
104. 華麗なる対決
《ネタバレ》 ウエスタンの皮を被ったフレンチ・コメディですね。大体、地図とか石油とかもっともらしいことをいっていながら、それにまつわる話はほとんど出てきません。要するに、主演の2人をがんがん絡ませて、ちょっと間抜けな4兄弟と、ちょっと中身が足りなそうな4姉妹を掛け合わせることがしたかったわけで。なので、それぞれが勝手に動いている前半は退屈なのですが、終盤は面白くなってきます。最後は銃は使わずタイマンで殴り合いというのが、清々しくて良い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-02-11 02:22:45) |
105. 彼が二度愛したS
これではひねりも何もなさすぎでしょ。いろんなところが、ミスリードとして機能していません。ミシェル・ウィリアムスの不思議な色気で何とか保っているという感じです。 [DVD(字幕)] 4点(2012-02-07 00:48:28) |
106. ガタカ
何であまり楽しめなかったのかと考えていたのですが、イーサン・ホークがこんな無機質な役には合ってないことと、ナレーションが始終しつこかったことが原因でしょうか。期待していたので、残念でした。 [DVD(字幕)] 4点(2011-12-03 22:06:37) |
107. 風の中の子供
戦前の日本の状態がいろいろ見られるのは面白かったのですが・・・それ以外の、というか話の中身自体には、特に見るべきところがありませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-07-09 22:13:24) |
108. カールじいさんの空飛ぶ家
《ネタバレ》 最初の10分で、ドラマとしては終わっていました。その後は、奥様も家も関係ないじゃん。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2011-07-04 02:17:13) |
109. 革命児サパタ
タイトルでまで「革命児」と言い切っちゃってるわけだから、どれだけ痛快でドラマチックな生涯が描出されるのかと思っていたら、単なる英雄一代記みたいな内容でした。革命家ならではの緊張感や切迫感も感じられず、伝えられていることをそのまま映像化しただけのような感じです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-09-21 01:25:02) |
110. ガス燈(1944)
設定からしてもっと怖くなるべき話だと思うのですが・・・なぜかえらく雰囲気がほのぼのしていて、当事者の思考や思索といったものも感じられなくて、緩いままに最後まで行ってしまいました。現在では、後発の幾多の作品に抜かれてしまっているでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-03-14 00:08:48) |
111. 華麗なる恋の舞台で
アネット・ベニングが99年に続いてオスカーレースでヒラリー・スワンクに敗れたときはかなり同情したが、内容を比較してみると、これはもうヒラリーの圧勝ですね。アネットの演技力以前に、脚本が杜撰すぎて、ありがちシーンと陳腐台詞の連続で、演技者の実力の発揮のしようがありません。辛うじて、クライマックスの舞台演技の部分が印象に残る程度かな。チャールズ卿やドリーの登場も、無理矢理くっつけたみたいな感じで、かりにいなかったとしても話が少しも矛盾しません。また、このようなどうみてもハリウッド流のベタなラブロマンスで、監督がイシュトヴァン・サボーってのも謎。 [映画館(字幕)] 4点(2007-03-20 01:05:43) |
112. 火星のカノン
ストーリーが平坦なのはまだいいとしても、会話が全部ボソボソ喋りで非常に聞き取りづらかったのは苦痛でした。ほとんど動かない中距離カメラ(もちろん、演技者の表情や仕草など撮り切れていない)がもたらす貧乏くささも何とかしてほしかったです。 [地上波(邦画)] 4点(2007-01-27 02:45:15) |
113. 華麗なる賭け
リメイクを先に見ていて、割とオシャレで軽快な話と思っていたので、こっちの何となくもたついたような野暮ったい雰囲気にびっくり。これはリメイクに軍配です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-10-09 21:40:41) |
114. 彼と彼女の第2章
台詞や心理描写がいちいち理屈っぽくて、その時点でラブストーリーとしては不合格。個別のエピソードも、大して目新しくないか、もしくはいかにもそのためだけに作り上げられたようなものばかりで、興味を引かない。デブラ・ウィンガーの自然な気品ある美しさに4点。 [地上波(吹替)] 4点(2006-04-23 18:12:51) |
115. 風の谷のナウシカ
前半はご都合主義的な展開が積み重ねられているだけで、一貫性がまったくなし。クライマックスに向かう終盤はややましだったが、話の発想としては実に単純で、目新しさが何もない。当時、この作品がクラスの話題の中心だった思い出に+1点。 [ブルーレイ(邦画)] 4点(2006-02-05 03:01:38) |
116. 彼女は最高
よく見ると、なかなか面白い会話や意味のあるシーンもあるのだが、演出にめりはりがないので、その価値が大幅に削がれている。各シーンの終わりが、「はい次」みたいな感じ。各人物のキャラクター設定も、あまりうまくいっていない。 4点(2004-08-12 03:20:03) |
117. 風花(2000)
《ネタバレ》 結局、主人公の二人が「ただ移動しているだけ」なんですね。小泉今日子の方は、設定がただ風俗嬢だというだけで、それが主人公の現在にどうつながっているのかが不明。また、演出も単調なので、本領を発揮する場もありません。浅野忠信の方も、終始(脚本家の)思いつきのように発言しているだけで、あえて旅路に出る意味も乏しく、また小泉その他とも絡んでいない。よって、本来なら感動ポイントのはずのラストも、予定調和にしか見えません。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2023-05-17 01:18:40) |
118. かけがえのない人
《ネタバレ》 若き日に恋愛関係にあった男女が、その後別の道を歩んで、中年になって再会して・・・となれば、もう王道ラブロマンスとして期待高まりまくりなのですが、そのレベルにはまったく達していませんでした。まず、キャスティングが失敗してますよねー、ミシェル・モナハンだけはきちんと繊細な演技をしようとしていますが、周りがそれについていけていません。あと、若き日のドーソン君はそもそも若く見えない上に、岸田森に似ているのが終始気になります。で、ドラマらしいドラマもないままに過去と現在の双方が進み、具体的にやっているのは、男女いずれもやたらと発情期のように盛っているというだけです。●唯一、挿入曲で"Sweet Jane"(それもカウボーイ・ジャンキーズのバージョン)を選んだセンスは褒めてあげたい。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-04-18 01:32:17) |
119. 影の軍団 服部半蔵
《ネタバレ》 あえて忍者を主役にして、しかもわざわざダブル・キャスト的な分家設定!これはどれだけの忍者ワールドが!と期待したのですが、まったく思ったほどでもありませんでした。大体、この設定のはずなのに、忍者アクションがほとんどありません。ラストの対決も、忍者なら裏から回って隙を突くとか、相手に気づかれないような武器を使うとかいろいろあるはずなのに、普通に階段から正面突破しています。それなら普通のチャンバラと変わりません。●あと、渡瀬恒彦はどうやってもチンピラ浪人にしか見えないし、西郷輝彦は不自然に出番が少ないし、その他の人もほとんど使いこなされていません。よく見ると脚本担当が3人いますが、誰かが途中で飛ぶか降りるかして、ピンチヒッターでつながれていったのでは?という邪推すらしてしまいます。それくらい展開が適当です。 [DVD(邦画)] 3点(2023-04-07 01:01:43) |
120. カレ・ブラン(2011)
とりあえず近未来っぽい雰囲気の中で、いろんな人たちが理不尽な目に遭わされるくだりが、断片的に続けられる。背景の説明はほとんどなし。まあ、あえて寸止めにすることによってかえってインパクトを感じさせるセンスは嫌いではないし、ところどころ、当たり前のように進むからこその怖さをもたらす部分もある。しかし、結局は表層だけの描写で終わっているという感は拭えないのですよね。あと、主人公の夫婦が夫婦に見えないのも難点。アクロバチックな演出をするからこそ、基本はきちんとしていないと。 [DVD(字幕)] 3点(2022-09-26 01:18:44) |