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Berettaさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 195
性別 男性
自己紹介 誤読御免

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1.  隠し砦の三悪人
群集シーンの迫力、機知に富んだ展開、キャラクターの普遍性、ロケーションのスケール感、人間臭さのにじみ出す役者の存在感、どれをとってもやはり一級品と言うしかないですね。46年たった今も娯楽映画の殿堂としての輝きは失われていません。今を生きる役者の誰をどこに当てはめてもここまでエネルギッシュな作品にはなり得ない、荒削りで勇ましいその時代の持つ圧倒的な「力」には感服させられます。隠し砦の奥からはオビ・ワンが、森の泉の奥からはヨーダが出てきそうでニヤリとして観ました。三船が三十郎として完成する一歩手前の作品。落ち着きの出てきたギラギラ感もまた良いです。
9点(2004-09-17 17:31:39)
2.  カリートの道
フィルムの上で冥府魔導に身をおいた者のさだめとして、ハッピーエンドでマイアミビーチで女房子供と戯れることなんて出来っこ無いのに、それを成し遂げようと執拗に絡んでくるしがらみをほどきながら出口を目指すカリートの姿が切なかった。冒頭のシーンは無くても作品として成立してるんじゃないか、むしろ無いほうが良かったんじゃないかとさえ思った。斬った貼ったのマフィア映画の定型の域は超えていない印象。でもパチーノとペンの演技で満腹にはなった。
7点(2004-09-16 00:22:39)
3.  がんばっていきまっしょい(1998)
疾走感や躍動感、ほとばしる汗、そして人物そのものにもっとカメラはキッチリと寄るべきで、引きの長回しでいい画が撮れたなどと悦に入ってるようでは瞬きする間に終わってしまう青春の息吹などは撮れはしないんじゃないか。 高校時代の体育祭の対抗競技などを思い出しても、もっと激しかったし、痛かったし、悔しかったし、嬉しかったぞ。 後半、彼女達の顔つきが少し変わったように見えたがまだ物足りない。 ストーリーがシンプルなんだから一人一人をキッチリ描く余裕はあったろうに・・。 過去を引きずるコーチの登場もどちらかといえばマイナスに働いた。 コーチは鬼コーチでいい。 イヤというほどしごかれて、試合が終わって抱き合って泣く。 そこに彼女らの喜怒哀楽と成長をしっかり絡めて描けばもっと心に残る作品になっていたと勝手に思う。 一見どこにでもあるようなストーリーでも人が変われば熱の形も変わる、そしてそれがオリジナリティーになる。 この作品にはそういった青春の、「うなされる様な熱」が足りなかったように思う。
6点(2004-07-06 02:18:11)(良:4票)
4.  風の谷のナウシカ 《ネタバレ》 
「人間は自然によって生かされている、人類に残された道は自然とともに生きることだ。」という深遠なテーマを見事な世界観で描いた傑作だと思う。 腐海の成り立ちと怖さ、ナウシカの自然との付き合い方を冒頭から克明に描いたあと、彼女の口から明かされる、「腐海の持つ意外な真実」にはハッとさせられた。 このシーンはナウシカの懐の深さを表すとともに、作品の懐の深さまでも語りきった素晴らしいシーンだと思う。 そこからストーリーは動きだし、あらかじめ示されたテーマの骨格に丁寧に色を塗りながら、並行して「多すぎる火は何も生まない」というもう一つのテーマも編みこんでゆく。 そしてそれらの象徴としての「王蟲の大群」と「巨神兵」とを対峙させ二つのテーマに決着をつける。 とても分かりやすい構成になっている。 風とともに生きるという村の雰囲気も説得力十分で、自然やその空気感の描写も秀逸、その映像の全てを安心して楽しませてくれる技はさすがだ。 ラストの「金色の野」ではさすがに引いたが、若かりし頃の宮崎監督のエネルギーと思いの詰まったまぎれもない傑作だと思う。
[映画館(字幕)] 9点(2004-02-25 14:02:52)(良:1票)
5.  カサブランカ
ボギーのニヒルな男のダンディズム、バーグマンの麗しのフェミニズム、洒落た会話の数々、そして淡い大人のラブロマンス。 「時の過ぎ行くまま」にすたれる事も無く、後の数多の作家や役者が模倣を試みた娯楽映画の原点であり名作であることに異論は無いが、刺激の強いあからさまな原色作品に目が慣れてしまった今では残念ながら色あせて見えた。 偉大なるスター映画の化石として大切に博物館に並べておくのが妥当だろう。 それにしてもイングリット・バーグマンは美しかった。 「君の瞳に乾杯」したくなるのも分かる。 時代とともに移り変わる理想の男性像、女性像、ファッションなどもこういったクラシック作品を見る際の楽しみではある。 その時代に思いを馳せる、という意味ではやはり博物館で化石を見るときと一緒だ。 そこにあるのは今はもう絶滅してしまった時代そのものへのロマンである。 少々むず痒くなる部分もあるがそれはそれとして、まったりとその世界に浸るのが正しい見方なのではないかと思う。
6点(2004-01-18 02:45:17)
031.54%
131.54%
242.05%
352.56%
4147.18%
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