1. 風とライオン
ショーン・コネリーの見た目の重厚さと婦女子を人質に取るチンピラ行為のギャップで話に入り込めませんでした。 史実に不案内で気がついたらドイツ悪者になってて何だかなぁでありました。 [DVD(字幕)] 4点(2023-10-16 16:29:11) |
2. カッコーの巣の上で
初見は中学生。正義面して人の心まで意のままに操ろうとする婦長は長年に亘り憎悪の対象でした。何十年振りかの鑑賞でもその点は変わりませんでした。規則破りや無軌道はカッコいい事ではありません。しかし、規則やシステムが人間性が置き去りにされたものであり、管理者が被管理者を見下している世界、小は家族から大は国家まで、は正常ではないと思います。ラストで元の日常に帰った者達と走り去っていくチーフ。行動する事の凄さと難しさを痛感させられます。本作でのめり込んだジャック・ニコルソン。今観ても最高のニコルソンです。 2022.9.27追記 ラチェッド婦長の メディケーション タ~イム 今も耳に残っています。鉄仮面が崩れたシーン 今も目に焼き付いています。 お疲れ様でした。 合掌 [DVD(字幕)] 10点(2022-09-27 11:26:24)(良:2票) |
3. 華麗なる大泥棒
《ネタバレ》 オープニング、あぁこの音楽は、思った通りのモリコーネ。早くも期待が高まります。 当時としてはハイテクだったのか、微妙な道具を使っての金庫破りが何だか微笑ましい。 エメラルドを巡る悪徳警官との対決はオマー・シャリフのねちっこい好演もあってなかなかの見応え。 ベルモンドのアクションは通常運転ですが、ダンプから多数のブロック片(?)と共に斜面を転がり落ちる姿は、バスター・キートンを思わせる不死身の男ぶりでした。 不必要に長いシーンが何カ所かあって、全然華麗ではなかったものの、ルパン三世の元ネタと言われているのも納得な良作です。 [映画館(字幕)] 7点(2022-09-11 01:35:28) |
4. 哀しみのトリスターナ
《ネタバレ》 フランコ・ネロ(若い!)からフェルナンド・レイに舞い戻るカトリーヌ・ドヌーブの心中が理解出来ない。 私には哀しみのフェルナンド・レイに思えた作品です。 献身的な女中さんの存在感が印象深いところです。 [DVD(字幕)] 5点(2022-08-31 00:32:56) |
5. カンバセーション・・・盗聴・・・
《ネタバレ》 盗み聞き、盗み撮りを生業とする男の人となりはまぁ描かれてはおり、静かな画面はまぁ趣がありますが、展開までどんよりして興に乗れない。標的にまつわる秘密も途中から感じた通り単なる痴話ハナシでチョッピリひねりはあるもののサスペンス的にも全く盛り上がらない。コッポラの脚本に難ありの凡作。ハリソン・フォードの小憎たらしい演技が目を惹いたところに加点。 余談ながら、1年近くレンタルを待った挙げ句に取り扱いから外れ、購入しての満を持しての鑑賞だけにガックリ度も大きいところです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-05-23 16:40:18) |
6. 影の車
《ネタバレ》 岩下志麻&加藤剛の瑞々しく上品な語り口に+2点。不倫ものとしてかなり単調な筋立てで取調室での告白も早くに想像できるもの。6歳の男の子の目を盗んで体を重ねる二人の脇の甘さが何ともはや。因果が巡るような不倫に走った原因が妻との暮らしの味気なさ(何一つ疑いを持たない小川真由美の脳天気ぶりがナイス)というのに、他作で意味不明だった「クタクタになって帰ってくる亭主の為に家はバーよりも魅力的な場所であるように」の答えを見たところです。潜在意識を表したかのような映像は今一つでしたが、すごく手間とお金をかけているというのに「へぇ」であります。 [DVD(邦画)] 7点(2021-10-18 12:17:00) |
7. カサンドラ・クロス
《ネタバレ》 作品名は聞いた事ありエヴァ・ガードナー目当てでの初見。無情観漂う音楽でのオープニングクレジットに期待が高まり、冒頭からテロリストが列車に乗り込むまでの一気呵成の展開に、世界中の歳時記・日常を滅茶苦茶にしたコロナ禍にある現在にあって恐ろしさに息を呑みました。自国の細菌兵器戦略の過ちを列車もろとも葬り去ろうとする米国の姿並びに酷く無情な結末はカルロ・ポンティ率いる欧州作品ならではでしょう。エヴァ・ガードナー54歳のお姿は「顔パンパン、ケバッ、怖っ」(ごめんなさい)なド迫力にドン引き。彼女の若いツバメ役マーティン・シーンは坂上忍を思わせる姿。リチャード・ハリス&ソフィア・ローレンはステレオタイプなカップル役。車掌役が観たことあると思ったら5日前に観たライオネル・スタンダー。再見でやっと見つけたけれど彼女とは分からなかったアリダ・ヴァリ。刑事役が意味深なO・J・シンプソン。そして演技上、脚本上で特筆もののMIPと言える御大リー・ストラスバーグ。彼等をまとめて相手するバート・ランカスター。手に汗握る対決でした。鉄道・医化学・政治上でのツッコミどころは数限りなく。どれだけ指摘出来るか数えるのも、そこに目をつぶるのも、人それぞれの価値観考え方でしょう。私は後者で且つ大いに楽しめた傑作です。 [DVD(字幕)] 9点(2021-05-06 00:07:50) |
8. 華麗なる相続人
《ネタバレ》 犯人はジェームズ・メイソンに違いない(そうあって欲しい)と踏んでた通りになり、さぁ、いよいよショータイムが始まるぞ~っ、アラン・アーキン VS オードリー・ヘップバーンの興奮よ今一度!と座り直したのですが。赤い紐で何をしようとしたのか? 動機が性悪そうな若妻のため(この女の浪費でヤクザに脅されていた)って、ハンバート・ハンバートじゃあるまいに、実にくだらなくガッカリですわ。 70歳にして艶のあるお声と崩れていない体型には見惚れるものの、余りにもお粗末な原作若しくは脚本が彼を始めとする華麗なる俳優陣を活かせておらず、酷評の嵐も致し方ない作品。泳ぐお姿を拝めたところに+2点(依怙贔屓) [DVD(字幕)] 5点(2018-05-31 00:22:01) |
9. 帰らざる夜明け
こんな陳腐な物語にシモーヌ・シニョレを起用するのは勿体なさ過ぎる。 [DVD(字幕)] 4点(2017-05-20 23:10:36) |
10. カサノバ(1976)
巨匠の美的感覚が理解不能。小汚さ薄気味悪さ愚劣極まりなさは性豪の虚しい人生と比例しているものの、苦痛に耐えての鑑賞だった。 [DVD(字幕)] 1点(2017-04-15 20:25:18) |
11. カスパー・ハウザーの謎
実話なようなので仕方ないのですが、彼が何者かの興味だけで辛抱して鑑賞したのでガッカリしてグッタリ。 [DVD(字幕)] 4点(2016-12-26 13:24:35) |
12. 合衆国最後の日
核施設でありながら、攻める側守る側双方から漂うチープ感がもどかしい。大統領が美味しいところを皆持っていった。女性が一人も登場しないところに「皇帝のいない八月」とは対極の硬派ぶりを感じた。私もサリンがあの後どうなったのか気になって仕方なかった。 [DVD(字幕)] 6点(2014-10-27 22:52:08) |
13. カプリコン・1
《ネタバレ》 初見、予備知識ゼロ。書き下ろされた脚本が素晴らしい。車の暴走シーンとヘリVS農薬散布機シーンの手に汗握る迫力が素晴らしい。あの(失礼)カレン・ブラックに秋波を送る朴訥さと勝ち目のない相手に怯まない鋼の意志が同居する、魅力全開のエリオット・グールドが素晴らしい。己の卑劣さと姑息さを言葉で取り繕うご都合主義者どものツラが目に浮かぶラストシーンが素晴らしい。鑑賞直後は文句なしの10点でしたが、一呼吸おいて、宙返りしても振り落とされないのはちょっと・・・など幾つかのシーンを思い返してこの点数です。 [DVD(字幕)] 9点(2013-05-06 12:31:38) |
14. 哀しみの街かど
《ネタバレ》 ヘレンの変わりっぷりにクスリの怖さを見ました。自分の意志で手を出しておきながら、たびたび見せる泣きっ面がどうにもこうにも鬱陶しい。ラストの二人の未来、私は、ボロボロになってごみ溜めの中で朽ちている姿が思い浮かびました。 パチーノのラリっぷりに、若い時から芸達者である事が窺がえます。 [DVD(字幕)] 4点(2011-06-25 20:30:55) |
15. ガントレット
悪役長官の性根と頭脳がお粗末過ぎる事による荒唐無稽なストーリー、新味のないバスシーン、強引にも程がある結末に唖然とさせられます。しかし、ゲーム感覚で観るロードムービーとしてそこそこ楽しめる作品で、雨あられの銃声から、昔、ガンバレットにはまって夜毎に撃ちまくって熱くなっていた事思い出しました。 [DVD(字幕)] 4点(2009-12-04 04:45:10) |