1. 岸和田少年愚連隊
《ネタバレ》 こんな悪サやっとってもしゃーないぞぉ、そやろが・・というオトナたちと少年たち双方のやるせなさ、泣きたいほどによく出てます。あのダムは、もう止めんとアカンねん、という意味合いなのでしょうか。これでもかというギャグの応酬がとてもおもろかった中、微妙な間の取り方をしてる役者さんたちが気になりました。でも当然ながら花江師匠だけは別。(余談ながら、正司一族に嫁いで来た貴理子さんは流石やと思う。)彼女の店でのやりとりは他のシーンより抜きん出てます、完璧。矢部君は普段のツッコミよりうまいかもしれません(?)。スーパーでの彼の表情にも胸キュンせずにはおれないし、ラストには「もうしっかりするんやで」・・観てる泉州人はきっとオカンの気持ちになったことでしょう。レンタルビデオは酷くボロボロです、うれしいなぁ。’75年に見せる為の岸和田周辺ロケも◎。この時期に地元で中高時代を過ごされた放送関係者のかたがエンドロールに記されてましたので、その辺も尚有利だったのかもしれません。隣市住民、贔屓せずにはおれない一作。 9点(2004-06-10 16:43:09)(良:2票) |
2. きれいなおかあさん
《ネタバレ》 オープニングからもう涙。度重なる試練や偏見、お上のバックアップのなさ(補聴器高すぎるわっ)に反して、近代化する北京の街・文化がなんとも皮肉で泣けます。時には「きれい」でいたい・妻でいたい、という女の部分も残しながら、「きれい」でないお金も得て使う彼女の姿、したたかであってもやっぱり応援したくて爆涙です。ハンディキャップをお持ちでなくても、お子さんの病気とかアトピー等であちこち駆けずり回って時とお金をつぎ込んだ経験のあるお母様なら、このかたくなで必死な母親の頑張りが染み入るのではないかと思います。母子カプセルの中でこの坊やと向き合い、話しかけるコン・リーのタイミングがめちゃくちゃうまいです。わざと太っているのかもしれませんね。美しいコン・リーを見るなら「たまゆら~」ですが、僕のきれいなお母ちゃんを見るならこちらです。 8点(2005-01-13 18:23:51) |
3. キルトに綴る愛
よだれが出るほど嬉しい超豪華キャスト名演技による美談むかし話かと思ってたのですが、意外や意外コミカルなとこもあっておもしろかった。彼女たちの堅すぎない身持ちさえ何とも正直で可愛らしいじゃないですか。色々な人生にちょっと肩が凝りかけた時、うまいことキャップショウがシメて笑わしてくれました。ジーン・シモンズが相変わらず上品で嬉しかった、最後にケイト・ネリガンと交わす御互いの一言にもクスクス。バンクロフトの乙女時代を演じるクレアは、わずかな出番なのにさすがでした。それにしてもダ~モット君って女性に囲まれる役、似合うわフフ~、彼の幸せを願う私でした。 7点(2004-01-17 09:09:47) |
4. ギター弾きの恋
黄土色の画面とジャズの音色が優しいですね。個人的には(すいません→)解説と主役のお二人のお顔が苦手なので、どうしてもサマンサ・モートンばっかり観てしまいました、ウルル~泣かさんといてぇ、かっわいいよなー、こんな仕草されたら男性はまいるよねぇ。「マイノリティ~」を観ても思うけど、もうこの彼女の平凡な役は考えられないわと強く思いました。最後に彼女の顔がうつらずに、ショーン・ペンが反応するシーン、とても良かったです。 6点(2003-12-31 21:53:35) |
5. 9か月
超音波の画像見せられたヒューの顔! こども相手に仕事してるのに、いざ自分の子、となると尻込みしちゃう男に適役でした。それに比べて、母性は強し、って事で。 今や、難しい役をこなす超演技派Jムーアにしては、安易な役どころ、この頃ならでは、ですね。 6点(2003-07-01 21:23:54) |
6. キリコの風景
函館の風景を、ジョルジュ・デ・キリコの絵画を連想させるためなんでしょうね(私わからんけど)、色、色、色、で埋めて見せてくれます、が、私にはそれがしつこく感じる。しかしそれとは対照的に、杉本・小林ペアが、お互いの気持ちをそれはもう自然にあっさりと演じてくれていて終盤まことに感じ良い。ほんとにこういうカップルがいるでな、と思ってしまうほどです。。。しかしなんといっても私の苦手なファンタジー部分が多く、わけわからないうえ、♪ティヨーンと流れるBGM(パリ、テキサスみたいな、、ライクーダーっていうの?ソレ風の音楽)でさらにとーっても眠かったです。タイトル負けの感あり。(このサイトでは特に名前負けしてますよ、、ウフ) 4点(2004-05-31 01:15:07) |