1. キング・アーサー(2004)
なんだかなぁ、全体的に娯楽性を重視しすぎた感じ。バトルシーンを要所要所に入れるのは大事なことだと思うが、もうちょっとキャラクターの人物描写にも力を入れて欲しかった。例えばランスロット。オープニングで子供の頃の旅立ちの様子を意味ありげに映していたにもかかわらず、突然”18年後”というテロップが出て、大人になったランスロットが仲間と共に出てくる。しかも、名前すら紹介されないので誰がランスロットなのかよくわからず、なんだか影の薄い存在。他の仲間にしてもどういう動機で仲間に加わったのかなど、説明が少ないのであまり感情移入できない。その結果、アーサーばかりが目立っていく。自由を捨ててまでアーサーに付き従っていこうとする仲間達からはなんの説得力も感じませんでした。 5点(2004-07-27 09:34:08)(良:1票) |
2. キープ・クール
これはチャン・イーモウらしくない都会派の作品ですね。と思ったら、映画が始まるなりチャン・イーモウ自身が麦わら帽子被って田舎モン丸出しの格好で登場!しかも何やら大声で叫んでるし・・・・ダメジャン(笑) まあ、全体的に内容が薄い割にストーリーの展開がダラダラと遅いのが難点ですね。映像はウォン・カーウァイを意識したのかな?カメラはほとんど手持ちカメラで、スピーディに動き回るし、クローズアップは多様するし、照明も人工的だし。あと、ヒロインも「恋する惑星」のフェイ・ウォンにどことなく似ていました。 5点(2004-05-31 17:10:26) |
3. 木を植えた男
夏の暑い日の真夜中、無性にこの映画を観たくなる時がある。87歳までの30年間、ひとりで黙々とドングリの実を植え続けた男の物語を・・・。この作品を初めて観たのは、地元の自主映画上映団体主催による野外上映会でのこと。すっかり暗くなった夜の公園での上映。地面にゴザをひき、皆もの凄い集中力で映画に見入っている。また、虫に刺されたりするのも野外上映ならではの醍醐味といえるだろう。あの時、南フランス・プロヴァンス地方に想いを馳せながら、シーンと静まり返った公園で観たこの作品は、私に新鮮な驚きと感動を与えてくれた。誰の力も借りずひたすら自分一人で木を植え続け、やがてひとつの森を作ろうなんて、ちょっとやそっとでできる事ではない。相当な決心と根性が必要だろう。だが、この男は30年間もかけてやり遂げたのである。誰に頼まれた訳でもないのに。自分の意志で。観終わって、なんとも言いようのない深い感動が心に染み透ってくるようだった。忘れられない夏の思い出である。 10点(2004-05-22 14:38:49)(良:4票) |
4. 奇跡の人(1962)
ヘレンを演じた少女の演技がとにかく凄い!彼女から一瞬たりとも目が離せない!もう画面に釘付けでした。そして、サリバン先生を演じたアン・バンクロフトも凄かった。2人のやりとりは演技とは思えないほどの迫力で、真に迫ってくるものがあった。とにかく感動! 9点(2004-01-24 13:18:45) |
5. 記憶の扉
ビデオ屋のサスペンスコーナーでビデオを物色していたら、この作品を発見。おお、監督はあのジュゼッペ・トルナトーレか!こんな映画も撮っていたのか。出だしはいかにもB級サスペンスといった感じがしたけど、先の読めない展開、主人公の心の闇を抉り出すような演出とカメラワークが凄く、一気に引き込まれた。かなり集中して観たため、鑑賞後はどっと疲れてしまった。単純に面白いという映画じゃあないけど、なかなか見ごたえのある映画だった。 7点(2004-01-24 12:38:59) |
6. 恐怖のメロディ
怖いですねぇ~、あの女ストーカー!あれはミザリーに匹敵する偏執狂的ヒステリック女ですねぇ~。 7点(2003-11-15 22:29:45) |
7. 金玉満堂/決戦!炎の料理人
これぞ料理バトル映画の決定版!そんなジャンルがあればの話だけど(笑)話の内容は、元ヤクザの主人公が料理人を目指して料亭に入り、修行の末「料理大会」に出場し、ライバルと対決するという、料理マンガによくある定番の展開。それに香港映画特有のベタなギャグと強引さをミックスし突っ走る娯楽映画の王道的作品。老若男女誰もが楽しめ、観れば幸せな気持ちになれることうけあいのステキな作品です。監督は皆さん御存じのツイ・ハーク。もうこの人が監督というだけで安心して観れます。俗に香港のスピルバーグとも言われていますね。俳優陣ではなんといってもアニタ・ユンとレスリー・チャン。この2人の魅力が爆発しております。ファンならずとも必見です。私のお気に入りは、この2人が劇中披露する「伊豆の踊り子」のパロディシーン。バカらしいが最高に笑えます。ほんと面白いのでたくさんの人に観ていただきたい作品です。 7点(2003-11-09 21:46:03) |
8. 君さえいれば/金枝玉葉
男装した女の子に恋をしてしまうというシチュエーションもベタだし、ありがちなストーリーなのに何故こんなに面白いのだろう。う~ん、まず演出が巧い。観る者を惹きつける絶妙な語り口の巧さがある。言うなれば観客の心を楽しませるコツをつかんでいるのだ。そしてなにより、アニタ・ユン、レスリー・チャン、カリーナ・ラウという夢の三大スターがそれぞれ役になりきって観客を大いに楽しませてくれたことだろう。これはほんと新鮮な明るさと笑いのいっぱい詰まった極上のラブ・コメディです。必見! 8点(2003-10-24 01:24:24) |