Menu
 > レビュワー
 > 六本木ソルジャー さんの口コミ一覧
六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 823
性別 男性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  危険な遊び(1993) 《ネタバレ》 
二人の子役の演技自体は素晴らしい。 プロットも悪くはないが、深みがまるでないのが問題だ。 単なるホラーモノの仕上がりであり、これでは殺し屋を子どもに置き換えただけではないか。 やはり、マコーレーの内面を描かなければ、意味がない作品だと思う。 単純に「母親の愛情を独り占めしたい」という欲求からの行動と思いながら鑑賞していたが、そういうニュアンスを醸し出しながらも一歩踏み出してはいない。 これでは、ただの悪戯のエスカレートという見方しかできない。 本作の内容ならば、動機や心理的な面に触れないと、個人的には高い評価はしたくない。 作者が狙ったのかどうか分からないが、非常に後味も悪い幕引きとなっている。 (嘘ではあるが)「I LOVE YOU」と叫ぶ実の子どもを見殺しにして、他人の子どもを助けるというオチの付け方はなかなかショッキングなものだ。 作中では軽く触れられていたが、まさか「母親の霊が乗り移った」わけでもないだろう。 甘い仕上がりとなるが、最後の最後で悪人が善人になるというパターンでもよかったか。 マコーレーが「I LOVE YOU」と母に告げて、自ら手を放すようなオチにすると、後味はぐっと良くなる。 マコーレーも実は寂しい子どもだったと観客にイメージさせることもできる。 「オーメン」のようなホラーならば、“悪魔のような子ども”というイメージでもよいが、そういう趣旨とは思えない作品だ。 大人が殺し屋の場合、突然の更生には違和感を覚えることもあるが、子どもの場合には更生する機会を与えてもおかしくないだろう。
[DVD(字幕)] 5点(2008-04-14 00:31:40)
2.  虚栄のかがり火 《ネタバレ》 
途中から「つまらないな…」と感じ、恐らくラストまで面白くなるとも思えなかったが、最後まで観てもやはり面白くなかった。キャストは豪華、キャラクターもそれぞれ一癖ありユニークで、それぞれの思惑がぶつかりあう展開。そして、テーマもかなり奥深いというのに、2時間かけて、この映画はいったい何を伝えたかったのかが、まるで見えてこなかった。虚栄、エゴ、節度、正義、人種問題等、これらの重要なことが盛り込まれているにも関わらず、本作からは何一つ伝わってこなかった。 戦犯は、まずはなんといってもトムハンクスだろう。トムハンクスというよりも脚本におけるマッコイの人物像に相当問題があるのではないか。 あんな小心者の男が、なぜウォール街のトップに君臨できたのかと疑わざるを得ない。はったりも効かず、度胸もなく、ただ事故に怯え、妻に怯え、愛人に怯え、父親に怯え、警察に怯え、社会に怯える。とても一日で数億ドルを扱う大物には見えない。ただの小物の小さな転落劇では、「虚栄」というテーマが活きてこない。彼からは「栄光」も「虚栄」も何もかも感じられなかった。「地球は俺中心に回っている」くらいの堂々として自信満々で、威厳を備えていないと、本作の主人公としては失格だろう。本作の主人公に相応しいのは、周りから媚びへつらわれ、裸の王様ということに気付いていない憐れな男ではないか。 そして、自らが築きあげた「栄光」が一瞬でもろくも崩れ去る姿を見せる必要があり、築き上げていたものは、単なる砂上の楼閣に過ぎないということをしっかりと見せるべきであった。マッコイの人物像は、トムハンクスというよりも、むしろ冒頭のブルースウィリスに近いキャラクターではないかと思う。そのウィリスも中途半端な印象を受けた。 彼ら二人の出会いによる「化学反応」がまったく生じていない。二人の出会いによって、お互いに何も変わらないのは問題ではないか。 ファロー(ウィリス)は、マッコイの虚栄の人生を見つめ、ピューリツアー賞を得て、一躍「虚栄」を手に入れた。自己の「虚栄」に何を感じるのだろうか…という余韻にはまるで浸れない。当然、モーガンフリーマンの演説も、劇中において「正義とは何か」「法とは何か」「欲にまみれた人々に必要なものとは何か」ということがきちんと描きこまれていないので、深みのある生きた「言葉」には聞こえてこない。
[DVD(字幕)] 3点(2006-09-20 23:39:37)
3.  ギター弾きの恋 《ネタバレ》 
ジャンゴと「愛」に対して病的にまで怯える男エメットをショーンペンが実に繊細な演技で演じている。 自分の気持ちをストレートに表現することができずに、ネズミの射撃行為や汽車を眺めることに逃げてしまうのも、彼の不器用さや孤独感を印象付けている。 感情を表に出すことを嫌がっているエメットだけれども、彼の奏でる音楽にはどことなく孤独感や寂しさが伝わってくる感じがした。 そして、彼の音楽を聞いているときのハッティの表情が素晴らしい。言葉を発することはできなくても、彼女の表情が様々なことを物語っている。彼の演奏に心酔していることが、サマンサモートンの表情によって見事に演じられていた。 また、アレンの演出も冴えていた。途中途中で入るアレン本人やジャズ関係者のセリフがいいアクセントになっている。 架空の人物であるエメットレイという人物をリアルに描けるという効果が生じるだけではなくて、こういうシーンを挿入せずに、もし、ただただエメットの人生だけを描いたのとするならば、話が散漫になり観客が飽きてしまうのではないか。 この手法は観客を飽きさせるのを防止するとともに、一本の映画としてストーリーを引き締める効果もあると思う。エメットの生涯を無理なく描こうとしようとすれば、エピソードが飛び飛びになってしまう。ハッティとの出会いやブランチとの結婚を無理なく一本のストーリーに収めるために、アレンや関係者に概要を語らせた後に、当該エピソードに繋げていっているのでとても分かりやすくなっており、映画がとてもスムーズになっている。 「このエピソードには諸説あって…」というような発展型にも応用されていて、アレンのユーモアも感じられる。 そして、なんといってもラストのエメットの「I mistake」が実に胸に突き刺さる。見栄っ張りで不器用な男が犯した間違い。後悔したとしてももう戻れない彼の過ちが重さが、自分の命であるギターの破壊に見事に投影されている。
[DVD(字幕)] 7点(2006-08-22 00:31:29)(良:1票)
4.  CUBE 《ネタバレ》 
なぜ彼らが入れられたのか、誰が入れたのかなど、細かい設定は無視されて、出演者と同じ目線で不合理かつ緊張感たっぷりの時間を満喫できた。この映画は、独特のアイディアだけでなく、閉鎖的な社会・組織や、極限状態に追い込まれた際の人間性を主題にしている点もなかなか面白い。しかし、もっとそれぞれのキャラクターの人間性の深いところを描けるのではないかという気がしてならない。 人間性が描けられているのは、警官であるクエンティだけだったような気がする。警官であり、大きな事を言い、他人を引っ張っていくリーダー的存在でありながら、その根は常に人を見下した態度であり、自分がいるから他人は生きていけるんだという他人への配慮も欠けている。しかし、結局のところ、腕力のみしか取り柄がなく、他人をあてにしており、自分では何もしていないという、まさに「人間」が描かれていた。 それ以外のキャラクターもこのような人間性を描けられたのではないか。 医者のハロウェイも、結婚もしておらず男もいないという孤独が上手く活かされていない気がする。自分ならば、こういうキャラクターは、cube脱出を他人より望みながら、実のところ、実生活は空っぽで空虚であり、何の生きがいもないというようなキャラクターに仕立て上げたい。 レブンは、数学という武器だけでそれ以外は何の特徴もないキャラクターだったが、もっと若い女性であるということがアピールされるべきだっただろう。 さらに、唯一の生存者が精神障害者のカザンというのはちょっと狙い過ぎのような気がする。確かに最初はそういう手で来たかと驚きはあり、人間の醜さ、争いの結果かなと思うようなラストではあった。 しかし、残りの人達が誰も生き残れないいうのは少し希望がなさすぎやしないか。特にワースは生き残らせるべきではなかったか。彼は、cubeの設計に携わったものの、生きる希望も持てずに人生はくだらないと思っている男である。生きる希望を持てなかった男がcubeから出ることなく結果的に死んでしまうというのはどうなんだろうか。自分なら、生きる希望を持てなかった男がcube内を這いずり回ることにより、生への活力や希望を見出していくというストーリーに組み立てるだろう。また、彼に生きる希望を与える存在をレブンにすれば、彼女の存在も大きくなる。 色々言いたいことはあっても、やはりこのアイディアと緊張感、演出は見事だと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-18 03:36:20)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS