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サムサッカー・サムさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 211
性別 男性
年齢 34歳
自己紹介 日本は公開日が世界的に遅い傾向があるので、最近の大作系は海外で鑑賞しています。
福岡在住ですが、終業後に出国して海外(主に韓国)で映画を観て、翌日の朝イチで帰国して出社したりしています。ちょっとキツイけど。

Filmarksというアプリでも感想を投稿していますので、内容が被ることがあるかもしれません。ご了承ください。

これからも素晴らしい映画に沢山出会えたらいいなと思います。よろしくお願いします。

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1.  キャプテン・マーベル 《ネタバレ》 
キャプテン・マーベルといえば、DCコミックスに在籍するキャプテン・マーベル、AKA=シャザムを思い出す人もいるだろうが、本作はMarvelコミックスの女性の方のキャプテン・マーベルである。 (シャザムはシャザムで来月「シャザム!!」でDCEUに合流する)  さて、衝撃的な形で参戦が決まったキャプテン・マーベルだが、MCU初の女性ヒーローの単独主演作として制作されている。 マーベルスタジオ社長の発言や主演ブリー・ラーソンのストロング・パーソナリティも相まって、公開前からコントラバーシャルな一面が強調されたのも話題となっているようだ。 といったものの、僕個人はアメコミ映画を観に来たただのおっさんなので、そいうった論争には加わらず純粋に作品を楽しむことにする。  まず、ブリー・ラーソン。 可愛いじゃないですか。アカデミー賞も受賞し、その演技力は言わずもがなだが、ここにきてこんな素敵な笑顔を披露するとは嬉しい驚きである。 そして最新技術で若返ったサミュエル・L・ジャクソン。 「アベンジャーズ」では強キャラ感を醸し出してるが、本作では愉快なおじさん。シリーズを追いかけているとこういうギャップも楽しめて面白い。 フューリーのアイパッチの理由の酷さよ。  ジュード・ロウが敵で、ベン・メンデルソーンが味方という配役も意表を突く。スクラル達を「一見したところ間違いなく悪者」と思わせるから、終盤の彼らのぐう聖ぶりが本作のメッセージ性を強めた。戦争という難しい局面を絡めて、ヒーローが追及すべき正義を考えさせてくれる。見た目で判断してスマン、タロスご一行。  余談だがタロスは、メンデルソーンがオーストラリア出身ということもあり、オーストラリア英語しゃべっていたが、変身したらしっかりアメリカ英語になっててちょっとおもしろかった。   話を戻すと、本作はいわゆるヒーロー誕生映画である。 ヒーローものに不可欠であるが故、既視感バリバリの危険なパートとも取れるが、本作は打開策としてミステリ映画的なアプローチを試みている。  謎が解ける過程で、「何も知らずに使われてきた者が、真実を知ったうえで自分の判断を下す」というテーマや、「強い女性」を表現することに繋がる仕掛けも良い。 面白さとメッセージ性を両立できている。  印象的に用いられる90年代設定も、他作品との差別化になるいいスパイスになった。 店舗型レンタル店の時代に、Netflixを圧倒していたブロックバスターに墜落する辺りから面白い。 アメリカにおいて「今では見かけないけど当時は当たり前だったもの」を最初に引っ張り出してきて、一気に空気感を伝えてくれる。 Windowsのローディングのあの遅さも今となっては笑い話か。   もちろん、ある種インフィニティウォーの答えとも取れる位置にある本作は、壮大なMCUの世界観の面白さも全面に押し出してくる。 先にも述べたニック・フューリー以外にも、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」での大ボスが本作にも登場するなど、シリーズファンなら尚更楽しめる作りだ。  惜しい点としては、これらの要素が上手くまとめられていないため、全体としてみると少しバランスが悪いところか。 ミステリ展開で仕掛けてきた割に、敵がクリーと分かったとたんに普通のアクション映画の趣になってしまったり、90年代とSF映画のミスマッチな雰囲気も中盤以降は弱くなったりと、全体としての統一感に欠ける印象だった。  同じく地球文化とSFの両方を扱い、さらにシリアス・ギャグ・アクションの調和を満たす「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の好例があるので、少し厳しくなってしまったかもしれないが。   演出についても力が入り過ぎな印象。マリア・ランボーの庭での会話シーンは、環境音・BGM・役者の演技がどれも全面に出てきてしまい、逆に発信する力が散漫に感じた。 終盤では「何度挫折してもその度に立ち上がってきたキャロル」をカットとブリー・ラーソンの演技だけで表現するなど、キラリと光る部分もあったので、こういう部分でも差別化していけると良かったと思う。 削ることによって、より印象的に伝わることもあるものだ。  脚本は「スクラル人説明下手か!!」というツッコミに尽きるが、大目に見よう。構成や演出に精細を欠く場面もあったが、MCUのパワーで最終的には満足させてくれる。次作への布石も挿入され、まだまだ目が離せないシリーズである。  それにしてもキャプテン・マーベルの強さは何だ。「エンドゲーム」ではまさにゲームチェンジャーを担うのだろうが、体当たりで戦艦を破壊するようなヤツと闘わないといけないサノスさんが逆に心配でしょうがないのだが。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2019-03-08 13:43:33)(良:1票)
2.  キングコング: 髑髏島の巨神 《ネタバレ》 
アイアンマンがキャップと殴り合い、スーパーマンはバットマンと競い合ってるんですから…そりゃハリウッドゴジラにもそれ相応の相手が必要でしょう。  今後、ハリウッドではスター怪獣同士がぶつかり合う大作の制作が予定されている。そこで相見えるのがゴジラと、本作に登場するコングというワケだ。(今作にもムートーなどのいくつかのキーワードが登場する) そのため今回、PJ監督の「キングコング」以来の復活を果たしたキングコングは、過去最大級の規格外モンスターとして描かれている。立ち姿も以前のゴリラ然としたものから、シュッとした感じに変わって、時には武器をも使う器用さを見せる。そしてデカい、とにかくデカい。さらに相変わらず女性に対してはジェントル。  ストーリーは至極単純ながら、怪獣が出てくるまでが早く、とても潔い造り。あれよあれよという間にメイン舞台のスカルアイランド入りだ。「怪獣だらけの島からの脱出」という明快なコンセプトを楽しもうとする観客にとって、お涙頂戴ドラマの描写がどれほど野暮なものかをよく分かっている。こういった振り切り具合は素晴らしい。  また人間側もサミュエル・L・ジャクソンがやけに頑張っているため、キャラ立ち・濃さは十分。最近出演作は多いものの、黒幕とか上司役とかで体を動かす機会の少なかったサミュエル先輩が、楽しそうに体を張ったイカれ演技をしているのが良い。 WW2から戦いつづけているという兵士も、怪しげで如何わしい独特の雰囲気をこの作品に加味している。 けっこうな数の人間が出演するが、終わってみれば殆どキャラが立っていた。やはり見せ方や死に方(死なせ方)がうまく機能していたということだろう。   70年代の世相や雰囲気もいいスパイスになっていて、味のある映画に仕上がっていたと思う。 ベトナムで撮影したという映像も、よくこんな場所があったなと思うほどこの世界観にピッタリだ。(ちなみにベトナムでのプレミア時に巨大コング人形が燃えるというハプニングがあった) クロスオーバーやら対決モノの弊害というか、企画の為だけにあつらえられた映画になっていたら嫌だなと思ったが、そんな心配は杞憂だった。本作でコングの雄姿を見届け、しっかりと次の闘いに備えられるような作品になっている。  以下余談ですが。 なぜかタコが食べたくなりますね。 なんででしょう。コングが捕食したタコがいい感じに茹で上がった色してたからすかね。どうでもいいですよね。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2017-03-20 13:18:42)
3.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 
「極限」。魔の海で展開する生還へのエクストリーム・ウェイズ。極限と言う言葉がまさに相応しい、ポール・グリーングラスの新たな傑作である。  実話モノという触れ込みで鑑賞したが、今になって思えば、その緻密に計算された構成に唸らされる。 序盤のボートチェイス、海賊侵入後の船上の駆け引きから、救命艇での攻防までがノンストップで進んでいく。目まぐるしく変化するシチュエーションだが、その導入は全く無理がなく自然であり、数々の事象が整然と処理されていることに気づく。実際に起きたこの事件を、入念に分析しまとめ上げるその手腕は、ジャーナリスト出身のグリーングラスだからこその技だと言える。  また、監督は「ボーン」シリーズなどのエンターテイメント作品においても良作を作っており、「面白く見せる事」についても非常に長けている。キャラクタについては、必要最低限ながらインパクトのある描写でしっかりとキャラ付を行なっているので、娯楽性とテンポを損ねることはない。 例えば海賊達には、腕が伸びる奴も喋るトナカイもいないが、しっかりとキャラが立っている。悲劇の激痩せリーダー、ギョロ目の怒りんぼさん、心優しき裸足少年、運転担当の空気海賊など、ある意味分かりやすい人物象で描写されている。故に軍介入によるパワーバランスの崩壊で、何をしでかすか分からない不安定な状況がこの上なくスリリングに昇華できている。   狭い救命艇に海賊4人と一緒という、ジグソウでも仕掛けるのをためらいそうなソリッドシチュエーションだが、 「前はギリシアの船を襲い大金をせしめた。」 「ではなぜ今ここにいるんだ?」 という会話劇では、この事件の背後にあるグローバリズムの弊害がちらつく。その見せ方にも徹底したフェアネス精神が貫かれており、やはりジャーナリストでもあるグリーングラスの性分を伺わせるファクターとなっている。  「ボーン」シリーズで、グリーングラスは自らのスタイルを極めたと勝手に思っていたが、この監督はまたも凄まじい程の極限をみせてくれた。改めて演技派を印象付けたトム・ハンクスの熱演も忘れ難い。
[映画館(字幕)] 8点(2013-12-18 00:22:38)
4.  キャリー(2013) 《ネタバレ》 
デ・パルマ版を知っている世代ではないんだけど、一応オリジナルは鑑賞済み。リメイクなので、オリジナルとの相違点を意識してしまうけど、本作も記憶に残る「キャリー」に仕上がっていたと思う。  まずキャリーがかわいい。最初からかわいいキャリーって映画的にどうなの?とも思うが、この点においては、クラスメート達に、っていうかホントに高校生?て感じの方たちを起用することで、相対的にみたバランスはギリギリ確保できている(のかな)。強烈な印象のキャリーママも健在で、亀裂から手を出して外に出ようとするシーンでは、女シャイニングになっちゃいそうでハラハラする。ジュリアン・ムーアの怪演もオリジナルには負けてはいない。  構成はオリジナルに忠実という印象だが、当然ながら数十年の時を経ているので、演出はより現代的に、キャリーはより強力に描かれている。その割に、映像の衝撃度や面白さでいえば、映像技術の面で不利なハズのオリジナル版の方がキレキレだった気がしないこともない。そこらへんは監督の毛色の違いなんかを感じられて興味深い。  ドラマ面に関しては、少しばかり本作の方がスムーズでわかりやすかったか。オリジナルではトミーの詩をキャリーが褒める描写があったと思うが、今回は好きな詩を披露して嘲笑されるキャリーをトミーがかばう。これによってトミーの立ち位置がより明確になったし、他にはプロムを諦めるスーの気持ちもしっかりと描くため、彼女の誠実な気持ちがより伝わってくる。またネットにアップした写真やつぶやきが大騒動に発展することも珍しくない昨今、スマホやSNSなどの現代的要素も、若い世代が物語をより身近に感じられる要因になっているといえる。  なにより評価したい点は、一般的にホラーに位置づけられる本作「キャリー」の青春ドラマとしての側面をしっかりと描き切っている点だ。青春ドラマというポイントは「キャリー」のアイデンティティーでもあり、個人的には一番好きな点だったりする。本作でも、プロムという一大イベントを舞台にしたシンデレラストーリーを軸に、嬉しさとか恥ずかしさとか、そういったキラキラした思春期の感情が瑞々しく伝わってくる。技術面の進化や、演出のトレンドを感じる一方で、オリジナルと同様に、普遍の青春像を映し出す本作は、きっと初めて「キャリー」を観る世代にも、キャリーという名を知らしめる良作になると思う。
[試写会(吹替)] 8点(2013-11-09 01:58:53)(良:3票)
5.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》 
タイトルにある通り、前作でパパにやられた奴らが復習に来るわけだが、ちょっと敵サイドの動機を描きすぎたか。なんか、殺された仲間のために戦ってる感を出しすぎな気がする。前作通り、敵は死んで当然のクズどもでいいと思うが。観客100人いたら100人がパパサイドに全力で感情移入するような作りでないと。 アクションの面はちょっとカット割りが激しすぎるか。格闘シーンは、他の映画に比べて、戦い方・武器の使い方・間合いの取り方など多くの情報が与えられているのに、それを目で追えないほどのスピードで見せてしまっているのが残念。それでもパパの超絶捜査は無双ぶりは健在。そこん所はやっぱり面白い。 面白かったので駄作とは言わないけど、前作がどれほど合理的にスマートに演出されているかに気付いた。 ちなみにプールに行くとき、キムが聞いている音楽は「A Real Hero」、キムをタクシーに残してパパがレノーラを捜索しているときに流れる音楽は「Tick of the Clock」という曲。どちらも「ドライヴ」という映画に使われている楽曲なんだけど、監督はドライヴが好きなのかなぁ。
[映画館(字幕)] 6点(2013-01-15 23:27:06)
6.  近距離恋愛(2008) 《ネタバレ》 
最近、この手の作品としては、見知らぬ二人がベガスで出会ってその勢いで結婚して離婚したいんだけど偶然カジノで大当たりした大金のために一緒に生活したりする映画や、イケメンならぬアゲメンという男が本気で女の子を好きになってしまい「ヤったら破局しちゃう!」とか悩んでる映画とかがあったと思うんだけど、ティーン向けの感覚やセクシーなヒロインが売りで、決して面白くないわけではないんだけどなんていうかロマコメ本来の魅力が希薄な感じがしたんだよね。だからこの映画を観た感想は「久々に手応えがあるというか、本当のロマンティック・コメディに出会えた」感じ。展開はロマコメの王道を行ってて新鮮さは見受けられないけど逆に安定感があるし、主演二人がチャーミングでとても良かった。正直ミシェル・モナハンって超美人!とか言えないしむしろ庶民派なルックスだと思うんだけど、映画の中ではメチャクチャキュートにハンナになりきって、パトリック・デンプシーもプレイボーイなんだけどハンナがいないとダメダメなトムをセクシーかつコミカルに演じ、二人とも魅力たっぷり!大親友だからこそ気付かなかった感情やすれ違いを切なく切り取った演出もお上手!面白かった!そしてやっぱりオアシスは切ないね。近くに上映館がなくて、わざわざ朝4時に出発して高速乗って辿りついた見知らぬ映画館で朝一の回観ただけあったね。
[映画館(字幕)] 8点(2008-07-23 22:57:35)
7.  紀元前1万年 《ネタバレ》 
さすが監督!!といった感じ。紀元前1万年、自殺したゾウさんと助けたトラに導かれヘタレ青年がカリスマ的英雄に成長していく様を圧倒的な映像でいい加減なドラマで現代に蘇らせた。この映画からは古代特有のというか、何というか分からないけどシンプルな感情の激しさみたいなものが伝わってこない。ご都合主義なために「アポカリプト」でロナウジーニョがみせたような必死さがなかった。なんでトラがあんなに律儀なんだよ!とかツッコミを許さない凄い映像を楽しめ!というエメリッヒのいつも通りの映画。時代考証とかはわかんないけど映像は中々良かったと思うので、マンモスが好きで好きでしょうがないという方は是非。
[映画館(字幕)] 3点(2008-05-03 12:31:14)(笑:1票)
8.  キスキス,バンバン 《ネタバレ》 
スタイリッシュで軽いノリのストーリーやその構成が面白い。キャラクターも個性的で笑えるし配役も上手くはまっている。特にミシェル・モナハンがとても魅力的に演じている。ハリーの指がとれるのは唐突すぎてあせったけど。
[DVD(字幕)] 6点(2008-03-16 15:43:08)
9.  君のためなら千回でも 《ネタバレ》 
アミールの少年時代の話、父親とのアメリカでの生活の話、アミールが祖国に戻る話と物語はおおまかに分かれている。どの話も丁寧に描けており、人間の弱さやそれを克服する強さ、勇気というメッセージを受け取ることができた。何年と歳がすぎてもアミールに変わらぬ信頼と友情を示したハッサン。その息子と凧をしてアミールが彼らの絆の象徴でもある言葉を投げかけるラストは美しい。
[映画館(字幕)] 7点(2008-02-25 17:34:50)
10.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
大迫力のスペクタクルで楽しませてくれる一方、人間ドラマとしても秀作だ。最初のニューヨークからヴェンチャー号での航海の流れはこの映画には不可欠な部分だと思う。スカルアイランドに着くまでの間、多数のキャラクターたちが登場するがその描写に無駄がなく的確であり、アクションの見せ場であるスカルアイランドでのドラマを支えている。暗示的な台詞の使い方も巧い。この一連の流れが物語りに深みと感動を与えている。またスカルアイランドでコングとアンが心を通わせていく過程も丁寧に描かれて、コングがビルに登っていく理由も感動的だった。ピーター・ジャクソン監督のルーツでもあるコングへの情熱や愛をスクリーンから強く感じた渾身の一作。
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-14 23:26:51)(良:1票)
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