1. クッキー・フォーチュン
《ネタバレ》 確かにコメディなんだけど、後半はブラック過ぎました。前半で「あれぇ、クッキーが自殺するところから話が始まるハズなのに、いつまでたっても始まらない・・・・・・」と、眠くなっていたのに、そのあとの展開はもう、背中に冷や汗、心にブリザードって感じでした。小さな町で、みんなが顔見知りの中で起こる事件で、みんなのキャラが面白いです。グレン・クロースの存在感は言うに及びませんが、警官も弁護士も、みんな楽しかった~。いかにも女好きな見習い保安官のクリス・オドネルも笑えたし、長身ショートカットなのにキュートで華やかなリブ・タイラーも予想以上に良いキャラになってました。びっくりしたのは、ジュリアン・ムーアの使い方。でも、彼女には知的で・強気で・クールというイメージが強いんですよね。彼女は実は「頭の弱いフリしてるだけっていうオチのキャラなんじゃぁ」と最後まで疑っていたんですけど・・・・・・話のオチがアレだと、余計に怖いです。なにげにサロメの衣装が良く似合ってました。あと、観終わったあとに、ふいに『欲望という名の電車』を思い出しました。共通点があると思います。 6点(2004-03-10 22:39:15) |
2. クリムゾン・タイド
《ネタバレ》 実は良い人なのでは、何か裏があるのでは、と思わせてくれて何もなかったジーン・ハックマン演じる艦長。大きく間違っているわけではないが、自分がもはや正常な判断力がないことに気づけない老人の姿、と見ることもできる。ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンの対称的なキャラが、迫力を生み、リアリティはないのに、緊張感が続く映画で面白い。潜水艦の中での黒人と白人の待遇の差や、それぞれのポストでの意識の違いなど、描き込みが丁寧だ。すべての鍵を握る存在である管制室のウェップス(この名前自体が「武器を持つ者」 の意味)が、上司と親友の間に立たされ、「軍人として正しいことがしたい」と苦悩し逡巡し続ける様子は、秀逸だった。1人の潜水艦乗りとして艦長のやり方を理解しようとしてきたウェップスと部下に、言葉でなく銃を突きつけた瞬間、艦長は艦長としての資格を失ったのである。副艦長が正しかったことを知ったときウェップスの小さなガッツポーズも、印象に残った。その親友に甘えるわけでもなく、自分の理論を貫き通す副艦長は、考えようによってはかなり冷徹で危険であるが、デンゼル・ワシントンは、その存在感だけで彼を正義としてしまいたくなるようなところがあって、素晴らしい。 ちょっと理屈っぽいけど、良い映画だと思う。ただ、不満を言うなら、鍵を握ったウェップスが、私にはどうしてもドイツ人に見えてしまって、非常に違和感があった。 8点(2004-02-23 21:36:25)(良:1票) |
3. グリーンマイル
感動作!というわけで、観たけれど全然感動しなかった。変なSFファンタジー映画だった。 4点(2003-12-14 21:47:09) |
4. 紅の豚
監督の趣味で、好きなように、大人のファンタジーを創ったんでしょう。ビデオで観る分には、申し分ない。 5点(2003-10-22 20:31:14) |
5. 黒い家(1999)
主人公のおびえっぷりがスゴイ。が、演出的にやりすぎな部分が多く、とても不快感が残る映画である。 2点(2003-10-21 21:18:32) |
6. 雲の中で散歩
キアヌ・リーブスの動作がまだあまり鍛えられていなくて、その分、雰囲気が非常に甘やかでやわらかい。素敵。なんてことはないメルヘンなラブ・ストーリーだけれども、葡萄園の映像などが美しくて良い。 7点(2003-07-03 20:37:41) |
7. 雲のように風のように〔TVM〕
文章で読んだときは面白かったが、アニメーションになったら普通の物語になってしまった。暗さもなくなったし。 5点(2003-06-30 12:01:09) |