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やましんの巻さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 731
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自己紹介 奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。

好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。

どうぞよろしくお願いします。


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人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。


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1.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
イーストウッドが、玄関ポーチにすっくと立っている。それだけで、そこに“荒野”が出現するのだ。イーストウッドが、街の不良どもに凄みをきかせる。その時そこにいるのは、まぎれもなく“ダーティハリー”その人だ。イーストウッド自身が最後の出演作というこの映画は、彼これまで演じてきたアンチ・ヒーローな「ヒーロー像」の集大成であり、それへのオトシマエに他ならない。  この映画から様々な政治的・社会的な寓意やら見解を見出すことは容易だろう(そこから、アメリカにおけるマイノリティの問題を皮相的に扱ったとか、不良少年たちの側の「問題」の背景を見ずに単なる悪役として描いている・・・等の批判も出てくるわけだ)。が、そんなこと以上に、『許されざる者』が「最後の西部劇」だったようにこれは「最後のイーストウッド映画」なのである。「監督」としてのイーストウッドは、「役者」としてのイーストウッドのキャリアをここに完結させ、“封印”してみせた。ジョン・ウェインの『ラスト・シューティスト』が、まさにそうだったように。  クライマックスの、両手を広げて地面に横たわる主人公は、ほとんどキリスト(!)のようだ。ここでもまた観客は、この“聖人画(イコン)”から様々な解釈やら印象を語ることができるのかもしれない。しかしそれが、「最高の死に場所」を得た主人公を映画が“祝福”するものであること、そして「役者」イーストウッドの最後の勇姿への“餞(はなむけ)”であること、ただそれだけのことだとぼくは信じて疑わない。本作の主人公であるとともに「役者」イーストウッドそのものである彼は、ここで映画に、そして「監督」イーストウッドによって召された。それをこういう形で目撃できたぼくたち観客は、何と幸福なことだろう・・・   そう、何よりもこれは「幸福」な映画なのである。だからぼくたちも、心からの祝福と“歓喜の涙”で応えてあげようじゃないか。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-27 17:37:55)(良:7票)
2.  クマのプーさん(1965)
先日、近所の公民館で東映アニメの『西遊記』と2本立で上映。息子(小3)と一緒に見ました。  A.A.ミルンの原作は昔から大好きで、今でも時々、もうボロボロになった本(『くまのプーさん』と『プー横丁にたった家』)を読み返したりしています(息子は興味を示しませんが…)。そこには、ミルンの「人生の慰めをめぐるささやかな省察と啓示」が、慎ましく投影されている。プーと仲間たちの、“目の前にあるささやかな幸せ・不幸せ”に対する素直な反応には、どんどん複雑なものになってしまった我が「人生」を顧みずにはいられない。 そして、ディズニーによるアニメ映画化のこれが第1作目なんですよね? ぼくが見たのはこれ以外だと長篇の『ティガー・ムービー プーさんのおくりもの』だけなんですが、正直言ってどんな国の、どんな物語であろうと同じ「世界観」に改編するディズニ-・アニメにあって(それは、紛うことなき〈文化帝国主義〉だ)、この『プーさん』シリーズは、まだしも原作の味わいが残されているのではないかなあ。まあ、あまりにもキュートで「可愛いすぎる!」ってのは確かだけど…  何はともあれ、ぼくはあの、「あれ、ぼくなにをかんがえてたんだっけ?」と考えるプーさんの、片目をちょっとしかめる表情が大好きです。あれだけは、ディズニ-版の最大の魅力だと思う。この映画を見てからそのマネばかりやって、家族のヒンシュクを買っています(笑)
8点(2004-07-28 19:11:12)
3.  牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件(188分版)
見ている間じゅう、今オレはとてつもない「傑作」と出会っているんだ、という戦慄とも感動ともつかない“畏怖”の念を抱き続けていた…。そしてあの時の衝撃は、未だに心に残っている。…1人の少年が、1人の少女をナイフで殺してしまう。ただそれだけの「事件」を、台湾のある時代の《叙事詩》に仕立て上げたエドワード・ヤン監督。…言いたいことはいっぱいあるけどキリがない。ただもう、すべてに圧倒的な素晴らしさなんである。けれど、ひとつだけ言わせてもらうなら、最後に殺される少女の、決して特別可愛くも魅力もないのに、その暗い情念がいつしかいつしかひとりの「ファム・ファタル」として、映画(と、主人公の少年)に君臨していく。その一点だけにおいても、ただただ感嘆あるのみのぼくなのだった。
10点(2004-06-19 14:44:12)(良:2票)
4.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
幼なじみ同士で、秘かにお互い好意をいだきあっている武将と姫は、相手のことになるとふたりともすぐに赤くなって、うつむき、口ごもる。こんな風に“はにかむ人”というのを、映画のなかで本当に久しぶりに見たような気がする。…そう、かつての日本映画には、こういう“はにかみ”が溢れていたのではなかったか。男も、女も、誰もが何かあると恥ずかしげにうつむき、赤くなる。そんな、今やすっかり忘れかけていた日本人の、そして映画の美しい「表情」に、まさか『クレしん』で出会えるとは…。確かに、もはやこの長篇アニメーションを、テレビの『クレしん』ファンである大多数の子どもたちは理解しきれないかもしれない。けれど、又兵衛がいつしか未来からきた幼稚園児と対等に心開いたように、観客である子どもたちを相手にこんな世界観…というか“死生観(!)”をぶつける作り手たちの誠実さを、ぼくは信じる。それは、きっと何かを幼い心に残すはずだ…と。ともかく、この作品は、この近年でも最も「日本映画」らしい日本映画だ。素晴らしい!   
10点(2004-05-28 21:39:26)(良:6票)
5.  クロッシング・ガード
こういう映画を本当に「美しい」というのだ。幼い娘を飲酒運転でひき殺した男が、その復讐を果たそうとする父親(ジャック・ニコルソン)に言う。「事故の直後、その子はこう言ったんだ。『私が悪かっったんです。おじさん、ごめんなさい』と。…」こういう台詞に何も感じない人間は、映画はもちろん、人生からも見放されているに違いない。『アバウト・シュミット』のジャック・ニコルソンを”準備”したのはこの映画だったことが、あらためて思い知らされる傑作。ショーン・ペンは、役者として以上に圧倒的にすぐれた「映画作家」として、アメリカ映画の偉大な精神を継承しつつある。
9点(2004-04-16 11:02:16)(良:1票)
6.  グランド・キャニオンの対決
極端な“引き(ロングショット)”と、人物のバストショットを交互に組み合わせただけの、いたってシンプルな画面。だのに、何でここまで惹き付けられるんだろう…。グランドキャニオンの圧倒的な景観の中で繰り広げられる、連続殺人。捜査を担当する保安官の周囲の人物がどれも怪しいっていう、思わせぶりな展開の割には意外性のない犯人ってのがご愛嬌だけど、クライマックスのゴンドラ上での対決は、テレビで見る分にも実にスリリングです。まだ「B級」時代のドン・シ-ゲル作品とはいうものの、簡潔さに徹したその「経済的」な語り口は、ぜい肉だらけの「A級」大作か、箸にも棒にもかからない「C級」のジャンクに二極分解した感のある昨今のアメリカ映画を思う時、あらためて「映画の真髄」というものをかいま見せてくれる。そう、映画にゃ思想も詩想もいらん、きっちりと意味内容を提示するショット(映像の断片)を撮って、それをムダなく編集していきゃいいのだ…と。この「カツドウ屋精神」こそが、やはり映画そのものなのだ。
8点(2004-04-13 15:03:09)(良:3票)
7.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード
サザエ・ドラ・しんちゃんが大好きな息子(8歳)が録画していたビデオで拝見。…あれっ、スティブ・ブシェミ(?)が出てるぞ。れれっ、ロバート・デュヴァル(?)やんけ! な、なんとフランシス・コッポラ(?)まで…。監督が替わってどうこうおっしゃる向きもあるようですが、劇場版『クレしん』、ますますあなどれませんなあ。ただ、あまりにも「内輪(オタク)受け」を狙いすぎるきらいがなきにしもあらずですが… 。とにかく息子にも受けていたし、よかった、よかった。
7点(2004-04-07 19:15:47)
8.  グレイス・オブ・マイ・ハート
シックスティーズのミュージックシーンを愛する者にとっては、ナミダもの。単なるファッションじゃない、あの時代への愛とリスペクト、そして批評的眼差しが嫌味なくとけあって、団塊世代のナツメロ映画にゃ終わっていません。でも、映画以上にサントラがグーよ。《追記》←う~ん、自分が書いた文章とは思えん(笑)。 何だか全然レビュー数が増えていなんですけど、そんなに人気がなかったんですか…悲しい。キャロル・キングをモデルにしたシンガー・ソングライターの主人公が、様々な出会いや別れのなか音楽とともに生きていくといった、まさに“王道”的展開。なれど、「物語」にではなくあくまで「音楽」によってドラマを語ろうとする演出は、なかなかに野心的かつ才気を感じさせてくれる。それを実現したバート・バカラックの楽曲が、ほんとにほんとにほんとにグレイトです。さすが、マーチン・スコセッシが製作総指揮として関わってるだけのことはあるんだけどなあ。
8点(2004-03-05 14:43:57)
9.  靴をなくした天使
そう、どなたかも指摘されていたように、これはあきらかにフランク・キャプラの『群集』をはじめ、レオ・マッケリーなど1940、50年代に流行したヒューマン・コメディの今日的焼き直しですね。ケチな小悪党が我知らず善行を施すなんてあたりも、『俺たちは天使だ』っぽいし(あちらも、本作のフリアーズ監督と同じ英国人ニール・ジョーダンでリメイクされてましたが)。展開は実に寓意に富んでいて、さすが『ブレードランナー』やイーストウッドの『許されざる者』の脚本家らしい重層的な奥深さを感じさせる。でも根が真面目な英国人フリアーズ監督には、ソフィスティケーション(洗練された軽やかさ)が決定的に不足している感あり。だから必要以上に映画が重くなってしまったんだろうなあ。ダスティン・ホフマンは今回もイヤ味なくらいうまいけど、本当はもっと軽い、ダニー・デビートあたりにやらせたかった。アンディ・ガルシアとジーナ・デイビスはどんぴしゃりのハマリ役でしたが。
6点(2003-11-14 17:42:37)
10.  グッドマン・イン・アフリカ
劇場公開の時には何か「感動作」っぽい宣伝していたんだけど、見てビックリ。ブラックジョークたっぷり(だけんど不発気味…)のコメディやおまへんか。 冒頭、アフリカの地と人間にとんと理解のない主人公が、てっきり性病にかかったかと慌てふためくあたりから、見ているこちらはこのボンクラ野郎に脱力しきり。ショーン・コネリーの医者は何だかゴルフばっかやってるし(アフリカのコースを回りたいために出演したんと違うんかい!)、死んだダンナの埋葬をめぐる現地女のエピソードは笑っていいのかシリアスなのか分からんし、ただ途方に暮れるばかりです。けれどまあ、作り手たちは、そういった「わけ分からなさ」こそが、イギリス人にとって(そしてこの映画を見ているぼくたち日本人にとっても)の「アフリカ」なのだといいたそうなフシもあり、それはそれで結構ご高尚な「異文化コミニュケーション」をめぐる映画とも言えそうなんだけど…。すみません、もう一度わざわざビデオ借りて見ようという気がどうしても起こらないんで。
5点(2003-11-11 19:57:57)
11.  クリープショー
けっこうオーソドックスなホラー・ネタを並べて、それぞれがみごとにオチている。いかに、スティーブン・キングとジョージ・ロメロが「恐怖・怪奇もの」のマニアであるかが伝わってきて、思わずニンマリしてしまいます。個人的には、「ワシの誕生日を祝えっ!」と、地獄から蘇ってくるゾンビ爺のおぞましくも笑えるエピソードが最もお気に入り。ロメロにしちゃ、軽いけど良く出来たエンタテインメントとして、推奨します。
8点(2003-10-06 13:46:26)
12.  クロエ(2001)
利重剛カントクの映画は、なぜいつも「純愛」をここまで照れることなく絶叫できるんだろう? それがいいってヒトもいらっしゃるでしょうが、ぼくは、いつも映画館の暗がりで赤面してしまう…。ところで、この作品でのともさかりえの口元って、なんかビミョーに異様じゃありません? 奇妙に歪んで、開いてて…ウ~ン、気になるっ!
5点(2003-05-22 12:06:34)
13.  クラッシュ(1996)
すみません、ジェームズ・スペイダー扮する主人公に限りなく精神が”シンクロ”してしまった私は、やっぱりヘンタイなのでしょうか…。家族に内緒で、今でも夜中にこっそりビデオで何度も見直しているのって、イケナイことなんでしょうか…。もはや車と一体化したような、全身サイボーグ(?)状態のロザンナ・アークェットの、何て官能的なこと! いつかクローネンバーグに、江戸川乱歩の怪奇耽美ものを翻案して撮っていただきたいものだ、とは、小生の見果てぬ夢です。
10点(2003-05-22 11:32:12)(良:1票)
14.  暗くなるまでこの恋を
そりゃあ、溝口健二の映画とくらべりゃユルユルの、トリュフォーとしても失敗作の部類に入る代物だとは思いますが…。自分を殺すと分かっていてもその女を愛し続ける男の、マゾヒスティックなまでの「優しさ」は、やっぱりトリュフォーならではのもの。最後の最後でその愛にこたえたヒロインに、小生は涙を禁じ得ませんでした。カトリーヌ・ドヌーブは信じられないくらい美しいし。
6点(2003-05-22 11:19:18)
15.  グース
キャロル・バラ-ド監督の映画には、いつも独特の”空気感”がある。まさにスクリーンから風を、空気の湿り気や温度を、朝露に濡れた草の匂いを、つまりは「アトモスフィア」というコトバの全ての意味するものを。正直いつもの彼の映画にくらべて、ちょっとストーリーに俗っぽさが勝ち過ぎているかな…とも思うけど、なんの、紛うことのない正調「キャロル・バラ-ド節」が全編を彩っております。
8点(2003-05-22 11:09:23)
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