Menu
 > レビュワー
 > イニシャルK さんの口コミ一覧
イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1492
性別
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/22718/

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  黒部の太陽 《ネタバレ》 
長年見たい映画の一本だった本作をようやく見れたのがまず嬉しい。黒部ダムのトンネル工事を描いた三船と裕次郎の共同プロデュース、初共演の大作映画で、二人の本作にかける思いはじゅうぶん伝わってくるし、上映時間の長さ(3時間超え)やキャストの多さからしてもこれぞ超大作という映画になっている。内容的には正直あまり期待していなかったのだけど、(リアルタイムで映画館で見たという母親は「画面が暗いだけだった。」と言っていた。)見る前の予想よりははるかに面白かったし、時間の長さもあまり気にならずに引き込まれることができたのは良かったと思う。裕次郎が映画館だけで見てもらいたいと言っていた映画なのだけど、確かに工事現場の天井が崩れて大水がくるシーンなどはすごい迫力だし、メインとなる破水帯との戦いもサスペンスフルに描かれていて見ごたえじゅうぶんで、まさに映画館で見る映画とはこういうのを言うのだという感じで、その言葉にも納得。工事と並行して描かれるドラマとしては裕次郎演じる岩岡と父親(辰巳柳太郎)の確執や、三船演じる北川の娘(日色ともゑ)が白血病にかかってしまうエピソードが描かれていて、二つともこの手の映画にはありがちなサブエピソードだと思うものの、岩岡と父親のエピソードは、辰巳柳太郎の味わい深い演技も相まって印象に残り、これがいいアクセントになって厚みを加えていて良かったし、終盤、工事終了直後に娘の訃報を知らされた北川が悲しみを押し殺して工事関係者に感謝のスピーチをするのは素直にカッコイイと思えた。寺尾聰の俳優デビュー作とのことだが、デビュー作にしていきなり早くも実の父である宇野重吉と親子役で共演しているのがなんだか微笑ましい。熊井啓監督と言えばメッセージ性の強い社会派監督で、こういうスター同士の共演を売りにした大作映画とは縁遠い印象だが、どちらかと言えば本作では職人監督に徹している感じが強く、(社会派の側面がまったくないわけじゃないと思うけど。)監督としての器用さを感じられたことが新鮮だった。
[DVD(邦画)] 7点(2020-01-03 00:39:34)
2.  クレージーだよ 天下無敵 《ネタバレ》 
植木等と谷啓がいがみ合ってばかりいる二人の男(役名が猿飛と犬丸というのが既に笑える。)を演じてダブル主演をしている東宝クレージーキャッツ映画の一本。ライバル同士の隣どうしの会社のサラリーマンである二人が互いにスパイになり、それぞれの会社の新製品についての情報を得ようとするのだが、もうこの二人のバカなやりとりを見ているだけで楽しいし、とくに植木等の豪快で明るいキャラクターを見ていると自然と疲れや悩みなんかぶっ飛んでしまって元気が出てくる。やはり無責任シリーズやその他のクレージー映画での植木等のポジティブな演技は大好きだと感じられたのが嬉しい。植木等の会社の新製品であるモデルハウスの近未来的な感じが今から見るとすごくレトロに感じた。国際的産業スパイが登場する終盤の展開も無茶苦茶だが、この無茶苦茶さがクレージー映画、田波靖男脚本作品の良いところである。後半は立体テレビをめぐる話になるが、今から見ればこの時代に立体テレビというのはかなり時代を先取りしている印象を持ってしまうのは仕方がないか。(当時はもちろんギャグでやってると思うけど。)二人がクビになり会社を去っていくラスト近くのシーンは坪島孝監督らしく少しペーソスも感じさせるものになっているのが良い。かなり久しぶりに見たクレージー映画だったのだが、やっぱり面白かったし楽しかった。こういう映画は肩の力を抜いて気楽に見るのがいいね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-26 01:06:05)
3.  黒い画集 ある遭難 《ネタバレ》 
山岳遭難事故を題材に、その事故で三人のパーティーのうちたった一人死んだ山慣れしているのに今回の登山では最初から疲れ切っていた男(児玉清)の死の真相をめぐるミステリーとなっている。前半は三人が山に入り、遭難して、児玉清演じる男が転落死するまでを回想形式で丁寧に描いている。そしてそれを受けた後半の展開という構成。前半もゾクゾク緊張感があるのだが、再び遭難のあった山へ行く後半、主人公の伊藤久哉と真相に迫る土屋嘉男の二人きりになってからはもう目が離せなくなり、クライマックスの数分間の急展開は鳥肌もので、思わず見入ってしまった。この二人の死によって真相は結局闇に葬られ、すべては山だけが知っているというラストがなんとも切なく、いちばん最後の香川京子の独白がいつまでも耳に残りやりきれない気持ちにさせられる。そんな本作の監督は三人娘シリーズや社長シリーズで東宝プログラムピクチャーの喜劇の印象が強い杉江敏男監督というのが驚き。もともとサスペンス映画の監督を目指していたという杉江監督だが、本作ではその手腕も発揮され、喜劇とはまた違う一面やうまさが感じられる。石井輝男監督が担当した脚本も巧みで面白く、松本清張原作らしさもちゃんと出ていて、「網走番外地」シリーズや世間で言われているようなカルト映画だけではなく、こういうちゃんとした脚本も書けるというところに石井監督の職人としてのうまさを感じる。山岳遭難を題材にしているためか、見る前は「あるサラリーマンの証言」や「寒流」とは少し毛色の違う印象もあったが、結局根本には同じテーマがある映画で、やはりこれもじゅうぶんに面白かった。これで東宝の松本清張「黒い画集」シリーズはすべて見終わったことになるが、どれも人間の身勝手さや欲といった本質的なところを鋭くついた内容で3作とも水準が高い見ごたえのあるシリーズだったと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2014-04-29 17:34:17)(良:1票)
4.  黒い画集 第二話 寒流 《ネタバレ》 
松本清張の連作「黒い画集」シリーズを東宝が同じく連作ものとして映画化したうちの一本。このシリーズを見るのは堀川弘通監督の「黒い画集 あるサラリーマンの証言」に続いて二本目だったのだが、鈴木英夫監督による本作も非常に面白かった。ストーリーは不倫関係に陥った銀行支店長(池部良)と得意先の女将(新珠三千代)に、女将に横恋慕した常務(平田昭彦)が絡んでくるというものだが、この三人の色と欲にまみれたドロドロの人間模様が実にうまく描かれていて見ごたえがあるのはもちろん、金や地位と言ったものを前にした人間の醜さがこれでもかと言わんばかりにリアルに描かれているところが本作の凄いところで、人物描写も見事。展開が二転三転する脚本もうまく、飽きさせない構成も良かった。ラストがバッドエンドなのもリアルで、社会派映画として銀行の暗部をもしっかりと描いていて単なる娯楽作にしていないところに本作の肝があるような気がする。主人公を演じる池部良は不倫に走ったばっかりに社会の寒流に飲み込まれるという役柄を演じていて、「青い山脈」などで見せる爽やかなイメージとは少し違う印象もあるが、なかなかのハマリ役だった。そんな主人公と一度は結婚をしたいと言いながら後に本心をむき出しにしてあっさりと主人公を捨ててしまう女を演じる新珠三千代。「人間の条件」の美千子のような献身的な役柄もハマる人だが、こういう二面性のある役をやらせてもピッタリとハマるところがこの女優の魅力だと思う。そして、平田昭彦扮する常務のいやらしいこと。この俳優は怪獣映画などで子供のころから見ているが、ここまでいやらしい悪役を見るのは初めてかもしれない。そんなキャスト陣の演技もさることながら、やはり本作を見ていちばん感じるのは人間というもののだらしなさと怖さが痛いほど伝わってくる映画であること。事件らしい事件は描かれず、人死にもないのにここがしっかりと描かれていることによって、サスペンスとしての面白さがじゅうぶんにあるだけでなく、人間ドラマとしても一級のものになっていて、まさに傑作と言える、自信を持って他人に薦めることのできる映画だ。 本当に見て良かったと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2014-04-24 23:41:46)(良:1票)
5.  黒い画集 あるサラリーマンの証言 《ネタバレ》 
松本清張の「黒い画集」シリーズの一篇「証言」を「七人の侍」、「生きる」などで黒澤明監督の助監督を務めた堀川弘通監督が映画化したサスペンス。見ているとだいたい想像がつくようなストーリーなのに橋本忍の脚本が実に巧みで最後まで飽きさせず、かなり面白かった。小林桂樹演じる主人公とその愛人が、もし本当の事を言った場合、自分たちがどうなるかを想像するシーンはリアリティーがあり、もし自分がこの主人公と同じ立場ならどうするだろうと考えてしまった。小林桂樹は成瀬巳喜男監督の「女の中にいる他人」でも同じようなサラリーマンを演じていたが、今回も好演で、こういうウジウジしたサラリーマンを演じさせると本当にうまく、ひょっとしたら「社長シリーズ」の秘書役よりもこっちのほうがはまってるんじゃないと思うほど。(役柄に共感は出来ないが。)アリバイ作りのためにキネ旬を買ってきて映画の内容を頭に叩き込んでおいて法廷で証言するシーン(本当にそんなんでアリバイ成立出来るのかと映画雑誌を読んだことのあまりない自分は少し疑問に思ってしまうが。)の主人公の淡々とした表情とラストで逮捕された主人公がアリバイを証明するために見ていた映画の内容を証言するシーンの必死な表情の対比がものすごく印象的。「黒い画集」シリーズはこのほかにも東宝で2本映画化されてるみたいなので、機会があれば見てみたいなあ。ところで、学生役で児玉清が出てるんだけど、先日見た「太平洋奇跡の作戦 キスカ」同様に誰かに言われなければ分からないほど若い。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-03-18 18:58:25)(良:2票)
6.  黒の超特急 《ネタバレ》 
全11本作られた「黒シリーズ」最後の作品で、増村保造監督が手がけた「黒シリーズ」としては3本目となる。今回は汚職事件をテーマに互いに金の事しか頭にないような二人の男(田宮二郎、加東大介)の対決を描いていて、互いに腹黒く、加東大介扮する中江に騙された田宮二郎扮する桔梗が中江が汚職話を持ちかけた船越英二扮する新幹線公団専務理事 財津の愛人 田丸陽子(藤由紀子)と組んで、彼らともう一人の仲間である工藤(石黒達也)を逆に強請ろうとする展開はスリリングで面白い。ヒロインの田丸陽子はどことなくミステリアスで、こういう女を描かせると増村監督はうまいし、演じる藤由紀子の存在感も相まってとても印象に残るし、いかにも増村映画に出てくるヒロインという感じでとても良かった。陽子が中江に殺されるシーンは生々しさがありながらも彼女の悔しさ、悲しさといったものがストレートに見事に表現されているのも増村監督らしい。そしてそんな陽子を本心から愛していた桔梗のやるせなさが画面から伝わってきて、ラストはなんともいえない無常感が漂い、ここに増村監督がこの映画で言いたいことが全て集約されている気がして、今まで見た増村監督の「黒シリーズ」の中でも本作はいちばん増村監督らしい映画になっていると思うし、実際この映画が3本中ではいちばん面白かった。もう少し書かせてもらうと基本的にいい人役の印象が強い加東大介がここまで腹黒い悪人を演じているのも珍しく、しかもなかなかの好演で、普段悪人を演じているイメージがない分かなり新鮮に感じた。
[DVD(邦画)] 8点(2010-02-02 13:29:58)
7.  黒の報告書
増村保造監督による法廷サスペンスで「黒の試走車」に続く「黒シリーズ」第2作。増村監督の法廷劇といえば「妻は告白する」という傑作があるのでこの映画は少し分が悪いのではと思っていたが、重苦しい雰囲気の法廷ドラマで、登場人物たちの描き方も増村監督らしく、見る前に想像してたよりは面白かった。しかし、やはりというかなんというか「妻は告白する」のようなインパクトや深みがないので全体としては普通の法廷サスペンスという印象。宇津井健の主演映画を見たのが初めてだったのだが、どうもテレビドラマに出てる俳優というイメージが強くて、映画の主人公役としては弱い気がして、途中から本当にテレビドラマを見ているような感覚に陥ってしまった。演技にしてもこの後の「新幹線大爆破」の方がうまいと感じるし、法廷シーンでは小沢栄太郎と神山繁に完全に食われているという感じしかしなかった。「黒の試走車」に続いてヒロインを演じる叶順子。ラストの訴えなどなかなかいい演技を見せているし、印象にも残るのだが、何か物足りない。そんな中にあって小沢栄太郎が演じる弁護士。まだこの俳優に馴染みがない頃に「犬神家の一族」を見たこともあってか、小沢栄太郎と名前を聞くと古舘弁護士を真っ先に思い浮かべてしまうのだが、この映画では善良な古館弁護士とは真逆の悪徳弁護士を演じており、もし、この映画を見た後で初めて「犬神家の一族」を見たとしたら、古館弁護士も悪徳弁護士に見えてしまうであろうほどの嫌味ぶりがなんとも言えず。やはり小沢栄太郎は悪役俳優だなと改めて思った。神山繁も「女王蜂」でインパクトのある役柄を演じていて、市川崑監督の金田一シリーズで印象に残った二人の俳優が市川監督の助監督を努めていた増村監督の映画でそれ以前に弁護士役と被告役で共演しているのは偶然かもしれないが、ちょっと興味深いものがある。
[DVD(邦画)] 6点(2010-01-28 00:36:49)
8.  黒の試走車(テストカー)
増村保造監督が自動車業界を舞台にメーカー同士の争いを描いたサスペンスで、この後大映で連作される「黒シリーズ」の第1作。体調があまり良くない状態で見たのだが、メーカー間のスパイ合戦やラストの高松英郎が船越英二を問い詰めるシーンなどなかなか緊迫感にあふれていて面白かった。ある業界のメーカー同士の争いを描いた増村作品というと「巨人と玩具」があるが、この映画でも高松英郎はかなりテンションの高いキャラを演じていてちょっと「巨人と玩具」と被って見えるが、やはりとてもはまっていて良かった。会社のためなら恋人も平気でスパイとして送り込むところは何か怖かったが、己のためなら他人がどうなろうとかまわないという人間の身勝手な態度はじゅうぶん現代にも通ずるような感じでさらに怖く、社会派サスペンスとしては今見ても映画のメッセージ性が失われていないと感じる事のできる見ごたえのある映画だと思うものの、一方で増村作品としてはさきほど書いたスパイとしてライバル社に送り込まれる田宮二郎の恋人を演じる叶順子の描き方にそれらしさを感じさせるものの、ほかの増村作品と比べるとその描き方がなんか弱いような気がするし、何か物足りなさも残る。そうそう、田宮二郎の単独主演作を見るのはこれが初めてだと思うが、どう見ても高松英郎が主人公のような感じなのもちょっとびっくりした。
[DVD(邦画)] 7点(2010-01-21 13:52:50)
9.  クレージーの無責任清水港
クレージーキャッツの時代劇コメディーシリーズ3作目で、今回は清水次郎長のパロディー。脚本が最後まで完成していない状態のまま撮影を開始するなど信じられない状況下での撮影だったらしいが、スタッフの意気込みがやはり今とは違うのか、多少のチグハグはあるものの、それでも楽しめる映画になっているのは感心させられる。先週見た「ホラ吹き太閤記」では植木等とハナ肇が中心だったが、この作品では植木等演じる追分の三五郎と谷啓演じる森の石松が中心で二人のかけあいが面白い。ただ、楽しかった反面、何か物足りないような気がしないでもない。本家の次郎長ものは見たことがないが、「社長シリーズ」でやっていた「サラリーマン清水港」のほうが面白かった。
[DVD(邦画)] 6点(2008-02-19 13:37:18)
10.  クレージー黄金作戦
東宝創立35周年記念映画として作られたアメリカロケによるクレージー・キャッツの大作映画。ハリウッドの名声の歩道で植木等がはじけたり、ラスベガス大通りでクレージーが歌い踊ったりとかなり豪華な作品に仕上がっている。いつものように楽しめるのだが、いかんせん2時間40分というこの手の軽い映画にはあり得ないような長尺作品で、いつものクレージー映画ならサクサクと進んでいくであろうシーンが長く、テンポも全体的にあまり良くないので途中でだれてしまうのも確か。やっぱりこういう喜劇映画は2時間以内に終わってくれるほうがちょうどいいと感じる。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-12-23 02:01:02)
11.  クレージー大作戦
今回のクレージーの面々はハナ肇が刑務所の看守を演じ、残るメンバーが囚人というドリフターズのコントでよくあるような設定。刑務所を脱走した植木等をはじめとする6人の囚人が植木が持ちかけた10億円強奪計画を実行するというのが大体のストーリーなので、はじめのほうは看守は囚人たちを追跡する立場の役どころかと一瞬、思ってしまったが、そこはクレージー映画。看守もいつの間にか計画に参加して指名手配されてるのが笑える。メンバー全員のホテルでの即興演奏シーンは今ではけっこう貴重のように思う。谷啓が金庫に抱きついて加山雄三の「君といつまでも」のセリフを口走ったり、植木のセリフ「植木等と一緒にしないでほしい。」といったいわゆる楽屋ネタも妙におかしかった。巡査役でワンシーン出てる青島幸男が若い。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-09-11 00:00:59)
12.  クレージーの大爆発
クレージー・キャッツの主演したコメディー映画シリーズの中では末期の作品になるので、あまり楽しめないかもと思っていたが、ここでも古澤憲吾監督の演出の勢いは相変わらずで、なかなか楽しめた。ストーリーに前年暮れに起こったばかりの三億円事件を絡めてあったり、月まで行っちゃったりするのが、公開当時の時代が見えて面白い。関西弁の総理大臣を演じる藤田まことが妙に笑える。平田昭彦がこういうコメディーに大きな役で出てるのはちょっと珍しいかも。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-08-24 09:06:09)
13.  クレージー作戦 くたばれ!無責任 《ネタバレ》 
クレージーキャッツが全員集合した「作戦」シリーズと呼ばれる作品群の一本。新製品のコーラを飲んだ植木等扮する無気力な会社員が突然モーレツ社員に変身してしまうのが「マスク」や「ナッティー・プロフェッサー」のようで痛快。性格の変化を映像で表現するのもなかなか凝っている。催眠術に凝っている谷啓も笑えた。ストーリー自体はまあ可もなく不可もなくってところだけど、最後に映画を見ているサラリーマン層に向けてのメッセージ的なセリフがあってちょっと驚いた。当時のサラリーマン層にこのシリーズが人気だったというのがなんとなく頷けるような気がする。それにしても、こんなコーラが実在したら欲しいなあ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-04-29 23:40:38)
14.  黒い十人の女 《ネタバレ》 
見たのは6年くらい前。当時、市川崑の映画を見たのは「四十七人の刺客」に続いてこれが2本目。全体的にお洒落な雰囲気でかなり面白かった。山本富士子の使う「そうざんしょ」、「あら、あーた。」などの言葉まわしが印象的。岸恵子をこの映画で初めて見たんだけど、日本にこんなかっこいい女優がいたのかというくらいカッコよかった。中村玉緒は猫のようなイメージで今現在の姿が嘘のようである。岸田今日子も「学校の怪談2」でやっていたろくろ首の印象が強かったので、あまりの若さに驚くばかり。ラストの船越英二は可哀想すぎる。2002年に市川監督自らがリメークしたテレビドラマも見たけど、やはりこっちのほうが面白いと思う。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2005-10-24 17:44:14)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS