1. 空気人形
是枝裕和は教えてくれる。映画にはまだ仕事があるということを。非常に日本であって、グローバル。映画は国境を越えるのか?それはわからないが、とてもすごい。 メタファー等についてはさんざん書かれているので私が悪い頭で余計なことを書くこともなかろう。 スタッフ、キャストの力によるこの作品。有機的に絡み合って見事な作品として結実した。 結構映像のディテールまでこだわっているのにそれを見せつけるようないやらしさはない。主題ではない「映画・レンタル屋」もなかなか楽しい。話題に上る実在の映画からこの映画の年代をある程度推定できるが、決定的に時期を特定するシーンはなかったのでは。実在のソフトを写すときには焦点をぼかしてある。一方で実在しないと思われるパロディな映画ポスターなども出てくる。いやぁ、これは、映画、愛だなぁ。 私はこの映画を愛しているし、映画も愛している。うん。 [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2009-11-11 23:33:41) |