2. グラディエーター
映像としての面白さなら満点ですがストーリーは評価しがたいところ。序盤で期待が大きく膨らんだだけに、舞台のスケールとはミスマッチな家族愛で話を終わらせた内容の乏しさにかなり口惜しさを感じました。闘技場を通して残虐な見世物を楽しむ(スクリーンの前の)観客に対してなにか一石を投じようとしているのではないかと期待しましたが、どうやら伏線を敷くだけ敷いてそのテーマについて語るのを断念してしまったようです。残念。結局はスコット監督お得意の個人の内面を語る話になってしまいました。ちなみに、ラッセル・クロウがアカデミー主演男優賞を受賞しましたが私はむしろホアキン・フェニックスの演技のほうが注目に値すると思います。 6点(2002-09-07 00:27:13) |