41. 刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM>
《ネタバレ》 最終シリーズからすると10年も前につくられた第一作だけに、コロンボが若い若い。格好も普段よりパリッとしてるし、登場するときの音楽もなんか、違うよねぇ……? だがコロンボはコロンボ。第一作目からねちっこく犯人にくらいつく性格、ほとんど犯人を引っかけるようなキワドイ(あくどい?)トリックと、コロンボ節はすでに全開である。 [DVD(吹替)] 7点(2009-02-17 16:03:02) |
42. 刑事コロンボ/死者の身代金<TVM>
《ネタバレ》 コロンボ慣れしてしまった者からするといささか食い足りないというか、娘のマーガレットがいなかったら逮捕できなかったんじゃないか? という疑問が出てきてしまうところがちょっとマイナス。あと細かいところでは、まず電話のトリックを犯人が自分でコロンボに説明してしまうのはマヌケすぎる。せめて別の人(部下の男性とか)がコロンボに説明するようなシナリオにするべきだった。空のバッグにしても、大金が入っている場合と空の場合では、落下させた時の衝撃というかバッグへのダメージが全然違うと思うのだが、どんなもんなんだろうか。 逆に電話の応対が不自然だとか、車のキーの話とか、銃の口径からはじまって犯人を追い詰めていくような畳みかけはとてもうまいし面白い。犯人役の女性も、動機は最低の一言だが、からっとした性格で(最後にあっさり負けを認めるところからもそれがうかがえる)悪女のくせに好感すらもてるところが面白い。飛行機の操縦桿をコロンボに渡してしまうなんて本当ならありえないことだと思うが(でしょ??)大胆なんだろうな、きっと。まぁ殺しなんて本当の小心者にはできないものなんだろう。あと一つ忘れてた。食堂の親父、いい味出してるねぇ(笑)。コロンボとのやりとりがとても面白い。あとラストのオチもいい。大金持ってるのに払えないって何よ……(笑)。 [DVD(吹替)] 6点(2009-02-16 09:30:51) |
43. 刑事コロンボ/死の方程式<TVM>
《ネタバレ》 トリックよりも何よりも野沢那智の笑い声ばかりが耳に残ってしまう……。 ああそれからもう一つだけ、「あそこで犯人が自白しなきゃどうもならないじゃん」と長年思ってきたが、もし仮にそうならコロンボが解雇された上役と必死になって女社長を説得するんだろうな。甥に甘い女社長も「ビショップ嬢はロジャーと恋人関係にありましたし、あの写真は合成でしたよ。ロジャーは社内に現像のための暗室を持ってる。もうお分かりですね?」の一言で目が醒める可能性はそこそこあると思う。 [地上波(吹替)] 5点(2008-10-12 02:15:32) |
44. 刑事コロンボ/魔術師の幻想<TVM>
《ネタバレ》 コロンボとしては可もなく不可もない平均的な良作。最後のキメのセリフ「お気の毒ですが完全犯罪なんてものはないんだよ。それこそあなたの『幻想』ですよ」が邦題とあいまって効果を上げている。 [地上波(吹替)] 6点(2008-09-28 02:40:57) |
45. 刑事コロンボ/二枚のドガの絵<TVM>
《ネタバレ》 すぐ怒る憎ったらしい犯人(傲慢な性格も残忍さもピカ1だ)、しつっこいコロンボ、そしてラストのコロンボ作品中最強とも言えるトリックが強烈だ。コロンボ作品の中でも屈指の出来である。勝ち誇った犯人を前にして「動機は……そう、おじさんの遺書だ」と語りはじめる部分から「何事が始まるのか」と見ているものを期待させ、指紋のワナで一気に犯人を追い詰める。形勢は完全に逆転。だが狼狽しながらもなお悪あがきをしようとする犯人に、驚くべきトドメの一撃を浴びせるコロンボ。その直後にさっと終結してしまうやり方も実にうまい。 [地上波(吹替)] 8点(2008-08-07 07:25:48) |
46. 刑事コロンボ/ロンドンの傘<TVM>
《ネタバレ》 いわゆるコロンボらしいコロンボ作品として、「二枚のドガの絵」とならんで頂点を行く作品。いつにも増して冴えない風体(「あれがか? 警部か?」のセリフが笑える)、しつこいコロンボにブチ切れる犯人、そして最後のとんでもないトリックは、もはや反則もいいところであり、そこまでやるか~~~的な快感がある。ちょっと個人的に残念だったのが、人のいい執事が真相を知って犯人を揺する行動に出てしまうこと。いや、単に就職の口が欲しかっただけなのかもしれないけど、長年忠実に仕えた主人を殺した犯人に平然と仕えようとする神経が役柄とあっておらず、理解しにくい。「典型的なイギリスの執事」って触れ込みだったのに……いやもしかして皮肉なのかこれは?? [地上波(吹替)] 8点(2008-08-07 06:00:56) |