21. この道は母へとつづく
《ネタバレ》 前半の孤児院内の話がかなり長く続いていて、バランスを欠いたような状態になっているのが残念。ただし、ラストのあっさり切り上げ感は印象が良い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-27 02:55:53) |
22. ゴーン・ベイビー・ゴーン
静謐さに満ちた空気と、一つ一つのシーンの重量感、そして作品自体が有しているテーマ性。正しいこととは、ときには人の自然な感情に反することであるし、もっといえば、それが正しいのかどうか、自分ですら確信を持てないことも多い。その謙虚さを明確に刻んだという点において、この作品は輝きを放っている。ミシェル・モナハンには抑えた演技で逆に存在感を発させ、モーガン・フリーマンやエド・ハリスといったベテラン勢まで的確に使いこなしている監督の腕も見事。 [DVD(字幕)] 7点(2010-11-15 02:26:53) |
23. (500)日のサマー
《ネタバレ》 この作品が新鮮なのは、いったん2人の関係が終わった後に、さまざまな仕掛けで復縁を予感させておいて(冒頭の「488日目」のシーンからしてそう)、しかもそれをあっさり否定していること。凄くリアリティがあります。その上で、主人公が一番大事な点に気づいて次のオータムちゃんに向かうという二段オチによって、この作品は現実味のあるファンタジーとして見事に着地しています。同じシーンを見方を変えて繰り返したり、期待(妄想)と現実を同時並行したりと、悩める主人公のぐるぐる回る頭の中を誠実に映像化しているのも、後からじわじわと効いてきます。 [映画館(字幕)] 7点(2010-01-31 12:34:42) |
24. コール
《ネタバレ》 30分に一本の電話とか3人別々の誘拐とか、設定はいろいろ考えているはずなのに、全然生かされていません。途中からは単に、被害者が隙を見て逆襲→犯人側がさらに逆襲というサイクルが繰り返されるだけです。最後の高速でのカーアクションも、限りなく予定調和的に見えてしまいます。それに、この内容だったら、ケヴィン・ベーコンやシャーリーズ・セロンを投入する必要は全然ないですね。 [DVD(字幕)] 3点(2009-11-28 01:45:46) |
25. 50回目のファースト・キス(2004)
《ネタバレ》 設定にほとんどよりかかってしまったような感じで、そこから先の工夫がほとんど感じられない。主人公が自分の状況に気づく場面なんて、一番のポイントなんだから、もっといろいろ盛り上げたらいいのにね。ラストシーンのすっきりしたまとまり具合に+1点。ところで、作中で他作品のネタバレを思いっ切りしているのは、問題にならなかったの? [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-09-13 02:53:15) |
26. コーラス
《ネタバレ》 すでに多数指摘されているとおり、少年たちが突然コーラスが上手くなりすぎ、立ち直りが早すぎです。コーラスの力で作品としての印象は良くても、人間ドラマとしては完成していません。生徒たち1人1人も、もう少し個性的に造形できなかったのかね。それをせずに先生が頑張って生徒を更生させたとかいっても、あまり説得力がありません。あと、校長もステレオタイプすぎですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-08-14 03:19:40) |
27. 五線譜のラブレター/De-Lovely
各シーンは何かを表現するという段階に至る以前でブツ切りになり、次々に楽曲がかぶさってくる。結局、楽曲ありきで作られ、ストーリーや人格表現はそれにつじつまを合わせているようにしか見えません。あくまでも映画なんですから、きちんと俳優に演技をさせて下さい。年老いた主人公が画面に出てきて回想するという手法も、必然性があるわけではなく、成功しているとはいえません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-01-19 01:04:00) |
28. ゴシカ
ただ暗いだけの虚仮威し映像が延々と続くだけで、一体何がやりたかったの?という感じ。ペネロペ・クルスの使い方もひどいね。 [DVD(字幕)] 3点(2008-10-29 23:58:14) |
29. ココシリ
《ネタバレ》 この題材を映画化したという志の高さにおいてまず大いに価値があるし、全体を通じて不必要な会話を落とした原始的な描写がもたらす生々しさも強力。軽々しくパトロールの成果が上がらないのも、現実の厳しさを伝えてくれる。ただし、部下も置いといて食料や燃料の欠乏を認識しながらさらに山奥へ乗り込んでいく後半は、どこまで事実に即しているのかな?と思わないではない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-22 02:33:19) |
30. コンフェッション(2002)
かりにCIA云々が本当だという枠に乗ってあげるとしても、どこがポイントなのか分からない地味で平坦な作りはいただけない。ところどころのドキュメンタリー調のインタビューも余計。気合と雰囲気だけは評価してこの点数。 [DVD(字幕)] 4点(2007-05-12 23:15:44) |
31. コンフィデンス
《ネタバレ》 レイチェル・ワイズの美しさに+1点、と思ったけど、オチがあまりにも下らないので-1点。ガルシアの一人勝ちであとはみんな負けでした、というラストの方がずっとよかったと思うけど。 [DVD(字幕)] 4点(2007-05-12 01:10:43) |
32. 恋人はゴースト
《ネタバレ》 初期設定以外には特に工夫や装飾はないのだが、そのありがちな内容をここまで面白く見せてしまったのは、リース・ウィザースプーンのセンスと存在感に尽きる。彼女が登場するだけで、鬱陶しくも可愛らしい幽霊が本当にその場にいるような気になってしまう。冷蔵庫の中のリースや、肉体の中に戻ろうとするリースなど、クスッと笑えるカットも結構あります。 [DVD(字幕)] 8点(2006-10-30 00:37:58) |
33. 恋にあこがれて in N.Y.
邦題のとおりの駄目内容。モニカ・ポッターがラストシーン以外ちっとも可愛くないのも難点だし、友人モデルたちが頭空っぽなのも少しも笑えない(脳天気と馬鹿は違うよ)。そんな中で露骨な下ネタに走ってしまったりするから、さらに駄目。 [DVD(字幕)] 2点(2006-10-20 02:56:43) |
34. ゴスフォード・パーク
別に、登場人物が異常に多かったり区別がつかなかったりするのはかまわないのだが、あの延々と続くダラダラした会話群には、一体何の意味があったのだろうか。少なくとも、ミステリーとして売り出してはいけませんね。一応、「富豪の屋敷に集う変な人たち」という雰囲気だけは好きなのでこの点数。 [DVD(字幕)] 5点(2006-09-25 00:36:42)(良:1票) |
35. コラテラル・ダメージ
《ネタバレ》 何しにコロンビアまで行ったのかよく分からないし、目的地に着くまでに悪戦苦闘とそれを切り抜ける戦いがあるのかと思ったら何かあっさり着いちゃうし、その後で死闘が展開かと思ったらえらくマヌケに捕まっちゃうし、それであっさり助けが来たと思ったら、今度は都合良く大都市に移動・・・ほとんどつぎはぎじゃないですか。すべてが中途半端です。ネタの割り方はなぜか印象的で美しいと感じたのみ。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2005-10-13 03:29:23) |
36. 恋のおかたづけしましョ!
何ともしょぼいラブコメ。掘り下げればいくらでも面白くできそうなのに、脚本が明らかに力不足で、各登場人物の意味合いをまったく処理しきれずにいる。全体がさらさらと流れていくだけで、まったく印象に残らない。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-27 03:28:01) |
37. 恋の方程式/あなたのハートにクリック2
パンの演説の場面とか、いくつかは光る部分もあるのだが、それ以外の部分がすべて凡庸なため、映画の出来としては全然大したことはない。80分少々でコンパクトにまとまっているため、暇つぶしにはいいかも。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-10 18:41:22) |
38. 恋は邪魔者
前半はまあまあ面白く見られましたが、レニーの告白は設定自体要らなかったと思うし、その後は完全にグシャグシャです。お遊びの映画だからこそ、ああいうところはシャープにまとめてくれなくては駄目なのです。 5点(2004-09-05 18:05:46) |
39. コールド マウンテン
ニコールにはこんなまともな役は似合いません。序盤のラブロマンスも、大事なところを端折りすぎです。なので、なんで必死になってジュード・ロウが戻ろうとするのかということについて、説得力がありません。道中の過程も、都合の良い登場人物が次から次に現れては消えるだけで、必然性がありません。などといろいろ文句をつけながらも何だかんだいって印象が良いのは、どってことない野山を無限の空間に変えてしまうジョン・シールの魔術カメラワークと、ニコールの単純一直線演技すら目立たなくしてしまうガブリエル・ヤーレの格調高い音楽のおかげでしょう。やはり、この2人は恐るべしです。 [映画館(字幕)] 6点(2004-05-09 23:43:44) |
40. この胸のときめき
せっかく良い話なのに、演出の切れがまるでないのが何とも残念です。出てくる人たちの演技も、ほとんどの人が下手です。 3点(2004-01-07 02:44:57) |