21. 怖い顔
ストーリーはシンプル。テーマはストレート。演出は稚拙に感じます。特に主人公の「怖い顔」の表現(怖い顔を見た周りの人の反応)は大げさで、まるでコントのようです。(そもそも顔がそれほど怖いとは思えません。)また、ヒロインの演技も低調でした。それでも、自分は本作を気に入りました。何といっても主人公の雰囲気がいい。鋭い目。渋い声。奇妙な動き。惹きつけるものがあります。さらにヒロイン役の長崎莉奈。台詞は棒読みで、ハッキリいって演技は上手くありません。でも逆に今時の若い娘の雰囲気がよく出ていました。なんでも彼女はグラビアアイドルとのこと。アイドルにしてはごく普通のルックスというか、ブスカワイイ感じ(けなしているわけではありません。メイクの仕方も大きいと思う。)が個人的にストライクでした。ストーリー的には、今時流行らないもので著しく現実感に欠けます。でも、いいんです。一所懸命なのはやっぱり好きなのです。主人公、ヒロイン、金融屋の雰囲気の良さが本作の魅力です。客観的な出来は良くなくても、何となく好きだなという作品があったりします。自分にとって本作はそういう作品でした。ですから点数は甘めで。 [DVD(邦画)] 7点(2006-08-10 18:57:46) |
22. 恋のミニスカ ウエポン
この邦題で観ようと思った方が悪い。そう俺が悪い。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-07-30 18:08:08) |
23. ゴシカ
サイコサスペンスとして、伏線の張り方などわりとよく出来ていると思うのですが、今一歩楽しめませんでした。この作品のオチ自体にケチを付けるつもりはありませんが、物語の真相部分のエピソードが胸糞悪いので、鑑賞後イヤな気分だけが残ります。アメリカ作品にこのようなエピソードが多いのは、それだけ深刻で日常的な問題ということでしょうか。 [DVD(字幕)] 4点(2006-05-08 17:51:12) |
24. 交渉人 真下正義
TVドラマ「踊る大捜査線」は大好きです。そのため本作も映画館で観ることにしました。作品としては、スピンオフでありながら、本体の「踊る~」の知識なしでも楽しめる作品で、間口の広さがうかがえました。ストーリー自体に目新しさはないものの、手堅く作られているという印象です。なお、寺島進さんの存在感は群を抜いており、彼を観るだけでも価値はあるかと思います。あと全然内容と関係ないですが、↑キャストの欄、役職までちゃんと登録してあるのにちょっと感動。漢字長っ! [映画館(邦画)] 5点(2006-05-01 20:10:07) |
25. ゴーストワールド
これは痛いです。たぶん10代とか20代前半ぐらいの時に観ていたら、あまりに痛くて布団でジタバタしていたことでしょう。30代でよかった(笑)。周りをバカばかりと蔑んで、自分が特別と思い込んでみたり、自分がどこに行きたいのか判らずイタイラしたり。主に思春期に経験するどうしようもない複雑な感情を味わったことのある人なら主人公に共感はできなくても理解はできると思います。結構コメディの要素もあるので笑えるのですが、意図しなくても周りの人を傷つけてしまう主人公の姿は、ちょっと切なくもあります。暗示めいたシーンもラスト付近にあり、思いのほか深い作品なのかもしれません。この作品、悪くないです。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-18 00:30:59)(良:1票) |
26. コンスタンティン
ご指摘の方もいらしゃるように、「ファイナルファンタジー」より「女神転生」の方が好きだなという人はきっと違和感なく入り込める世界だと思います。RPG感覚の作品(実際にゲーム化もされている)でしょう。特筆するようなアクションは無いですし、主人公が超人的な能力を使って敵を倒す訳でもありません。あくまで人間の能力の範疇で機転を利かせて戦う姿に好感が持てます。特にラスボスとの対戦は力押しで無いところが好きです。続編が出来たら映画館まで足を運ぼうと思います。あと、ガブリエル役の女優さんの中性的な魅力にやられました。彼女に+1点。 [映画館(字幕)] 7点(2006-04-15 20:15:38) |