1. 恋におちたシェイクスピア
《ネタバレ》 上っ面なフィクション性が終始付き纏ってた。と言うと批判的に聞こえるかも知れないけど、そうではないです。この映画自体が、作品内で演じられている劇と同じように、どこかフワフワとしている。例を挙げると、ヴァイオラが男装していても周りが誰も気付かなかったり、ベタな展開でヴァイオラのカツラが取れたり、エリザベス女王がひっそりと劇を見に来ていても最後まで誰も気付かなかったりと、普通に考えると滑稽とも捉えられるシーンをちょいちょい入れている。そうすることで、フィクション性がアピールされている。そのアピールがあるお陰で、「この映画という作品」と「ロミオとジュリエットという作品」この2作品が、縦ではなく横に同列で並んでいるような、ある種リンクしている感覚というのが生じる。巧妙だと思います。そして、シェイクスピアは終始目が血走っていて気合入りまくり。勿論、作り手はシェイクスピアというキャラクターに対し愛情を注いでいると思うので、作り手の人達もシェイクスピア同様、この映画を作ることに対しても気合が入っていたんだろうな~と窺い知れます。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-01 23:35:54) |
2. ゴースト/ニューヨークの幻
《ネタバレ》 なんてロマンチックな映画なんだろう。サムとモリーは、本当の愛を育んでいたからこそ、こんなにも絆が深いんでしょう。亡き人を想う気持ち、忘れらない気持ち、そういった感情があるからこそ、人間は魅力的なんだろうな。デミ・ムーアが全てにおいて素敵です。あの涙には完敗です。また、ウーピー・ゴールドバーグがいることによりちょっとコメディ風味が混じっていて、良いバランスだと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2009-08-25 17:02:45) |
3. この森で、天使はバスを降りた
《ネタバレ》 何年、何十年と同じ風景だったんだろうなと思わせる家屋や人々、パーシーやハナの何てことないしぐさなどが、完璧なまでに美しく撮れていて、とても心にしみる情景になっています。ただ、どうしても腑に落ちない点があります。パーシーの死が、悔しくてしょうがないです・・・。なぜ死ななければいけなかったのだろう。彼女の再出発に対し、なぜあのような形で終止符を打たなければいけなかったのだろう。町のみんなは、パーシーの死を悔み、そして再会や再スタートが始まる予感があり良かったのですが、そのきっかけがパーシーの死による代償と考えると、、、悔しいです。 [DVD(字幕)] 8点(2009-06-09 19:32:49)(良:2票) |
4. 告発
《ネタバレ》 刑務所内での非人道的な虐待、これは法的に罰せられるべきだというのは重々理解できます。ですが、「脱獄を試みた」という罪を有耶無耶にしている節がどうも納得できず、感情移入できませんでした。ラスト、ナレーションでヘンリー・ヤングは獄中で亡くなったとありますが、死因について触れていなかったのが残念です。あとヘンリー・ヤングに対して「彼を尊敬する」というくだりも、、、共感できずでした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-02-11 16:43:29) |
5. 交渉人(1998)
《ネタバレ》 人質を取って立て篭もる犯人に、「対話」をもって事件を解決する交渉人。その交渉人が、自分に着せられた濡れ衣を晴らすため、また同僚の中にいる真犯人を見つける為に立て篭もる側に立ってしまう。そして別の街から現れた交渉人が、その「交渉人立て篭もり事件」を解決しようとして、交渉人vs交渉人という面白い展開に。そして真犯人は誰なのか・・・。単純な理由だけど、複雑な事態になっていきます。途中で真犯人に見当が付いてしまったけど、それでも十分に面白かったです。サミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーの白熱の演技が見どころ。 [DVD(字幕)] 8点(2009-02-06 20:19:16) |
6. ゴッドファーザー PART Ⅲ
この監督や作品に特別な思い入れが無い分、率直な感想として2よりも見易く且つ1に似た後味の悪さを味わえました。1~3通して面白かったです。ラストは泣けました。 9点(2003-11-27 04:13:37) |
7. 恋する惑星
ごちゃごちゃした感じは良かったです。でもセリフがロマンチックを通り越していちいちクサすぎ。カリフォルニア行きたいからってカリフォルニア・ドリーミンってなぁ・・・。フェイの行動は気持ち悪すぎです。雰囲気を出すためだと思うが、カクカクしたカメラワークは目が痛い。この映画は肌に会いませんでした。金払って見る気はしません。金城は不夜城より良かった。 2点(2003-10-13 18:40:20) |
8. 御法度
シュールで淡々と進む雰囲気が良かった。キャストは大衆向けなのに、テーマはアブノーマルっていうアンバランスさも良かった。坂上二郎とトミーズ雅が面白くて笑ってしまった。眠気を誘う前半を耐えれば、後半のサスペンスっぽさを味わえる。大島渚監督やビートたけしといったネームバリユーに惹かれて見ると肩透かしを食らったような感触を受けるんだろうが、B級映画やキワモノ好きな人ならそこそこ楽しめると思う。やっぱ自衛隊とか監獄とか、男祭りなところにいるとそうなっちゃうのかねぇ。そこんところは生涯理解できそうにありません。 7点(2003-09-27 15:48:08) |