1. コールガール(1971)
タイトルからもっと下世話な内容の映画と思いきや、サスペンス調の味付けに、ヒロインの孤独感を中心に描いた女性ドラマに近い作品でした。 ジェーンの演技はいいし、ドナルド・サザーランドやロイ・シャイダーのサブキャラもいいのだが、全体的に映像が暗く、物語の流れもやたら淡々としていて重苦しい圧迫感が。 サスペンスとしてのストーリーは今イチ、ドナルド演じる刑事とのロマンス(?)は空回りぎみで、正直ちょっと退屈な映画でした。 古いニューヨークの風景シーンは印象深い。 [DVD(字幕)] 4点(2014-05-27 09:39:06) |
2. コーマ
病院を舞台にしたサスペンス映画。よくよく考えたら、とても無茶な題材(事件)で、 ラストまでハッとするようなシーンやお話の展開もないけど、テレビ映画のような作りなので、 とても鑑賞しやすい。シナリオも配役もスリル感も手堅いというか、A級とまではいかないが、 悪い印象も受けない。あくまでB級サスペンスとしてみれば、そこそこ楽しめる作品かと。 [DVD(字幕)] 4点(2012-08-30 02:50:38) |
3. 好色元禄(秘)物語
好色な姉妹の姿を描いたポルノ時代劇。「ウルトラセブン」のアンヌ隊員は、 いつの間にか色っぽいお姉さんになっており、妹役の橘麻紀もなかなか良かった。 見所としては彼女たちだけで、ストーリーのほうは推して知るべしといった内容。 かなりくだらない映画だけど、懐かしいひし美ゆり子の姿が見れただけでも良かったかな。 [ビデオ(邦画)] 1点(2012-04-14 19:09:44) |
4. こわれゆく女
妻役ジーナ・ローランズの狂気の演技が見所のホーム・ドラマ。 ジーナがとにかくこわい。どこの家庭でも、一歩間違えれば起こり得る内容なので、 身につまされそうなリアル感がある。夫役のピーター・フォークも熱演。 最初はコロンボのイメージが抜けなくて戸惑ったが、中盤からは完全に引き込まれ、 やはり実力のある役者さんなんだなと痛感。家族、夫婦の絆を、 変わった側面から見せてくれた作品だった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2011-12-07 20:59:37) |
5. 獄門島(1977)
石坂金田一シリーズの第三弾。原作自体が、「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」 「八つ墓村」と比較すると少々劣るかなという印象の作品。トリックは無茶な部分が多いし、 殺人事件が起こるまでの背景や犯人の動機など、ドラマとしても今ひとつピンとこない。 それでも封建的な古い因習の残る島、どろどろした人間関係、俳句通りの連続殺人と、 ポイントはしっかり押さえてあるので、横溝ファンなら十分楽しめる作品ではないかと思う。 [地上波(邦画)] 5点(2011-12-05 07:24:57) |
6. 高校生ブルース
関根恵子の映画デビュー作。軽やかなタッチで描かれているが、 十代の妊娠がテーマなだけに、ストーリー自体はかなり重い。 女性ばかりでなく、男性でも思わず目を背けたくなるシーンもある。 お話はそつなくまとめてます。主人公の気持ちはわかるし、ヒロインのほうも、 無知すぎるという点を除けば、状況設定も心理描写もうまく描かれているほうだと思う。 ただ昔の映画なので演出が古臭く、観る人を選ぶ感はあり。一番の見所としては、 関根恵子が十五歳の瑞々しいヌードを惜しげもなく披露していることかな。 今では絶対に無理なシーンだし、時代を考えれば、当時としては衝撃的だったんだと思う。 [DVD(邦画)] 4点(2011-09-20 04:28:43) |
7. 好奇心
「青い体験」の内容をきれいな演出と映像で、やや上品に味付けしたような作品。 本作では主人公の初恋の相手が母親ということで、サッパリ目に仕上げたのは良かったと思う。 少年の描写もよく描かれているとは思うけど、やっぱり今一つ印象は薄いかな。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-29 16:50:59) |
8. ゴジラ対ヘドラ
ヘドラは「公害怪獣」という冠がついていて、 一応環境問題というテーマを何気なく織り込んでいるところはいいのだが、 ゴジラの動きなどは初期の頃に比べると随分と変わってしまった。 子供向けというより幼児向けといった感じで、かなりコミカル。 このシリーズも興行的にかなり苦しくなってきたのか、 「何か手を打たなければ」といった、制作者側の悪戦苦闘ぶりが窺える作品だった。 [映画館(邦画)] 3点(2011-08-17 11:04:46) |
9. 告訴せず
青島幸男主演、松本清張原作の映画化。 起承転結はしっかりしているし、オチもいい。本来は面白いはずなんだけど、 なぜかしっかりとこない。内容がやや地味で、テレビ向きというせいもあるのだろうが、 どうにも見せ方という点での演出が悪いように感じる。特に終盤からラスト。 ということで、今ひとつ楽しむことができなかった。 たぶん原作を読んだほうが面白いのではないかと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-14 10:22:53) |
10. コンボイ
公開当時は配給会社も力を入れていたのか、頻繁にCMで目にした作品。 その年の興行成績(外国映画)でも5位、とかなりヒットした。 一応バイオレンスアクションのはずなのに、テーマ曲が軽快で雰囲気が爽やか。 登場人物たちも皆ストレートな性格なので、感覚的には西部劇に近いものがある。 アクがなく、演出も今イチのせいか、どうしても印象に残らないきらいはあるが、 全体的にはまとまっており、中々面白い作品ではある。 [映画館(字幕)] 4点(2011-08-14 09:47:36) |
11. ゴッドファーザー PART Ⅱ
「1」を未見の人にはわかりづらいという欠点はあるものの、内容は前作より面白い。 父親との時代の違いを描くことによって、マイケルの苦悩がより伝わってくるという仕掛けで、 若かりし頃の父親役を演ずるのがロバート・デ・ニーロ。 前作でマーロン・ブランド演じたドン役のイメージを壊さないよう、しっかり役作りをしている。 映像演出面に関しては、まるで絵画を見ているような素晴らしい出来映えで、文句なし。 まさに芸術的。今まで面白いと思える続編はいくつかあったけど、 「1」を越えるほど完成度が高いかもと思ったのはこの作品だけ。 [DVD(字幕)] 8点(2011-08-14 09:08:22) |
12. ゴッドファーザー
ストーリー、演出、映像、音楽と、バランスよく完成度の高い作品。 ファミリーの人間関係をじっくりと見せてくれるお話の流れは秀逸で、 キャスティングに関しても、マーロン・ブランドの存在感はもちろんのこと、 アル・パチーノがこんなに素晴らしい役者だとは思っていなかった。 昔の映画なので映像はやや暗めだが、非常に凝ったインパクトのあるシーンが多い。 感覚的に芸術性が高いとも思わせる映画である。 コッポラはこの作品の監督を引き受けたとき、コーヒー1杯分の金も払えなかったらしいが、 ホンマかいな? [DVD(字幕)] 8点(2011-08-04 10:55:06) |