1. イレイザー(1996)
《ネタバレ》 ジェームズ・カーン出演と言うことで鑑賞。まさかのシュワちゃん無双の大暴れな作品だったとは。飛行機からの落下シーンを筆頭に次から次への天下無敵ぶりは、それが彼の持ち味なので十分楽しめて文句なし。お目当て五十路ジェームズ・カーンの渋さにウットリしていたら、まさかまさかの裏切り者であり、若き日のキレ芸が歳を重ねるとこうなるのかと感慨深い極悪ぶりに惚れ惚れ。 また、ジェームズ・コバーン、ジェームズ・クロムウェル出演も嬉しかったところ。 そして恩を仇で返す奴がウヨウヨいる世の中で、ジョニーの活躍ぶりに胸熱激熱。 まずまずに練られていたストーリーでの痛快サスペンス・アクション巨編に大満足。 [DVD(字幕)] 8点(2022-08-01 00:24:50)(良:1票) |
2. 愛しのタチアナ
男女四人の心模様に喜怒哀楽を感じられないまま終わってしまった作品。独特の色使いが興味深いカラー作品で無かったのが退屈さに輪をかける。 [DVD(字幕)] 4点(2018-10-31 14:30:33) |
3. イギリスから来た男
同時期に製作された「ギャング・オブ・UK」を思い起こさせるストーリー。キリリとした眼差しで身体を張るテレンス・スタンプにそう言えばジョン・ハートの格闘シーンはまだ見ていないなぁ。聖職者の子息として殴る蹴るシーンは拒否してたのだろうか。あっ、「殺し屋たちの挽歌」で女性相手にそれらしき事してたっけ。あぁ、その映画でテレンス・スタンプと共演していて二人の絡みはあまり盛り上がらなったなぁ。愛娘に対する因果応報のほろ苦さを味わう姿はジョン・ハートが数段勝っている。ピーター・フォンダってヒュー・グラントをいかがわしくした感じ。悪役好きの身からは許し難いお人好しな悪人はこの人にしか出せない味わいで、因業な父ヘンリーと猛女の姉ジェーンと接してきた所以なのか。 時系列をいじくったストーリーのあまりの退屈さに色々な事が思い浮かんできていつの間にか終わった作品。 勝手に期待して裏切られたとぼやくのは野暮だけど残念です。 [DVD(字幕)] 3点(2018-04-29 19:14:28) |
4. いとこのビニー
《ネタバレ》 キッチリと描かれた法廷シーンとコメディの塩梅が絶妙な脚本は見事で、大笑いさせられた法廷モノという稀有な作品。何時もの残忍冷酷な役柄でないジョー・ペシのキレるのを堪えてそうな姿に、何時もなら皆血祭りにあげられているのにと思うと可笑しくてしようがなかった。子宮でモノを考えてそうで理知的であるギャップが魅力のモナ・リサ・ヴィトを演じるマリサ・トメイが輝いていた。勝訴の結末は想定内だが、一発逆転の証言の理詰めさが心地良く、後味もスッキリ爽快。掘り出し物の逸品。 [DVD(字幕)] 8点(2018-03-11 17:31:22)(良:1票) |
5. インサイダー
《ネタバレ》 何があっても最後まで「約束は守る」気迫を見せつけるバーグマンをアル・パチーノが何時も通りに魅せてくれる。善と正義感がもたらす現実との間で揺れ動く心模様をさらけ出すワイガンドをラッセル・クロウが劣らぬ存在感で示す。作品に重厚感をもたらしたマイク・ウォレスを演ずるクリストファー・プラマーは「インサイダー以降良い脚本が回ってくるようになった」と語るのが納得させられる絶品ぶり。男達の物語の中で、ワイガンドの妻はメソメソと参って去って行き、バーグマンの妻は「先を見通して行動するのよ」と励ます。男女であっても男同士であっても相手が直面している窮地を共に乗り越えて行く意志の有る無しがパートナーの真偽を示している印象深いシーンだった。実話という事に、遣る瀬無い思いと、作品を世に送り出すアメリカの底力を感じた。アッという間の158分を堪能しました。 [DVD(字幕)] 9点(2017-08-21 12:35:03)(良:1票) |
6. イル・ポスティーノ
朴訥なマリオが世界的な詩人に感化されながら友情を育む様子は穏やかで心地良かったのに、切ない結末の唐突さに戸惑う。鑑賞後にマッシモ・トロイージが本作で力尽きた事を知り、額に汗が滲んでいる姿は命を懸けていたのだと思うと何ともやるせない。 [DVD(字幕)] 8点(2017-04-10 00:51:51) |
7. 依頼人(1994)
《ネタバレ》 共に世間の仕組みに勝てない依頼人と弁護士。勝ち目のない戦いに挑む姿は見応えがありました。酷薄な検事は敵に相応しかったものの、その部下たちやマフィアの面々が間が抜けていて緊迫感が削がれたのがいけません。万事めでたく終わり、後味が良いと言えば良いのですが、あまりにもサクサクと事が進んだのに物足りなさを覚えました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 03:07:49) |
8. イングリッシュ・ペイシェント
《ネタバレ》 ハナの物語によけいなモノがくっついて二兎追うものは一兎も得ず状態となったようです。夫婦や友を死に至らしめ、あまつさえ、Noble obligationに反し国家をも裏切った売国奴の不倫をダラダラダラダラ見せ付けられるのは苦痛でした。アカデミー賞を多数獲得しているようです。他人様の評価に対してとやかく言うのは独り善がりなので「ふ~ん」と言うに止めます。 [DVD(字幕)] 3点(2009-07-19 01:57:13) |
9. 今そこにある危機
アメリカの独善主義且つ御都合主義な正義(全く違和感がありません)対アメリカの良心(信じ難いです)が描かれた単純明快なアクション作品で、ハリソン・フォードの毎度お馴染みの活躍を気楽に鑑賞出来、それなりに楽しめました。不満はラストのコルテズとライアンの対決です。淡白です。ヘリのクラークとライアンの姿にいたっては「ファイト~」「いっぱ~つ」のCMが浮かんできて苦笑してしまいました。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-27 23:10:55) |
10. いつか晴れた日に
《ネタバレ》 B'zの『裸足の女神』が浮かんできた作品。情熱的に奔放に恋して手ひどく傷ついたマリアンヌ、マリアンヌに秘めたる熱い想いを抱くかつて彼女と同じように傷つき苦しんだであろうブランドン大佐、エドワードへの叶わぬ想いの辛さをグッと飲み込み周りを何時も思いやるエリノア、不器用で頼りなさそうだけど芯の強い優しさを持つエドワード。四人の晴れの日の笑顔に互いにいたわりあう事の出来るこの人たちなら何時までも幸せに暮らす事ができるだろう、本当におめでとうと言わずにいられない。息を飲むようなイギリスの美しい曇り空と、エリノアの抑えに抑えていた想いが全て溢れ出た嗚咽のシーンは忘れられない。 7点(2004-02-26 21:15:36) |