21. インサイド・マン
《ネタバレ》 少しイメージの暗い『オーシャンズ11』って感じに見えました。違うところは、や『オーシャンズ11』は”オシャレなドロボウ”という雰囲気を前面に出して、反社会的な「盗み」という行為をどこかファッショナブルかつコミカルに描いています。が、『インサイドマン』では”盗みは盗み”というスタンスで、出てくる犯人グループに、「スマートに盗もう」なんていう美学は一切なし!なんつーか、そういう飾らない盗みにどこかストイックさを感じる。。。 『インサイドマン』って『インサイダー』みたいな内部告発ものかと思ってたけど全然違いました(汗)なんつー脱出方法を思いつくのかΣ(☆д*) これもファッショナブル・・・なのかな? でもこの映画も結局は最後ハッピーエンディングみたいに終わってるわけだけども、やっぱこういう犯罪って少なからず誰かに迷惑をむちゃくちゃかけてんだよね。それを「ファッショナブル」とか、ましてや誰か一人だけの視点で「ハッピーエンディング」にしてもいいんだろうか、ってのはいっつも考えてしまう・・・。まあ映画の話にそこまで突っ込みだしたら始まんないんですけど(^ ^ヾ ひとり言でした。 [DVD(字幕)] 5点(2006-10-17 00:58:04) |
22. 頭文字(イニシャル)D THE MOVIE
まだ他の人のレビュー内容は未見ですが、これはかなり批判食らってそう・・・(汗)。鑑賞後の意見としては、この映画は実写でのドリドリカーバトルを実現できただけですごいんだから、『頭文字D』の名前を使わずにまた別物の物語として作ったほうが鑑賞後の評価はグッと上がると思う。なまじこれを『頭文字D』として観ようとするから観た後に原作とのギャップというか誤差に「あーあ、やっちゃった」感が出て来るんだと思う。そりゃあ確かに『頭文字D』のネームバリューのおかげでここまでの商業効果は出たんでしょうが、きっとそれに乗せられた人の大半は鑑賞後に何らかの拭いきれないものがまとわりついていると思います。本当に、それを抜きにすればすごくいい映画だと思うんです。だからもうオレはこれと原作の『頭文字D』とはもう切り離して鑑賞することにしています。 さて、ここからのレビューはなるべく原作『頭文字D』とは関係ないものとして進めていきたいと思いますが、まずキャラクター陣にあまり魅力がありませんね。いや、決してキャストが悪いと言ってるわけではないんです。ただ物語上のキャラ達が、親にたかって夢ばかり見るバカ息子や、相手を事故らせて勝とうとする走り屋だったり、肝心の主人公・拓海にも物語の最初と最後であまり成長したような印象も受けず、「はて、ところでこいつらは何がしたいんだろう?」と思ってしまった自分がそこにいました。「CGを一切使わない」といううたい文句も現物を観た後ではかなりの語弊があるな・・・、と思わずにはいられませんでした。上述のように、原作のネームバリューでかなりの大もうけをしたであろうこの映画。それを考えると、「映画館が入場料と鑑賞料を別にして、気に入らなかった、あるいはだまされたと感じた映画にはその鑑賞料を払わなくてもいい」、というルールがいつか出来てくれないかと思います。。。 [DVD(吹替)] 6点(2006-03-25 22:22:36) |
23. イン・ザ・カット
《ネタバレ》 正直言って、他の映画でどんでん返しの展開には慣れてるんで、真犯人には全然驚きませんでした。メグ・ライアン映画ってあんまり観たことがないので(せいぜいトップ・ガンが限界)あれなんですが、あんまこの手の映画に出る年ではないんでは・・・。暗い部屋とかならともかく、冒頭すぐで花びらが舞うシーンとか街中とか比較的明るいロケーションではすっごい皺が気になります。 ケビン・ベーコンの存在の意味もわからなかった。結局なに?この映画でのケビン・ベーコンの役割は観客にこいつが犯人と思わせる為のデコイ的存在にしか過ぎなかったのか??こらっケビン!おまえが出てたから借りたんだぞ!!それをなんだチョイ役で終わってしまいやがって。 ストーリーもなんてことはないし、スプラッター的な表現もほんのちょっとしか出てこないし、ドラマにするにしてもサスペンスにするにしても観る側は不完全燃焼。しかもこの映画を観る前にすでに血がドバドバ出る映画を2本観ていたのでもうこのぐらいでは動じない。本当に、「ありがちな映画」って言葉があてはまる作品だと思います。電車に短歌が書いてあったのには日本人としてちょっと嬉しかったですが。 4点(2005-03-01 14:44:04) |
24. インソムニア
《ネタバレ》 オレも不眠症だったときがあったんで、ドーマー(=アル・パチーノ)がベッドの中でごろごろしながら布団をかぶったり、時計を隠したり、とにかく部屋を暗くしようとしたりしてとにかく寝ようとしているのに強烈に共感しました!ほんっとあれってつらいんですよね。さすがに白夜の経験はありませんが、何時間もベッドでおとなしく横になってるのに、それでも寝れないってものすごく苦痛ですよ、しかもそれが何日も続くんですから。味わった事がある人ならこのつらさはわかると思います。 でも映画全体としては、どれだけ不眠症がつらいかっていうより、ひょんなことからゴタゴタのあった同僚を殺してしまったことをひた隠しにするちょっと見苦しい刑事さんの物語って感じですよね。まぁそれが引き金で不眠症になったってことですが、ちょっとタイトルに持ってくるほどInsomnia(不眠症)ってメッセージは伝わってこなかったなぁ。どっちかっていうと火サスの雰囲気。協力しようって決めたそばから取調室でガキみたいな皮肉アンド暴き合いが始まって、「あーあーもう」って感じでした。ヒラリー・スワンクも別に何がどうってことはなかったし、ふっつーですかね。しいて言えば、ちょっと『クリムゾン・リバー』みたいな雰囲気もありました。雪景色は雄大で綺麗だったし、そこは評価できると思います。 不眠症なんてマジでなるもんじゃありませんよ。経験した事ない人はできれば一生ならないように気をつけましょう 6点(2005-02-21 11:45:43) |
25. インファナル・アフェア
《ネタバレ》 「えっ、こっちが警官で実はマフィアの手先で・・・えっ、こっちはマフィアで実は警官で・・・えっ、警官が警察の中のマフィアを探して・・・えっ、マフィアが警察の・・・(リピート)」 疲れました、正直(--; もっとちゃんと理解しようと思ったらまた何回か観ないとだめかな。 一つだけ言えるのは、ラストが気に食わない。結局生きてるうちに自分の人生を取り戻せなかったヤン(=トニー・レオン)はとても救いようが無かった。愛する人も残し、ただの潜入で終わるはずだったマフィアとして人生を終えてしまい、彼は間違い無く無間地獄を味わってしまっているだろう。だがラウ(=アンディ・ラウ)の方はどうだったろうか。事件が解決し、おそらく昇進もしたのだろう。彼女は失ったかもしれないが彼にはまだまだ未来が残っている。よく世の中で言われてることが、「生きてさえいれば良い事がある」。まさにその通りだろうとこの映画を観た後率直に思った。そして同時にやりきれなさも感じる。物語を観ながら、一番オレが感情移入できたのはヤンだった。理由は、彼が一番人間らしさを魅せてくれたからである。長年マフィアとして潜入捜査してきたヤンが、唯一警官に戻れる所であったウォン警視。彼の死を目の前にした時のヤンは、とても共感するものがありました。それだけに、ラストでの彼の死が悔やまれる。立場こそ逆だったが、同じように生きてきた二人の漢が、ラストで全く別のものになってしまった、そう感じました。 6点(2004-10-13 01:13:51)(笑:1票) |
26. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
《ネタバレ》 面白かった感はあったんだけど、何が面白かったと聞かれるとうまく言葉に出来ない。 レスタト(=トム・クルーズ)は結局人間をどんな風に見てたんだろう。一見すると食料としか見てないように見えるけどそれだとルイ(=ブラッド・ピット)を仲間にしたという理由が説明できない…。う~ん。 てかおまえは不死身かレスタト。でも今まで馬鹿にしてたねずみ食いを生き残る為とはいえレスタトもやってしまったことにとても皮肉を感じましたね。 話のスタイルとしては「スパイ・ゲーム」と同じ、冒頭すぐに回想シーンが始まりそれに終始する映画なんですけどこっちはきちんと映画としても楽しめた。インタビューって言う独特の雰囲気もうまく話をナレーション調にすることができてよかった。 個人的にはヴァンパイアのあの卓越した身体能力を使ったアクションシーンとかあったらもっと評価高かったんすけどね。 7点(2004-08-08 20:50:07) |
27. インナースペース
《ネタバレ》 まだ自分は「ミクロの決死圏」観た事がないので比較は出来ませんが、観てみりゃどうしてなかなか、面白かったですよ☆これのDVD借りてから4日間ぐらい観ないまま放置してましたが(汗)。でも"Inner Space"ってタイトルにするならそれなりにもっと体内旅行して欲しかったとは思う。体外でのドタバタ劇が多すぎて期待していたものは得られなかった感じ。でも終わり方はいいですね。「オーシャンズ11」みたいに「まだ敵に追われてるんですけど・・・」みたいな感じだけで終わってたらちょっとがっかりでした。ちゃんとジャックがそれを助けに行くシーンがあってほんとによかった。そのおかげでだいぶすっきり出来ました。同じ系統の映画は疲れるのでまた時間を置いて「ミクロの決死圏」を観ようかと思います。 6点(2004-04-19 01:08:15) |
28. インサイダー
《ネタバレ》 よくあるスポーツ的「男」映画ではなく、なんつーか社会的「男」でしたね。ローウェル(アル・パチーノ)はこの映画で初めて見ましたけどかっこいいですね。ワイガンド(ラッセル・クロウ)が法廷に行く直前に海で決心を固めるシーンはめっちゃしぶかった。ってゆーか海きれいでした。その後車に乗ってるワイガンドのシーンがすごいコントラストだった。ワイガンドの横に乗ってる人の背景にはすごくきれいな海が写ってるのにワイガンド自身の背景にはなんか墓みたいな物が写ってて、これから法廷に行くワイガンドの運命を表してるような雰囲気が見てるこっちまで伝わってきました。あと、おもわずラッセル・クロウの日本語が聞けて感動でした☆ 8点(2004-03-23 14:12:23) |
29. インデペンデンス・デイ
《ネタバレ》 オレははじめて見てからしばらくはこの映画の虜でした。だって話も面白いし感動もできるしハラハラもできるしとにかくよかったんやもん! 一番好きなシーンはラッセルがミサイルが故障して発射できなくなった時に、日本人顔負けの神風アタックを見せてくれたシーン。不覚にもちょっと泣き入りました。だってめちゃめちゃかっこええもん!正直、「それ一発で船全部沈むんかい!」とも思いましたが、彼の勇敢さをたたえてそれは黙認しました。誰かに好きな映画を聞かれたら俺の中で常にこれはリストアップされてます。 10点(2003-12-12 16:11:27)(良:3票) |
30. インビジブル(2000)
名セリフ、「姿が見えなくなるとモラルも消えるらしい」は確かにいい。でも実際はそんなことを言っていないことが英語をちゃんと聞くとわかる。あれは字幕を作った人の腕がよかったということでしょう。しかしこういう近未来の世界を描いた映画ってのはほんと考えさせられることが多い。映画、「6-d」や「マトリックス」もしかり。ヒトクローン問題もいつ実際に起きるかわからない。今世界に公表されてる産業技術なんてほんの氷山の一角でしかないとも言われてるしひょっとしたらすでにクローン人間の一人や二人そのへんにいるかもしれない。こういう映画を見て思うことはつまるところどんなにすぐれた素晴らしい技術があったとしても、それを扱う人側のほうに問題があれば簡単にこの映画みたいな事件は起こる。そう思います。それを実感させてくれた評価として8点を。 8点(2003-11-20 01:09:07) |