1. イントゥ・ザ・ワイルド
《ネタバレ》 最後のほうになって、皮肉のように主人公は作家の言葉を見つける。・・・大切なのは愛する者を持ち、家族、そして隣人を愛すること・・・幸せは、誰かと分かち合わないと現実と感じられない・・・(うろ覚えです) ふつうに言えば陳腐な言葉に重みを持たせてくれた監督に、とても感謝する。本当なら親が子供を育てて行く課程で伝えなければならない、重要なことなのかもしれない。その機会を持てなかった彼は、自分でそれを獲得した。ひとりぼっちで死にむかいながら。そして、「冒険」ということばをもう一度新鮮に感じさせてもくれた。自分は冒険しているか、リスクを冒しているか。あまり経験を積まず無謀に大自然にいどんだ愚かさは否めないが、きっちりと「冒険」した彼の行動を、所謂「自分探しの旅」とかたづけてしまうことはできない気がした。ヘラジカが腐敗するシーン以降、死の気配がしのびよってくる感じがひしひしと怖い。ベルトの穴をひとつづつつめていくところとか。ピストルをつきつけられている人を見せられるよりも死を感じるのは私だけだろか。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-09-07 14:08:05)(良:2票) |
2. インランド・エンパイア
次の日の朝、見たことも忘れてしまった悪い夢。たくさんのそんな夢の断片が、ある時、一度に記憶に甦る・・・そんな感じの映画だ。現実の記憶なのか、夢の記憶なのか区別もつかない恐怖。そして、そこから見えるのは、本来の?自分の断片。失われた愛の断片。・・・なぜかそこには、かすかだけど美しい希望の光がある。 [DVD(字幕)] 6点(2008-06-10 14:41:25) |
3. イン・ベッド・ウィズ・マドンナ
マドンナのツアーを追っているドキュメンタリータッチの作品。この人は誰かを演じるよりも本作が一番おもしろい!(ていうかマドンナという存在そのものがすでに演技だから?) ライブそのものも、ゴルチェが衣装やってたりもして、すごくかっこいいです。まあ、マドンナ嫌い!っていう人にはおすすめできませんが…。 [ビデオ(字幕)] 7点(2004-01-21 17:15:58) |
4. イングリッシュ・ペイシェント
飛行機のシーン、美しい。全体の構成がうまいのでこのシーンの美しさが際立っていると思います。ただしオトナのお話です。 9点(2004-01-09 21:05:16) |
5. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
これを見て、きらいだったトム・クルーズが好きになったのでプラス1点。ブラピはズラにあわねー。ブラピってあまりにも顔が現代のひとなので歴史物には向かないと思う。 7点(2004-01-09 20:06:44) |
6. イル・ポスティーノ
《ネタバレ》 TVでイタリアやフランスの紀行モノ番組なんかを見ていると、ものすご~く田舎でチーズ作ったりしてるおじさんが「ウチの村が世界一。」みたいなことを誇らし気に言っていたりすることがある。きっと一生この人は海外旅行なんか行ったりしないんだろうなあと思うけれど、なんだかうらやましくなる。この映画の主人公は貧しい島に生れたことを悲観していたけれど、詩人との出合いによって、詩とともに美しい故郷を愛する気持ちというかけがえのないものを受け取ったような気がする。ラスト近く、詩人に向けて吹き込んだテープに、故郷の美しい自然がかなでる音を録音しているくだりで涙、涙。マッシモ・トロイージが、俳優じゃなくて本当に現地に住んでるしょぼいにいちゃんに見えるのもすごい。 9点(2003-12-27 18:19:24)(良:1票) |