1. さよならエマニエル夫人
これはもうお約束ですね。毎度毎度のご乱行。そして妙に余韻を引きずらせたラスト・・・。シルビア・クリステルとしては,その後「エマニュエル」で復活を果たすんですが(主役はさすがに別),名前の表記が変わっても若返っても,やってることは同じ,というこれまたお約束でして・・・。 4点(2003-08-17 11:36:50) |
2. サスペリアPART2
これって別物で,1より前の作品なんだそうですね。1も,おどろおどろしていて恐いと言うより只の気色悪いだけの作品,と思ったけど,これは更にひどいですね、これ以来ホラーは駄目っていう免疫不全になっちゃいました・・・。 2点(2003-03-09 22:51:17) |
3. サラリーマン金太郎
あはは,↓確かに仰る通り滅茶苦茶ですね。私も原作の漫画が好きで(と言うか本宮ひろ志の作品は,30年来愛読していますので・・),本作のエピソードは,原作でも最も熱い内容ですので,映像化したらどうなるか,と興味津々でしたが・・・。高橋克典は,多分矢島金太郎のイメージに一番近い俳優ではないでしょうか。野際陽子と津川雅彦の役は,お笑いかと思っちゃいました。羽田美智子は「美味しんぼ」でもそうだったけど,一番いい思いをした役どころと思うし,榎本加奈子は要らない。山城新悟はこうした「悪代官」役が板に付いていたし,山崎努もさすがと思う。個人的には一番好み(笑)の水野美紀の扱いが低すぎるの減点対象か・・・(爆)。ということで(何が?),ハチャメチャな作品に対してぐちゃぐちゃなReviewで恐縮ですが,コミック作品の映像化としては,まぁましな方かと・・・。少なくとも,「美味しんぼ」や「GTO」に比べたら数段出来がよいと思います。何よりも,原作自体の持つあの"熱さ"が感じられたので・・・。 6点(2003-03-02 19:10:08) |
4. ザ・セル
これって,意識の内面の描写を如何に非現実的な(ダリの絵画に例えているのには首肯)するか,さしてそれに如何にリアリティを持たせてこちらに訴えられるか,などという極めて矛盾したことを思ってしまいました。こうした手法って多分斬新なのだろうし,そうした意味でも野心作なのでしょうが,私のような素人には今イチその良さは伝わってきませんでした。ま,背中の皮を吊して云々という気色悪いシーンはともかく,猟奇的な内容を扱っていながら,あまりそうした感じがしなかったのが残念と言えば残念。ジェニファー・ロペスは美しいかも知れないけれども,役柄にはまっていたかどうか・・・。 5点(2002-12-29 17:50:12) |
5. サボテン・ブラザース
いいですね,これ。馬鹿馬鹿しいことこの上ないけれども,笑いの勘所を押さえた演出で,いい感じでした。86年作品だそうですが,こうしたものをさらりと提供できるあたり,ハリウッドの志の高さが窺える,と言ったら褒めすぎですかね。曲が,大ヴェテランエルマー・バーステインってのも◎。元気のいい場面じゃ,往年の西部劇のスタンピードシーンを思わせるし,悪党たちが砦を後にする場面では,思わず「十戒」のエジプト軍のモーゼ追撃シーンを思い出してしまいました。 8点(2002-09-29 21:06:44) |
6. サンドラ・ブロック in アマゾン
アマゾン川流域の大森林が,巨大米国資本のハンバーガー会社によって伐採され,牧場と化していることを何かで読んだ記憶がありますが,本作はまさに米資本による森林破壊が全編のモチーフとなります・・・ってのは,嘘でして,DVDのケース裏にあった「サンドラ・ブロックが絡みを演じて,あまりの激しさにR指定になった程」というキャプションに惹かれてレンタルしてしまいました。しかし・・・。このどこが激しいんだ,時間にして3分程度,そりゃいろいろと動いて体制変えてたようだけど・・・・・。内容については可も不可も無し。ファンなら借りても損はないでしょう。 5点(2002-07-13 10:46:04) |
7. 里見八犬伝(1983)
これ見て2年程たってから,鎌田敏夫の原作を読みました。私も子供の頃,周囲の大人たちに薦められて,「南総里見八犬伝」の現代語訳を読んで,クラシカルな雰囲気とは裏腹に,活劇あり,妖怪話あり,恋愛シーンに戦闘シーンと,平家と雨月と近松を合わせたような面白さがあり,こりゃ化政時代の(脱稿は天保か)エンターティメントだ,とえらく感心した覚えがあります。鎌田版八犬伝は,原作の勧善懲悪とか儒教的道徳精神は皆無で,ちょっとばかりのお下劣(失礼。えっち,と言うべきか)とかなり荒っぽい文面だった記憶があり,さすが「金妻」原作者,と妙なことに感心してしまいました。そんでもって映画はさらに馬琴は勿論鎌田本からも大きく逸脱しています。ま,原作に忠実たることが映画の絶対条件である筈がないのですけど,それにしても,ただ薬師丸を使うのが目的でこんな脚本になったのでしょうか。封切り当時,私は地元の東映でアルバイトしており,「セーラー服と機関銃」「探偵物語」「時をかける少女」等々,特権で見ることができましたが,「Wの悲劇」を越えるものはなかったと思っています。 5点(2002-07-07 21:16:06) |
8. ザ・パイロット(1995)
レンタルDVDを見て,おや,ラッセル・クロウがこんな作品に!と驚き,待つこと1ヶ月。ようやく借りることができました。開戦間もないWWⅡモノ,しかも空モノ,ということでついつい期待して見ました。それにしても,制作年を確かめなかったけどラッセル・クロウがえらく若々しい。当たり前だけど「グラディエーター」とは大違い。それに,悲劇の始まりって言うけど,誰も戦争で死なないし,戦争にも行かない。訓練中の事故は気の毒だったが,心身症で突入・自爆(迷惑この上ない)なんて気の毒を通り越している。女優さんも今イチ綺麗じゃないし,RAFのオーストラリア兵に対する差別を強調した訳でもない。戦争映画にも恋愛モノにもなり得ない代物。唯一の収穫は,デ・ハビランド・タイガーモスとかアブロ・アンソンなどというWWⅡ初期の英軍機の実機が映っていることぐらいか。特にアンソンは初めて見た。 3点(2002-07-07 20:30:22) |
9. さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
↓うん,俺も絶対降りるな・・・。前作同様,手を抜かずにまじめにアニメ作ってるな,って印象はあるけど,完成度としては前作には到底及ばないってところ。翌年の「わが青春のアルカディア」も今いちだったし・・・。 6点(2002-02-08 21:52:52) |
10. サスペリア(1977)
恐かったかな~。真っ赤っかの映像の中でしつこく鳴る音楽。妙な焦燥感を煽っているような気がしたけど,気色悪いだけだったな・・・。きっとホラー映画が好きな人だったら,きっと違う見方ができるのかもしれない・・・。 3点(2002-02-02 21:09:20) |
11. 桜の樹の下で
滅多にこの手の邦画は見ないのですが,何故かついつい見ちゃいました。確かに母娘で一人の男を取り合っているだけの映画ですね。津川雅彦に中年(否老年?)の助平さがもろに出ているだけに,それと寝てしまう七瀬なつみに痛々しさと妙な憤りを覚えてしまいました。 3点(2001-12-23 12:21:31) |
12. 三銃士(1993)
テンポ感が絶妙で,アクションシーンも過不足無い。チャーリー・シーンも今まで見たうちで一番格好良かった。音楽は今一。サウンドトラックのCDを聴いてがっかりした。 7点(2001-11-02 19:42:23) |
13. サウンド・オブ・ミュージック
今から数年前,偶然この映画の最初の舞台であるザルツブルグからウィーンへ訪れたことがあった。途中,文人墨客が多く訪れた避暑地,ザルツカンマーグートを通る。景勝地として知られる湖沼地帯だが,その中の一つモント湖畔の町モントゼーにはマリアとトラップ大佐が結婚式を挙げたあの教会があった。心地よい避暑地の夏風が湖からそよぎ,瀟洒な野外カフェなどもあり,観光客もまばらで,映画の一シーンを省察するにまたとない環境であった。周囲の緑なす山々と青々と水を湛える湖。この不朽の名作の最大の美術効果は何と言ってもこの雄大な大自然に他ならない。なればこそ,最後に高らかに歌われる「すべての山に登れ」が一層感動的に盛り上がるのだろう。唯一気にかかったのは,名曲の数々は飽くまでもアメリカ的であり,中欧風ではないことぐらいだ。それにしたとて,私がたまたま感じただけで全く問題になるまい。(蛇足ついでに,クリストファー・プラマーって「ピンクパンサー2」と「空軍大戦略」に出ていました。) 10点(2001-09-24 17:38:47) |