1. 最後の戦い
リュック・ベッソンの初期作品。ニキータを観た後で、これも観た。白黒で無声、この作品からはハリウッドに進出してからの興行的作品は想像も出来ないけど、今でもこちらの方が妙に印象に残っている。お金をかけて観客を意識して創ればいいってモンじゃないことが良く分かる。戦禍のあとなのか?廃墟みたいなところで突然ピンポンをする男性2人。人には如何なる時も娯楽が必要ということなのか?彼のメッセージが多分随所に込められたヘンてこな作品。 6点(2004-01-03 14:34:41) |
2. ザ・セル
綺麗な映像と、危ういというか、気持悪いというかスレスレの映像とで構成されていて、この点は見ても損はない感じ。ただ、この頃のハリウッド映画は、馬鹿の一つ覚えのように、幼児期に受けたトラウマが原因で精神に何らかの異常をきたした可哀想な主人公が、理解しがたい衝撃的な言動に及ぶ、というようなパターンが多すぎる。またか、いい加減にしてくれ、と言いたくなる。こう巷に溢れたんじゃ、何か発想が安易すぎませんか? 5点(2003-10-02 21:19:09) |
3. サウンド・オブ・サイレンス(2001)
普通に面白いのだが、どうといこともなくていかにもハリウッド映画的面白さ。こういう厄介な問題を抱えた患者さんって現実にはどの位存在するのだろう、事件が解決したら、メデタシ、メデタシとはとても思えないし、こういう設定をするとこの後、この娘はどうなってしまうんだろうと事件が解決してもあんまり素直に喜べない。最近こういう精神科物が多すぎるような気がする、それも幼児期に受けた心の傷が元、というような・・・。 5点(2003-10-02 21:08:18) |
4. さらば、わが愛/覇王別姫
レスリーチャンが死んでしまったので、彼の最高傑作ということで投稿。文句なしの10点。こういう映画に主演できたら死んでも悔いは無い、と思えるかもしれない。知り合いの中国人は、文革の時の様子も忠実に良く描かれている、大変素晴らしい映画、日本人によく勧めるが、あまりよくわからなかったなどと言われると、とても哀しい、と言っていた。脚本家志望のカナダ人は、生涯のベスト5に入ると言うが、私も間違いなくベスト10には入ると思う。今でも映画を思い出しては、生きることの意味と価値をしばしば問い返す。 10点(2003-05-11 23:25:07) |
5. サルサ!
ダンス映画だろうからと全然期待しないで見たら、大当たりだった。若い主人公が美形で、文句無く楽しめる。レーティシア役のおばあちゃまもとても愛らしいし、その恋人も物静かで知的な感じがいい。ダンス、音楽、後味も最高にいい。ちょっと気持ちが落ち込んだら、こういう映画を! 8点(2003-05-11 01:04:45) |