1. さすらいの航海
緊迫感に満ちすぎて観ていて健康に悪くなりそうだが、ラストに胸が熱くなった。それにしてもリン・フレデリックの美貌がまぶしい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-22 19:25:24) |
2. 最高のルームメイト
《ネタバレ》 二人の30年に渡る悲喜交々に心が温まった。 中でも特殊メイクで107歳までを演じるピーター・フォークが素晴らしい。 まぁ、年齢のわりに元気すぎるので不自然さも否めないが、俳優個人の魅力が違和感を薄めている。終盤の子供たちの逸話は、ちょっと凡庸すぎたかな。でも最後は、雪景色の白さが象徴するように、心洗われる見事な幕引きであった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-13 11:57:45) |
3. サンセット大通り
《ネタバレ》 大女優の老醜を単なる見せ物とせず、常にいとおしむ視線を逸らしていない。映画界の内幕を描きながらも品位を感じさせる所以は、ひとえにその点にあると思う。ラストは見事な狂気で締めくくるが、涙を滲ませながら見つめるシュトロハイムもまたグッと心を捉えるのだった。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-06-10 19:19:09) |
4. 三匹の侍
時折セリフが臭かったり、三匹の結ばれぬ恋など、ややエピソードを詰め込みすぎた感も否めないが、そんな違和感を補って余りある桁外れに面白い娯楽時代劇。今まで観た五社作品の中でも、ダントツのベストであり、現在でも通用する迫力ある映像に最後まで酔いしれた。 役者陣も最高。剛胆な丹波、ニヒルな平、愛嬌ある長門。いずれの個性が凄味となって炸裂する。そして何と言っても桑野みゆきの魅力! 囚われの時の眼差しにはゾクッとした。結局、見終わった後、最も残像が鮮明に浮かぶのは、桑野の瞳に尽きると言って良い。紛れもなく傑作。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-13 20:39:11)(良:1票) |
5. 鮫肌男と桃尻女
我修院達也もさることながら、島田洋八の起用に妙味を感じる。二人の怪演が素晴らしい。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-01-03 19:06:40) |
6. さすらい(1957)
寂寥感溢れる風景の空気がリアルで、普段自分が見る夢に似た部分が多い。茫漠とした世界観に心地よさと苦みを同時に痛感する。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-02 01:30:13) |
7. 山椒大夫
《ネタバレ》 驚天動地の傑作。何たる濃密な映像美、芝居の深み。これを神業と云わずして何と云おう。親子の行く末を手に汗握りながら見つめ、ラストの再会は感無量となりました。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-12-31 21:44:34) |