1. 13/ザメッティ
《ネタバレ》 銃口を突きつけられ、合図を待つまでの張り詰めた緊迫感が画面狭しにひしひしと伝わってきた。物語の根幹に入るまでは少々気だるさを感じるが、ゲームに引き込まれてからは断然面白い。また、モノクロ映像を生かした陰影が世界観を引き立てている。青年と父親の距離が微妙に分かりにくかったり、最後に敵役の相棒に会ってしまうあたりは都合よく出来すぎた感は否めないが、コンパクトによくまとまられた良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-11 22:31:08) |
2. ザ・ホード -死霊の大群-
非常にストイックなゾンビ映画。 この作品の見所はなんといっても大胆かつエキサイティングな演出にあります。 復讐という人間ドラマを交ぜつつも、決して間延びしないテンポでぐいぐいひっぱるもんだから飽きさせない。 ヴィジュアル、カメラアングルなど細部に至るまで低予算の割によく練られています。 見ごたえある肉弾戦に冷や汗をかきつつ、カッコイイ銃撃シーンにしびれる。 オロールという女警官の非情っぷりがハンパなかった。 セル版DVDの特典にあるショートムービー「ルヴォラン」を 観るとよりハマれます。 [映画館(字幕)] 7点(2011-07-09 22:16:15) |
3. ザ・コーヴ
ドキュメンタリーは、ありのままの真実を撮すもの、製作側が中立的な立場で撮ってこそ成立するものだと思う。そして観ている第三者に解釈を委ねるのが筋ではないでしょうか。 古い資料映像を引用したり、大した裏取もせず根拠もないのに「推測」で語るとか、もはや捏造ややらせに近い。製作者の悪意が込められている時点でアウト。まさにプロパガンダ映画である。 牛や豚、鶏など多くの動物を犠牲にして生きているのが人間。イルカは賢くて可愛いから捕獲してはならないというのは単なる駄々っ子ですね。 製作者の擁護ではありませんが、家族同然のように過ごしていたフリッパーがあのような最後を迎えてしまったのであれば本当に気の毒だとは思う。それならそれで「フリッパー追悼映画」でも作ってればよかったのでは?或いは、もしもフリッパーがイルカではなく、仮に牛であったならば果して同じような愛護姿勢を貫けたでしょうか?狂牛病とかひっぱりだしそうですがね。 [DVD(字幕)] 3点(2011-06-16 22:04:58) |
4. サベイランス(2008)
《ネタバレ》 「ボクシング・ヘレナ」以来14年ぶりとなるジェニファー・リンチ監督長編第2作目。 製作には父親のデヴィッド・リンチということもあり、自身、否応にも期待は膨らみつつ鑑賞。 全米を揺るがす連続殺人事件。その目撃者の証言を元に物語りは進んでいくという「羅生門」スタイル。ただ、証言と共にフラッシュバックされる映像が、すぐにウソの証言とわかってしまう点は違う。誰がウソをついているかを推理するのではなく、いったい犯人は誰で、目的は何なのか?これに絞られる。その謎を紐解く複線自体も物語中に散りばめられており一瞬たりとも見逃せない。 事件の捜査に訪れたFBIの捜査官2人からも、表情、しぐさなどで何かあるなとは思っていて物語の中盤あたりで既にあのオチが一瞬頭をよぎりましたがそのとおりでしたね。 防犯カメラのシーンもそうですが、観客にはなから犯人推理させようと思ってなかったんでしょうね。こいつらが犯人だよとあざとく演出することでより不気味さを出したかったという事でしょうか。 スッキリしない終わり方なのですが結構好きです。あの生かされた少女にしてみればとらうまになるだろうな。 [映画館(字幕)] 7点(2011-05-15 21:25:32) |
5. 斬撃 -ZANGEKI-
この作品をとった監督さん、転職をお勧めします(^^;) [DVD(字幕)] 1点(2010-10-10 15:34:34) |
6. サロゲート
《ネタバレ》 冒頭のナレーションと事件でオチがだいたい読めてしまう。そもそも冒頭の説明ナレーションは余分である。こういうのは物語の構成上、入れない方が大抵良い。 サスペンスとしては悪くない出来だと思うが、SFと考えると設定を生かしきれていない。入り口としては申し分のない題材なだけに勿体無い。 それ以外にも「社会的な問題」や「家族・夫婦愛」そして人間の普遍的なテーマである「生きるとは何か」などなど人間に対するアンチテーゼを盛り込んでいるが、欲張りすぎて消化不良なんですよね。 最初から最後まで一本の道筋が通っていなく、途中途中に色気を出して寄り道しては また本線に戻るの繰り返し。 アクションとしてみても目新しい要素はない。ブルース・ウィリスが好きな人は観て損はないと思うが。。 [映画館(字幕)] 3点(2010-03-21 12:44:52) |
7. 30デイズ・ナイト
《ネタバレ》 一日千秋の思いで公開を待ち焦がれていた本作をようやく観れた。同じ極夜を舞台にしたスウェーデン・ヴァンパイア「フロストバイト」は妙にシニカルな所があったが、こちらはとことん直球勝負。すごくシリアスな展開。極寒の地の厳しさも画面からひしひしと伝わってくるし、小さな町故に極夜を迎える準備など主人公保安官の仕事も幅広いのだろう。そして肝心のヴァンパイアだが、とにかく残虐かつ凶暴。表情も眼のあたりがすごく怖い。「我々を幻と思わせるのにどれほど掛かったか」と古くからの貴重な狩場を守る意味でも下手に仲間を増やさないなど貪欲な彼らが浮き彫りとなっている。最後の主人公が力を得てヴァンパイアのリーダーを倒すのはちょっといただけなかった。また、真っ暗闇に立ち向かう怖さ、極夜という舞台をもっと生かして欲しかったと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2009-09-02 19:43:32) |
8. サヴァイヴ 殺戮の森
《ネタバレ》 ごくありふれた猟奇スプラッター作品。ではあるけれど、イギリス映画であり、監督は、「レイジ34フン」の監督ときたから少なからず期待して鑑賞。しか~し、パッケージとは裏腹にものすごくゆる~い作品。せっかく緊迫したシーンになってきたかなぁと思ったところで軽快な音楽やら、下ネタやらで監督の意図が全く分かりませ~ん。スプラッターといっても過激な描写はほとんど無く、カットでごまかし。近年流行の拷問・残虐シーンに見慣れてるせいかなんてことは無い。シリアス一辺倒の方が幾分マシな作品になったと思う。それと、「レイジ34フン」もそうでしたが、せっかくよいロケーションと設定なのに活かしきれておらず勿体無い。オチがあれなだけに伏線も台無し。しかも、プロの傭兵集団相手に素人があんなに頑張れるか!?最後は美女2人の銃乱射であっけない幕切れ。肩透かしもいいとこ。まぁそれでも頑張った作品だとは思う。 [DVD(字幕)] 2点(2009-05-01 10:53:37) |
9. ザ・セル
独特のビジュアルセンスに惚れました。観る前は凝った映像だけの作品なのかなぁと思ってましたが、筋はしっかり通っているし、観ていて飽きることはなく自分好みの作風でしたので、どっぷりと精神世界にはまっちゃいました。正直、ジェニファー・ロペスはあまり光ってなかったかなぁ(苦笑)そこはちょっと惜しい点。レンタルで観たのでDVDを買ってゆっくり観たいと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-03 16:53:18) |