1. さや侍
「働くおっさんシリーズ」なるものを知らない自分にとっては全く笑えなかった。ただ痛々しい映画だった。 一作目は、「映画をぶっ壊してやろう」という意図がとてもよくわかったし楽しめたのだが、二作目、今作と段々つまらなくなってきた。 前半、まさかこれをラストまで繰り返すんじゃないだろうなと思っていたらその通りになっていてガク然。自分にとっては退屈極まりなかったが、松本人志はひとつひとつの中身が面白いから繰り返しても観客は飽きないとでも思っているんだろう。 たとえその内容が面白かったとしても、話の展開・構成を工夫するのを怠って延々それを見せ続けるというのは、この人はバラエティ番組の延長線としか考えていずほんとの映画の面白さってものを知らないのではないのかな、とちょっと悲しい気持ちになった。 [映画館(邦画)] 3点(2011-07-05 18:14:10)(良:2票) |
2. 猿ロック THE MOVIE
面白かったは面白かったが、くだらねえ感じにしたいのか感動ものにしたいのか揺れ動いた末にどっちつかずになった感。映画用にはスケール出さないとと張り切ったんだろうけど、この作品の良さは小ネタのくだらなさだったはず。演出、撮影はとてもがんばっているだけに惜しい気がしました。 [映画館(邦画)] 6点(2010-03-26 17:17:09) |
3. 叫
葉月里緒菜のユーレイぶりは、リング以降定着した体ぐねぐねコマ抜きの気味悪さの部分ではなく、むしろスーッと控えめな伝統的な日本映画の怪談話の手法に近いところを狙ったところに好感が持てました。でも葉月里緒菜の顔がドアップになったところではさすがに肌のきめの隅々までが見え突然生々しくなってそれで興ざめ。映画は、全編通した鬱々とした感じがよかったです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-01-13 10:48:37) |
4. ザ・シューター/極大射程
狙撃の描写は緊張感があって楽しめるが、脚本が、ここぞという肝心のところで雑になってて残念。まああんまり考えずに見るとそれなりに楽しめる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-13 07:51:49) |
5. サイレントヒル
ゲームは全くやったことないのだが、ゲームを元にした世界観だとしても、ディテールはよくできていた。灰の降り続ける街、闇への変化……ライティング、CGとのバランスがほどよく廃墟の怖さを十分に出していた。カメラワークもセンスを感じる。ただ、ストーリー的には難を言えば後半の展開がどうかというところでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-08-14 05:56:51) |
6. ザ・マジックアワー
三谷ファンとしては、正直期待が大きすぎたか…。三谷作品(演劇も含め)のよさは、クライマックスに向けてどんどんテンポアップしていき結局めちゃくちゃになりながらも不思議なカタルシスを得られるところだと思うのだが、この作品は、ペース配分を間違えてしまったような気がする。 あと、メインの街のセット、これがどうにもチャチすぎて、オープニングはなんだか面白いフィクションが始まりそうという期待も抱かせるのだが、ロケ部分との差がありすぎてがっかりする。 佐藤浩市のコメディセンスには脱帽した。 [映画館(邦画)] 6点(2008-06-28 05:35:37) |
7. さくらん
新人監督としてはずいぶんがんばってるんじゃないだろうか。しかし、逆に破綻なさすぎるというか、自分に期待されていることに真面目に応えようという仕事をしている感じが面白くない。蜷川実花が撮ったらこういう風になるんだろうねえという予想の範囲内というか…。 内容の弱さは原作のものだと思うし、主人公のキャラの薄っぺらさも原作のまんまだと思った。だから土屋アンナが思ったよりよくないのは、彼女の演技力だけではないと思う。菅野美穂、木村佳乃、夏木マリたちの迫力は素晴らしかっただけに残念だった。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 5点(2008-01-31 20:41:47) |
8. SAYURI
ディティールの作り込みと映像の密度が圧倒的にすごい。ラスト・サムライもそうだったが、同じ日本を描いているのに日本映画の貧しさを感じてしまう。大後寿々花、桃井かおり、工藤夕貴の日本女優陣がほんとに素晴らしい。チャン・ツィイーだけが着物の着方がおかしいのか似合ってなくてそこがとても惜しかった…。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-28 19:37:41) |