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1.  ジュリア 《ネタバレ》 
前半はジュリアとの過去を一枚一枚回想していき、それが後半の一本のサスペンス・ドラマとして見事に結実している。その後半は、駅に着いて汽車に乗ってからカフェで無事目的を達して別れるまで、中途半端な盛り上げは一切ない。背景の説明もほとんどないし、言われた理由が本当かどうかも分からない。そのくせ、「箱を渡して」など、一言で彼らの真剣さと用意周到さを表現しきっている。一本の鋼線のような張り詰めた緊張感、各シーンにまったく無駄なし。ベルリンのカフェでのレッドグレーヴの演技には、神々しさすら感じる。
[映画館(字幕)] 9点(2004-06-05 02:55:32)
2.  ジーザス・クライスト・スーパースター 《ネタバレ》 
オルガンやパーカッションやホーン・セクションの使い方など、バリバリの初期70'sサウンド炸裂の楽曲群でまずKOなのですが、それらにヴォーカルの分担やコーラスなどのアレンジを施すことによって、きちんとミュージカルの表現手段として機能しているのが素晴らしい。また、不毛の荒野をどこまでも撮りきっていく映像の迫力も十分です。宮清め事件はまるでヤクザの殴り込み、他方最後の晩餐は意表を突いてフォーキーな音楽を施したハイキングのランチ風味など、主要な場面に演出のこだわりがあるのも嬉しい。プールサイド(?)のデブオヤジは余計だったと思いますが。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2008-09-22 02:34:56)
3.  シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛 《ネタバレ》 
こんな大人のラブロマンスがあったとはねー。演技面ではもちろんマーシャ・メイソンが中心なんだけど、ジェームス・カーンがそれをしっかり受け切っていて、さらに子役の彼も巧く絡んでいる。イーライ・ウォラックの使い方も絶妙。前半は、障壁乗り越え系(?)のロマンスとして堂々と進行し、あれ?ちょっと上手くいきすぎじゃない?と思っていたら、まさかの方向に話が進展する。終末部では、ビリヤードやナイフなんかの冒頭導入アイテムを用いて回帰を示し、祭りの後的な一抹の虚しさを感じさせ、「でも、でも最後に何とかなるよね?」と願わせておいて、本当に何とかしてくれました。お見事。
[DVD(字幕)] 7点(2017-11-27 03:21:16)
4.  実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン 《ネタバレ》 
ウルトラマンの「有名怪獣」としてはレッドキングとかゴモラとかバルタン星人とかいろいろあるんだけど、「心に残る名作回」という観点から考えた場合は、真っ先に挙がってくるのが、この実相寺監督の作品群なのである。したがって、それを一本にまとめたのだったら、当然に優れた作品になるに決まっているのである。闘いのバックに「帰れー!」という子供たちの罵声を延々かぶせる演出が強烈なガヴァドン、見果てぬ夢の前に斃れた地底人への哀惜の念すら感じさせるテレスドン、説明不要の名作にして問題作のジャミラ、何かに取り憑かれたようなシュールな演出が切れまくるスカイドン、怪獣の心象表現アクションを極めたシーボーズ・・・どれも今見ても、まったく輝きは失せていない。
[映画館(邦画)] 7点(2017-01-15 23:51:06)
5.  仁義なき戦い 代理戦争 《ネタバレ》 
ドンパチとか肉弾戦もないことはないんだけど、本作で重要視されているのは「人事」と「儀式」。そこをしつこいくらい押さえているのが、逆に作品にリアリティをもたらしている。その中でも、喫茶店での密談のシーンが白眉(最初画面の端でうろちょろしていた渡瀬が、いつの間にかいなくなり、最後にすっと現れる美しさ、というオマケつき)。各登場人物の表と裏の行動が積み重なり、ここで爆発するだろう、というぎりぎりのところで、誰かの「顔」とか「仲立ち」で断念させられるくだりが再三登場するのも、かえって生々しい。
[映画館(邦画)] 7点(2015-11-30 02:39:00)
6.  白い肌の異常な夜 《ネタバレ》 
学校内の主要な登場人物に主人公が次々にモテまくる都合の良い展開が楽しい。イーストウッドのハードボイルドぶりとやってることの品性下劣さとが微妙に整合していないのも楽しい。女性同士のドロドロネチネチはもう少しいろいろあるのかと思っていましたが、あくまでも主眼は主人公の徹底したアホさですね。それが舞台設定の閉塞性によってなぜか一応完結しているという、不思議な作品。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-18 03:03:00)
7.  仁義なき戦い 《ネタバレ》 
熱さと暑さと勢いと執念だけでここまでの世界が完成してしまった、奇跡のような作品。ただし、この作品を強烈に印象づけているのは、白黒をつけると思ったら実はつけておらず、それでいて着地点として決まっている、あの絶妙なラストシーンだと思う。
[映画館(邦画)] 7点(2014-04-24 01:12:18)
8.  地獄(1979) 《ネタバレ》 
全体に終始漂う不協和音的雰囲気と、登場人物全員の救いようのないどろどろっぷりが、見る側を常にぐいぐいと先に引っ張っていく。大体、最後は全員が本当に地獄で再会って、そういう製作発想を持つこと自体が凄いが、それを実際に映像作品として完成させてしまう執念も凄い(加藤嘉まで悪人役っていうのは、珍しいのでは?)。その妄執ぶり(ほめ言葉)が、セットの安っぽさも特撮のチャチさもすべて吹き飛ばす。それにしても、原田美枝子は21歳でこの設定負けしない演技をしているというのも驚き。
[DVD(邦画)] 7点(2012-04-02 02:51:28)
9.  新・高校生ブルース 《ネタバレ》 
「新」がついているかいないかだけで、これほど全然別の作品だったんですね。やたら陰鬱な雰囲気に満ちていた前作とは違い、はっきり言ってものすごいお馬鹿コメディです。大体、冒頭のガールハント(死語)で妄想ヌードがちらつく下りから、馬鹿すぎて笑いが止まりません。しかし、作品全体を「いかにして脱童貞を果たすか」に執念を燃やす3人組視点から一貫させているため、妙に一本の筋が通っています。そんな中でも、3人それぞれにきちんと筋書を用意したり、単なる場つなぎと見せかけた早苗ちゃん(夜の店で働いていた子)にもその後の歩みまで配慮したりと、そこはかとなく暖かい眼差しが感じられるのが心地いいのです。
[DVD(邦画)] 7点(2012-03-23 02:05:15)
10.  ジョニーは戦場へ行った 《ネタバレ》 
設定の強烈さでインパクトのアドバンテージが生じているような気はするのだが、しかし、その置かれた状況を余計な加工をせずに一直線に描き出している誠実な手法が、今日に至るまでの作品としての衝撃を維持している。「俺を見世物にしろ」という単純な一言があまりにも重い。
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-01 02:10:21)
11.  地獄の逃避行 《ネタバレ》 
主人公の背景や動機に中途半端に踏み込まず、それらをすべてサウスダコタの荒涼とした平原の風景で表現しているのが素晴らしい。途中、キャデラックで道を外れ、ひたすら地平線に向かって目標もないままに突き進む行動は、まさに2人の心理の象徴です。そして、それらを見ているうちに、いつの間にか違和感なく2人を追いかけている自分に気づきます。着地部分も、「あ、終わっちゃった」みたいな淡々とした感じであるのが良い。
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-12 02:45:34)
12.  新幹線大爆破
当時にこのアイディアを思いついて、実際にそれを撮影して完成しちゃったというだけで表彰ものです。スリルの維持にひたすら気を遣っているので、今見てもその迫力は色あせていません。登場人物がことごとくステレオタイプで、さほどの個性が感じられないのが難点なのですが、それを凌駕する映画としてのパワーがあります。また、山本圭扮する古賀が実に格好良く、彼の醸し出す「陰」の雰囲気が作品に厚みを与えています。
[DVD(邦画)] 7点(2006-01-27 02:14:37)
13.  女囚701号 さそり 《ネタバレ》 
まあこれはもう、皆様が書かれているとおり、普通に考えれば破綻しまくりなのを、梶芽衣子のオーラと目力で全部突破しています。主人公はひたすら理不尽な目に遭わされ続けるのですが、ごく一部のシーン以外、さしたる反撃も許されずただじっと耐えているだけなのも凄い。精神的拷問として有名な「掘った穴を埋めさせる」を堂々と大真面目に撮っているのも凄い。妙に実験的な撮影(回転カメラとか舞台図式とか)も見ている間は邪魔だったのですが、終わってみればそれもインパクトの一部として機能している不思議。
[DVD(邦画)] 6点(2021-10-22 01:27:24)
14.  新・男はつらいよ 《ネタバレ》 
ものすごく今さらなんだけど、このシリーズって、寅さんがあれやこれやあってマドンナに失恋する話と思ってたんだけど、スタートはあくまでもとらやファミリーの人情譚であって、マドンナはあくまでも媒介またはゲストだったんですね。特にこの作品は、おいちゃんとおばちゃんのフューチャー度が異様に高い(博&さくらと比べてもはるかに出番が多い)。●とはいえ、ここでの小巻ちゃんはさすがに出番少なすぎというか、内面描写がなさすぎかと。前半のハワイ騒動にやたら演出の気合が入っていたため、さらに霞むことになってしまいました。●こういう作品のこういう役柄でも、三島雅夫のジジイは、画面に登場するたびに、何かよからぬことを考えていそうというか、小巻ちゃんに何かしそうというか、そういうオーラ満載ですね(←褒めてます)。●再見して、ラストの寅の旅立ちシーンの丁寧さに驚いた。襖の向こうでの語り、ひっそり店内に座っている寅の一瞬のカット、そして倒れている自転車と車輪の回転。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-04-26 00:17:33)
15.  白い家の少女 《ネタバレ》 
皆さん書かれているとおり、この作品の主役はジョディでなければ務まりません。大げさなアクトはまったくなし、どこまで行っても、身体の芯からじわっと浮き出てくる芝居を貫き通している。溜息しか出ません。●前半は大半が家の中で進行し、このまま戯曲っぽく最後まで行くのかな?と思わせておいて、後半は外にもいろいろ展開する。最後は再び部屋の中の1対1に回帰。床板のバタンバタンの正体と、それに対する決着が、それまでの心理戦の駆け引きとは違ってえらく俗っぽいというかそのまんまなのが難点なのですが、それでも、あのアップにかぶせるエンドロールが、作品を忘れがたいものにしています。
[DVD(字幕)] 6点(2020-04-24 01:23:24)
16.  地獄のバスターズ 《ネタバレ》 
そうか、この作品は、イングロリアスの元ネタってだけではなくて、タラちゃんのいろんな作品の源流にすらなっているんですね。手際よくあっという間に登場人物が揃う冒頭の流れ、よく分からない設定なんだけどやたら説得力と存在感はある各キャラクター、それが衝突も破綻もせずに奇跡のようなバランスを保っている処理の仕方、最初はアホっぽかった集団がだんだんシリアスになっていく流れ、といったところは、どの作品にも影響が見られます。それとこのラスト、唯一サイコ系で危なかった彼だけがちゃっかり生き残り、しかも適当に口説いていた美女とめでたしめでたし、というのも凄い。
[DVD(字幕)] 6点(2019-05-20 01:36:14)
17.  シルバー・サドル 新・復讐の用心棒 《ネタバレ》 
78年という時期だけあって、まあ何か、いろいろ目新しい要素を入れようとしたウエスタンにはなっているんですよね。主人公の銃撃アクションが妙にいちいち細かかったりとか、敵にあれこれ多重戦略があったりとか、最後に謎解きシークエンス(!)があったりとか。そうそう、テーマソングがもろに西海岸AOR/SSWっぽいのも、一応新鮮かもしれません。ただ、それら諸要素がかみ合って作品が前に動いているかというとそうでもないし、冒頭の前提設定もあまり生きていません(敵の一族の身内を助ける、という葛藤がそれほど感じられない)。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-24 02:37:52)
18.  仁義なき戦い 完結篇 《ネタバレ》 
前4作の余韻というかカーテンコールみたいな一作なんだけど、それでもこれだけの内容を詰め込んでしまえるところが凄い。広能は終盤までほとんど登場しない、武田も中盤はいなくなる、それでも次々に脇役がうじゃうじゃと登場して、しかもしっかり緊張感をつないでいる。これくらいのことをしないとテンションの収まりがつかなかった、それが前4作。
[DVD(邦画)] 6点(2017-01-12 11:47:25)
19.  死刑台のメロディ 《ネタバレ》 
この事件をきちんと記録化して後世に残したという功績だけで、低い点はつけられない。最後、ヴァンゼッティのサッコに対する「君が正しかった」という一言の重みなど、制作者の対象に対する真摯な姿勢も十分に伝わってくる。●ただし、どうしても気になるのが・・・まず、一審の弁護人が、いろいろ下手くそなこと。それと、最初は2被告人だけの事件だったのが、どうやって全米を巻き込む運動に伝わっていったのか、そのステップとプロセスにあまり踏み込まれていないこと。
[DVD(字幕)] 6点(2016-02-22 01:55:58)
20.  仁義なき戦い 頂上作戦 《ネタバレ》 
ドンパチワーワーが再三繰り広げられる割に、作品全体に妙に陰鬱なやりきれない空気が漂っているという雰囲気は、さらに加速している。普通の作品だったら絶対にどこかで制裁が下るであろう山守も打本も、さしたる展開上のお咎めなし。主役のはずの広能は後半ほとんど出番なし。そして最後は吹きすさぶ寒風の中の2人の虚しい会話。前作で各登場人物がひりひりするつばぜり合いを展開した後の、本作は壮大な崩壊の物語ですね。
[DVD(邦画)] 6点(2015-12-04 02:22:09)
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