1. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004)
ちょっと視点を変えたレビューを書かせて頂くと、服装文化の違いというものをを感じた。必要な場面でウィングカラーのシャツにブラックタイにタキシードを着ることが求められるアメリカとそのような格好をすればお笑い芸人かホテルマンに間違われる日本。「作業着」としてスーツを着る日本と「普段着」として着る欧米文化の違いなんだなあと思いました。 [映画館(字幕)] 5点(2005-05-28 19:45:27) |
2. 死刑台のエレベーター(1958)
上手く説明できないのだが「雰囲気」というか「香り」で楽しむべき映画というのがたまにある。その元祖が本作ではないだろうか。現代の我々は、とかくプロットを追うことにばかり気をとられてのんびり映画を楽しむことを忘れているように思う。かったるい?まあそう慌てないでゆっくり映像と音楽を堪能しなさい、お若いの。映画というのは「スパイダーマン」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」だけじゃあないんですよ。 7点(2004-08-31 20:32:47)(良:3票) |
3. ショーシャンクの空に
確かに「傑作」ではある。一つ一つのエピソードも印象に残るし何よりラストシーンの素晴らしさは今更言わずもがなである。だが、満点をつけるにはあと一つ何かが足りないように思える。正直なことを言うと周囲の賞賛につられて高評価を与えているだけで自分の本心ではそれほど評価していない気がするのだ。(日本での劇場公開当時、一部の評論家には評価が高かったもののそれほどヒットせずに上映終了した記憶がある。)ただ、あくまで筆者の感性の問題であり映画の質とは関係ないことは断言したい。 9点(2004-03-27 15:25:10) |
4. シベリア超特急
一見、どんなに出来の悪い映画でも学ぶべきメッセージは必ず一つはある。本作において水野氏は「創ることと評論することは全く違うもので前者は後者より少なくとも100倍は難しい」ということを自ら証明してくれた。そんな水野氏の勇気に敬意を表してこの言葉を捧げよう。「いやぁ~映画って本当に素晴らしいですね。」 1点(2004-01-19 20:57:06)(笑:3票) (良:1票) |
5. 情婦
《ネタバレ》 サスペンス映画の感想を読むたびに、必ずといってもいいほど「自分は最後のオチは観る前から分かった」と誇らしげに言う人がいるものである。まあ「ユージュアル・サスペクツ」ならともかく本作の「2回目」のどんでん返しを予想できた人はあまりいないのではないかと思う。これを唐突だと言う人もいるが情事絡みの事件なんて往々にして衝動的に起こるものではないだろうか。男と女の関係は、計画通りに進まず当人たちが思いもしない方向に進んでしまうということだろう。一見、的外れに思えるこの邦題が実は相当の核心を突いたものだということに鑑賞後、気づかされた。 9点(2004-01-17 08:22:49)(良:2票) |
6. ジャッカルの日
原作はジャッカルが暗殺遂行に至るまでの過程とそれを追うルベル刑事の奮闘が入念に描かれていて実に面白かった。映画で観るとなるとやはり駆け足というか展開が早すぎるという印象。悪い出来ではないものの原作の魅力には今ひとつ及ばず。でも映画のレビューで原作に触れるのは反則か。 6点(2003-09-25 22:35:41) |